○ビー玉ラバーズ○
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#465 [向日葵]
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今日はここまでにします(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/24 00:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#466 [向日葵]
トボトボ家へ帰る。
足取りは驚くほど重い気がした。

「世津さん!」

「え?」と思い、重かった足を止め、後ろを振り向いた。
すると、蝶ネクタイもチョッキも、どこかの貴族のような片方だけの眼鏡も外したマスターが向こうから走ってきといた。

私の前まで辿り着いたマスターは息を少し切らしながら私を見つめた。

「帰らないで下さいよ……私は毎日送らせて頂いてるじゃないですか。」

⏰:07/11/25 01:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#467 [向日葵]
「だ…っ、……だって……。」

お客さんの機嫌を損ねてしまえば、マスターに迷惑がかかる。
それならば、私が幾分か我慢した方が事は丸くおさまるし

……何より、私があそこにいたくはなかったんだもの……。

「…?世津さん……?」

マスターは気遣わし気に私を見る。
そして右手をそっと差し出して、私に触れようとした。

それを視界の隅に認めた私は、反射的にその手を払ってしまった。

⏰:07/11/25 01:32 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#468 [向日葵]
パシッと乾いた音が響いた所で私はハッとした。

「あ、ごめんなさ……。」

マスターはびっくりしていた。
目には少し悲しそうな雰囲気が漂っていた。

「ごめんなさい……。」

私はもう1度謝った。

でも、触れて欲しくはなかった。

あの子を触った手で、私を触って欲しくはなかったの……。

「私は、世津さんに何か気に障る事をいたしましたか……?」

⏰:07/11/25 01:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#469 [向日葵]
それがあの子に対する嫉妬だと知ったら、マスターは私をみっともないと蔑ずんでしまうかもしれない……。

「す……拗ねてたんですっ!」

だから嘘をついた。

「マスターが誕生日を教えてくれないから。何でよ!って。ただそれだけです。」

マスターはしばらく私の顔をじっと見つめた。
私は嘘と見極められない為ぐっと神経を集中させた。

するとマスターの顔から緊張がとけた。

⏰:07/11/25 01:40 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#470 [向日葵]
「10月14日ですよ。丁度明後日の日曜に24になります。」

「え?!そんな間近だったの?!」

もっと余裕がある事を期待していたから、嘘をついたのは自分と言えど動揺を隠せないでいた。

「でも……教えてくれて、ありがとう。お陰で、マスターの誕生日見逃さずにすみましたっ。」

マスターは、今度は嫌がらなかった方の手で私の顔を包む。
それに気づいたから、私は今度は抵抗しなかった。

⏰:07/11/25 01:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#471 [向日葵]
「こんな事で、世津さんの笑顔が見れるならばいつでもお教えしますよ。」

私は嬉しくなって、顔をほころばせた。

「ありがとう。」

そう言うとマスターも穏やかに笑った。
と、急にマスターの顔が近づいて、ほんの2秒ほど唇が重なった。

半時遅れて、私の体温が首から上がっていくのが分かった。

「……マッ……!マスター!」

「クスクス。すいません。」

⏰:07/11/25 01:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#472 [向日葵]
顔が赤い私を引っ張る形で、マスターはいつもみたいに私をちゃんと家まで送ってくれた。

――――――――……

「マスターの誕生日明日なんですってね。」

土曜日。
本来なら中学生で部活をやっているのならば学校に行ってる時間に梨子ちゃんはいた。

「……ん?なんでそれ……。」

「昨日マスターアンタが出ていったって気づいてからあたしを放って出て行ったのよ。」

その言葉に少し胸が温かくなる。

⏰:07/11/25 01:52 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#473 [向日葵]
そんな私を気にもせず、梨子ちゃんは喋り続ける。

「で、気になって追い掛けたら思わぬ収穫ってわけ。ってかさ、キスされたとか超ムカつくんですけどっ。」

つまり尾行されてたんだマスター……。
しかもキスされてたトコまで見られてただなんて……っ。

「で、でも、私彼女なんだからキスぐらいするもん。」

とりあえず威厳みたいなものを見せ付けるために反論してみる。

効果はまぁまぁあったみたい。梨子ちゃんは悔しげに歯を食い縛っている。

⏰:07/11/25 01:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#474 [向日葵]
「アンタなんか……マスターにふさわしくないっ!」

「それを決めるのは貴方じゃない。」

その時マスターが奥から出てきた。

「お2人共仲がよろしいんですね。」

「ウンそうなのぉーっ!」

相変わらずの豹変ぶりは拍手を送りたくなる。
私には絶対不可能だ。
梨子ちゃんは猫なで声を続ける。

「マスター、そこのお姉さんから誕生日の事聞いたの!お祝いしたいんだけどダメェ?!」

⏰:07/11/25 02:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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