黒蝶・蜜乙女
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#212 [向日葵]
寝ていると信じて空いてる手をあげると、指先で唇をスッとなぞる。

―――ドクン…。

セツナ[お前は俺を求めてるんだよ。]

―――ドクン…。

バレンタインデーの時のセツナの言葉が頭をよぎる。
―――ドクン…。

私は引き付けられる様にセツナに近付いた。
一瞬、寝てるセツナを見つめてから自分の唇をそっと付けた。

―――ドクン…。

⏰:07/07/14 10:51 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#213 [向日葵]
そして離れる。

セツナは未だ寝息を立てている。

蜜「――――っ!!!」

私――っ。何した今……。
自分から……進んで……。―――そんな!!まさか!!
あれほど変態にはなりたくなかったのに!

腕はまだ掴まれている。
私は自分でも気付かないくらい引き返せないトコまで来てる。

まだお泊まり始めて数時間。その矢先に私はセツナに対しての自分を再確認してしまった。

もう、抑えるなんて事…私には無理なんだ…。

⏰:07/07/14 10:58 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#214 [向日葵]
――――――――

一旦キリまぁす

⏰:07/07/14 10:59 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#215 [向日葵]
チャプター3:様子



俺はセツナ。

話してなかったけど黒蝶族の長息子。自然界で結構上の地位にいる存在だ。

そんな俺は蜜と言う運命の相手、“蜜乙女”の恋人である。

今回俺が主人公になった訳はその蜜の様子が昼寝から覚めた時からおかしい。

無意味に顔が赤いし、なんだかギクシャクしている。……まぁ可愛らしくて非常に結構なんだかなんだか気にくわない。

セツナ「おい蜜。」

蜜「は、はい!」

⏰:07/07/14 13:08 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#216 [向日葵]
何故ビクッとする……。

セツナ「さっきからなんだその態度は。」

蜜「別に…?何でも……。」

そそくさと台所に行くと冷蔵庫を開け閉めしながら具材を取り出す。
どうやら昼食を作るらしい。

蜜は俺と目が合うとまた顔を赤らめてプイッと顔を背ける。

ほほう?

俺は蜜に近付いた。
その気配を感じとった蜜は固まってそろそろとこちらを向く。

⏰:07/07/14 13:13 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#217 [向日葵]
蜜の顎をクイッと上に向かせて俺は蜜を見つめた。

セツナ「お前にそんな態度を取られる意味が分からんのだが?」

蜜は目をあちこちにやって考える。
どうやら焦ってるらしい。

―――――

一方こちら元の主人公蜜。
何故様子がおかしいって?そりゃさっきあんな事して自分の気持ち再確認してなんだか恥ずかしいからに決まってるじゃない!

セツナはそんな事これっぽっちも知らないから段々イライラしてるのが分かる。

⏰:07/07/14 13:18 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#218 [向日葵]
蜜「な、なんでもありませんからっ!気にしないで下さい!」

―――――――――

蜜「な、なんでもありませんからっ!気にしないで下さい!」

気にするなだと?

元に戻り俺。
ほっとけと言うのかお前は。

セツナ「何なんだ。俺を焦らして楽しいのか?」

蜜「違いますっ。自分で解決したいだけであって…。時間が……欲しいのです。」

⏰:07/07/14 13:23 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#219 [向日葵]
ほー。これまた可愛い顔をしてくれる。

セツナ「フッ。仕方ない。じゃあ時間をやろう。」

すると蜜はホッとしたのか微かに微笑む。
その顔にまた俺はそそられる。

セツナ「蜜。」

名を呼ぶと蜜は目をこちらに向ける。

俺は蜜に唇を重ねた。
少し蜜が震える。

キスをすると俺の口内は蜜の“蜜”が甘く広がる。
いや、“食事”の事なんてどうでもいい。

⏰:07/07/14 13:47 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#220 [向日葵]
すいません訂正です

>>215
黒蝶族の長息子になってますが
長の息子です

――――――――

蜜との距離を縮める為に俺は蜜に唇を重ねる。
俺が蜜をどれだけ想ってるか知らせながら……。

唇を離すときっと蜜はいつもみたいに怒った様な恥ずかしがった表情をするだろう。
それがまたいい。

しかし今回は違った。
目を見開いて赤い顔が更に赤くなっていく。

⏰:07/07/14 14:50 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


#221 [向日葵]
セツナ「蜜……?」

すると蜜はハッとして顎にある俺の手をやんわりと外した。

蜜「火…使ってるんで、あっちで大人しくしててください…。」

蜜は背中を向けるが、耳まで真っ赤になっている。
ますます虐めたくなるが、蜜の不興を買うのはご免だから俺は素直にソファに座った。

・・・・・・・・・・・・・・・

コトッ

テーブルに出来た料理を置く音がした。

⏰:07/07/14 14:58 📱:SO903i 🆔:sQA2iImQ


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