○ビー玉ラバーズ○
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#244 [向日葵]
私は苦笑いして実砂の頭を撫でやった。
「私はこんなだけど、実砂は私みたいになったら彼氏を信じてあげな……。」
すると
キンコーン
今は母さんはいない。
私が出なきゃならないんだった。
少しダルめに階段を降りて、玄関に辿り着いた。
「ハーイ?」
ガチャっとドアを開けると、何だか見覚えのある人が立っていた。
:07/11/01 01:45
:SO903i
:☆☆☆
#245 [向日葵]
女の子は丁度私くらいの歳だった。
私の顔を見るなりなんだか脅えたような、悲しそうな顔をして私を見た。
「あ……あの……。」
「……?……―――!!」
この声……っ!!
あの人だ……。泣き叫んでうずくまっていた人……。
「こんにちわ……。田中知(たなかさと)と言います。」
「はぁ……。何のご用で。」
人間が出来てない私は、彼女に気づくなり対応を雑にした。
:07/11/01 01:49
:SO903i
:☆☆☆
#246 [向日葵]
――――

――――
今日はここまでにします
>>22に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします


:07/11/01 01:51
:SO903i
:☆☆☆
#247 [向日葵]
「相馬伊月君の事で、お話があります。」
ああやっぱり。
予想通りと言うかなんと言うか……。
「知ってますから。貴方とデート中にかばって死んだんですよね。なんで話す事はありません。どうぞお帰り下さい。」
ドアを閉めようと、ドアノブを握った。
「違うんですっ。」
その言葉に私の動作は停止した。
違う?一体何が違うと言うんだろうか。
:07/11/01 18:58
:SO903i
:☆☆☆
#248 [向日葵]
田中さんを見ると、彼女は目に涙を溜め始めていた。
でも流れないように必死に我慢してる様子だった。
「ごめんなさい……。全部私が悪いんです……。」
「……?」
―――――――
――――――――……
・・・・・・・・事故当日
「伊月お願い待って!」
「しつこいって。もういいだろ?」
私は、伊月の元カノでした。どうしても彼が忘れられなくて、あの日、思いきって彼に会いに行ったんです。
:07/11/01 19:02
:SO903i
:☆☆☆
#249 [向日葵]
でも彼は何度も言いした。
「彼女以外はどうでもいいから。」
私は悔しくなってムキになり、車が結構多い道路へと飛びだしました。
「話すらしてくれないなら、私車にひかれて死ぬから。」
ただの脅しでした。
彼が話をしてくれると言うのならすぐに戻ろうと思って。
「分かったから……。話ならするから。早く戻れ。」
やっと許可を得た私は彼の元へ戻ろうと1歩踏み出した時でした。
:07/11/01 19:10
:SO903i
:☆☆☆
#250 [向日葵]
ファァァァ……ン!!
猛スピードで車が突っ込んで来たんです……。
―――――
――――――……
私は目を見開いたまま、彼女を見つめた。
「もし勘違いなさっているならば、彼の元に手を合わせに行ってあげてください。本当に……すいませ」
「帰ってください。」
自分でもびっくりするぐらい静かな声だった。
「気が、済まないのなら、好きなだけ殴っても……っ。」
:07/11/01 19:14
:SO903i
:☆☆☆
#251 [向日葵]
「殴って伊月が帰って来るならしたたか貴方を殴ってる!!」
彼女はびくっとしていた。
私は玄関の床をずっと見ていた。
そうでもしないと本当に彼女を殴ってしまいそうだから。
「薫?どうしたの……?」
私の声で異変に気づいた実砂が上から降りて来た。
でも私はその声すら聞こえない。
「ど……うぞ。帰ってください……。」
間を開けて、田中さんは一礼すると走って帰って行った。
:07/11/01 19:20
:SO903i
:☆☆☆
#252 [向日葵]
なんでよ……どうして今更そんな真実告げてくるのよ……。
どうして……
どうして……っ。
「薫……。」
「ゴメン実砂……。1人に……させて……。」
フラフラしながら私は部屋に行った。
その後ろで実砂はついてきて、荷物を取ると「バイバイ」と小さな声で言った。
私はベッドに横たわった。ただ天井を見上げる。
伊月……。
何で一言も言ってくれなかったの?
:07/11/01 20:22
:SO903i
:☆☆☆
#253 [向日葵]
言ってくれたら、私助けたのに。助けれたかもしれないのに。
今……伊月と笑ってるかもしれないのに……。
[後悔してもしらないよ。]
実砂の言葉を思い出した。
呆気なく煙となってしまった伊月。最後に見た生身の伊月は一般的によく言われる、ただ眠ってるようにしか見えなかった。
触れれば良かった……。
冷たくなっていたとしても、その笑顔が見れなくても……最後に触れるのが、私なら……。
:07/11/01 20:26
:SO903i
:☆☆☆
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