黒蝶・蜜乙女
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#170 [向日葵]
携帯のサブディスプレイを光らせて時計を見ると、2時45分。
あれから結構飛んでいたんだ。
蜜「セツナ。疲れていませんか?」
セツナ「平気だ。その気になれば特急で日本一周は夢じゃない。」
そりゃまぁ凄いことで。
草原に腰を降ろして夜空を見上げていると、隣に座ったセツナが聞いてきた。
セツナ「そーいえば…。お前なんで敬語なんだ?」
別に深く考えた事はなかった。私は目をパチクリさせた。
:07/07/13 16:58
:SO903i
:ceGDlScE
#171 [向日葵]
蜜「それはぁー…。多分セツナが年上だから癖づいちゃったんだと思います。」
セツナ「ふーん。そんなのいらないのに。今から普通に話せよ。」
蜜「そんな急に出来ませんよ。“親しき仲にも礼儀有り”ですよ。」
「ほぉん」と言ってセツナは夜空を見上げる。
私もそれに習う。
セツナ「これ見終った後にこのまま出かけないか?」
蜜「あー…。せっかくですけど駄目なんです。おばあちゃん達がくじ引きで旅行券が当たって今日からいな……。」
:07/07/13 17:03
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#172 [向日葵]
ハッ!!!!
しまった……。
コレを言ってはいけなかった!
だってこんなことを言ったらセツナは……。
チラリとセツナを見ると暗がりでも分かるセツナの意地悪そうなあなニヤッとした顔が見えた。
セツナ「へぇー…。じゃあお前今日からしばらく家1人なんだ?」
蜜「いや、でも、親戚が心配して来、た、り……。」
:07/07/13 17:07
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#173 [向日葵]
セツナ「決めた。これが済んだらお前ん家に行く。」
ホラ―――――!!!!
やっぱりこうなった!
だから困るんだよ!!
しばらくの間セツナと2人っきりで過ごすなんて自殺行為なんだよ!(心臓動きすぎで)
蜜「私1人なんて慣れてますからいいです!お気になさらず!」
セツナ「なら2人になれてもらおう。」
セツナの顔が20センチくらい先に近づいてきた。
近付かないで…っ!意識が遠のいくから!!
:07/07/13 17:11
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#174 [向日葵]
蜜「そ、ん、……な……。」
言葉を発している内にもセツナはどんどん近づいてくる。
静かな山の中で鼓動が響いてしまいそうだ。
蜜「セツナは帰って大丈夫ですから!」
セツナ「もう黙れ。」
そう言って更に言おうとした私の口を塞ぐ。
冷えてるのかセツナの唇が冷たい。
セツナの唇の温度を感じてる自分が恥ずかしくなった。
優しいキスが終ると、視界の隅に何かが走った。
:07/07/13 17:15
:SO903i
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#175 [向日葵]
蜜「……?何…っあぁ!!」
上を見上げると星がいくつも空を流れていた。
流星群だ。
蜜「うわぁー!!きっれー!!」
セツナ「ほー。中々だな。」
蜜「中々なんてものじゃありませんよ!」
複数の流星は後から後から止むことなく流れていく。
私はそれを見つめ続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
やがて流星群は去ってしまい、空も少し明るくなっていた。
蜜「あー。終わっちゃいましたねー。セツナ。帰りましょう?……。セツナ?」
:07/07/13 17:21
:SO903i
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#176 [向日葵]
セツナは私をジッと観察していた。
蜜「セツナ。流星群見てました?」
セツナ「いいや。あまり。」
蜜「ど、どうしてですか?!次いつ見れるか分からないんですよ!」
セツナ「いつ見れるか分からない物を必死に見てる可愛らしいお前もいつ見れるか分からんだろう。」
しれっと言ってのけるセツナに私は顔がぽかんとなってしまった。
信じられない…。あんな綺麗な物より私の顔を見る方が楽しいと貴方は言うか……。
:07/07/13 17:25
:SO903i
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#177 [向日葵]
蜜「やっぱり貴方は変わってますね…。」
セツナ「お褒め頂き光栄です花嫁殿。」
いや褒めてないし。
蜜「とりあえず帰りましょう。セツナお願いします。」
セツナ「了解。」
セツナはまた私が寒くない様に抱き締めてふわっと浮いた。
浮かんでからここ一体がほとんど山であることがわかった。
ってかここどこ……。
:07/07/13 17:29
:SO903i
:ceGDlScE
#178 [向日葵]
セツナ「蜜。少し飛ばしてもいいか?住んでる街より少し離れてるんでな。」
あぁ、そうでしょうともそうでしょうとも。
だっと知らないもんこんな場所。
だけど私はシオイさんに運ばれた時の事を思い出して「う゛っ」と唸った。
セツナ「どうした?」
蜜「ほんの少しにして下さいね。私は貴方と違ってかよわーい人間なんですから。」
セツナは声をあげて笑うと安心させる様に背中をポンポンと叩いた。
大丈夫と言ってるらしい。
:07/07/13 17:33
:SO903i
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#179 [向日葵]
セツナにしっかりしがみつく。それを認めたセツナはフワッと更に浮くと空を駆けていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
蜜「あ、家。」
家に着く頃には空が赤くなり始めていた。
窓を開けるとセツナは部屋に私を降ろしてくれた。
蜜「じゃあ、今日はありがとう…っんぶ!」
セツナがいきなり鼻を摘んだ。
蜜「らんらんえふはぁー!(何なんですかぁー!)」
セツナ「お前忘れた訳じゃないよな?」
ぎくっ
:07/07/13 17:38
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