―温―
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#81 [向日葵]
最低。

静流のバカ。
私は、私を分かってくれる人なんていなくていいんだから……っ!

**************

ベランダに紅葉が出てしまった後、リビングでは気まずい空気が流れた。

双葉「ご、ごめんなさい…。静流……。」

静流「あ、違うよ。俺がちょっと、無神経だったから……。」

やっと自分達に慣れたのだから、少し視野を広げてみてはと思ったんだが、静流は敢えなく失敗してしまった。

⏰:07/08/24 02:04 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#82 [向日葵]
静流「部屋にいこっか……。」

双葉「あ、ウン。おじさんも、ごめんなさい。」

源「構わないよ。」

双葉は弱々しく笑うと、静流と一緒に部屋に行った。

・・・・・・・・・・・・・・

双葉「静流の部屋はいつ見てもシンプルだねー。」

ベッドに座りながら双葉が言った。
カバンを机に置いてから、静流も双葉の隣に座る。

双葉「でもちょっと妬くよ……。」

静「え?」

⏰:07/08/24 02:07 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#83 [向日葵]
照れ笑いを浮かべながら双葉は静流を見つめる。

双葉「妹みたいって思ってるって分かってるけどね……。」

そんな双葉を愛しく思った静流は、優しく双葉を抱き締めた。

双葉も甘える様に静流の背中に手を回して抱き締める。
少し抱き締め合った後、距離を取ってお互いの顔を見つめる。

静流「俺は双葉が好きだから…。」

双葉「ウン…。私も静流が好き…。」

⏰:07/08/24 02:11 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#84 [向日葵]
好きを言い合い、二人の唇が重なった。

***************

ガラガラガラ

ベランダの戸を開けたのは源さんだった。

源「ゴメンネ紅葉ちゃん。」

紅葉「源さんは悪くない。問題は静流よ。」

人の事ベラベラベラベラ勝手に喋って。
プライバシーの侵害よ!

源さんは入口に座ると空を眺めた。

源「証拠だよ……。」

⏰:07/08/24 02:14 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#85 [向日葵]
ポツリと呟く。

私は気のせいかどうか分からなかったので源さんに目を向けた。
すると源さんは穏やかに笑って口を開いた。

源「それだけ静流にとって紅葉ちゃんが家族同然になってるって事だよ……。」

家族……。

耳慣れなうその言葉に、私は反応に困った。

源さんは頭を二回程ポンポンと叩くとまたリビングに戻った。
私もリビングを覗いて見ると、二人の姿はもう無かった。

⏰:07/08/24 02:18 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#86 [向日葵]
空を見上げて一回ため息をついた。

[初対面なのに馴れ馴れしくしないで!]

少し……言い過ぎ…たのかなぁ……。

謝るべきか分からない。
あちらだってこっちの気持ち知らずにベタベタしてきたし……。

私は立ち上がってリビングに入った。
後ろ手に戸を閉めながら、先ほどの彼女とやらを訪ねに行く事にした。

あと、静流にも少し話をしておこう。

トテトテフローリングを歩いていき、部屋前まで行った。

⏰:07/08/24 02:23 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#87 [向日葵]
普段から別にノックなんかしないから、私は普通にドアを開けた。

でも、これが間違いだった。

紅葉「ねえ静……っ!!」

目の前は、お互い服が乱れて唇を熱く重ねる二人が、ベッドに横たわっていた姿だった。

向こうも想定外だった状況にびっくりして、直ぐ様体を起こし、服を整えた。

紅葉「……っ!!」

バタン!!

私はびっくりして、何も言わず、言えず、部屋を出た。

⏰:07/08/24 02:28 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#88 [向日葵]
な、……何……今の……。

私は、あんな事をしてた布団で昨日まで寝てたの……?

その時、何故か私は嘔吐感に襲われて、それをなんとか噛み砕いて、またリビングに戻った。

おかしい……。アイツらもおかしいけど私もおかしい……。

何故か……心臓痛い……。病気かな……。

源「どうかしました?」

源さんに呼ばれて、私はハッとした。

⏰:07/08/24 02:32 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#89 [向日葵]
泣きそうになるのを堪えて首を横に振った後、源さんが座ってるイスの後ろに体育座りをした。

だからだ。
静流が私の体を持ち上げたり、膝に乗せたりするのに慣れていたのは。

そう思った瞬間、なんだか静流がとても汚い物に思えてきて、体がゾーッとした。

・・・・・・・・・・・・・・

双葉「じゃあ、お邪魔しました。」

やっと彼女が帰るらしい。
ベランダでその声を聞きながら私はまだ身震いしていた。

⏰:07/08/24 02:37 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


#90 [向日葵]
コンクリートで出来たベランダの柵の隙間から、門前にいる静流と彼女が見えた。

何か話している。
当然声は聞こえない。

そろそろ帰るのかと思った頃、二人はまた唇を重ねた。

別れた後、家に入る静流と目が合った。

自分でも分かるくらい静流を冷たい目で見ている。

しばらくしてから、リビングに静流がやって来た。
と思ったら、案の定こちらにやって来た。

ガラガラ

静流「……。ノック、ぐらい……しろよな。」

⏰:07/08/24 02:42 📱:SO903i 🆔:xMnB1jfs


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