○ビー玉ラバーズ○
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#451 [向日葵]
私こと相模原 世津(さがみはら せつ)は、そのなんともうさんくさい喫茶店の常連だ。
いや、常連と言うか……。

カランカラーン……

「マスター。こんにちはー。」

挨拶をしながらドアをくぐると、カウンターにはお湯を沸かしているマスターがにっこり笑って私を迎えてくれた。

「世津さん。いらっしゃいませ。」

常連なんて半分嘘。

私はこの綺麗な顔立ちをしたマスターさんの恋人だったりします。

⏰:07/11/21 21:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#452 [向日葵]
マスターから告白されてもうすぐ4ヶ月程が経とうとしている。

告白はなんとマスターからだった。

マスターと言っても私とは6歳差。
そこらにいるおじさんではない。

「なんか飲み物下さいな。」

「かしこまりました。丁度新しい紅茶の葉が入りましたんで。少々お待ち下さい。」

用意しているマスターを見ながらふと思った。

「ねぇマスター。私そういえばマスターの誕生日知らないですけど。」

⏰:07/11/21 21:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#453 [向日葵]
コポコポお湯を注ぎながらマスターは穏やかに笑った。

「あまり、誕生日と言うのは好かないもので。なんと言っても私を捨ててしまわれた両親の元に生まれた日ですからね。」

いい香りの紅茶が出てきた所で私は「しまった……っ。」と後悔した。

マスター。もとい那月さんは、幼い頃捨てられ、今は亡き喫茶店のマスターに育ててもらったと言う。

23歳の大人とは言え、捨てられた傷は大きい筈。
出来るだけ触れないようにしてたんだけど……。

⏰:07/11/21 21:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#454 [向日葵]
――――――――――――

キリます(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで良ければ感想お願いします

⏰:07/11/21 21:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#455 [向日葵]
「ごめんなさい……。」

「何故謝るのです?世津さんは何も悪い事はしてませんよ。だから……。」

と言って、カウンター越しに片手を伸ばして、優しく私の頬を包んだ。

その行為に、反省で少し伏せていた目を開き、固まった。

「そんな顔なさらないで下さい。」

マスターを見ると、やっぱり穏やかに微笑んでるだけで、でもその笑顔に苦しみのような感情はなさそうだった。

「……ハイ。」

⏰:07/11/24 00:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#456 [向日葵]
喫茶店ならではの温かな雰囲気が私達を包もうとした。

その時だった。

バターン!
ガランガランガラン……

派手に喫茶店の扉が開いて、来客を告げるベルがうるさいくらいに鳴り響いた。

「マスター!」

振り向くと、中学2年生くらいの活発そうな女の子が満面の笑みで入ってきた。

「あぁ梨子(りこ)さん。いらっしゃいませ。」

⏰:07/11/24 00:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#457 [向日葵]
「ウフフー!いらっしゃいましたぁっ!」

と言いながらカウンターに座り、マスターに「アイスカフェオレ!」と元気よく頼んだ。

半ば驚いていた私は彼女を呆気にとられて見ていた。
でも私は気付いた。

この子、マスターが好きだな……?

「ねぇマスター!私今日部活のレギュラーに選ばれたんだ!誉めて誉めて!」

見た所彼女は体育系で、しかも外の競技っぽい。
小麦色に焼けたその肌が物語っていた。

⏰:07/11/24 00:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#458 [向日葵]
マスターは注文されたカフェオレを作りながら相槌を打っていた。
すぐ近くの私は少しいたたまれなくなって、後ろのテーブル席に移動した。

「だからマスター頭撫でて!いつもみたいに!」

移動して座ろうとしていた私はピクッと反応してしまった。

頭撫でる……?

いつもみたいに……?

「偉いですねー。」

マスターは何の躊躇もなくその子の頭を丁寧に撫でた。

⏰:07/11/24 00:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#459 [向日葵]
「……。」

落ち着け。落ち着け私……。
大丈夫。ヤキモチなんて……妬くだけ無駄って言うか。マスターが好きなのは(自分で言うのも何だけど)私な訳だし……。

と思いつつも気持ちを抑えられない私は飲もうとしていた紅茶のカップをプルプル震わせた。

再び「落ち着け」と暗示をかけていると、お店の奥から電話が鳴りだした。

「あ、少し、失礼しますね。」

そう言って奥へ消えて行ったマスター。
なんとなく気まずい空気が流れていると感じているのは私だけだろうか……。

⏰:07/11/24 00:19 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#460 [向日葵]
「ねぇちょっと。」

「え……?」

さっきより低めの声はまさしく梨子ちゃんとか言うあの子から発せられたもので、私は紅茶から彼女に目を向けると、梨子ちゃんは椅子を少しクルリと回してカウンターに肘をつきながら私を見ていた。

「あの……何か?」

「アンタ、マスターの彼女でしょ。」

おおっと落ち着け私ぃ。
いくら年上に敬語が使えない上“アンタ”呼ばわりされたからって怒るな怒るなっ。

⏰:07/11/24 00:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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