○ビー玉ラバーズ○
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#254 [向日葵]
今、思っても、伊月に触れれる事は、もう…………ない。
「……ひっ……ゴメ……。」
伊月、ごめんなさい。
いつも言ってくれてたのに。結局私は伊月を信じてなかったんだ。
信じて欲しかったよね……伊月。
伊月……伊月……。
名前を呼んでも、もう返事してくれないんだね……っ。
「伊月ぃ……っ!」
もう一度……声を聞かせて……っ!
:07/11/01 20:30
:SO903i
:☆☆☆
#255 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……ん……。」
目を開けると部屋は暗くなっていた。
いつの間にか晴れた空からは月明かりが差し込んでいる。
今何時だ……?
携帯を見ると、12時を差していた。
今日はもうこのまま寝てしまおう。
明日の朝にお風呂入ればいいや。
カタ……
「ん……?」
:07/11/01 20:33
:SO903i
:☆☆☆
#256 [向日葵]
携帯から目を離して顔を上げると、なんだか姿が見えた。
「――――!」
伊月だった。
私はまた夢を見ているんだろうか。
……いや、今は分かる。前も、前の前も、あれは夢じゃなかったんだ……。
伊月は私にスー……と近寄ると、いつものように頭を撫でた。
幽霊が出て怖い筈なのに、私は全然怖く無かった。
涙がまた出てくる。
「伊月……ゴメンネ……っ。」
:07/11/01 20:38
:SO903i
:☆☆☆
#257 [向日葵]
伊月はただ優しく柔らかく微笑んでいた。
「ゴメンネ……何も出来なくて……っ!」
伊月の透けている手が、頬に伸びる。
おそらく涙を拭こうとしてくれているんだろう。
でも、当たり前かの様に、涙を拭く事はおろか、頬に触れるなんて事は出来ないのだ。
その事実に、伊月は悲しそうに顔を歪めた。
私は包む様にしている伊月の手の上から手を置いた。
そして頑張って微笑んだ。
:07/11/01 20:42
:SO903i
:☆☆☆
#258 [向日葵]
「空で……見ててね……私の事……。」
伊月はまた微笑むと、私の唇に触れた。
目を閉じて、その感触を確かる。
次に目を開けた時には、伊月の姿はもうなかった……。
―――――――――……
数日後。
私は実砂と一緒に伊月の家にお線香をあげに行った。
遺影の伊月を見て、その笑顔に少し胸が軋んだけど、「空で元気でね。」と手を合わせて伊月宅を出た。
:07/11/01 20:47
:SO903i
:☆☆☆
#259 [向日葵]
―――――

―――――
今日はここまでにします
>>22に感想板がありますんで良ければ感想お願いします

:07/11/01 22:33
:SO903i
:☆☆☆
#260 [向日葵]
帰り道、偶然通りかかったのは伊月の事故現場だった。
事故があった近くのガードレールには花やジュースがお供えしてあった。
「伊月……。」
伊月……痛くなかった?苦しくなかった?つらくなかった?
寂しく……なかった?
その時、フワッと温かい風が私を包んだ。
伊月が「大丈夫だよ。」って言ってるみたいだった。
:07/11/02 15:03
:SO903i
:☆☆☆
#261 [向日葵]
その風がなんだか優しく感じて、突然胸がいっぱいになって、堪えきれずに涙が頬を流れていった。
「薫……。」
夏休み。
私は人を愛していました。
この先も愛する事を忘れず、伊月の分まで生きて行く事を誓います……。
ありがとう……。
伊月……。
:07/11/02 15:06
:SO903i
:☆☆☆
#262 [向日葵]
ビー玉7*温かい雪*
ウチの学校は雪がよく降る地域にあって、冬になればそれはそれは沢山の雪が辺りを覆い尽くしていた。
そんな俺の学校には、最近こんな事を皆で言い合う。
“雪女を怒らすな吹雪になるぞ”
:07/11/02 15:10
:SO903i
:☆☆☆
#263 [向日葵]
かと言って、本当に雪女がこの学校にいる訳じゃない。
雪女とはあだ名のようで本名。
呼ばれているのは、先日転校してきた橘 雪女(たちばなゆきめ)の事である。
――――――……
「うっす燈立!」
「おいーっす!今日もクソさみぃーなぁ!」
俺の名前は日下 燈立(くさかひりゅう)。ついこの間17歳になりました!イッエーイ!!
寒いながらも俺は雪が大好きだ。雪合戦とかかまくらとか作っててワクワクするしっ!
:07/11/02 15:20
:SO903i
:☆☆☆
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