黒蝶・蜜乙女
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#598 [向日葵]
蜜「や、やだ!もう何なんですかぁっ!!どうして……!」
先生は足を止め、私に向き直った。
口許は薄く笑みを浮かべている。
ターヤ「君を気に入ったからだよ。稀なる蜜乙女。」
……違う。
それは……。
蜜「……それは、蜜乙女としてじゃないですか。」
頭にセツナの姿がよぎる。
蜜「セツナは違う!セツナは私を一人の人間として好きになって、大切にしてくれてました!」
:07/07/28 23:29
:SO903i
:EACVsMYQ
#599 [向日葵]
そこで初めて先生の表情が消えた。
蜜「先生とは違う…。例え先生が私を好きになっても私は……キャアッ!!」
先生が私を肩に担いだ。
私は必死にもがく。
蜜「何をするんですか!!離して下さい!!」
ターヤ「お喋りな女の子は嫌いだよ。少し黙ったら?」
私はその時感じた。
笑みがあるその声の中に、冷たい感情が入ってる事を……。
先生は悠々と広い階段を上って行く。私の視界は赤いフカフカな絨毯のみだ。
:07/07/28 23:33
:SO903i
:EACVsMYQ
#600 [向日葵]
ガチャっと聞こえたと思うと視界にオフホワイトの大きなドアと、赤い絨毯に変わって灰色の絨毯になった。
どこかの部屋に入ったらしい。
ボフッ!
蜜「んむっ!!」
降ろされた先はドアと同じオフハワイトの柔らかく大きなベッド。
ベッドの周りにはワインレッドの天蓋が。
そんな事より早く起きなければ……っ!
……と思って横を向いて起き上がる体勢になったが遅かった。
:07/07/28 23:41
:SO903i
:EACVsMYQ
#601 [向日葵]
ギシッ
先生は私にもう被さっていた。
ターヤ「味わう程度なら手を出しても構わないかなぁ……。お楽しみはまだまだあるわけだし。」
そう言って先生は締めてた群青色のネクタイを少し緩めた。
蜜「嫌!!やだっ!!」
必死に逃げようと足をバタつかせると黒いミュールがあちこちに飛んで行った。
先生は片手で私の両手を掴む。
ターヤ「君にくちづけした時は失神しそうになったよ。あまりの強く甘い蜜の味に……。」
:07/07/28 23:49
:SO903i
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#602 [向日葵]
そう言って私の口内を急に荒らしてきた。
私はショックで目を見開く。
顔を背けてキスから逃げた。そして先生から負けない様に強く睨む。
先生は楽しんでいるのかニヤニヤ笑う。
ターヤ「存分に抵抗していいんだよ?その方が燃えるしね?」
そう言って首筋に舌を這わせた。
またあの気持ち悪い感覚が私を襲う。
嫌だ…嫌だ……!!
セツナ!!!!
:07/07/28 23:54
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#603 [向日葵]
すると
ビュオォォォ!!!!
急に強風が吹き荒れた。
突然の事に先生は私から離れた。
何が怒ったか分からない私はとりあえず起き上がる。
すると頭や腕に、そよ風が当たった。
蜜「風……さん達…。」
小さな姿がいくつか私の周りにあった。
怯えていながら私を必死に守ってくれている。
ターヤ「……黒蝶族のちっぽけな下僕が……。うっとおしい!!」
蜜「止めてっ!!」
:07/07/28 23:59
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#604 [向日葵]
攻撃を仕掛けようとする先生に、私は風さん達をかばうように両手を広げた。
蜜「私はいいけど……風さん達を傷つけるのはよして下さい……。」
先生はスッと目を細めると、ドアへ向かい、部屋を出ていく。
ターヤ「ここは君の部屋だ。自由に使うといい。」
バタン……。
しばらく私はドアを見つめていた。
けど先生は戻ってこないと判断し、私は力を一気に抜いた。
そんな私を心配して風さん達が寄ってくる。
:07/07/29 00:04
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:trtYM1s2
#605 [向日葵]
蜜「大丈夫ですよー…。ありがとう。助けに来てくれて。」
風さん達は私を気遣い、顔の周りをグルグル回る。
そして私の顔によって小さな手で顔を撫でてくれた。
柔らかい、優しい手……。
ポタタタ…。
ドレスに染みが広がる。
気が抜けて、涙が今になって出てきた。
蜜「やだ……。泣きたくなんか…ないの…っに……!!」
怖い……。怖いよ…。
でもセツナが助けにきて、もしもがある方がもっと怖い。
:07/07/29 00:08
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:trtYM1s2
#606 [向日葵]
涙をグイッと拭う。
そして部屋全体を見回す。とりあえず、窓がある。
ここでジッとしているのは嫌だ。
私は自分でセツナに会いに行ってやる。
蜜「ここから……出てやる。」
只の蜜乙女じゃないって分からしてやるんだから……。
:07/07/29 00:12
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:trtYM1s2
#607 [向日葵]
チャプター12:方法
私はジッとベッドの上にいた。
気が狂いそうな静けさを抑えてくれてたのは風さん達の存在のおかげだと思う。
たまたま部屋の中にある時計で時間は分かった。
今は午前か午後か分からない。何故なら外が真っ暗だからだ。
でも針は1時を指している。
なんだか全ての現実に疲れた私は眠りそうになったけど、頑張って起きた。
:07/07/29 00:33
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