黒蝶・蜜乙女
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#632 [向日葵]
蜜「さっき入ったばっかですよ?!」

ターヤ「さっきだって?何を言ってる。もう一日経ったじゃないか。」

一日?!
せいぜい5時間くらいしか経ってないんじゃ……っ!

そんな私に気付いたのか歩きながらターヤさんは説明した。

ターヤ「人間と僕らじゃ時間の流れが違うんだよ。」
入った事がある部屋に入った。

ターヤ「祝言の為に綺麗にしてやってくれ。」

⏰:07/07/29 16:22 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#633 [向日葵]
祝言?!
つまり……結婚式?!

私はターヤさんの手から逃れて部屋を出ようとしたけど無駄に終わった。

ドアに手を付き、後ろから私の行く手を阻む。

ターヤ「じっとしてくれない?それとも……襲われたいの?」

ターヤさんは後ろから私の太ももを撫で上げた。
グリッとターヤさんの方を向いて下から睨む。

蜜「貴方と結婚式なんて挙げる気更々ありません。」
ターヤ「無くても結婚挙げざるを得ないよ。セツナは助けに来れない。」

⏰:07/07/29 20:21 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#634 [向日葵]
その言葉に涙がうっすら浮かんだ。

蜜「セツナは来るもん!!絶対来るもん!!」

叫んで私はお風呂場へ向かった。

セツナセツナ!

ジャパーン……!

お湯に勢いよく頭まで浸かった。
気泡が口からゴポゴポ出ていく。

『セツナ……。』

――――――……

ザ、ザザザザ、……。

蜘蛛族の城の入口に、セツナらが降り立った。

⏰:07/07/29 20:27 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#635 [向日葵]
シオイ「確かにオーラが大きくなっておりますね。」

ラフィーユ「問題ない。」

オウマ「そーそー!腕が鳴るっつーのぉ!!」

オウマは腕をグルグル回して気合い充分だ。
そんな中、セツナはジッと城を睨む。

セツナ「蜜……!」

今行くから……。

その時だった。

ザザザザザ……

5人の前にあの灰色の外套を被った軍団が現れた。

⏰:07/07/29 20:35 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#636 [向日葵]
「この先は決して通さん。」

セツナは軍団を冷たく睨み、口端を吊り上げる。

セツナ「やってみろよ。」

セツナの指がポキポキ鳴った……。

――――……

鏡を見るとさっきよりも長めの黒いドレスに身を包んでいた。

『普通白だよね。……いや違くて!!』

ワッシャワッシャなってるドレスの裾を持って部屋を出た。

『とりあえず逃げなきゃ!私っ……。』

⏰:07/07/29 20:41 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#637 [向日葵]
部屋を出て出口を探そうとした途端こけた。

蜜「うわぁっ!っあっつ!いった!」

絨毯で手を火傷してしまった。
訳もなく掌にフーフーと息を吹く。

ターヤ「往生際が悪いねホント。」

どうやら足をかけられたらしい。
部屋を出て直ぐの壁にターヤさんは寄りかかっていた。

その姿は黒いタキシードで決めていた。

ターヤ「なかなか綺麗になっているじゃないか。黒はやっぱり引き立つね。」

⏰:07/07/29 20:47 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#638 [向日葵]
私は転んだままターヤさんを睨みつける。

蜜「私と結婚して、貴方はホントにいいんですか……?」

ターヤ「気に入ったって言ったでしょ?」

蜜「それは違うって言った!!」

ガッ!!

蜜「むぅっ!」

顔を片手で掴まれて力を入れられる。

ターヤ「ホント君は嫌だよ。うるさいし無駄に正論ぶるし。」

悔しい。自分が何も出来ないと知らされて。
負けないと引っ込めた涙が再び溢れ出て来る。

それを見て何故かターヤさんが怯んだ。

⏰:07/07/29 20:54 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#639 [向日葵]
蜜「なら結婚式なんてしないで……。私が好きなのは……ただ一人。」

あの優しい笑顔が、ちょっとムカつく俺様節が、愛くるしい寝顔が……全てが私を引き付ける。

蜜「私が結婚したいのはただ一人!


セツナだけなんだからぁぁぁっ!!!!」

バァァァン!!!!

大きな扉が開かれた。
その真ん中に一人、小さな、でも大きな陰が……。

蜜「―――っ!セツ……ナ。」

⏰:07/07/29 20:58 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#640 [向日葵]
その名前を口にした瞬間さらに涙が溢れた。

セツナ「ターヤ。蜜を離せ。」

セツナの射る様な目が、ターヤさんに向けられた。
ターヤさんは私を抱き締める様にセツナに渡さない意思を示す。

ターヤ「僕達は今から祝言なんだ。良かったら招待するけど?」

セツナ「寝言は寝て言え。」

すると急にセツナが消えた。気付くとターヤさんも。
視線をさ迷わせると、全く違う所でセツナがターヤさんを足蹴にしていた。

⏰:07/07/29 21:12 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#641 [向日葵]
ターヤ「ガフガフッ!な、何で……。」

セツナ「何で?お前達より俺様達が勝ってるのは当たり前だろ。」

苦しそうに咳き込むターヤさんを無視してセツナは冷笑しながら見下す。

セツナ「残念だったな。お前の悪い癖だ。驕りを持ちすぎているんだよ。」

そこで外套軍団が集まり、その傍らには見た事無い誰かがいた。

セツナ「これはこれは。蜘蛛族の長殿。」

え?!

長「セツナ様。ターヤにはそれなりの罰を与えます故、勘弁なさってはもらえますぬか。」

⏰:07/07/29 21:18 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


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