黒蝶・蜜乙女
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#785 [向日葵]
なんとなく手を伸ばしてセツナの胸元に抱きついた。
セツナは何も言わずに抱き締めてくれて、背中を擦ってくれた。
セツナ「なんだ。甘えてくるなんて珍しいな……。」
意地悪な口調なのに、何故か優しく聞こえる。
ずっとこうしてくっついていたい気がした。
セツナ「蜜。疲れただろ?早く布団に入れ。」
蜜「ハイ……。」
それでも私は離れようとしなかった。
そんな私を見かねてセツナは抱き上げて布団の中に入れる。
:07/08/05 09:57
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#786 [向日葵]
やんわりとセツナから腕が外された。
蜜「……離れたくないです。」
とっさに出た言葉だった。セツナはなんだか驚いていた。
セツナ「離れないよ。」
セツナの唇が、オデコに、頬に、耳元に……押し付けたられる。
暗闇でも分かる。セツナの熱く優しい目が私に向けられてる事が……。
セツナの唇が、優しく私の唇に触れる。
角度を何度も変えて、優しく触れる。
:07/08/05 10:04
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#787 [向日葵]
でもセツナは優しく触れるだけで、それ以上は激しくならなかった。
何で?
セツナが私の唇に止まったのに気付いたのか、一旦離れて私を見つめる。
セツナ「…何?」
蜜「何でそんな優しいんですか?」
セツナは一瞬眉を寄せて考え、言いたい事が分かったのか苦笑いを浮かべた。
セツナ「今激しくしたら、多分止まらないぞ?」
セツナは私を起こすとフワッと抱き寄せた。
:07/08/05 10:21
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#788 [向日葵]
セツナ「別に無理なんてしなくていい。待つてもりだ。ただ……。」
体を離して、私を見つめながら髪をかき上げた。
私は片目を瞑る。
セツナ「なんだかお前が可愛く甘えてくるから我慢出来そうにないんだ……。」
暗闇に柔らかくセツナの声が響く。
この感情……。セツナが愛しくて仕方ない。
一回こんなのあった。
セツナが照れたあの日……。
でもあの日よりはもっと大きい気持ちで――……。
:07/08/05 10:28
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#789 [向日葵]
チャプター15:赤い実
シンとしてる。時計の音が静かになってる。
蜜「我慢しないで下さいと言ったら…セツナは我慢しませんか?」
セツナはフワリと微笑むと、頬に唇を触れる。
セツナ「そんな可愛いらしいことを言われたら、蜜が何を言おうと抑えるのは辛いな。」
鼓動が少しずつ早くなる。
蜜「じゃぁ……我慢しないで下さい…。」
:07/08/05 10:34
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#790 [向日葵]
セツナは不安気に私を見つめてくる。
セツナ「お前いいのか?ホントに。」
私は身を乗り出して触れるだけのくちづけをする。
蜜「ハイ……。」
硬い決意。セツナなら……。ううん。セツナがいい……。
セツナの目が射る様に真剣に変わる。
そしてくちづけをされ、激しさを増していく。
ゆっくり押し倒されて、セツナが上に乗ってくる。
セツナ「後悔しても知らないぞ……。」
:07/08/05 10:39
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#791 [向日葵]
そう言って私の頬を大きな手で包む。
その上から私は手を重ねてその温かさに目を瞑る。
蜜「後悔なんて……しませんよ…。」
セツナはまた優しく唇を重ねてから首筋に唇を這わせる。
ボタンが外されていく。
その時に僅かに体を固まらせてしまった。
それに気付いたセツナが私の頭を撫でながら優しい黒い目で見つめる。
セツナ「大丈夫。ゆっくりやるな……。」
蜜「…ハイ……。」
:07/08/05 10:45
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#792 [向日葵]
セツナはホントに優しく私を扱ってくれた。
服越しじゃない人の体温は思ったより熱くて、でも気持ち良くて……。
何より幸せであることを感じさせてくれた。
蜜「―――っ。」
セツナ「…蜜?しんどい?」
私は首を横に振った。
蜜「嬉しいんです……。」
嬉し涙なんて初めて流した。でも初めて流した嬉し涙がセツナで良かった。
セツナはオデコにキスをして優しく微笑んだ。
:07/08/05 10:50
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#793 [向日葵]
―――――
―――――――……
目を、うっすら開けた。
部屋が明るい……。
トクン……トクン……
あ……落ち着く…。
また目を閉じると、こめかみ辺りの髪の毛がかき上げられて、柔らかい物が触れる。
セツナ「目、覚めたか……?」
:07/08/05 10:54
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#794 [向日葵]
私はまた目を少しだけ開けた。
蜜「…セツ、ナ……?」
セツナ「体、大丈夫か?」
体……?
完全に目を開くとセツナの綺麗な鎖骨が目に入った。
蜜「ええっ!」
一気に覚醒。
顔を上げればセツナが見つめていた。
そうだっ――私昨日……っ!
:07/08/05 10:57
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