黒蝶・蜜乙女
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#351 [向日葵]
みさん
梢さん
あげありがとうございます

――――――――

まぁ何はともあれ……ルキには気をつけよう。

――――――……
次の日

小川「本山。」

蜜「小川君。」

小川君は私の傍まで来ると困った様に頭をカリカリかいた。

小川「前のアンケート結果の報告書、いくつか間違いがあったから書き直しだって。」

⏰:07/07/19 17:27 📱:SO903i 🆔:Pq5ip2MU


#352 [向日葵]
蜜「え――っ?!マジですか…。」

小川「あ、でも本山は先に帰りなよ…?」

私は首を傾げた。

蜜「なんで?」

小川君はまた頭をカリカリかいた。

小川「彼氏…セツナ先輩…だっけ?また怒っちゃうでしょ。」

あぁ……。
でも昨日で大分機嫌は良くなったし、ちょっとやそっとではナナメになることは無いだろう。

蜜「そんなの気にしないで。あの人――……ちょっと我儘だし。」

⏰:07/07/19 17:30 📱:SO903i 🆔:Pq5ip2MU


#353 [向日葵]
「ちょっとは我慢を覚えさせないと」と付け足すと、小川君はホッとした様に笑った。

小川「良かった…いや、あの良くない……いや、あの何でも。」

蜜「はい?」

小川「と、とにかく!また放課後頑張ろうね。」

蜜「そうだね。頑張ろう!」

小川「じゃあ。」

ニコニコ笑いながら小川君はどこかへ行ってしまった。

あの爽やかさをセツナに半分分けて欲しいね!
……まぁ、昨日は珍しいもの見れたし…、いいや。

⏰:07/07/19 17:35 📱:SO903i 🆔:Pq5ip2MU


#354 [向日葵]
清「蜜!ダーリンよ!」

思わずずっこけそうになった。
ダーリンだぁ?!
私にそんな名称が似合うとでも?!

ドアの方を見るとセツナが立っていた。

急いでセツナの元まで行く。

蜜「どうしました?」

セツナ「すまんが今日は昼休み一緒にいれないんだ。だから1人で食べてくれ。」

蜜「あ、はい。わかりました。」

⏰:07/07/19 17:46 📱:SO903i 🆔:Pq5ip2MU


#355 [向日葵]
セツナ「だから……。」

ブワッ!!

蜜「ひぃやぁ!!!!」

世界が逆転する。
セツナの肩に私は担がれてしまった。
周りの視線が痛いほど刺さる。

蜜「ちょ、セ、セ、セツナ!何するんですか!!」

セツナ「用があるから人間マナーに乗っ取って場所を変えようと思ってなぁ。」

そ、それってつまり……“愛のくちづけ”の時間…?!

⏰:07/07/20 01:04 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#356 [向日葵]
ガラガラ

どうやらここは空き教室。
セツナは私を机の上に乗せてその両端に手を付く。

セツナ「その顔は…分かってるみたいだな。」

ニヤッと笑いながら上目使いで聞いてくる。

蜜「そろそろパターンが読めてきたんです。ってか…、忘れてましたけどセツナがウチにいるのは昨日で最後でしたね……。」

セツナ「寂しい?」

優しい目つきで聞いてくる。

⏰:07/07/20 01:09 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#357 [向日葵]
う……それは無しだ…。

言葉が勝手に出てきてしまう。

蜜「……はい…。」

セツナは目を細めて穏やかに笑うと、私の髪を優しくかき上げ撫でる。

セツナ「学年が違うのが惜しいな。俺もお前と離れるのは1秒たりとも後免だ。」

蜜「我慢と忍耐はたまには大切ですけどね。」

セツナはクスクス笑う。

セツナ「だから充電するんだ。」

⏰:07/07/20 01:13 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#358 [向日葵]
そう言うと、私の唇にそっと触れた。

目を閉じて、考えるのは胸に広がる温かな気持ちのこと。
これがもしかしたら“恋”で“幸せ”なのかな。

でも同時に不安な気持ちが混ざる。

セツナはホントに自分を“蜜乙女”としてじゃなく好きなんだろうか……。

そんな不安を飛ばす様にセツナの唇が強く押し付けられていく。

セツナ「余計なこと考えてただろ。口がおろそかになってたぞ。」

⏰:07/07/20 01:18 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#359 [向日葵]
蜜「……。すいません……。」

セツナ「俺といる時は俺の事だけ考えろ。」

蜜「……。」

強い目…。射ぬかれそう。でもその奥には穏やかで、優しい部分が見え隠れしている。

蜜「……はい…。」

セツナの目が閉じたと思うと、また唇が触れる。

分かってる。ううん違う。無理なんだ。

こうしてるのに、セツナ以外を考えれるハズ……ないんだ……。

⏰:07/07/20 01:23 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


#360 [向日葵]
―――――――……

キーンコーンカーンコーン……

蜜「清。お弁当一緒してもいい?」

清「あら珍しい。でもいいよ♪久々だね!」

机を引っ付けて向かい合わせで座る。
カバンからお弁当を取って机に置いた。

清「…あっれー?っかしーなぁ……。」

蜜「?どうしたの?」

清「お箸、忘れちゃったみたいなのぉー…。」

⏰:07/07/20 01:28 📱:SO903i 🆔:grPh0Y26


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