darkness;FROM OZ
最新 最初 🆕
#1 [OZ]

短篇をいくつか
書こうと思います(・∀・)
下手だと思いますが、
よかったら
読んでください。

⏰:07/07/17 20:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#2 [OZ]
【Twins】

………………………

SIDE:由宇(ユウ)

僕は気宇(キウ)のことが嫌いだ。

気宇っていうのば僕の弟。

顔や体付きはそっくりだし、勉強や運動も同じくらいできる。

だけど、
気宇は馬鹿なんだ。

本当に馬鹿なんだよ。

勉強が僕と同じくらいっていうのは認めるけど……

そういうことじゃなくて、とにかく頭がおかしい。

⏰:07/07/17 20:46 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#3 [OZ]
時々思うんだ。

気宇は僕を真似て作ったコピーなんじゃないかって。

体とかは僕そっくりにうまくできたけど、性格までは真似できなかったんだ。

だから、他人の言うことを聞くことしかできない。

お父さんたちは、
気宇のことを“素直”とか“純粋”ってことばに当てはめているけれど、僕に言わせればただのポンコツ。

お父さんとお母さんは悲しむことになるよ。

そのうち気宇のことを馬鹿って認めなくちゃいけなくなるからね……。

⏰:07/07/17 20:52 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#4 [OZ]
時間の問題だよ。

けど、僕はお父さんたちのことが好きだから、気宇のせいで悲しませたくない。

お父さんたちは僕さえいてくれれば幸せなんだよ。

だってそうでしょ?

気宇は失敗作なんだし。

いつまでも一緒に住んでいる必要はないんだ。


……僕は決めたよ。


気宇を隠しちゃおう。

⏰:07/07/17 20:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#5 [OZ]
気宇を隠すということを実行したのは、僕らが八歳になった時だった。

僕と気宇は自分の部屋で遊んでいた。

「なぁ、気宇?」

「なぁに?由宇」

気宇はクスクスと笑い声をあげた。

弟はいつも笑っている。
馬鹿な証拠だ。

僕は怒りを無理矢理沈み込め、気宇そっくりな笑顔を浮かべた。

「おもしろい遊びを思いついたんだ」

気宇が顔を輝かせた。

⏰:07/07/17 21:52 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#6 [OZ]
「あのね、
隠れん坊するんだ」

僕がそう言うと、気宇は露光に不満そうな顔をした。

「それ、やったことある」

僕は厳粛にうなずいた。

「僕が考えた隠れん坊は、いつものよりずっと楽しんだよ」

気宇は疑うように首をひねった。

「どうやるの?」

「まず、気宇が押し入れの中に隠れるんだ」

⏰:07/07/17 21:58 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#7 [OZ]
僕がそう言うと、気宇はすぐさま押し入れに入っていった。

僕らの家の押し入れは、上の段と下の段にわかれている昔ながらのものだ。

かなりの広さのある押し入れだったが、お母さんはそこはじめじめしていると言って、めったに使おうとはしなかった。

「それで?」

気宇はにっこりとして僕を眺める。

僕は深呼吸をした。

大丈夫。

気宇は馬鹿だ。

⏰:07/07/17 22:06 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#8 [OZ]
「……そしたら誰にも見つからないようにするんだ。
誰にもだよ。
僕が考えた隠れん坊は永遠に続くんだ。
……押し入れから出てって言うまで。
お父さんとかお母さんにも見つかったらダメだよ。
僕の前以外で声を出さないで……。
絶対に出ちゃいけない。
わかった?」


“わかったよ”


気宇はそう言った。


僕はその言葉を聞くと、部屋から飛び出した。

⏰:07/07/17 22:12 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#9 [OZ]
玄関に向かい、急いで自分の靴を履き、気宇の靴は手で持った。

リビングに居るはずの母親に、

「これから気宇と遊んでくる!」

と大声で叫び、外に出る。

そして、近くを流れる川まで走った。

前日に雨が降ったため、水嵩が多く、流れもはやいように見えた。

よし……。

僕は川に靴を投げ込んだ。

⏰:07/07/17 22:17 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#10 [OZ]
気宇の靴が水にさらわれていく。

あっという間に見えなくなってしまった。

僕はしばらく辺りを歩き回ったあと、川の水を少しだけ自分の服にかけた。

それがすむと、全速力で家まで帰り、玄関のドアを勢い良く開ける。

「お母さん、お母さん!」

僕はあらん限りの声で叫んだ。

お母さんは僕の声に驚き、転がるようにして玄関に現われた。

⏰:07/07/17 22:23 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#11 [OZ]
「由宇……?どうかしたの?何かあったの?」

お母さんは心配そうに僕を撫でた。

僕は必死でお母さんに訴えかける

……ふりをする。

「お母さん!
気宇が川に落ちたかもしれないんだ!」

お母さんは固まった。
一気に顔が青ざめる。

「……嘘でしょう?」

「たぶん、本当だよ!
僕、一瞬だけど見たんだ!
気宇の靴が流されていくのを!」

⏰:07/07/17 22:28 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#12 [OZ]
お母さんは小さな悲鳴をあげた。

おろおろとしてしまい、今にも泣きだしそうだ。

僕はうんざりして、心の中でため息を吐く。

「……警察に電話してみた方がいいんじゃない?」

僕がそう言って、ようやくお母さんは受話器を手に持った。


それからあとの事は、瞬く間に過ぎ去っていった。

⏰:07/07/17 22:33 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#13 [OZ]
自分のしたことがバレるのではないかと心配したが、そのようなことは、ちっともなかった。

僕が放り投げた気宇の靴は、警察の手によって発見された。

気宇自体は発見されることはなかったが(あたり前だ。気宇は押し入れの中に居るんだから)、死亡したということになった。

お父さんたちはたくさん泣いたけれど、それは一時的なことだ。

後々、気宇を隠した僕に感謝するんじゃないかな?


僕はほくそ笑んだ。

⏰:07/07/17 22:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#14 [OZ]
気宇を押し入れに隠してから八年が経過した。

僕は高校生となった。

気宇は押し入れの中で16歳の誕生日を迎えた。

そして、僕と気宇は相変わらずかなり似ていた。

もちろんそれは外見だけの話ではあるが。

僕は気宇のことを気遣って、色々配慮してやった。

食物は気宇が僕より痩せてしまわないように、きっちり与えた。

お風呂は両親がいないときを狙って、シャワーを浴びさせた。

⏰:07/07/18 19:28 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#15 [OZ]
トイレは両親がいるときでも普通に行かせた。

だって僕らは似てるから。

両親にトイレに行く気宇の姿を見られたってなんの問題もない。

気宇は死んだと思われているのだもの。

両親はあれが僕であることを疑わない。

一つ気を付けなければいけないのは、気宇が押し入れから出たときは僕が隠れていなければいけないということ。

⏰:07/07/18 19:32 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#16 [OZ]
そうそう、同じ服を着なくちゃいけないってことも忘れたらダメだ。

そうじゃないと大変なことになってしまうからね。

それだけは
絶対に避けたい。

散歩も同様な手口で行わせた。

色が白すぎたり、太ってしまったりしたら、今の作戦でトイレに行けなくなってしまう。

そんなことになったら、気宇は押し入れで排泄しなきゃいけない……。

それか僕の部屋で……。

⏰:07/07/18 19:39 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#17 [ふぅ]
あげます(≧∀≦)
頑張って☆

⏰:07/07/18 21:14 📱:SH903iTV 🆔:xKkAQZ/E


#18 [OZ]

ふぅさん
あげてくださって
ありがとうございます
頑張ります(・∀・)

⏰:07/07/18 22:27 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#19 [OZ]
……これ以上は考えないことにする。

とにかく、僕らはそっくりでなきゃいけないんだ。


「……由宇?
何か……何か居るよ」

押し入れの中から、気宇のくぐもった声が聞こえてきた。

「……何かって?」

僕は憤りを感じながらも、一応答えてやる。

「わからない……。
けど何か動いてるよ!」

⏰:07/07/18 22:50 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#20 [悠紀]
まじ面白いです
続きがすごく気になります
頑張って下さい尸"

⏰:07/07/18 22:52 📱:P901i 🆔:☆☆☆


#21 [OZ]

悠紀さん

面白いって言って
いただけてうれしいです
更新遅いと思いますが
頑張ります(´`)

⏰:07/07/19 06:18 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#22 [OZ]
気宇は最近、しょっちゅうこういう話をするようになった。

長い間、
押し入れで暮らし、僕以外とまともに関わらなくなった気宇にとって僕は神のような存在であった。

それに、もともと気宇は僕の言うことをよく聞いた。

だから、僕が押し入れに隠れ続けろと命令すれば、その通りにする。

しかし、気宇は押し入れから出たがっていた。

こういう意味のわからない話をして、押し入れから出してもらうつもりでいるのだ。

⏰:07/07/19 07:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#23 [OZ]
「嘘をつくな。
さあ、黙って昼寝でもしたらどうだい?」

気宇は切なそうな声で、うめいた。

それからしばらくの間、気宇は“何か居る”と呟き続けた。

まったく……。

気宇は体は成長したものの、中身は八歳の時と何ら変わっていないじゃないか。

押し入れから出たいのであれば、もっとましな言い訳をしてほしいものだ。

まあ、そこから出す気はないのだけれど。

⏰:07/07/19 19:29 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#24 [OZ]
気宇が押し入れから出られるのは、両親が死んだときか、それか……

彼自身が死んだときだ。

それまでは何があっても出さない。

絶対に。


………………………


「ねぇねぇ、由宇の部屋に行きたいんだけど」

理央はにっこり笑ってそう言った。

⏰:07/07/19 19:34 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#25 [OZ]
僕がちょうどリビングに通そうとしたときに、突然理央が言いだした。

ギクッとして理央の顔をまじまじと眺める。

理央は美しい笑みを顔に貼りつけ、甘えるような声を出した。

「いーじゃん!
私、由宇の部屋見てみたいんだもん。
ちょっとだけ!ね……?」

普段は理央に可愛らしくお願いされたら、即座に言うことを聞いてしまうのだが、こればかりはそうもいかない。

⏰:07/07/19 19:40 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#26 [OZ]
「けど……部屋汚いんだ。
それに親もいないんだから、リビングだってかまわないだろう?」

理央の眉間に皺がよった。

大きな目がキュッと細くなる。


……僕と理央は付き合って二ヵ月になる。

僕は理央が大好きだ。

なぜなら、
彼女がとても綺麗な外見を持っているからだ。

⏰:07/07/19 19:44 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#27 [OZ]
真っ白い肌。
真っ黒い長い髪。
真っ赤で豊かな唇。

日本人形のような少女であったが、それでいてどこか西洋風の妖艶さも兼ね備えているのだ。

僕はいつも彼女に見入ってしまう。

そばに置いておいて、いつまでも眺めていたいくらいだ。

だから、僕の部屋に入れることは避けたいのだ。

もし気宇が声を出してしまったら?

考えただけでも恐ろしい。

⏰:07/07/19 19:50 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#28 [OZ]
しかし、僕の部屋に案内しなかったらしないでかなりまずいことになる。

理央はすでに機嫌をそこねている。

これ以上拒否していたら、帰ると言いだしそうだ。

それだけならまだいいが、別れるなんてことになったら……。

あの綺麗な顔を間近で見れなくなってしまう。

……仕方ない。

「わかった。
僕の部屋に案内するよ」

⏰:07/07/19 19:53 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#29 [OZ]
僕の部屋は二階。

階段をあがる度に、胸の鼓動が速くなる。

変な汗までかいてきてしまった。

部屋の前に立つ。

ひんやりとしたドアノブに手をかけ、ゆっくりとまわした。

部屋に入ってすぐに横目で押し入れを確かめた。

大丈夫。

ぴったりとしまっている。

⏰:07/07/19 20:56 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#30 [OZ]
理央は、乱暴に学生鞄を置くと、キョロキョロと部屋中を見回した。

「なぁ、理央。
何にもないだろ?つまんないからリビングに戻ってテレビでも見ないか?」

僕は大声でそう言った。

気宇に理央の存在を知らせるためだ。

理央はあんなにも僕の部屋に行きたがっていたくせに、あっさりとリビングに戻ることを承諾した。

僕は理央の背中を押すようにして、とっととリビングに向かわせた。

⏰:07/07/19 21:02 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#31 [OZ]
それから後は何の問題もなく、理央は僕の家から帰っていった。


そして、理央が再び家に来たときのことだった。

僕は理央を家に残して、近所のコンビニに買い物に行った。

数十分後、帰ってきてみると理央の姿は跡形もなく消えていた。

鞄も靴も無くなっていた。

不可解な
手紙を残して―――…。

⏰:07/07/19 21:08 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#32 [OZ]
手紙には
「用事が出来たから
先に帰るね。理央」
と、書かれていた。

読んだ瞬間、僕は漠然とした違和感を感じた。

何度も読み返すが、違和感の理由はさっぱりわからない。

得体の知れない不安を感じる。

ただの置き手紙が、異様なまがまがしいものに思えて仕方がない。

理央は家かどこかに帰っただけじゃないか……。

そう思いながらも、僕は理央の携帯に電話をかけていた。
理央に電話するのは初めてかもしれない。

⏰:07/07/21 21:17 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#33 [OZ]
僕らは普通の恋人同士がするようなことは、一切していなかった。

ずいぶん長い間携帯を握り締めていたが、理央の声をきくことはできなかった。


翌日、理央は学校に姿を見せなかった。

先生はただの風邪だと言っていたが、僕にはどうにも信じられなかった。


「……由宇?」

⏰:07/07/21 21:21 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#34 [OZ]
押し入れ越しに気宇が話し掛けてくる。

陽気で幼稚な弟の声に、イライラさせられる。

そもそも、彼はなぜ押し入れから出てこないのか?

簡単に逃げ出せるっていうのに。

一体どこまで馬鹿なんだ?


僕は気宇に返事を返さずに部屋を出た。

もう一度、理央に電話してみよう……。

⏰:07/07/22 07:17 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#35 [OZ]
理央が行方不明であることが知らされたのは、彼女が学校に来なくなって3日経ったときだった。

理央はふらりと居なくなることが多かったため、今回もそうであるのじゃないかと思われていた。

しかし、3日も音信不通のまま帰ってこないのはおかしいということにったらしくい。

何人かのクラスメイトが僕に慰めの言葉をかけた。

僕らが付き合っていたのはみんな知っていたし、そうとうひどい顔をしていたからだろう。

先生に理央について聞かれたが、何も知らないと答えた。

⏰:07/07/22 07:24 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#36 [OZ]
僕はどうしてこんなに不安で怯えているのだろう?

確かに理央のことは気に入っていたし、たぶん理央と最後に接触したのは僕だろう。

だけど、
普段ならそんなこと気にしないんじゃないか?

どうしたのだろうか?程度にしか考えない。

不審には思うかもしれないが、ここまで過敏に気にしないはずだ。

何か……。

何か得体の知れぬものが、潜んでいる。

そうに違いない。

⏰:07/07/22 07:29 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#37 [OZ]
家に帰ると、理央の置き手紙を読み返した。

やはり何か変だ。

わかりかけてきているのに……答えが出てこない。


僕が机に頬杖をついていると、妙な匂いがすることに気付いた。

「気宇」

ややしばらくして、慌てたような気宇の声が返ってきた。

「……何?由宇……」

⏰:07/07/22 07:33 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#38 [OZ]
「変な匂いがする……。
気宇、お前押し入れの中で何かしてないだろうな?」

匂いはなんとも形容しがたかった。

わずかではあるのだが、何かが腐ったような……。

僕は気宇が押し入れの中で排泄してしまったのではないかと考えた。

気宇は弱々しく答えた。

「……してない」

僕は苦笑いをして、再び手紙と睨めっこを始める。

⏰:07/07/22 07:37 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#39 [OZ]
いくら気宇が馬鹿だからといって、さすがにそんなことはしないか。


次の日は休日で、僕は一日中部屋に居た。

妙な匂いは強くなってきている気がする。

飽き飽きしながらも、理央の手紙を眺め続けた。

あと少しで何かが掴めそうなのに。

手紙には、独特な形をした文字たちが並んでいる。

⏰:07/07/22 07:42 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#40 [OZ]
理央の字は大きくてまるっこい。

それなのにどこか尖っていて……。

お世辞にもうまいとは言えないし、殊更理央は何かを書くのが嫌いで、いつも乱暴で噛み付かれそうな字になっている。

僕はそんな理央をよく笑っていたものだった。

「……ん?」

あれ……?

そうだ。
理央は何かを書くのが
嫌いだったんだ……。

唐突に違和感の理由が結び付いていく。

⏰:07/07/22 09:48 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#41 [OZ]
授業中もノートを取らないことが多かった。

それなのに理央は、わざわざ置き手紙を書いた。

理央はそんなことをするような子ではなかったはずじゃないか?

手紙など書くような子ではない。

なのに……
僕の手には理央からの手紙がある。

それに手紙の最後に「理央」と書かれているが、理央は「りお」と平仮名で名前を書くことが主だったんじゃなかったか?

⏰:07/07/22 09:55 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#42 [OZ]
……その通りだ。

僕の手から手紙がスルリと落ちた。

これは理央からの手紙……ではない……?

わからない。

もし理央からじゃなかったとしたら、一体誰が?

あの時……
僕は一人でコンビニに行った。

両親はいなかったから、家には理央だけだった。

⏰:07/07/22 10:00 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#43 [OZ]
ということは、家に誰か侵入し、理央をさらっていった?

手紙は理央の筆跡を真似たものか?

いいや、そんなことは考えにくい。

理央が書かされたということもあるが……、
誰かに脅されていたとしたら、もっと汚い字になるのではないだろうか。

……まてよ。

僕は押し入れを凝視した。

⏰:07/07/22 10:05 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#44 [OZ]
この家に居たのは理央だけではない。

気宇だってこの家に居たじゃないか。

「気宇!」

僕は興奮気味に気宇に呼び掛けた。

「……なぁに?
由宇の楽しそうな声、久しぶりに聞いた!」

気宇の嬉しそうな声が押し入れの中に響く。

「気宇!押し入れをちょっと開けていいぞ!
だから真剣に僕の質問に答えて。いいね?」

⏰:07/07/22 10:09 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#45 [OZ]
僕がそう言うと、押し入れが顔の大きさほど開いた。

ひょっこりと、笑顔を浮かべた失敗作のもう一人の僕が顔をのぞかせる。

「真剣に、真剣に」

気宇は歌うように繰り返した。

「なぁ、4日前に何か変なことはなかったか?」

気宇がもしかしたら変な声や音を聞いていたかもしれない。

しかし、気宇は眉間にしわをよせ、首を傾げた。

⏰:07/07/22 10:33 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#46 [OZ]
「4日前?」

気宇には曜日の感覚というものがあまりなかった。

「……いいや、なんでもない」

僕はうなだれた。

せっかく、何かつかめるかと思ったのに。

期待した僕が馬鹿だった。

どうせ理央はリビングに居たんだ。

だから、理央がこの家に来ていること自体、気宇は知らないかもしれない。

⏰:07/07/22 10:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#47 [OZ]
「気宇、
とっとと顔を引っ込めろ」

僕は押し入れに背を向け、落ちていた理央の手紙を拾い上げた。

やっぱりこの手紙は理央が書いたんだ。

そして、理央は明日にでも帰ってくる。

一人旅がしたかったと言いながら。

そう願うしかない。

「……待ってよ、由宇」

僕は苛立ち、気宇を怒鳴り付けようと振り返った。

「うるさ……」

⏰:07/07/22 10:43 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#48 [OZ]
僕は騒然とした。

押し入れから顔を出す気宇の顔は、いつもの気宇のものではなかった。

悪戯に歪んだ口元、爛々と輝く瞳を細め、僕を嘲笑っているかのようだ。

「……気宇?」

「4日前だっけ?
僕、ちゃんと覚えているよ……」

「え?」

のどがカラカラに渇き、胃が痛む。

コイツは誰なんだ?

⏰:07/07/22 10:49 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#49 [OZ]
「綺麗な子……。
暗闇みたいな髪に、雪みたいな肌。
それに血みたいな唇。
理央さん……」

気宇のぞっとするような美しい笑顔。

僕は動くどころか、呼吸するのもままならないような状態だった。

「まさか……」

気宇は軽やかな動きで押し入れから出てきた。

僕の目の前に立つ。

そして、手紙を指差した。

⏰:07/07/22 11:03 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#50 [OZ]
「それ、僕が書いたんだ」

なんだって……?

自分の耳が信じられなかった。

気宇が?

「だって……これは理央の……字だ」

気宇はほほ笑みながらうなずいた。

「あのね、初めて理央さんが家に来たとき、
鞄をこの部屋に置いていったでしょ?」

僕は小さく「あっ」とうめいた。

はやく理央を部屋から追い出したくて、鞄を置きっぱなしにしてしまった。

⏰:07/07/22 11:08 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#51 [OZ]
「鞄の中からテストを見つけたんだ!
それを真似した」

テスト……。

ああ、そうか。

だから「理央」と漢字でかかれていたのか。
テストはちゃんと名前を書かなければいけないから。

手に変な汗をかいてきた。

「……僕ね、
寂しかったんだ。
それでね、もし一緒に隠れてくれる子が居てくれたらって」

「隠れる……?
じゃあ、理央は……」

⏰:07/07/22 11:13 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#52 [OZ]
「押し入れに居るよ」

僕は気宇を押し退けると、押し入れを覗き込んだ。

薄闇の中、理央は壁に背をつけ座っていた。

顔はボコボコに膨れ上がり、赤黒く固まった血がたくさんこびり付いている。

目の位置が変わっていた。

口にはご飯のようなものが詰め込まれている。

「どうして……」

僕は泣いていた。

お気に入りだった理央は、僕の分身に台無しにされてしまったのだ。

⏰:07/07/22 11:18 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#53 [OZ]
「煩かったんだよ。
あのままじゃ、
お母さんたちに見つかっちゃうでしょう?」

気宇は淡々と言った。

馬鹿だと思っていた気宇は、まんまと僕を出し抜いて理央を奪った。

丁寧にあんな手紙まで書いて……。

僕はそっと理央に触れた。

肌が以上にやわらかい。

異臭は理央のものだったのか。

「理央さんは綺麗だから好きだった。
僕のそばに置いておきたかったんだ。
けどね、由宇……」

⏰:07/07/22 11:23 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#54 [悠紀]
感想板は作らないんですか???

⏰:07/07/22 11:27 📱:P901i 🆔:☆☆☆


#55 [OZ]
僕は押し入れから出て、気宇を見上げた。

気宇の手には、どこからもってきたのか、金槌が握られていた。

「僕が一番好きなのは由宇なんだよ。
由宇が一番綺麗だし、頭がいいんだ。
僕には由宇だけいればいい。
いつも一緒にいよう?
押し入れからこっそり由宇を眺めるだけなんて嫌だよ……。
一緒に隠れよう?」

気宇は僕の手を握った。

冷たい手。

僕は無言のまま、振り下ろされてくる金槌を眺めた。

⏰:07/07/22 11:29 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#56 [OZ]

悠紀さん

感想くれる人が
特にいないと思っていたので
作ってなかったんですけど

作ったほうが
いいですかね(´・ω・`)?

⏰:07/07/22 11:35 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#57 [悠紀]
ぜひ作って下さい
この小説めっちゃ面白いからたくさん感想書かれますよ!!
感想板作ったほうが、こちらも読みやすくなると思いますし

⏰:07/07/22 11:39 📱:P901i 🆔:☆☆☆


#58 [OZ]
……………………


「由宇ー!
どうしたの?夕ご飯できたわよー。
居るんでしょ?」

母親がどたどたと音をたてながら階段を登る。

勢い良く由宇の部屋のドアを開けたはいいが、中には誰も居なかった。

「……由宇?」

なんなのこの匂いは?

母親は思った。

由宇の部屋からは、
何かが腐ったような匂いがしていた。

そんなに強い匂いではないが、嫌な気分になる。

⏰:07/07/22 11:41 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#59 [OZ]
窓を開けていると、押し入れから笑い声のようなものが聞こえてきた。

「由宇なの……?」

母親は戸惑いながらも
押し入れを開けた。

鼻をつくような匂いがあふれ出る。

押し入れの中には、由宇がちょこんと座っていた。

母親は彼の名を呼ぼうとしたが、思い止まった。

少年の右目の下にほくろがあったからだ。

⏰:07/07/22 11:47 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#60 [OZ]
由宇は目の下にほくろなど無い。

彼は由宇ではなかった。


ずっと前に死んだはずの男の子……

気宇。



少年はつぶやいた。



「見つかっちゃった……」

⏰:07/07/22 11:51 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#61 [OZ]
END。

⏰:07/07/22 11:51 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#62 [OZ]

悠紀さん

そう言っていただけて
すごく嬉しいです

感想たくさんいただけれるかは
あやしいですが、
感想板作ろうと思います

読んでくれて
本当にありがとお
ございます。゚(゚^∀^゚)゚。

⏰:07/07/22 11:55 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#63 [あき]
すっごく面白かったです

こーいぅ終わり方大好き
文才ありまくりですね

更新も早いし、読みやすかった

続編、期待してますね

⏰:07/07/22 12:05 📱:SH903i 🆔:0TVvH5hI


#64 [OZ]

あきさん

ほんとですか(ノ∀`)
嬉しいです
ありがとおございます

終わり方微妙かな?
って思ったんですが
そう言っていただけて
よかったです(*゚ー゚)

文才なんてないですよ

続編はないですが、
似たようなものを
いくつか書きたいと
思ってます

さっそく感想板たてたので
よかったら
書きにきてください

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2545/

⏰:07/07/22 12:14 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#65 [OZ]

【Twins】
>>2-61

⏰:07/07/22 12:16 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#66 [OZ]
【Family】

………………………

僕は地の底から響いてくるような歌で、
目を覚ました。

夢などではなく、
実際に歌が聞こえてきた気がしたが、意識がはっきりしたころには歌声は聞こえなくなっていた。


ここに下宿するようになって一週間が経つ。

静かだし、広々として住心地がいい。

それに家賃が安いのが一番の魅力だ。

⏰:07/07/22 12:22 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#67 [OZ]
僕は大学生になり、こちらに出てきたのはいいが、住むところが見つかっていなかった。

どうしたものか、と悩んでいたとき、たまたまここの家主である長谷川さんに出会ったのだ。

長谷川さんは70歳近いおばあさんで、一人でこの広い家に住んでいた。

そして、僕は図々しくも長谷川さん宅に住み着いたというわけだ。

長谷川は僕が住むことを喜んでくれていた。

⏰:07/07/22 12:34 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#68 [OZ]
僕の部屋は二階にある日当たりのよい部屋だった。

「おーい、みのる君」

長谷川さんの呼ぶ声が聞こえる。

そういえば、そろそろ昼食の時間だな。

僕はすっかり長谷川さんに頼りきっていた。

今日のように学校が休みのときは、一日中家に居る。

⏰:07/07/22 12:38 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#69 [OZ]
「みのる君、午後からは何をするんだい?」

長谷川さんはニコニコとしながら、僕の顔をのぞきこんだ。

僕はご飯を食べる手を止め、考える。

特にすることはない。

しかし、寝ると答えるのは気が引けるなぁ。

あ、そうだ。

「片付けをしようかと思います。
まだ荷物が片付いていないし。
といっても、ただ押し入れに荷物を詰め込むだけだと思いますが」

⏰:07/07/22 12:43 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#70 [OZ]
僕はそう言って笑ったが、長谷川さんは顔を強ばらせた。

「……どうかしました?」

長谷川さんは慌てたように笑い、首をふった。

「いやね……うちの押し入れは汚いからねぇ……。
ずっと使っていないし。
荷物は別の部屋を貸すから、そこへ置いたらどうだい?」

長谷川さんは僕に押し入れを使って欲しくないようだった。

そんなに汚いのだろうか?

⏰:07/07/22 12:47 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#71 [OZ]
僕は急に押し入れに興味がでてきて、意地でもそこに荷物を詰め込んでやろうと考えた。

長谷川さんは何度も止めたが、僕は一切言うことを聞かなかった。

とっとと昼食を食べ終え、二階の自分の部屋へと急ぎ足で戻る。

ドキドキしながら、押し入れの前に立った。

汚いのか……。

埃だらけなのだろうか?

それとも蜘蛛、鼠、ゴキブリがうようよと……。

⏰:07/07/22 15:55 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#72 [ako]
続きまってます

⏰:07/07/25 08:43 📱:SH903i 🆔:8450RV.Q


#73 [ふぅ]
あげます☆

⏰:07/07/26 22:26 📱:SH903iTV 🆔:YRlzuJiM


#74 [OZ]

akoさん、ふぅさん
ありがとうございます
更新遅れてて
本当にすいません

旅行に向けて
色々準備してて……

自分勝手で
申し訳ないのですが、
更新わ8月中旬頃まで
ストップさせて
ください

すいませんm(__)m

⏰:07/07/27 23:01 📱:N700i 🆔:☆☆☆


#75 [ako]
楽しみに待ってますね

⏰:07/08/05 09:58 📱:SH903i 🆔:bFATGGKI


#76 [蝶]
面白い!!
更新楽しみにしてますw

⏰:07/08/08 13:53 📱:SH902iS 🆔:0L6p3XVY


#77 [OZ]
akoさん、蝶さん
ありがとうございます
楽しみにしていただけて
すごく嬉しいです!!!

予定がいろいろと変更になったので、また更新再開したいと思います

それと変えました
打つのがすごく遅いと思います(∋_∈)スイマセン

⏰:07/08/09 11:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#78 [蝶]
わー
更新される(´∀`)
楽しみにしてます

⏰:07/08/09 12:12 📱:SH902iS 🆔:a0GsdVkc


#79 [OZ]

蝶さん
楽しみにして下さって
ありがとうございます
更新するって言って
間があいてしまって
すいませんヾ(;´Д`)ノ
更新します!

⏰:07/08/15 18:50 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#80 [OZ]
>>71

僕は勢いに任せて、押し入れを開けた。

期待に胸を膨らませ、押し入れの中に半ば体を入れるようにして覗き込む。

気持ちのよい緊張感で満ちていく。

しかし、僕の期待はあっという間に萎んでいった。

「……あれ?」

押し入れの中は空っぽだったのだ。

うっすらと埃はたまっているものの、押し入れとしては綺麗な方である。

⏰:07/08/15 18:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#81 [OZ]
押し入れは上段と下段にわかれていて、どちらもものの見事に何も置かれていなかった。

全然綺麗じゃないか。

僕は苛立ちながらも、考えた。

長谷川さんは、何故あんなにも僕に押し入れに近づいて欲しくなかったのだろうか?

長谷川さんは綺麗好きであるが、この程度の埃であのように叫ばないだろう。

だったら何故……?

……あれ?
それよりもどうしてこの押し入れは綺麗なんだ?

⏰:07/08/15 19:10 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#82 [OZ]
長谷川さんは足腰が悪い。

だから、ずいぶん二階にはあがっていないと言っていた。

しかしそれにもかかわらず、越してきた時、僕の部屋は綺麗だった。

あの時はなんとも思わなかったが、今思えばおかしい。

そして押し入れも綺麗だった。

まるで、最近まで誰かが使っていたかのように……。

⏰:07/08/15 19:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#83 [OZ]
適当に荷物を押し込み、再び一階に戻った。

僕が居間に入っていくと、長谷川さんはビクッと体を震わせた。

「長谷川さん」

僕が声をかけると、無理矢理口を歪ませて笑った。

「押し入れ……」

長谷川さんはそこで言葉を濁す。
僕が続きを引き継ぐ。

「押し入れ綺麗でしたよ……すごく」

すごく……ね。

⏰:07/08/15 21:01 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#84 [ako]
がんばってね

⏰:07/08/15 21:22 📱:SH903i 🆔:ZjfS6yZM


#85 [キナ]
あげがんばって

⏰:07/08/16 22:13 📱:D902iS 🆔:zDitEMJk


#86 [ふぅ]
頑張って下さい☆

⏰:07/08/17 05:48 📱:SH903iTV 🆔:PCBvXwKs


#87 [OZ]

akoさんキナさんふぅさん
あげてくださって
ありがとうございます
更新遅くて本当に
申し訳ないです|ω;`)

小説のほうも自分で書いていて意味がわかんなくなってきてます
意味が通じてなかったり、おかしな点があったらすいません
とりあえず頑張ります

⏰:07/08/22 17:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#88 [OZ]
>>83から

僕はこの時、それなりの違和感を感じていた。

しかし、考えてみると、押し入れが綺麗だろうと汚れていようと僕には関係のないことだ。

この家に来てから、押し入れに関したことで困ったことは一度だってない。

それよりも、僕が一番困るのはこの家から追い出されることなのだ。

家の主である長谷川さんが押し入れの話しを避けているのなら、それにふれるべきではない。

たかが押し入れで長谷川さんと不仲になるのは嫌だ。

⏰:07/08/22 17:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#89 [OZ]
……うん。
押し入れのことはきれいさっぱり忘れよう。

けれど、記憶力のよいこの僕がそう簡単に忘れられるのだろうか?
難しいかもしれない。




一時間後、僕と長谷川さんは世間話に花を咲かせていた。

長谷川さんはいつものように、人の良さそうな笑みを浮かべている。

どうやら、僕は押し入れのことを忘れるのに成功したらしい。

⏰:07/08/22 19:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#90 [OZ]
翌日の朝、また不思議な歌声を聞いて僕は目を覚ました。

やはり、歌声はすぐに聞こえなくなってしまったが。

僕は布団からはい出て、押し入れまで這うようにして近づいていった。

……やっぱり気になるな。
なかなか忘れられるものじゃないか。

窓からはさんさんと朝日が降り注ぎ、昨日よりも部屋の中は明るい。

もしかしたら見逃したものがあるかもしれない。

⏰:07/09/05 21:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#91 [蜜柑]
待ってました〜っ☆

⏰:07/09/05 22:32 📱:P904i 🆔:Qnvzn/VI


#92 [OZ]
蜜柑さん

お待たせして申し訳ないです(´;ω;`)
頑張りますので!

⏰:07/09/08 22:42 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#93 [OZ]
僕はそっと押し入れを開けた。

昨日と同じくうっすらと積もっているホコリと、わずかな僕の荷物しか入っていない。

あきらめて押し入れを閉めようとしたとき、あるものが僕の視界に飛び込んで来た。

それは押し入れの壁の隅の方に書かれた小さな字だった。

マジックペンのようなもので乱暴に『写真』とだけ書かれている。

「……写真?」

⏰:07/09/08 22:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#94 [OZ]
写真ってなんのことだ?
何か意味のあることなのだろうか?

なにかしらあるはずだ。

意味なく押し入れの壁に「写真」なんて書くなんておかしいじゃないか。

僕は行き詰まった。

そもそも僕は何を求めて、こんなにも何かを探っているのだろうか?

詮索して何か楽しいことが待っているというのだろうか?


……楽しいことが待っているはずなんかない。

現に僕は脅えているんだ。
得体の知れぬ何かに。

⏰:07/09/08 22:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#95 [OZ]
僕が居間におりていくと、長谷川さんが調度朝食を食べ終えたところだった。

「おや、みのる君は最近起きるのが早いのねぇ」

長谷川さんはからかうような笑みを浮かべ、僕の朝食を取りに台所へ行った。

僕はテーブルの前に腰を下ろし朝食を待つ。

長谷川さんの手伝いをする等という気は毛頭ないのである。

ふと、視線をあげるとテレビの隣にある低めの棚に、たくさんの写真立てが並べられてるのが目に入った。

「写真!」

⏰:07/09/09 14:19 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#96 [OZ]
今の今まで写真立ての存在など知りもしなかった。

この部屋で目にするのは、食事とテレビと長谷川さんくらいのものだったし。

僕が座っている位置からではよく見えないため、僕は立ち上がり、棚の前まで行った。

一つの写真立てを手に取ってみる。

その写真立てには六十代くらいのおじいさんの写真が入っていた。

軟弱そうな細い体に、ふわふわとした白髪が印象的だ。

「何を見ているの?」

⏰:07/09/09 14:31 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#97 [OZ]
僕は驚き、持っていた写真を落としそうになった。

振り向くと、長谷川さんがテーブルの上に朝食を置いているところだった。

訝しいそうに僕を見ている。

「あ……えっと、写真を……」

僕は珍しくもじもじしながら、写真立てを持つ手に力を込めた。

見てはいけないものだったのだろうか?

もしかすると、押し入れに書かれた『写真』という字はここに置かれている写真のことを指しているのかもしれない……。

「……すいません、勝手に見ちゃって」

⏰:07/09/09 15:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#98 [OZ]
長谷川さんはじりじりと僕の方にやってくる。

腰が曲がっていて顔が下を向いてしまっているので表情がわからない。

僕は身構えた。

しかし、僕の隣に立ち、写真を眺める長谷川さんの顔には笑顔が広がっていた。

あれ……?

長谷川さんは更に笑顔になって言った。

「全然かまわないわよ。
好きなだけ見て頂戴」

あ、あれあれ……?

「いいんですか?」

⏰:07/09/09 15:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#99 [OZ]
長谷川さんは『当たり前じゃない』というように頷いた。

そして、僕の手から写真立てを取ると、写真に映っているおじいさんを愛おしそうに指で撫でた。

「そのおじいさんは誰ですか?」

長谷川さんはほんのり頬を赤く染めた。

「……夫よ」

「あぁ、そうなんですか……。今、その人は?」

「死んじゃったわ」

⏰:07/09/09 15:46 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#100 [OZ]
僕の目に映ったおばあさんは、ちっとも悲しんでいる様子も懐かしんでいる様子もなかった。

「……他に写真はないんですか?」

棚に並んでいる写真立ての中に、このおじいさんのものは他になかった。

長谷川さんの顔から笑みがスッと消える。

「……残念だけどないの」


嘘だ。

⏰:07/09/09 15:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#101 [OZ]
僕は直感でそう思った。

この写真のおじいさんは、長谷川さんの夫ではない。

理由だってある。

写真のおじいさんはどこかの町を歩いているところだった。

目線は道の先の方を向いている。

写真を撮られていることに全く気付いていない様子だ。

普通、こんな風に自分の夫を撮らないだろう。

しかも写真はこれ一枚しかないという。

⏰:07/09/09 20:08 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#102 [OZ]
それに不可解な写真は他にもあった。

娘と息子だと長谷川さんは言ったが、おじいさんと同じくカメラを意識しておらず、一枚ずつしかない。

ところが、ある女の人の写真だけは、他の夫や子供達の写真とは違った。

ちゃんとカメラというものを意識して映っている。
それに、何枚も彼女の写真はあった。

棚の上に並べられた写真はほとんどが彼女だった。

「この女の人は誰ですか?」

⏰:07/09/09 23:05 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#103 [OZ]
この時の長谷川さんは、今まで見たこともないような幸せそうな顔をしていた。

夫達について話す長谷川さんにはどこか違和感があった。

何とも形容しがたいのだが、夫を一人の人間として扱っていないというか、まるでお伽話の登場人物について話しているかのように感じるのだ。

あのおじいさんが、僕が考えた通り赤の他人であるなら仕方のないことなのかもしれないが。

長谷川さんは穏やかな調子で言った。

「可夜(カヤ)っていうのよ。
私の孫なの」

⏰:07/09/10 21:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#104 [OZ]
「可夜……」

僕は何故か『可夜』という言葉に強く惹かれた。

「そういえば、みのる君は可夜ちゃんに少し似ているかもねぇ」

写真に映る可夜は、二十歳前後だろうか?
漆黒の艶やかな長い髪が印象的で、なかなか整った顔立ちの女性だった。
肌は透き通るような白さで、唇の赤を際立てている。

日本人形みたいだ……。


「……似てないですよ」

僕はしばらくしてそう答えた。

⏰:07/09/10 22:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#105 [OZ]
僕はこのあと可夜についていくつか質問し、彼女は大学生で、数年前に長谷川さんの家の近くで一人暮らしを始めたということを知った。

最近は学校やバイトが忙しく、あまり尋ねてくることはないそうだ。

可夜については驚くほど現実味があった。

しかし、それ以外の人物達があまりにも非現実的な雰囲気を漂わせており、そのため可夜という女性すら不気味な存在にさせてしまっている。

僕は聞きたいことは十分に聞いたから、部屋に戻って考えを整理させようと思った。

⏰:07/09/10 22:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#106 [OZ]
ところが僕は余計なことを口走ってしまったのだ。
どうしてこのタイミングで、あんなことを言ってしまったのかは自分でもわからない。

居間から出ようとして僕は立ち止まり、長谷川さんの方に向き直った。


「朝、時々奇妙な歌声が聞こえるんですよね。
何なんでしょうか?」




長谷川さんの顔から笑みが消えた。

⏰:07/09/10 23:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#107 [OZ]
―――――――――…


僕はぼんやりと自室の窓から庭を眺めていた。

長谷川さんの家にはそれなりの広さの庭があるのだが、とくに庭いじりをしている様子はない。

しかし、雑草はあまり生えてるわけではなく、茶色い地面がところどころ見えている。

日当たりが悪いわけではないのに、どこかじっとりとしていた。

⏰:07/09/11 07:16 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#108 [OZ]
その庭に長谷川さんは現れた。

そして、大きなスコップを使い、穴を掘り出したのだ。

僕は呆然とその様子を眺めていた。

腰の曲がった老人が掘っているとは思えないスピードで、穴は大きくなっていった。

長谷川さんは僕が見ていることに気付いたらしく、チラチラとこちらの様子を伺ってくる。

まったく、あのばあさんは何を考えているんだ?

⏰:07/09/14 20:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#109 [OZ]
長谷川さんは横二メートル、縦一メートルほどの穴を見事に掘り上げた。

掘り終わった後、長谷川さんは家の中に姿を消し、暫く見ていたが、穴のもとには戻ってこなかった。

夕食の時、何故穴を掘っていたのか聞いてみたが、適当にはぐらかされただけであった。


しかし、僕は案外早く、穴の使われ方を知ることになる。

あれは確か深夜2時頃ではなかっただろうか?

⏰:07/09/14 22:50 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#110 [OZ]
女の人の悲鳴を聞いて目を覚ました。

小さな声ではあったが、僕は深い眠りに就けずにいたので聞き取ることが出来た。

一瞬躊躇ったが、意を決して起き上がると、音を立てないようにして階段を下りていった。

階段を下りていったところでまた悲鳴が聞こえた。

てっきり悲鳴は家の外からしているものかと思っていたが、どうやら家の中から聞こえているようだ。

……長谷川さんの声?

⏰:07/09/16 17:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#111 [OZ]
僕は血の気がひいていくのを感じた。

なおも悲鳴や話し声がとぎれとぎれに聞こえてくるが、内容はまったくわからない。

よろよろと、声が聞こえてくるほうに向かって歩き出す。

なんだか夢を見ているような気分だった。

どうして自分がこんなに怯えているのかわからない。

自分はこんなにも臆病だったのだろうか。

⏰:07/09/16 22:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#112 [OZ]
僕の足は長谷川さんの寝室の前で止まった。

ふすまが閉まっているため、中の様子は全く見ることが出来ない。

悲鳴はやんでいたが、誰かが喋っているのが微かに聞こえる。

ここに来て、ようやくまともに思考する力が戻って来た。

もしかしたらふすまの先には長谷川さんの他に誰かいるのではないだろうか?

長谷川が一人で喋ったり悲鳴をあげたりするのは考えにくい。

⏰:07/09/16 22:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#113 [OZ]
だったら何か武器になるようなものを持ってくるべきだった。

けれどもう遅い。

僕にはそんなことをしている余裕はなかった。

手がするするとふすまに伸びていく。
気付いたときには、ふすまを開け放っていた。

一瞬、時間が止まったように思う。


ふすまの奥には長谷川さんと女の子がいた―…。

⏰:07/09/16 22:42 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#114 [OZ]
いや、女の子ではなく女の人だった。

僕は立ち尽くし、今にも倒れそうになっていた。
目の前の状況を理解することが出来ない。

長谷川さんも唖然とした表情である。

女の人は涙でぐちゃぐちゃになった顔で、僕を見つめている。

「長谷川さん……」

僕はやっとの思いで、そうつぶやいた。

女の子はそれを引き金に叫び出した。

⏰:07/09/16 22:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#115 [OZ]
助けて、と言っているのがかろうじて聞こえる。

耳をつんざくようなひどい叫び声だったが、僕の耳は耳栓をしたかのようで、叫び声はほとんど聞こえなかった。


女の人は可夜であった。

しかし、飾られていた写真の彼女とは、すっかり変わってしまっていた。

僕が彼女を女の子と見間違えたのも仕方なかったと思う。

⏰:07/09/16 23:01 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#116 [OZ]
彼女には手足がなかったのだ。

足は膝から下がなく、腕はすっかりない状態だった。

もちろん写真に映っていた可夜には、ほっそりとした手足があった。

切断面には乾燥した赤黒い血がびっちりとこびりついている。

そんな彼女を、長谷川さんは抱き抱えるようにして座っていた。

⏰:07/09/17 18:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#117 [OZ]
これをシルエットだけを見たとしたならば、子供を抱いている老人に見えたはずだ。

僕の心臓は早鐘のように脈打ち、頭は混乱を極めた。

それでも僕の目は可夜にくぎづけとなり、そらすことができない。

可夜は服を着ておらず、胴体の辺りに布を巻いているだけであった。

げっそりと痩せ細り、これ以上人間が痩せることは不可能に思える。

⏰:07/09/17 18:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#118 [OZ]
漆黒の黒い髪は乱れに乱れ、半ば抜け落ちていた。

なにがどうしたらこうなるのだ?

彼女は今にも死んでしまいそうだった。

腕や足がどのようにしてなくなってしまったかはわからないが、見たところなんの処置もされていないのはあきらかで、それで生きていられのが不思議だった。

「……長谷川さん。
説明してください……」

⏰:07/09/17 19:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#119 [OZ]
その時、長谷川さんのそばに包丁が転がっていたのが目に入った。

「……包丁?」

僕がそう言ったと同時に長谷川さんは、可夜に引けをとらない大声で泣き叫びながら後退して行った。

可夜は畳の上に放り出される。

老婆は這うように動き、部屋の壁に当たると頭を抱え込み、めそめそと泣き出した。

長谷川さんがどうしてこのように泣いているのか知らなかったが、僕はなんともいえない軽蔑の心がざわめき立つ。

⏰:07/09/17 19:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#120 [OZ]
可夜の方はようやく少し落ち着いて、静かに涙を流しながら力無く横たわっていた。

僕は無意識のうちに可夜の側へ行くと、長谷川さんがやっていたように、そっと彼女を抱き抱えた。

長谷川さんはそれから暫くの間泣いていたが、泣き止むと、心ここにあらずといった様子で、ボソリボソリと事の顛末を話し出した。

その頃には、僕は完全に長谷川さんを侮蔑し、憎んでまでいた。
長谷川さんがとても醜いものに感じられた。

⏰:07/09/17 19:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#121 [OZ]
長谷川さんの話はとても現実に起こったことだなんて信じられなかった。
しかもこの家で。


「可夜は私の孫でもなんでもないわ……」


可夜は、僕と同じような理由で長谷川さんの家に住まわせてもらうことになった女子大生だったそうだ。

両親はずいぶん前に亡くなり、結婚をしていなかった長谷川さんはもちろん家族もおらず、孤独だった。

⏰:07/09/17 19:40 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#122 [OZ]
そんな中、今から一年前くらいに現れた可夜は、長谷川さんにとって、何よりも大切な存在となった。

長谷川さんは可夜の美しさ、優しさを独り占めしたいと渇望した。

そして、可夜が本当の孫であればと思い、実際にそのように接した。

ところがある日突然に、可夜は長谷川さんの家を出ると言い出したそうだ。

それが彼女を哀れな姿に導くことになった。

⏰:07/09/17 19:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#123 [OZ]
長谷川さんはなんとかして引き止めようとしたが、彼女の決心は固かった。

可夜を絶対に手放したくなかった長谷川さんは、彼女の手足を切断した。

そして、僕が使っている部屋の押し入れに彼女を隠した。

可夜は奇跡的に死なず、生き続けた。

これが僕がこの家に来る、一週間前のことだという。

⏰:07/09/17 20:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#124 [OZ]
長谷川さんは僕を初めて見たとき、可夜の兄弟なのではないかと思ったそうだ。

可夜に兄弟を作ってあげるために、僕を自分の家に招き入れた。

彼女自信も男の子の孫が欲しいと思っていた。

僕が家にやってくる前に可夜を長谷川さんの寝室の押し入れに移した。

時が来たら僕に紹介するつもりだったらしい。

⏰:07/09/17 20:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#125 [OZ]
けれど、時間が経つにつれて、長谷川さんは可夜を疎ましく思うようになった。

新しい孫ができた今、手足のない孫などいらなくなってきたのだ。

可夜は頭がいかれてしまい、まともに話すことすらままならない。

可愛い孫としての機能を何も果たさなくなった。

それどころか奇声をあげたり、大声をあげるようになってしまった。

⏰:07/09/17 20:21 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#126 [OZ]
僕も何かを怪しみ初めて、ついに長谷川さんは心を決めた。

庭に穴を掘った。

人を埋められるくらい大きな穴を。

そして今日、可夜は死ぬはずだった。


「足腰が悪いのかと思ってました……」

僕の言葉は、静まり返った部屋に間抜けに響いた。

⏰:07/09/17 20:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#127 [OZ]
長谷川さんは完全に力を失い、何も答えなかった。

可夜が再び喚き出した。

「……助け…て!痛い……。殺して……あのばあさんを……。殺せーーーーーーーーっ!!」

僕は片手で可夜を抱きながら、空いた手で落ちていた包丁を拾いあげた。

長谷川さんはその様子を見ると、ゆっくりと目を閉じた。

⏰:07/09/17 20:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#128 [OZ]
「母親に……なりたかった……」

しゃがれた声がゆっくりとそう告げた。

僕は重いっきり包丁を持った手を振り上げ、一気に振り下ろした。


「ギャーーーーーーーーーーーー!!!!!!」


部屋中に可夜の悲痛な叫びが轟く。

僕は可夜の痩せ細った体に包丁を突き立てていた。

⏰:07/09/17 20:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#129 [OZ]
僕は何度も何度も可夜を刺した。

長谷川さんは呆然とその様子を眺めている。

長谷川さんへの憎しみの思いは消えていた。
母親になれずに、人生を孤独に生きてきたことを哀れに思った。

それに比べ、可夜の人間と思えぬ出で立ちや叫びに苛立った。

⏰:07/09/17 20:47 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#130 [OZ]
誰が彼女をそのようにしたかなど関係なかった。









この夜、僕は生まれた。

⏰:07/09/17 20:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#131 [OZ]
―――――――――…

僕は自分の部屋から庭を見ていた。

相変わらずじめじめとしているが、穴は綺麗に埋められていた。

「みのる君!ご飯が出来たわよー!」

下の階から老婆の声が響き渡る。


「今行くよ!お母さん」

⏰:07/09/17 20:54 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#132 [OZ]
END

⏰:07/09/17 20:56 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#133 [OZ]

【Twins】
>>2-61

【Family】
>>66-132

⏰:07/09/17 21:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#134 [冬嘩]
 
怖かった…

お疲れ様でした★
怖かったけど
とても面白かったですx

やっぱリ主サンは
文才ありまくりですね~
本当に尊敬します!!
次も頑張って下さいケ

⏰:07/09/17 23:36 📱:W52SA 🆔:cOOmk4dc


#135 [OZ]

冬嘩さん

読んでくださって
ありがとうございます

文才なんてほんっとうに
ないです(´・Д・`)
更新遅いし、話ぐだぐだで申し訳なかったです
でも一人でもおもしろいって言っていただけたのですごく嬉しいです

次も頑張りたいんですが、話を考えていないので、どうなるかわからないです
どんな感じの話がいいかとか言っていただけると助かります(;´ー`)

⏰:07/09/18 19:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#136 []
おもしろいです。
かなりはまりました。
学校での話しなど、
どうでしょうか..?
我が儘をゆって
すいません、、

⏰:07/09/18 20:06 📱:D903i 🆔:LA5tHREw


#137 []
主さんの大ファンです  ぜひとも、ウィルス感染パニック(ゾンビとかぢゃなく)ものなんか読んでみたいです 主さんにしか書けないと思い、お願いしているわけですどんなものを書こうとも、絶対読みます 楽しみにしてるので早く帰ってきてくださいね

⏰:07/09/19 01:24 📱:N903i 🆔:kJ/NIPfY


#138 [我輩は匿名である]
主さんの作品一気に全部読みました!。
まじ天才ですね~
Twinsがかなりリアルで頭に残ってます超怖いK寒けしましたK
普通に小説として本売ってそう~
これからも頑張って下さい。~X

⏰:07/09/22 08:26 📱:W43T 🆔:eVyhkya.


#139 [我輩は匿名である]
上手すぎます
すごく怖いけどはまっちゃう(゚д゚`)
次も期待してます
主さんの小説読み続けます(´Д`)/

⏰:07/09/22 10:34 📱:N601i 🆔:e7/Hx.3E


#140 [OZ]

さん*

読んでくださって
ありがとうございます

学校いいですね(・v・*)
参考にさせていただきたいと思います

わがままなんかじゃ
ないですよ
アイディア出してくれて
すごく嬉しいです

⏰:07/09/24 19:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#141 [OZ]

さん*

大ファンだなんて
光栄です(≧ω≦)
ありがとうございます

買い被りすぎですよ
でも期待にそえるように精一杯頑張ります(`・3・)
感染おもしろいですね!
参考にさせてもらおうと思っていますが、まだ全然ストーリーが考えられていないので……orz
考えている合間に違うストーリーはちょこちょこ書きたいと思ってます

今、ちょっと忙しくて更新遅くなってしまうと思いますが、落ち着いたらたくさん更新したいと思います

⏰:07/09/24 19:38 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#142 [OZ]

>>138匿名さん*

全部読んでくださったんですか(・・`)
嬉しいです
ありがとうございます

天才だなんて
とんでもないですよっ

Twins書きたくてこのスレ立てたので、そういってもらえてよかったです(´∀`)
売ってる本とは比べものにならないですよ

頑張ります

⏰:07/09/24 19:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#143 [OZ]

>>139匿名さん*

そういってもらえてめちゃめちゃ嬉しいです(・∀・)!
ありがとうございます

読み続けて
いただけるように
頑張りますっ(`・3・)

⏰:07/09/24 19:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#144 []
ありがとうございます
ゆっくり、体を壊さず、
体に気を付けて、自分の
ペースで頑張って下さい

リアルタイムでチェック
してますので..

でわ、長々すいません。
頑張って下さい

⏰:07/09/24 19:56 📱:D903i 🆔:Djwj2itc


#145 [OZ]

さん*

いえいえ
こちらこそありがとうです
ほんとにマイペースになって
しまうと思うので
申し訳ないです(・-・`)

リアルタイムだなんて
すごく嬉しいです

頑張りますっ(´∀`)

⏰:07/09/24 22:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#146 [OZ]

また新しく書かせていただきたいと思います

アイディアをいただいたので、それについて書きたいと思っているんですが、まだ話がまとまっていないのでまとまるまでの「つなぎ」といった感じて書きたいと思います(´ω`)

すでに変な話になってしまいそうなんですが、頑張ります

【Twins】
>>2-61

【Family】
>>66-132

⏰:07/09/24 22:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#147 [OZ]
【Money】

……………………

欲しいものなんてない。

だって私が欲しいものは、欲しいって思う前に手に入ってしまうんだもの。

食べ物もたっぷりあるし、綺麗な洋服だってたくさん持ってる。
めんどうなことはすべて奴隷たちがやってくれる。

今の私にはこれ以上何もいらないのよ、ママ―――。

⏰:07/09/24 22:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#148 []
う゛ 私のコメントに応えて下さっただけで嬉しくて興奮してるのに新たな話がはじまったぁうれぴぃまた、開くのが楽しみになりました更新、待ち遠しいけど重荷に思わず主さんのペースで頑張って下さいねo(^-^)o

⏰:07/09/25 00:23 📱:N903i 🆔:35UVqfLc


#149 [我輩は匿名である]
あげ(^Д^)ノ

⏰:07/09/27 20:27 📱:N601i 🆔:4k0lNuFY


#150 [冬嘩]
あげえヤx

⏰:07/10/01 14:05 📱:W52SA 🆔:p6.1dlQw


#151 []
読んでます
頑張ってください

あげ-(・U・*)+。

⏰:07/10/12 22:30 📱:SH903i 🆔:At1FcEFg


#152 [ぼん]
どぉしちゃったの?

⏰:07/10/14 20:38 📱:N903i 🆔:Gd9xanNI


#153 [OZ]
お久しぶりです
ずっと更新してなくて本当にごめんなさい(・д・`)
とても忙しくて
サイトにくる余裕がありませんでした
来週あたりからはちゃんと更新できると思います!
ですが、書こうと思っていた内容を忘れてしまったので、新しいものを書くことになってしまうかもしれません(´;ω;`)
自分勝手でほんとうにすいません!
わたしなんかの小説を読んでくださってありがとうございます

⏰:07/10/31 22:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#154 []
主さんのペースで
頑張って下さい。
いつまででも、
応援させて頂きます。

⏰:07/10/31 22:49 📱:D903i 🆔:AswFHUFo


#155 [我輩は匿名である]
失礼します

>>1-100
>>101-200

⏰:07/11/14 16:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#156 [我輩は匿名である]
もう書かないんですか??(p_・。)

⏰:07/11/14 18:54 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#157 [我輩は匿名である]
続き希望

⏰:07/11/25 02:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#158 [ぼん]
待ってるよん

⏰:07/11/30 23:41 📱:N903i 🆔:1C8IT0Cw


#159 [ぼん]
もう、待っても無駄なんでしょうか…?

⏰:07/12/17 11:27 📱:N903i 🆔:DdqVEnps


#160 [アリス◆alice//tW2]
>>159
無駄なんですかね(p_・。)でも,もしかしたら主さん戻って来るかもしれませんし,もうちょっと待ってみませんか??(o>_<o)

⏰:07/12/17 13:09 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#161 [アリス◆alice//tW2]
あげ(o>_<o)

⏰:07/12/18 10:48 📱:P902iS 🆔:lFLhkSNE


#162 [ぼん]
そうですね(゚_゚)(。_。)   待ちますかね

⏰:07/12/19 02:41 📱:N903i 🆔:oEwKo232


#163 [わんこ]
頑張ってください

⏰:07/12/19 16:51 📱:N701i 🆔:9taQnJGE


#164 [ぼん]
待ってますよ

⏰:07/12/21 03:33 📱:N903i 🆔:ilaxciaU


#165 [ぼん]
しつこいようですがアゲちゃいます

⏰:07/12/22 19:13 📱:N903i 🆔:X/EYaylU


#166 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:07/12/23 11:44 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#167 [アリス]
あげ♪

⏰:07/12/24 11:36 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#168 [アリス]
あげ☆

⏰:07/12/27 11:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#169 [ぼん]
あげぇ

⏰:07/12/28 19:57 📱:N903i 🆔:iVtWdLoY


#170 [アリス]
戻ってきて下さい

⏰:07/12/30 00:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#171 [ぼん]
アリスさん、頑張ってあげましょう

⏰:08/01/08 02:46 📱:N903i 🆔:PnPGqajA


#172 [アリス]
はい(o>_<o)頑張りましょうo(*vωv*)o
あげます☆

⏰:08/01/08 15:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#173 [ぼん]
待ってます

⏰:08/01/09 19:15 📱:N903i 🆔:.FA1zZTo


#174 [千華]
あげます\(≧▽≦)丿

⏰:08/01/09 20:17 📱:W54T 🆔:LsjKbVpA


#175 []
OZさん…ずっと待ってます。なんでもいいから元気だってコメント入れて下さい 心配してます(´ω`)

⏰:08/01/14 21:55 📱:N903i 🆔:eMx0lNuA


#176 []
あげ

⏰:08/01/18 07:07 📱:N903i 🆔:UC5JwAWQ


#177 [アリス]
待ってますよ〜(o>_<o)

⏰:08/01/18 14:51 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#178 [ぼん]
あげちゃぉ

⏰:08/01/22 21:03 📱:N903i 🆔:VVi4ww/Q


#179 [OZ]
みなさんお久しぶりです。
長い間放置してしまって、本当に申し訳ありませんでした。
それにもかかわらず、あげたくださったり、励ましのコメントを頂けてとても嬉しいです。
ありがとうございます!!

みなさんが、私なんかが書いた欠点だらけのものをおもしろいと評価してくれてすごく嬉しくて、次もその期待に少しでも答えたいと思い続けてきました。
暇つぶしに書き出したものでしたが、いつも真剣であったことは確かです。

今まで、私は度々名前を変えていましたが、それは自信がなかったからです。
今はつまらないものでも最後まで書ける、という自信すらないのです。

ですが、いずれまた何か書きにくると思います。

一人一人のかたにコメントを返せなくてすいません。
自分勝手でごめんなさい。

⏰:08/02/15 00:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#180 []
久しぶりに会えたって勝手に思ってめっちゃうれしいです もっと自信を持って下さい これからもずっと応援しながら待ってます(^.^)b

⏰:08/02/15 16:41 📱:N903i 🆔:BMlF9jI6


#181 []
あげちゃいまっす(^.^)

⏰:08/03/22 22:16 📱:N903i 🆔:UDHhMISw


#182 [我輩は匿名である]
あげます☆

⏰:08/04/12 20:12 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#183 [OZ]

さん

お返事とっても遅くなって申し訳ないです
さんのコメントは
毎回毎回ほんとうに
嬉しいです(*´;ω;`*)
ありがとうございます
最近は生活に余裕も出てきたので、さんの期待にそえるように頑張っていけたらと思います
本当にありがとうございます

⏰:08/04/28 23:12 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#184 [OZ]

>>182匿名さん

あげてくださって
ありがとうございます

⏰:08/04/28 23:14 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#185 []
待ってます

⏰:08/05/12 21:46 📱:N903i 🆔:okszv1cE


#186 [OZ]

さん

すいません
ありがとうございます(´;ω;)

⏰:08/05/31 21:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#187 []

⏰:08/06/02 09:11 📱:N903i 🆔:6F3A6JGQ


#188 [OZ]

さん

本当に待たせてしまって
すみません(´;ω;`)
期待しないほうが
いいかもです...

⏰:08/06/15 22:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#189 []
いいんですよ 私こそ ごめんなさい

⏰:08/06/16 08:55 📱:N903i 🆔:1qQtEuB6


#190 [OZ]
お久しぶりです

謝らないで
くださぃ
ぅちが悪いんで

⏰:08/09/22 22:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#191 [りな]
あげ

⏰:09/09/22 02:45 📱:F08A3 🆔:☆☆☆


#192 []

⏰:10/08/01 14:38 📱:F08A3 🆔:☆☆☆


#193 [りな]
(*´ч`*)

⏰:11/09/01 11:35 📱:F08A3 🆔:☆☆☆


#194 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/07 16:26 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#195 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-40

⏰:22/10/07 16:29 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#196 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>170-190

⏰:22/10/07 16:33 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#197 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>150-170

⏰:22/10/07 16:34 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#198 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>120-150

⏰:22/10/07 16:34 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#199 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/17 14:53 📱:Android 🆔:We5gljpk


#200 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-30

⏰:22/10/17 14:54 📱:Android 🆔:We5gljpk


#201 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>170-200

⏰:22/10/17 14:54 📱:Android 🆔:We5gljpk


#202 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>140-170

⏰:22/10/17 14:55 📱:Android 🆔:We5gljpk


#203 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>110-140

⏰:22/10/17 14:55 📱:Android 🆔:We5gljpk


#204 [○○&◆.x/9qDRof2]
大丈夫、大丈夫。一本、また一本と、からだに矢が刺さる。急所からは外れていたが、貫かれる鈍い痛みに意識は朦朧とする。

⏰:22/10/20 10:31 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#205 [わをん◇◇]
幸せなんて期待しちゃ駄目…
私の幸せは、母さんだけだったの。

助けて

助けて

………母さん……

⏰:22/11/03 18:53 📱:Android 🆔:DPKzmpdw


#206 [approach]
(´∀`∩)↑age↑(∩゚∀゚)∩age

⏰:25/11/13 00:20 📱:Android 🆔:b8Rd/wD6


#207 [あげ]
>>50-100

⏰:26/04/26 18:39 📱:Android 🆔:KZfGZ9u2


#208 [あげ]
>>95-150

⏰:26/04/26 18:40 📱:Android 🆔:KZfGZ9u2


#209 [あげ]
>>146-180

⏰:26/04/26 18:41 📱:Android 🆔:KZfGZ9u2


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