黒蝶・蜜乙女
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#605 [向日葵]
蜜「大丈夫ですよー…。ありがとう。助けに来てくれて。」
風さん達は私を気遣い、顔の周りをグルグル回る。
そして私の顔によって小さな手で顔を撫でてくれた。
柔らかい、優しい手……。
ポタタタ…。
ドレスに染みが広がる。
気が抜けて、涙が今になって出てきた。
蜜「やだ……。泣きたくなんか…ないの…っに……!!」
怖い……。怖いよ…。
でもセツナが助けにきて、もしもがある方がもっと怖い。
:07/07/29 00:08
:SO903i
:trtYM1s2
#606 [向日葵]
涙をグイッと拭う。
そして部屋全体を見回す。とりあえず、窓がある。
ここでジッとしているのは嫌だ。
私は自分でセツナに会いに行ってやる。
蜜「ここから……出てやる。」
只の蜜乙女じゃないって分からしてやるんだから……。
:07/07/29 00:12
:SO903i
:trtYM1s2
#607 [向日葵]
チャプター12:方法
私はジッとベッドの上にいた。
気が狂いそうな静けさを抑えてくれてたのは風さん達の存在のおかげだと思う。
たまたま部屋の中にある時計で時間は分かった。
今は午前か午後か分からない。何故なら外が真っ暗だからだ。
でも針は1時を指している。
なんだか全ての現実に疲れた私は眠りそうになったけど、頑張って起きた。
:07/07/29 00:33
:SO903i
:trtYM1s2
#608 [向日葵]
とりあえず布団を結んで出来るだけ長くする。
『あ、そういえば……。』
ここはどれくらいの高さ?
窓へ寄って格子窓を開ける。そして下を見てみる。
蜜「え?!」
なんと……下が見えない…。モヤがかかってるみたいに陸地が見えない。
蜜「何で…っ。」
ターヤ「人間界じゃないからだよ。」
バッと振り向くと、先生がドアに寄りかかっていた。
:07/07/29 00:52
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#609 [向日葵]
蜜「先生……。」
ターヤ「ターヤでいい。」
先生もといターヤさんは、部屋に一歩入る。
ターヤ「逃げるなんて辞めた方がいいよ。出ても人間には絶対に陸地は見つけられない。」
風さん達は警戒して私の周りに寄り添う。
それをターヤさんは嘲笑う。
ターヤ「まぁ精々頑張ればいいよ。絶対に無理だけど……ね。」
パタン……
まるで私の計画を前から分かっててそれを止めに来たみたいだ。
:07/07/29 00:59
:SO903i
:trtYM1s2
#610 [向日葵]
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ちょっとキリます

:07/07/29 01:00
:SO903i
:trtYM1s2
#611 [☆チーター☆]
あげちゃいましたトフフ
この小説大好きで毎晩見ていますI
頑張って下さい
:07/07/29 01:51
:auSA3A
:Tfv6S/LU
#612 [向日葵]
チーターさん

ありがとうございます

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――――
ターヤ「君はホントに面白いね。じっとしてるお姫様じゃないんだ?」
蜜「私はお姫様じゃないんで……。」
一定の距離を保ったまま私達は話を続ける。
蜜「今回もルキが一枚噛んでるんですか?」
ターヤ「察しがいいね。その通りさ。アイツはセツナの恋情が故に動く人形だ。」
:07/07/29 02:21
:SO903i
:trtYM1s2
#613 [向日葵]
私は眉を寄せた。
蜜「……実の妹…ですよね?」
ターヤ「それが何?」
蜜「何故、そんな物言いなんですか?」
ターヤさんは憂鬱そうに笑うと話を続けた。
ターヤ「実の妹だろうがアイツは黒蝶族だろ?兄である俺より恵まれて育った奴に、どうやって親しめと言うんだ?」
――――っ!!
ターヤ「僕達蜘蛛族はとんだ迷惑だ。まぁ黒蝶族に何かしても咎められにくいのは嬉しいがね。それもこれも、自然界のほぼ頂点にいる黒蝶族。アイツらのせいだ。」
:07/07/29 02:29
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:trtYM1s2
#614 [向日葵]
蜜「だからって……セツナを…ましてや私を巻き込むのは可笑しい!!」
ターヤ「直接憎い奴に復讐をかけるより、その関係する物を傷つける方がダメージは大きいものだよ。」
冷笑を浮かべながらターヤさんは続ける。
ターヤ「掟を作ったのは奴らだ。それによって何百年もの間僕達は悪者扱い。意味が分からない。たかが祖先の裏切りで、僕達は関係無い戒めに縛りつけられた。」
ターヤさんの視線が私をしっかりと捕らえる。
私は足に根が生えたみたいにそこから動けずにいた。
:07/07/29 02:34
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:trtYM1s2
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