黒蝶・蜜乙女
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#355 [向日葵]
セツナ「だから……。」
ブワッ!!
蜜「ひぃやぁ!!!!」
世界が逆転する。
セツナの肩に私は担がれてしまった。
周りの視線が痛いほど刺さる。
蜜「ちょ、セ、セ、セツナ!何するんですか!!」
セツナ「用があるから人間マナーに乗っ取って場所を変えようと思ってなぁ。」
そ、それってつまり……“愛のくちづけ”の時間…?!
:07/07/20 01:04
:SO903i
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#356 [向日葵]
ガラガラ
どうやらここは空き教室。
セツナは私を机の上に乗せてその両端に手を付く。
セツナ「その顔は…分かってるみたいだな。」
ニヤッと笑いながら上目使いで聞いてくる。
蜜「そろそろパターンが読めてきたんです。ってか…、忘れてましたけどセツナがウチにいるのは昨日で最後でしたね……。」
セツナ「寂しい?」
優しい目つきで聞いてくる。
:07/07/20 01:09
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#357 [向日葵]
う……それは無しだ…。
言葉が勝手に出てきてしまう。
蜜「……はい…。」
セツナは目を細めて穏やかに笑うと、私の髪を優しくかき上げ撫でる。
セツナ「学年が違うのが惜しいな。俺もお前と離れるのは1秒たりとも後免だ。」
蜜「我慢と忍耐はたまには大切ですけどね。」
セツナはクスクス笑う。
セツナ「だから充電するんだ。」
:07/07/20 01:13
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#358 [向日葵]
そう言うと、私の唇にそっと触れた。
目を閉じて、考えるのは胸に広がる温かな気持ちのこと。
これがもしかしたら“恋”で“幸せ”なのかな。
でも同時に不安な気持ちが混ざる。
セツナはホントに自分を“蜜乙女”としてじゃなく好きなんだろうか……。
そんな不安を飛ばす様にセツナの唇が強く押し付けられていく。
セツナ「余計なこと考えてただろ。口がおろそかになってたぞ。」
:07/07/20 01:18
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#359 [向日葵]
蜜「……。すいません……。」
セツナ「俺といる時は俺の事だけ考えろ。」
蜜「……。」
強い目…。射ぬかれそう。でもその奥には穏やかで、優しい部分が見え隠れしている。
蜜「……はい…。」
セツナの目が閉じたと思うと、また唇が触れる。
分かってる。ううん違う。無理なんだ。
こうしてるのに、セツナ以外を考えれるハズ……ないんだ……。
:07/07/20 01:23
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#360 [向日葵]
―――――――……
キーンコーンカーンコーン……
蜜「清。お弁当一緒してもいい?」
清「あら珍しい。でもいいよ♪久々だね!」
机を引っ付けて向かい合わせで座る。
カバンからお弁当を取って机に置いた。
清「…あっれー?っかしーなぁ……。」
蜜「?どうしたの?」
清「お箸、忘れちゃったみたいなのぉー…。」
:07/07/20 01:28
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#361 [向日葵]
蜜「じゃあ食堂で割り箸取りにいこっか。」
清「ウン。ありがとう!」
と言う訳でいざ食堂へ。
食堂は別館にあっていささか遠い。
着くと生徒でごった返していた。
清「うっはは〜…。いつもすごいよね。」
蜜「私、邪魔だからあっちにいるよ。」
指差したのは食堂から離れた階段近く。
清「おっけーおっけーぃ!じゃあ出来るだけすぐ行くから。」
:07/07/20 01:33
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#362 [向日葵]
階段は食堂と違って静かだった。
少し生徒の声が聞こえるだけで人通りはなかった。
『…。そういえば……。』
セツナどうしたんだろう…。何か用事でもあったのかな。
ってかセツナは卒業したらどうするんだろ。
何かを偽って黒蝶族の所へ帰るのかもしれない…。
そしたら……私達は、どうなるんだろう……。
「――・・―・・・。」
蜜「?」
階上から話声が聞こえる。一回清の方を見て、まだ来ないのを確認しながら私はそろりと話声のする方へ近付いた。
:07/07/20 01:40
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#363 [向日葵]
その声が確実となった。
ルキ「よくお考えくださいなセツナ。」
ルキだ!!
気づいて身を潜める。そして話相手はセツナと言うこと。手摺越しから姿を確認する。
確かに2人共いる。
セツナ「何を考えろと言うんだ?」
ルキ「わかりません?貴方のあの蜜乙女に対する気持ちは只単の“蜜乙女”としての感情しかありませんのよ。」
――っな!!なんてこと!!
ルキ「所詮人間と比べれば私達は動物本能が働きますもの。大好物を前にして目がクラんでいるだけですわ。」
:07/07/20 01:45
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#364 [向日葵]
そんな事ない!!
セツナはちゃんと私を好きでいてくれてる。“蜜乙女”じゃなくて私“自身”を!!
セツナ「あぁ…。そうだな……。」
――――――え……。
今……なんて……。
セツナ[あぁ……。そうだな……。]
:07/07/20 01:47
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