黒蝶・蜜乙女
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#758 [向日葵]
そしてキッとルキが私を睨む。

ルキ「貴方なんかよりずっとずっと私はセツナが大好きで、ずっと大切だった!なのに……たかが蜜乙女ってだけで…、運命だからって……セツナを……。」

“たかが”と言った所でセツナが口を開いたけど、私がじっと見つめてそれを制した。

ルキ「ズルイ…。貴方、ズルイわ……。」

ルキの涙が石畳に染み込んでいく。
それを見つめながら、私は言う。

蜜「確かに、私はズルイ……。」

⏰:07/08/03 23:58 📱:SO903i 🆔:mUXToLUQ


#759 [向日葵]
「けど」と、ルキの目を見つめる。

蜜「好きの気持ちなら、きっと負けない。」

ルキは目を見開いてまた悲しそうに細める。

蜜「ずっと側にいて欲しいし、いていたい。だからね、ルキも自分の力で私からセツナを奪って。」

セツナ「蜜?!」

蜜「私は……。奪われない様に、頑張るから。だからもう、自分を傷つける様な事、しないで……。」

鉄格子の隙間からそっとルキの手に触れ、重ねる。

⏰:07/08/04 00:03 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#760 [向日葵]
ルキはしゃくりを上げながらうつ向き、涙をポタポタ落としながら切々に呟いた。

ルキ「だか、ら…あなた、な、んて……っらい……なのよっ。」

嫌いでもいいから。
だからルキ。

蜜「ここ、寂しいですよね。空が、恋しいですよね。出ましょう……?」

キィ……

鉄格子の扉を開けて、手を差し出す。
ルキはそれを見つめて、また窓に視線をやった。

ルキ「出ない……。」

蜜「…っえ。」

⏰:07/08/04 00:07 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#761 [向日葵]
ルキ「まだ、ここにいる。」

蜜「でも……っ!」

ルキ「いいから。気分が治ったら、出ますわ…。」

それでも、いいよ。
ルキがこれで無事になると確信出来たから。

蜜「待ってますね……。セツナ、行きましょう。」

カツカツカツカツ……

セツナはルキを見つめる。
セツナ「お前がやった事はきっと一生許さん。」

ルキの口がグッと力を入れる。

⏰:07/08/04 00:11 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#762 [向日葵]
セツナは蜜が進んで行った方に顔を戻し、歩きながら呟く。

セツナ「でも蜜が許すなら話は別だ。」

カツカツカツカツ……

ルキはその日、蜜の言葉や自分の事を何度も繰り返し考えていた……。


・・・・・・・・・・・・・・

私は塔を出て、ジッと見つめた。
これで大丈夫。
ルキが死ぬ心配は無くなった。

セツナ「お前はとんだお人好しだな。」

⏰:07/08/04 00:14 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#763 [向日葵]
そんな言葉を投げ掛けるセツナを無視して、花畑を歩き始めた。

何故かって?
恥ずかしいから!!

別に嘘ではないけど

[セツナには側にいて欲しいし、側にいたい……。]

私もあっさりと口に出来る様になっちゃったものだなぁ……。
セツナ効果だこりゃ。

すると襟足を引っ張られ、瞬間的に首が絞まった。

蜜「ぐえっ!何ですか……。」

⏰:07/08/04 00:17 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#764 [向日葵]
セツナ「ん?何故顔が赤い。熱か?」

おでこをコツンと当てて熱計測。

蜜「違いますよ。大丈夫ですから。」

セツナ「なんだ素っ気無い。蜜らしくないじゃないか。」

蜜「私はいつも素っ気無いですよ?」

するとセツナは肩を抱いて私を引き寄せた。

セツナ「そんな事ない。いつも何気ない事で恥ずかしがるのが蜜だ。」

ハハハ。それこそそんな事ねぇーよ……。

⏰:07/08/04 00:23 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#765 [向日葵]
ラフィーユ「セツナ、蜜。」

ラフィーユがフワリと飛んで来てすぐ近くに着地。

蜜「何ラフィーユ。」

ラフィーユ「長が一度蜜、帰せ、言う。これ命令。」

セツナ「は?何だそれ。」

ラフィーユは首を横に振り、自分も訳は知らないと意思表示させる。

ラフィーユ「蜜。私とオウマ、蜜の家行く、駄目か?」

蜜「へ?何で?いや、いいけど。」

⏰:07/08/04 00:27 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#766 [向日葵]
ラフィーユはまた首を振る。

ラフィーユ「これも長の命。私達、ここ以外、行くトコ無い。」

あ、そっかぁ……。なら仕方ないよね。
まぁおばあちゃん達もいない事だし、セツナと二人っきりだとまた心臓もたないし。

蜜「汚くてもいいならどうぞ。」

するとラフィーユは綺麗に笑ってお礼を言った。

ラフィーユ「ありがとう。助かる。」

・・・・・・・・・・・・・・・・

特急で飛行中。
怖くて目が開けられない悲しい事実。

⏰:07/08/04 00:31 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


#767 [向日葵]
セツナ「蜜、もう少しだからな。」

風のせいで聞き取るのがやっとだった。
すると

ボフッ!

なんか柔らかい固まりに激突……。
あれ?さっきまでの光が無くなったみたい……。

セツナ「蜜。帰って来たぞ。」

私は恐る恐る片目ずつ開ける。

蜜「あぁ……っ!」

数m下には、馴れ親しんだ家があった。
光が無くなったのは現在こちらが夜だからだ。

そういえばターヤさんが時間の流れ方が違うって言ってたっけ。

⏰:07/08/04 00:35 📱:SO903i 🆔:E9w2M8lM


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