「好き」と言いたい。
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#241 [あんみつ]
 
(・・・健二も来てるのかな)

誰と来てるんだろう。

やっぱり・・・

考えて前を向くと、私の予想通りの光景があった。

向こうを健二と、浴衣姿の佐古さんが歩いていく。

見たくないのに。

何で見つけてしまうんだろう。

2人は、手を繋いでいた。
 

⏰:07/08/23 17:05 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#242 [あんみつ]
 
そのまま2人は、人込みで見えなくなった。

「おまたせ!!」

ハッと横を見ると、洋平君がお好み焼きを持って、立っていた。

「あ・・・ありがと」

私は、お好み焼きを受け取る。

「・・・何かあった??」

「え、別に??向こうで食べよー!!」

私は笑顔で言って、洋平君に背を向けて歩きだす。
 

⏰:07/08/23 17:07 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#243 [あんみつ]
 
嘘だ。

このもやもやする気持ちは、嘘だ。

私には関係ないんだ。

私たちは、土手の斜面に腰を下ろした。

食べながら、洋平君と、いろいろ話した。

笑いながら話した。
 

⏰:07/08/23 17:08 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#244 [あんみつ]
 
一緒にいると楽しいし、安心するし、心が温かくなる。

この気持ちは、嘘じゃない。

だから、私は・・・

 

⏰:07/08/23 17:09 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#245 [あんみつ]
――――――――


お好み焼きを食べた後、また屋台を回って、綿飴とかき氷を食べた。

ベタベタする手はちゃんと洗って、家で食べようと林檎飴を1本買った。

あの2人を見かけることは、もうなかった。

「あ、そろそろ花火始まるかな??」

洋平君が、携帯を開いて言った。
 

⏰:07/08/23 17:13 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#246 [あんみつ]
 
「じゃあ、土手行こっか??」

私の右手には、林檎飴。

左手には、洋平君の服。

私たちは、人の流れに乗って土手に向かう。

土手には、すでに人が大勢いた。
 

⏰:07/08/23 17:14 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#247 [あんみつ]
 
私は、洋平君の服を離した。

花火は、まだあがらない。

「・・・洋平君」

「ん??」





「私・・・洋平君と付き合う」
 

⏰:07/08/23 17:16 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#248 [あんみつ]
 
「・・・へ??」

ドンッ!!

花火があがった。

私は洋平君を見る。

花火の光に照らされた顔は、驚きから、だんだんと笑顔に変わっていく。

私は、恥ずかしさでいっぱいだった。

けど、洋平君の笑顔を見たら、私も自然に笑えて、嬉しかった。
 

⏰:07/08/23 17:17 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#249 [あんみつ]
 
洋平君が、そっと、私の左手を握った。

何か言ったのだろう。

洋平君の口が動いたけど、花火の音と歓声で聞き取れなかった。

私がぽかんとしていると、洋平君が、私の耳に口を近付け、そして離した。

耳元で聞こえた言葉。


『大事にする』

 

⏰:07/08/23 17:20 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#250 [あんみつ]
 
私の耳だけでなく、全身を熱くしたその言葉は、私は進んでるという、確かな確信をくれた。

きっと、もっと好きになる。

洋平君の手を、ギュッと握り返し、私は上を見上げた。
 

⏰:07/08/23 17:21 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


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