darkness;FROM OZ
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#1 [OZ]

短篇をいくつか
書こうと思います(・∀・)
下手だと思いますが、
よかったら
読んでください。

⏰:07/07/17 20:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#2 [OZ]
【Twins】

………………………

SIDE:由宇(ユウ)

僕は気宇(キウ)のことが嫌いだ。

気宇っていうのば僕の弟。

顔や体付きはそっくりだし、勉強や運動も同じくらいできる。

だけど、
気宇は馬鹿なんだ。

本当に馬鹿なんだよ。

勉強が僕と同じくらいっていうのは認めるけど……

そういうことじゃなくて、とにかく頭がおかしい。

⏰:07/07/17 20:46 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#3 [OZ]
時々思うんだ。

気宇は僕を真似て作ったコピーなんじゃないかって。

体とかは僕そっくりにうまくできたけど、性格までは真似できなかったんだ。

だから、他人の言うことを聞くことしかできない。

お父さんたちは、
気宇のことを“素直”とか“純粋”ってことばに当てはめているけれど、僕に言わせればただのポンコツ。

お父さんとお母さんは悲しむことになるよ。

そのうち気宇のことを馬鹿って認めなくちゃいけなくなるからね……。

⏰:07/07/17 20:52 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#4 [OZ]
時間の問題だよ。

けど、僕はお父さんたちのことが好きだから、気宇のせいで悲しませたくない。

お父さんたちは僕さえいてくれれば幸せなんだよ。

だってそうでしょ?

気宇は失敗作なんだし。

いつまでも一緒に住んでいる必要はないんだ。


……僕は決めたよ。


気宇を隠しちゃおう。

⏰:07/07/17 20:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#5 [OZ]
気宇を隠すということを実行したのは、僕らが八歳になった時だった。

僕と気宇は自分の部屋で遊んでいた。

「なぁ、気宇?」

「なぁに?由宇」

気宇はクスクスと笑い声をあげた。

弟はいつも笑っている。
馬鹿な証拠だ。

僕は怒りを無理矢理沈み込め、気宇そっくりな笑顔を浮かべた。

「おもしろい遊びを思いついたんだ」

気宇が顔を輝かせた。

⏰:07/07/17 21:52 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#6 [OZ]
「あのね、
隠れん坊するんだ」

僕がそう言うと、気宇は露光に不満そうな顔をした。

「それ、やったことある」

僕は厳粛にうなずいた。

「僕が考えた隠れん坊は、いつものよりずっと楽しんだよ」

気宇は疑うように首をひねった。

「どうやるの?」

「まず、気宇が押し入れの中に隠れるんだ」

⏰:07/07/17 21:58 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#7 [OZ]
僕がそう言うと、気宇はすぐさま押し入れに入っていった。

僕らの家の押し入れは、上の段と下の段にわかれている昔ながらのものだ。

かなりの広さのある押し入れだったが、お母さんはそこはじめじめしていると言って、めったに使おうとはしなかった。

「それで?」

気宇はにっこりとして僕を眺める。

僕は深呼吸をした。

大丈夫。

気宇は馬鹿だ。

⏰:07/07/17 22:06 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#8 [OZ]
「……そしたら誰にも見つからないようにするんだ。
誰にもだよ。
僕が考えた隠れん坊は永遠に続くんだ。
……押し入れから出てって言うまで。
お父さんとかお母さんにも見つかったらダメだよ。
僕の前以外で声を出さないで……。
絶対に出ちゃいけない。
わかった?」


“わかったよ”


気宇はそう言った。


僕はその言葉を聞くと、部屋から飛び出した。

⏰:07/07/17 22:12 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#9 [OZ]
玄関に向かい、急いで自分の靴を履き、気宇の靴は手で持った。

リビングに居るはずの母親に、

「これから気宇と遊んでくる!」

と大声で叫び、外に出る。

そして、近くを流れる川まで走った。

前日に雨が降ったため、水嵩が多く、流れもはやいように見えた。

よし……。

僕は川に靴を投げ込んだ。

⏰:07/07/17 22:17 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#10 [OZ]
気宇の靴が水にさらわれていく。

あっという間に見えなくなってしまった。

僕はしばらく辺りを歩き回ったあと、川の水を少しだけ自分の服にかけた。

それがすむと、全速力で家まで帰り、玄関のドアを勢い良く開ける。

「お母さん、お母さん!」

僕はあらん限りの声で叫んだ。

お母さんは僕の声に驚き、転がるようにして玄関に現われた。

⏰:07/07/17 22:23 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#11 [OZ]
「由宇……?どうかしたの?何かあったの?」

お母さんは心配そうに僕を撫でた。

僕は必死でお母さんに訴えかける

……ふりをする。

「お母さん!
気宇が川に落ちたかもしれないんだ!」

お母さんは固まった。
一気に顔が青ざめる。

「……嘘でしょう?」

「たぶん、本当だよ!
僕、一瞬だけど見たんだ!
気宇の靴が流されていくのを!」

⏰:07/07/17 22:28 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#12 [OZ]
お母さんは小さな悲鳴をあげた。

おろおろとしてしまい、今にも泣きだしそうだ。

僕はうんざりして、心の中でため息を吐く。

「……警察に電話してみた方がいいんじゃない?」

僕がそう言って、ようやくお母さんは受話器を手に持った。


それからあとの事は、瞬く間に過ぎ去っていった。

⏰:07/07/17 22:33 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#13 [OZ]
自分のしたことがバレるのではないかと心配したが、そのようなことは、ちっともなかった。

僕が放り投げた気宇の靴は、警察の手によって発見された。

気宇自体は発見されることはなかったが(あたり前だ。気宇は押し入れの中に居るんだから)、死亡したということになった。

お父さんたちはたくさん泣いたけれど、それは一時的なことだ。

後々、気宇を隠した僕に感謝するんじゃないかな?


僕はほくそ笑んだ。

⏰:07/07/17 22:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#14 [OZ]
気宇を押し入れに隠してから八年が経過した。

僕は高校生となった。

気宇は押し入れの中で16歳の誕生日を迎えた。

そして、僕と気宇は相変わらずかなり似ていた。

もちろんそれは外見だけの話ではあるが。

僕は気宇のことを気遣って、色々配慮してやった。

食物は気宇が僕より痩せてしまわないように、きっちり与えた。

お風呂は両親がいないときを狙って、シャワーを浴びさせた。

⏰:07/07/18 19:28 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#15 [OZ]
トイレは両親がいるときでも普通に行かせた。

だって僕らは似てるから。

両親にトイレに行く気宇の姿を見られたってなんの問題もない。

気宇は死んだと思われているのだもの。

両親はあれが僕であることを疑わない。

一つ気を付けなければいけないのは、気宇が押し入れから出たときは僕が隠れていなければいけないということ。

⏰:07/07/18 19:32 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#16 [OZ]
そうそう、同じ服を着なくちゃいけないってことも忘れたらダメだ。

そうじゃないと大変なことになってしまうからね。

それだけは
絶対に避けたい。

散歩も同様な手口で行わせた。

色が白すぎたり、太ってしまったりしたら、今の作戦でトイレに行けなくなってしまう。

そんなことになったら、気宇は押し入れで排泄しなきゃいけない……。

それか僕の部屋で……。

⏰:07/07/18 19:39 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#17 [ふぅ]
あげます(≧∀≦)
頑張って☆

⏰:07/07/18 21:14 📱:SH903iTV 🆔:xKkAQZ/E


#18 [OZ]

ふぅさん
あげてくださって
ありがとうございます
頑張ります(・∀・)

⏰:07/07/18 22:27 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#19 [OZ]
……これ以上は考えないことにする。

とにかく、僕らはそっくりでなきゃいけないんだ。


「……由宇?
何か……何か居るよ」

押し入れの中から、気宇のくぐもった声が聞こえてきた。

「……何かって?」

僕は憤りを感じながらも、一応答えてやる。

「わからない……。
けど何か動いてるよ!」

⏰:07/07/18 22:50 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#20 [悠紀]
まじ面白いです
続きがすごく気になります
頑張って下さい尸"

⏰:07/07/18 22:52 📱:P901i 🆔:☆☆☆


#21 [OZ]

悠紀さん

面白いって言って
いただけてうれしいです
更新遅いと思いますが
頑張ります(´`)

⏰:07/07/19 06:18 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#22 [OZ]
気宇は最近、しょっちゅうこういう話をするようになった。

長い間、
押し入れで暮らし、僕以外とまともに関わらなくなった気宇にとって僕は神のような存在であった。

それに、もともと気宇は僕の言うことをよく聞いた。

だから、僕が押し入れに隠れ続けろと命令すれば、その通りにする。

しかし、気宇は押し入れから出たがっていた。

こういう意味のわからない話をして、押し入れから出してもらうつもりでいるのだ。

⏰:07/07/19 07:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#23 [OZ]
「嘘をつくな。
さあ、黙って昼寝でもしたらどうだい?」

気宇は切なそうな声で、うめいた。

それからしばらくの間、気宇は“何か居る”と呟き続けた。

まったく……。

気宇は体は成長したものの、中身は八歳の時と何ら変わっていないじゃないか。

押し入れから出たいのであれば、もっとましな言い訳をしてほしいものだ。

まあ、そこから出す気はないのだけれど。

⏰:07/07/19 19:29 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#24 [OZ]
気宇が押し入れから出られるのは、両親が死んだときか、それか……

彼自身が死んだときだ。

それまでは何があっても出さない。

絶対に。


………………………


「ねぇねぇ、由宇の部屋に行きたいんだけど」

理央はにっこり笑ってそう言った。

⏰:07/07/19 19:34 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#25 [OZ]
僕がちょうどリビングに通そうとしたときに、突然理央が言いだした。

ギクッとして理央の顔をまじまじと眺める。

理央は美しい笑みを顔に貼りつけ、甘えるような声を出した。

「いーじゃん!
私、由宇の部屋見てみたいんだもん。
ちょっとだけ!ね……?」

普段は理央に可愛らしくお願いされたら、即座に言うことを聞いてしまうのだが、こればかりはそうもいかない。

⏰:07/07/19 19:40 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#26 [OZ]
「けど……部屋汚いんだ。
それに親もいないんだから、リビングだってかまわないだろう?」

理央の眉間に皺がよった。

大きな目がキュッと細くなる。


……僕と理央は付き合って二ヵ月になる。

僕は理央が大好きだ。

なぜなら、
彼女がとても綺麗な外見を持っているからだ。

⏰:07/07/19 19:44 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#27 [OZ]
真っ白い肌。
真っ黒い長い髪。
真っ赤で豊かな唇。

日本人形のような少女であったが、それでいてどこか西洋風の妖艶さも兼ね備えているのだ。

僕はいつも彼女に見入ってしまう。

そばに置いておいて、いつまでも眺めていたいくらいだ。

だから、僕の部屋に入れることは避けたいのだ。

もし気宇が声を出してしまったら?

考えただけでも恐ろしい。

⏰:07/07/19 19:50 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#28 [OZ]
しかし、僕の部屋に案内しなかったらしないでかなりまずいことになる。

理央はすでに機嫌をそこねている。

これ以上拒否していたら、帰ると言いだしそうだ。

それだけならまだいいが、別れるなんてことになったら……。

あの綺麗な顔を間近で見れなくなってしまう。

……仕方ない。

「わかった。
僕の部屋に案内するよ」

⏰:07/07/19 19:53 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#29 [OZ]
僕の部屋は二階。

階段をあがる度に、胸の鼓動が速くなる。

変な汗までかいてきてしまった。

部屋の前に立つ。

ひんやりとしたドアノブに手をかけ、ゆっくりとまわした。

部屋に入ってすぐに横目で押し入れを確かめた。

大丈夫。

ぴったりとしまっている。

⏰:07/07/19 20:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#30 [OZ]
理央は、乱暴に学生鞄を置くと、キョロキョロと部屋中を見回した。

「なぁ、理央。
何にもないだろ?つまんないからリビングに戻ってテレビでも見ないか?」

僕は大声でそう言った。

気宇に理央の存在を知らせるためだ。

理央はあんなにも僕の部屋に行きたがっていたくせに、あっさりとリビングに戻ることを承諾した。

僕は理央の背中を押すようにして、とっととリビングに向かわせた。

⏰:07/07/19 21:02 📱:N700i 🆔:☆☆☆


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