黒蝶・蜜乙女
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#662 [向日葵]
セツナが前に言ってた言葉。
[一秒たりともお前と離れるのは嫌だ。]
初めはそんな大袈裟なって思ってた。
離れてみて初めて分かる。セツナの言葉の意味。
私達は笑い合った後、またキツク抱き締め合った。
まるでさっきまで一緒にいれなかった分を取り戻すかの様に……。
私達の絆を確かめる方法……。こんな簡単に出来るんだ……。
:07/07/30 01:05 :SO903i :bYIMQhCc
#663 [向日葵]
チャプター13:久々の平和
光が顔に当たる。
朝だ……。起きて学校行かなきゃ…。
意識を現実に近付けると枕なのに固く、それでいて温かい物が頭の下にあることに気付く。
『何…?コレ……。』
目をゆっくり開けると
蜜「っ?!」
セツナ「起きたか?」
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#664 [向日葵]
目の前には胸元まで開けられた白いシャツと肌。
更に上を少し向くとセツナの顔がドアップ。
蜜「セツナ……。あれ?学校……。」
セツナが眉を寄せる。
セツナ「何を言ってる。お前昨日までのこと覚えとらんのか。」
……昨日…。
――――ハァッ!!
とっさにセツナを見つめて顔に触れる。
セツナはその手を握って優しい微笑みを返してくれた。
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#665 [向日葵]
セツナ「大丈夫……。」
そうだ昨日は……。セツナが助けに来てくれて……。
セツナ「寝不足か知らんがよく寝ていたな。もう昼前だ。」
蜜「昼?!あーどうしよ!!学校!いやその前に助けてくれた皆さんにご挨拶っ?!いや違うえっと……!!」
ベッドの上をゴロゴロ転がってるとセツナは大笑いした。
セツナ「流石蜜だ!そーゆー事言うと思ったよ。」
あ、今気付いた。
頭の下の物はセツナの腕だ。
:07/07/30 01:17 :SO903i :bYIMQhCc
#666 [向日葵]
その腕が私の頭を引き寄せてギュッと優しく抱き締める。
セツナ「そんな事よりまだこのままでいいだろ?」
と言いながら頭に唇を押しつける。
あぁ…。いつもの日常だ……。
ぼんやりと考えながら私はセツナの体温に身を寄せた。
肌が間近くにあるのは心臓に悪いけど……。
セツナの唇がゆっくりと下へ降りてくる。
オデコ、瞼、頬。
……そして…
:07/07/30 01:22 :SO903i :bYIMQhCc
#667 [向日葵]
唇に来る前に腕枕を外し、フカフカの枕に私の頭を沈めた。
そして軽く覆い被さって、両腕は私の顔の横に置いた。
心臓が苦しいくらいに脈打つ。久しぶりだから?
そういえば昨日はしてない……。
いやおかしいおかしい。
それはただの欲求不満だよ。
と心の中でツッコミをいれながら、セツナに言った。
蜜「ちょーっと心の準備をさせて下さいー?」
:07/07/30 01:26 :SO903i :bYIMQhCc
#668 [向日葵]
セツナは色気のある顔で微笑むとどうぞと言った。
私は何度か深呼吸をした。
……。準備はまぁ…出来たけど、どうやってセツナに言えばいいかしら……。
オッケィ!!って言うのもおかしいし……。どんだけ元気だよ。
するとセツナが片方の手で優しく頬に触れる。
それだけで甘い雰囲気にスイッチが押された。
セツナ「準備はいいか……?」
蜜「…。」
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#669 [向日葵]
セツナは少し顔を近付けてもう一度聞く。
セツナ「いい…?」
出た!魅惑の声。
聞いてるだけで溶けそうだ…。
「いい」と言葉にするのが恥ずかしくて私は小さく頷いた。
セツナの顔が、より一層色気を増す。
セツナ「喋るなよ。」
っとイタズラっぽく言うと静かに唇を重ねてきた。
『頭……ぼーっとする……。』
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#670 [向日葵]
私には珍しく、セツナのキスに答えてしまった。
それに気付いたセツナはさっきよりも激しく唇を重ねる。
そして……
蜜「……っ。」
私の口の中にセツナの舌が入ってくる。
容赦なく、だけどどこか優しく私の口内を荒らす。
『息……出来ない……。』
私は苦しくて思わずセツナの襟元をギュッと掴んでしまった。
これが逆効果……。
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#671 [向日葵]
セツナの舌がより奥へ入り込む。
蜜「んむ…っ。は、ぁ……。ハァ…。」
ようやく唇が離れた時には体温が二度ほど上がったのか軽く汗ばんだ。
しかしセツナは……。
蜜「ふぇ…っ!」
首筋に唇を押しつける。
そして鎖骨へ……。背中に手を回すとドレスのチャックをゆっくり下ろす。
蜜「セツナセツナセツナセツナ!!!!おかしい!それはおかしいって!!」
セツナ「おかしくはないだろう。お前から誘ったんだ。文句はあるまい。」
:07/07/30 01:43 :SO903i :bYIMQhCc
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