黒蝶・蜜乙女
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#882 [向日葵]
ソッとセツナの顔に指先を触れる。
でも憂いは更に深まってしまった。

蜜「何か……ありましたか?」

セツナは何も答えない。
ただ私の背中を叩き、私を見つめ、悲しげの瞳で微笑むだけ。

何かを伝えたいの?
でも何を?

蜜「セツナ……?」

名前を囁くと、空間があった体は完全に密着し、セツナの腕の力が強まるだけだった。

セツナは黙って私が寝るのを待っている。
早く寝ろとせかされてる気さえした。

⏰:07/08/11 01:04 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#883 [向日葵]
私は目を閉じ、セツナの体温と息遣いに耳をすませた。

それだけで充分眠気はやって来る。
でも何故か寝たくなんかなかった。

いつも寝る時はセツナの暖かい笑顔を見てから寝るのに、今日はこんな寂しげな顔を見てから寝なくちゃならないなんて。

後から気付いた。





これは警鐘だったんだ……。


私はゆっくりと眠りへと誘われていった……。

⏰:07/08/11 01:07 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#884 [向日葵]
最後にセツナが何か言った。
聞かなきゃならなかったのに、起きてからでいいやって思って私は眠気に身を任せた。





――――
――――――――
……

蜜「ん……んー……。ん?」

あれ?今何時だろう。
携帯携帯……。

……待って。
それどころじゃない。

⏰:07/08/11 01:10 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#885 [向日葵]
蜜「セツナ……?」

隣にいたハズのセツナが




いない。

胸が不規則に動き始める。
落ち着いて。大丈夫。
きっと私が寝てるから気を使って下に行ったんだよ。

でも何故、胸騒ぎが止まらないの?

早歩きで下まで行き、リビングに続くドアを開けた。

―――でも。

⏰:07/08/11 01:13 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#886 [向日葵]
シー……ン。

リビングには暗闇独特の静寂しかなかった。

蜜「セ……セツナ……?」

ギシッ

後ろに誰かいる気配がして、期待を込めて振り向いた。

ラフィーユ「蜜。」

でもそこにいたのはクールな美貌を持った彼女と爽やかなオレンジ色の髪の毛をした青年だった。

蜜「ラフィーユ、オウマ君……。セツナを、知らない…?」

⏰:07/08/11 01:16 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#887 [向日葵]
二人は黙り込む。

それで分かった。

……セツナはいない。

蜜「なん、で……?だって普通に過ごしてたじゃない。……え?……ラ、ラフィーユ……?」

声が震えない様に、そう心がけたら言葉がたどたどしくなった。

半泣き状態でラフィーユに一歩近づく。
クールな彼女の顔に、緊張が走るのが分かった。

蜜「ラフィーユったら!」
半狂乱でラフィーユの腕をガシッと掴むと、オウマ君が停めに入る。

⏰:07/08/11 01:21 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#888 [向日葵]
いつも元気な笑顔の彼の顔は、水面の様に静かだった。

ラフィーユ「蜜。」

何かを決心したかの様にラフィーユは私の名を紡ぐ。そしてか弱そうな手が私の手に置かれた。

ラフィーユ「蜜。落ち着いて聞いて。」

そして悟った。
セツナの瞳の意味。

あれは、さよならを意味してたんだ……。

⏰:07/08/11 01:25 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#889 [向日葵]
チャプター14:別れの説明








リビングに電気をつけて、私はソファーに座った。

ラフィーユは横に。
オウマ君は背もたれをはさんで私の後ろにいる。

ラフィーユ「蜜。」

ラフィーユがもう一度私の名を呼んだ。

ショックで焦点の合わない目が必死にラフィーユを見つめた。

⏰:07/08/11 01:29 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#890 [向日葵]
ラフィーユは一回深呼吸すると話出した。

ラフィーユ「セツナ、いない訳、言う。いなくなったの、蜜、狙われてたから。」

だからって、何故セツナが?
分からない。
ホントに狙われてたからセツナは去ってしまったの?

ラフィーユは上手く話せない自分に困って、オウマ君に目を向ける。

オウマ「セツナ、またターヤに狙われてたんだ。それの囮として蜜がここ二日、危ない目に合ってたんだそうだ。」

それを伝えに来たのが、今日、あの時。ルキが言った。

⏰:07/08/11 01:34 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


#891 [向日葵]
ルキは弱味を握られて、でも協力したくなくてターヤさんの目を盗んでセツナに伝えに来たらしい。

そして……私が部屋にいる間の会話がこうだった……。

――――………

一通りを話終え、セツナは二人の反応を見る。

オウマは驚き、ラフィーユは怒りを顔に示していた。

オウマ「また痛い目に合わせるか!」

腕を振りながらやる気満々に笑うオウマ。
それにラフィーユの厳しい目がいく。

⏰:07/08/11 01:37 📱:SO903i 🆔:RnaAmrBg


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