☆SEX こんぷりーと☆BL
最新 最初 全 
#81 [H∧Lしおん]
「なんかビミョー…」
こんなにため息が出るのはなんでかな。
ついでに言うと、胸の辺りがチクチクいたい。
「なんでかな、なんでかな。うーむ」
ちょっと考えて、あ、ってすぐ理由が分かった。
なるほど。
秘密主義の俺が秘密を言ってしまったからだ。
そう、ヨシキさんに。
:07/09/24 20:49
:W51S
:4lFjZ.UM
#82 [H∧Lしおん]
俺がウリをしてる理由。
うん、まさにコレだ。
今まで何人もの相手から「何でウリしてんの?」って聞かれたけど、俺は今まで笑ってごまかして、無理矢理セックス仕掛けてすっとぼけた。
それをつい「オオカミくんとの秘密の約束のために」って真実を打ち明けちゃったからだ。
でも…
「なぜに?」
何で言っちゃった?
しかも、ヨシキさんに。
……………。
「うーむ。わからん…」
:07/09/24 20:53
:W51S
:4lFjZ.UM
#83 [H∧Lしおん]
ちょっと呟いて、俺はポケットから六枚を取り出した。
「1、2、3、4、5、6、よし」
一枚一枚数えて、俺は身体を起こした。
それから今じゃもうちっちゃいと感じる錆びた滑り台の下にしゃがみこんで、せっせと穴をほった。
素手だから爪の間に砂が入ってキモチワルイ。
「スコップ、買うべきかぁ?」
:07/09/24 21:45
:W51S
:4lFjZ.UM
#84 [H∧Lしおん]
ぼやいていると、指先にカツンと当たったプラスチックの感触。
それを掘り出して、パッパッて砂を払う。
四角くて青い、お菓子の箱。
それは俺とハルキが大好きなクッキーの箱で。
砂が詰まった蓋を開けると、そこにはぎっしり詰まった諭吉くんたち。ぎゅうぎゅう詰めで、なんか苦しそうだ。
:07/09/24 21:52
:W51S
:4lFjZ.UM
#85 [H∧Lしおん]
「さ、今日は6人の新入生です。みんな仲良くしてやってね」
ポケットから、その6人の新入生を取り出して、ぎゅうぎゅう詰めな諭吉教室に入れてやる。
これで97人目。
目標達成まであと三人。
「…長かったなぁ」
思い返すと、この箱の一人目の諭吉くんはずいぶん昔のように感じる。 ウリを始めてたった一年半、されど一年半。
集まったのは97人の諭吉くんたち。
:07/09/24 21:56
:W51S
:4lFjZ.UM
#86 [H∧Lしおん]
身体を売って稼ぎ集めた金。
ゲイのひと。
ちょっと男に興味があるひと。
結婚してるひと。
サラリーマンのひと。
大学生。
社長。
教師。
いろんな人が俺を抱いて、諭吉くんを手渡した。
そのたびに俺はこうしてこの滑り台の下に隠してる。ハルキとの約束のために。
:07/09/24 22:00
:W51S
:4lFjZ.UM
#87 [H∧Lしおん]
小さい頃に、母親を病気で亡くした。
まだ30歳くらいだった。
若くて綺麗で優しくて、自慢だったなぁ。
母親の病気は医者でも原因不明。つまりの不治の病。
それは遺伝らしく、ばあちゃんも同じ病で、やっぱり若いときに死んじゃった。
だから俺には母親の親戚を知らない。
みんな呪われた一族みたいに、ばあちゃんも母さんも従兄弟も。
若いときに死んじゃったからだ。
:07/09/24 23:04
:W51S
:4lFjZ.UM
#88 [H∧Lしおん]
つまり、そんな呪われた一族の俺も死んじゃう訳で。
それはいつかなんて分からない。
明日かもしれないし、明後日かも。いや、もしかして30分後かもしれない。
死ぬ前は痛いのかな?血吐いたり、苦しいのかな?
未だ、身体の調子はいつもと変わりはないけど。
母親を亡くして、父親からセックスを強要された時から、俺は人を信じるのが怖かった。
:07/09/24 23:08
:W51S
:4lFjZ.UM
#89 [H∧Lしおん]
まだ小学生だった俺は、そんなことちっともオカシイと思わなくて。
みんな父親とセックスするものだと思ってた。
それを学校の友達に言ったら、キモチワルイとかオカシイって言われた。
俺はオカシイの?
俺はキモチワルイの?
それからイジメが始まった。
:07/09/24 23:10
:W51S
:4lFjZ.UM
#90 [H∧Lしおん]
切り裂かれた教科書に、砂が入ったランドセル。
給食の時間は、誰も机を付けてくれなかった。
学校ではイジメ。
家に帰れば父親の暴力とセックス。
ひとりぼっちの俺の手を引いてくれたのが、隣近所で幼なじみのやんちゃなハルキだった。
:07/09/24 23:13
:W51S
:4lFjZ.UM
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194