黒蝶・蜜乙女
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#681 [向日葵]
にゃさん
安価ありがとうございました

あキさん
あげありがとうございました

――――――――

私は自分の三つ編みされた髪の毛を持って見つめる。

蜜「私もあんな髪の毛だったらなぁ―……。」

ぽつりと呟くとすぐ側までセツナが来ていた。

セツナ「充分綺麗じゃないか。」

黒髪日本一……いや地球一……いいすぎ?
世界一(下げた)の貴方にはわかりますまい……。

⏰:07/07/31 00:14 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#682 [向日葵]
と言う意味を込めてジトッとセツナを見上げた。

セツナは私の顔を両手で包んだ。

え?!今度は誘ってない自信大有りだよ?!

しかし私の予想は違った。
セツナは指先で私の頬を摘むと伸びる限り横にグニィーッと引っ張った。

蜜「ひばばばば!ふぁんふぇふふぁー!!」

ちなみに「いたたたた!何ですかぁー!!」……っと言ってます。

セツナ「なんか気に入らなかったから。お仕置き。」

それだけ言うとセツナはパッと手を離した。
私のほっぺたは元の形に戻ろうとする。

⏰:07/07/31 00:20 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#683 [向日葵]
私は両手で引っ張られた所を擦る。

蜜「別に捻んなくても…痛いし…絶対赤くなってるし……。」

ブツクサ小声で文句を言うとセツナは私の頭をワシッと掴んで上を向かせた。

蜜「あー痛い。」

半目をして嫌味ったらしくセツナに言ってやった。
セツナはククッと笑う。

セツナ「今の顔、すっごい不細工だぞ…っ。」

んなっ!!
私の顔が怒りで真っ赤になる。

⏰:07/07/31 00:24 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#684 [向日葵]
蜜「ひどい!」

私は扉まで大股で行き、力任せに足を鳴らした。

セツナが絶対来ると思ったのに来ない。
そうやって期待してた自分も腹立つ―――っっ!!!!

心の中で頭をガシガシかきながら扉の取っ手に手をかける。

カチャ



カチャカチャ

??

蜜「ぬ、ぬぅー……っあ!!」

⏰:07/07/31 00:28 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#685 [向日葵]
え?

蜜「開かない…。」

いや違う。開けることが出来ない。
扉がものっそ重い……。

え?だってオウマ君やあのほっそーいラフィーユだって軽々開けて……。

セツナ「お前なんかじゃ開かないぞ。俺達はお前の何百倍も力があるんだからな。」

つまりラフィーユは力持ちさん。
キャア☆素敵!
……って馬鹿!!

セツナ「出て行かないのか?」

振り向かなくてもセツナがニヤニヤしながら私を見ているのは分かる。

⏰:07/07/31 00:33 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#686 [向日葵]
むっきぃぃぃぃ!!!!

蜜「ラフィーユ!!そこにいませんかぁぁ!!!!」

っている訳

カチャ

ラフィーユ「何だ?」

あった。

蜜「良かった!!扉が開かなくて困ってたの。」

ラフィーユはキョトンとして私を見つめた。

セツナ「セツナ、いるじゃないか。」

私は振り向かず嫌味を言ってやった。

蜜「意地悪セツナは頼んでも何もしてくれませんから!」

⏰:07/07/31 00:37 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#687 [向日葵]
と言ってラフィーユが開けてくれたドアの隙間からするりと抜けて私はセツナの部屋を出た。

ラフィーユ「あまりいじめる、良くない。」

セツナはクスッと笑う。

セツナ「最高の愛情表現をしてやってるだけだ。」

セツナも部屋を出た。

・・・・・・・・・・・・・

オウマ「あ!蜜!!」

オウマ君は私を見つけるなりすっ飛んで来た。

オウマ「さっきはお楽しみ中ゴメン!!」

声がデカ――――イ!!!!

蜜「いや、うん。別に気にしてないし……大丈夫!」

⏰:07/07/31 00:42 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#688 [向日葵]
オウマ君はニカァッと笑うと私の手を握った。

オウマ「お詫びに外の花畑案内するぜ!!ひゃっほぉ〜い♪」

楽しそうに駆け出すと、スピードを増し、そして!

オウマ「ほぅら…ぃよ!!」

蜜「ギャァァ!!」

なんと片手だけで空に放り投げられた。

ボスッ

オウマ「おぅさ!!」

⏰:07/07/31 00:45 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#689 [向日葵]
受け止められてお姫様抱っこをされた。

オウマ「イッ…エ―――――イ♪!!!!」

ズガァン!!

オウマ君は蹴ってお城のドアを開けてしまった。
元気と乱暴者ってなんか紙一重の気がする。

下へ近づいていくと正に花畑。
水平線とかじゃなくと花平線……。

オウマ「この蜜吸ってみろ!」

差し出されたのはピンク色の掌くらいの可愛い花。

⏰:07/07/31 00:50 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#690 [向日葵]
蜜「……。どうやって?」

オウマ君は花を裏返す。
するとちゃんと穴が開いていた。

オウマ「そっから!」

口を付けて少し吸ってみた。

……!甘い!!

蜜「わー!美味しい!!」

オウマ「だろ?!俺のお気に入りなんだ!!」

オウマ君はずっとニコニコ私に笑いかけてくれるものだから私も思わず顔が綻ぶ。

蜜「お花、勝手に摘んでもいいですか?」

オウマ「あぁ!好きなだけ!」

⏰:07/07/31 00:55 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#691 [向日葵]
そう言うとオウマ君は少し飛んで自分の好きな花を集めだした。

私は花を摘んで冠でも作ろうかな。

それにしても色とりどり……。

しかも全部見た事が無い。もしかしたら黒蝶族の為だけにある花なのかもしれない。

蜜「サクッと〜サクッと〜♪」

冠を作りながら意味の分からない歌を歌う。

私の行動に気付いたオウマ君は興味津々に私の近くで冠作りを見る。

⏰:07/07/31 01:00 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#692 [向日葵]
オウマ「すっげぇ!輪っかになってる!お前マジシャンか?!」

蜜「へ?」

あまりに目を輝かせて子供みたいに見つめてくるもんだから思わず笑ってしまった。

蜜「待ってね…。もうすぐ出来るから。」

オウマ君はウン!!っと元気よく頷いてまた私の手先を真剣に見始める。

―――2分後

蜜「ハイ。出来ましたよー。」

オウマ「すっげ!すっげ!すっげぇ!!」

そんなに凄くはないけど……。
まぁこの人達にとったら食料でしかなかったもんね……。

⏰:07/07/31 01:04 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#693 [向日葵]
蜜「ハイ。どうぞ。」

オウマ「くれるのか?!」

蜜「お花畑のお礼です。」

オウマ「ィエーイ!!皆に見せてこよっ♪!!」

早っ!

オウマ君はびっくりするくらい早くお城に戻って行った。

私はそれを見送ってまた花冠を作り始めた。
大きいのでも作ろうかなぁ〜。

私も少し浮かれていた。

蜜「…っ!イタタ…。」

草で指を軽く切ってしまった。これがまた地味に痛い。

⏰:07/07/31 01:10 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#694 [向日葵]
口に入れて消毒。
鉄の味が広がる。

蜜「おーえー…。」

持っていた花を口に付けて蜜を吸った。

甘い……。とまったりしたところでまた冠作り再開。

しばらくすると後ろから声がした。

セツナ「ほう。器用だな。」

蜜「あ、セツナ。器用ですか?さっきオウマ君も凄く喜んで…。」

―――ハッ!!

いけない。何和んでる私!さっきセツナに「不細工発言」されたじゃない!!

いや、別に可愛いくもないけど。

⏰:07/07/31 01:16 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#695 [向日葵]
私はプイッと冠に目を向けた。
セツナは後ろでクスクス笑っている。

セツナ「何?怒ってるのか?」

ハイ無視!!

もくもくと花を輪っかにしていく。

セツナ「冗談を言っただけだろ?蜜が不細工なんてあり得るか。」

知るか!!
と口の中で悪態づく。
ってかなんでアンタ若干ふんぞり返ってる口調なんだよ!!

しばし無言。
するとカサカサ音を立ててセツナが私の背後に座る。

⏰:07/07/31 01:24 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#696 [向日葵]
セツナは私ね髪を一束持ってツンツン引っ張った。

セツナ「みーいーつ。」

蜜「痛いから辞めてください。」

セツナ「喋れるんなら口をきいたらどうだ。」

黙れぇぇ!!
女の子はちょっとした事でも傷つきやすいガラスハートなんだそぉぉ!!

もうすぎ冠完成。
最後の花を摘もうとした時だった。

キュッ……。

蜜「あ……。」

⏰:07/07/31 01:28 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#697 [向日葵]
セツナが後ろから抱き締めてきた。
私を足で挟む様にして座り、私はすっかりセツナで包まれてしまった。

セツナ「機嫌直してくれないか?」

プーイ。いずれ負けると思うけど一応勝負!

蜜「オウマ君がせっかく連れてきてくれて機嫌直ったのにセツナが来たせいでまた悪くなりました。」

すると顔を掴まれて無理矢理セツナの方を向かされ、出来上がり直前の冠は地面に落ちてしまった。

セツナ「どの口が言ってる?」

⏰:07/07/31 01:32 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#698 [向日葵]
目を見ると怒っているのが分かった。

しまった……勘に触っちゃったかぁ…。やりすぎた。

まぁ、でもほっといてみよう…。
もしかしたら初勝利になるかもよ?!

蜜「元凶はセツナでしょ?なら、誠心誠意を込めて謝ってくれてもいいじゃないですかっ。」

セツナは眉を寄せて私の顔を解放した。

おっ。勝った?勝った?

私はまた冠を取って冠を完成させた。

⏰:07/07/31 01:36 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#699 [向日葵]
蜜「でーきー…たっ?!」

後ろに引力。
もといセツナがまた抱き締める。

そして唇を耳に押し付けた。

セツナ「ゴメン…。許してくれないか……?」

――ドクン……

卑怯だぁ…。その魅惑の低い声に私は弱いのにぃ……。

セツナ「蜜…?」

蜜「や…っ、耳元で喋らないで下さいよ…っ!!」

セツナはそれでも容赦なく囁いてくる。

⏰:07/07/31 01:41 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#700 [向日葵]
セツナ「許してくれるか…?」

ハイー白旗……。
せっかく勝ったと思ったねに…残念だぁぁ……。

蜜「わかりましたって!!許しますから少し離れて下さい!!」

セツナは腕をとっただけで距離は変わらない。

蜜「ハイ!仲直りの印にセツナにも花冠あげます!!」

と言ってセツナの頭に花冠を乗せてあげる。

セツナ「“も”って…。俺の他誰にやったんだ?」

蜜「え?オウマ君。」

⏰:07/07/31 01:48 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#701 [向日葵]
するとセツナはため息を吐いてそっぽを向く。

セツナ「……なんだ。俺は二番手か。」

私は瞬きを2、3回パチパチとした。

セツナ……もしかして……。

蜜「焼きもち焼いてます……?」

さっきからオウマ君の名前を出すと不機嫌になるのって、仲良くしてたから焼きもち焼いてるの?

セツナはそっぽを向いたまま膝に頬杖をついて目を瞑る。

セツナ「当たり前だろっ!」

⏰:07/07/31 01:55 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#702 [向日葵]
ここまではっきり焼きもち宣言した人初めて……。

驚きと同時に胸の奥がキュウッと締まる。
嬉しい……。

私はセツナの腕をぐらぐら揺らす。
怒りをやり過ごそうとしていたセツナはコメカミに青筋を立てた。

セツナ「っんなんだ!」

蜜「まったく。焼きもちを妬かなくてもいいと前に言ったでしょう。」

セツナ「仕方ないだろっ!!お前がそれだけ好きなんだよ!!」

びっくりした。いきなり告白された。

⏰:07/07/31 02:01 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#703 [向日葵]
私はなんだか可笑しくなって静かに笑った。
するとセツナは半目にして私を睨む。

セツナ「…オイ。ここで笑うのはおかしいだろ。」

蜜「フハハッ!だって、嬉しいですもん…。」

セツナの目が私の目を捕らえ、見つめる。
そして三つ編みに手を伸ばす。

セツナ「こうしてるのも可愛らしいな…。」

蜜「不細工じゃなかったんですか?」

セツナ「冗談だと言ったハズだ。」

セツナの目に険が帯びる。

⏰:07/07/31 02:06 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#704 [向日葵]
私はまたクスクス笑った。

セツナは私のオデコの髪をかきあげ唇を押し付けた。

セツナ「もう絶対言わない。可愛いお前にはいらない言葉だな。」

蜜「いやそれはないですけど…。」

セツナは私の顎を持ってクイッと上を向かせる。

セツナ「オウマに沢山触れられていたな。」

蜜「あまりですよ?それも嫌ですか?」

セツナ「馬鹿か。当たり前に決まってるだろ。」

⏰:07/07/31 02:12 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#705 [向日葵]
ダメだ。
今日のセツナはなんだか

蜜「可愛い……。」

と言って私は自ら唇を当ててしまった。
セツナも不意をつかれて少し驚いてたけど、すぐに私を抱き締めて唇を重ね、激しくする。

いつの間にか、舌が絡み合っていた。
自分でも驚くほどキスに集中していたらしい。

それはきっとセツナの可愛らしさを見てしまったからだ。

蜜「ふ……。はぁ…。」

セツナ「蜜も大分上手くなったな…。」

⏰:07/07/31 02:19 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#706 [向日葵]
ニヤリと笑うセツナを横目に、息を整える為セツナね胸に寄りかかる。

そんな私の背中をセツナは子供をあやす様にポンッ、ポンッと叩いてくれる。
それがまた心地いい。

セツナの体温に身を任せているとセツナが聞いてきた。

セツナ「なぁ蜜。俺はいつお前に手を出していいんだ?」

私は思わずチョップしてしまった。

セツナ「な、何をする!!」

蜜「せぇーっかく安心して心地よかったのにぃ!!頭はそればっかですか?!」

⏰:07/07/31 02:26 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#707 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

⏰:07/07/31 02:27 📱:SO903i 🆔:2vuVxr6U


#708 [ハナ]
ぁげます
頑張って下さい

⏰:07/08/01 22:24 📱:F904i 🆔:rLY7HACI


#709 [向日葵]
ハナさん

ありがとうございます

⏰:07/08/02 00:36 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#710 [向日葵]
セツナ「お前は俺の理性を買い被ってないか?」

蜜「んな事ないですよ。今朝襲ったくせに。」

と言って私はそこら辺の花を一本取って蜜を吸った。

ここの花の蜜はどれもおいしい……なぁー……。

――――――

さて、ここからは俺様、セツナが話を進めていこう。
何故かって?話を続ければ分かるさ。

セツナ「前も言ったハズだ。距離を縮めたいと。なのにお前から誘う割りに待てはかかる邪魔は入る!俺はもう限界が来てるんだ!!」

⏰:07/08/02 00:41 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#711 [向日葵]
蜜は背中を向けたまま俺の話に反応しない。

セツナ「聞いてるのか?蜜。」

すると

蜜「フフ、フフフ……。」

いきなり蜜が不気味に笑いだした。
と思ったら。

蜜「セェーツュナァー♪」

目をトロンとさせて頬を紅潮し、オマケにろれつが回ってない。

セツナ「蜜?!」

蜜は俺に抱きつく。

⏰:07/08/02 00:44 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#712 [向日葵]
蜜「フフセッチュナァ♪」

セツナ「おいお前…、まさか……。」

ちらりと蜜の足元を見ると……やっぱり…。
コイツが今吸った花は酒の花だ。

つまり俺が話を進めなければいけない理由がこれな訳だ。

セツナ「酒……弱すぎだろ……。」

蜜「ん〜?なぁ〜にっ??」
至近距離で小首を傾げて俺を見つめる。
ダメだ……。とりあえず一旦戻ろう。

⏰:07/08/02 00:48 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#713 [向日葵]
蜜を担ぎ、超特急で城へ戻る。
蜜は俺の首に腕を巻き付け、甘える様に頭を擦りつける。

可愛いは可愛いがいささか困ったものだ……。
コイツは酔うと甘え上戸になるらしい。

ギギィィィィ……

セツナ「ラフィーユ。」

ラフィーユはすぐに俺の側へやってきた。

ラフィーユ「何。セツナ。」

俺は蜜をラフィーユに差し出した。

⏰:07/08/02 00:52 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#714 [向日葵]
セツナ「コイツを風呂に入れて酒を抜いてやってくれ。」

蜜「何故酒、飲んでる。」

セツナ「勝手に飲んだんだ。」

ラフィーユは蜜を受け取ろうとした。―――が。

蜜「んーん!!いぃや!!セツナと離れちゃくにやぁいっ!!」

と言って俺にきつく抱きつく。
ラフィーユは眉を寄せて「どうすんだ。」と言った風な目を向けてくる。

俺は困り果てて大きく息を吸い、吐いた。

⏰:07/08/02 00:58 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#715 [向日葵]
セツナ「やっぱり…部屋へ連れていく…。」

ラフィーユは無言で頷くと、静かに何処かへ消えた。
蜜は安心したのかまた俺に甘えてくる。

扉を開け、蜜をベッドに寝かせ、俺はその傍らに座り一息つく。

蜜「んー……。暑い!!」

セツナ「は?」

と後ろを向くと

ポイッ

蜜はブーツを脱ぎ捨てる。
……ちょっと待て…。もしやお前……。

⏰:07/08/02 01:05 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#716 [向日葵]
俺の予想は正しく、蜜は服を脱ごうとしていた。

セツナ「ば……っ馬鹿!脱ぐな!!」

俺は蜜の手を掴んで脱ぐのを辞めさせた。
すると蜜は俺を見てヘニャァと笑う。

蜜「セツナ。しゅき!」

と言って唇を重ねる。

お……前はなぁー……。

無理矢理蜜を離すと蜜は不思議そうに見つめてくる。
蜜「どして?」

どうして、って……。そんな顔でそんな事言われてくちづけされたらいくら何でもなぁ。

⏰:07/08/02 01:12 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#717 [向日葵]
無言で蜜を見ていると、蜜が目に涙を溜め始めた。

蜜「……嫌いに…なっちゃった…?私が……子供だから?」

あー…。もう……違うって。
俺は頭を抱えた。
どうしたらいいか…。

セツナ「そうじゃない。ただ今の状態だったら俺が堪えられないんだ。」

しかし蜜は俺の話なんか聞かず、距離を縮める。

蜜「好き…。セツナ。」

もー……無理。

ボスッ!

⏰:07/08/02 01:19 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#718 [向日葵]
俺は蜜を押し倒して深くくちづけした。

蜜も酒のせいでくちづけに答える。
そして唇を首筋に滑らせ、服のボタンを1個外す。

すると蜜が俺の頭を抱き締めて囁いた。

蜜「大好き……。」

とだけ言って、手がパタリとベッドに落ちる。

セツナ「…ん?蜜……?」
蜜「スー…。スー…。」

セツナ「コイツ…。寝やがった…っ!」

蜜の顔の横に自分の顔を沈めて俺は脱力した。

⏰:07/08/02 01:25 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#719 [向日葵]
蜜「スー…。」

俺は身を起こして蜜の寝顔を見つめる。

まぁ……。実は熟してからって言うからな。
もうしばらく待つさ…。

セツナ「だが酒は絶対飲ません。あと……」

蜜に覆い被さる。

セツナ「おあずけ食らわされた罰だ……。」

と言って首筋に2箇所、鎖骨辺りに1箇所、胸元辺りに2箇所。“証”をつけてやった。

蜜の白い肌に赤い痕がつく。

⏰:07/08/02 01:33 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


#720 [向日葵]
セツナ「フッ。ざまぁみろ。」

起きて驚くがいい。
これくらいしたって罰は当たるまい。

気持ちよささうに寝る蜜に布団をかけてやって、額の髪の毛を撫でた。

思わず、笑みが溢れた。
額に唇を押しつける。

そして横に寝転び、俺も目を閉じた……。

⏰:07/08/02 01:38 📱:SO903i 🆔:fFIj0jDE


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