○ビー玉ラバーズ○
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#475 [向日葵]
おいおいっ!それは私のセリフなんだけど?!

「そんなお気遣いいりませんよ。梨子さんがこうしていつも来て頂く事が何よりも宝物です。」

梨子ちゃんはお祝いを断られて明らかなシュンとしていた。
これはきっと演技でもなんでもなく、この子の素の部分だろう。

「じゃあ!私が一番にお祝いするっ!」

え?

「マスター!おめでとう!」

マスターは目を細めて喜んだ。

⏰:07/11/25 02:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#476 [向日葵]
私はそんなマスターと梨子ちゃんをぼんやり見ていた。

あ……また胸がザワザワする……。

「世津さん?」

私はハッとしてマスターを見た。
その横には「してやったり」とニヤけている梨子ちゃん。
私はあり得ないくらいの怒りの炎を燃やした。

「マスター。ごめんなさい、一旦帰りますっ。まだ朝なので送るのはいいですからっ!」

出て行く時に、マスターが私の名前を呼んだ気がした。

⏰:07/11/25 02:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#477 [向日葵]
――――――――――――

今日はここまでにします(◎・ω・◎)

>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします

⏰:07/11/25 02:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#478 [向日葵]
家に帰ると双子で妹の世衣せい)が私を出迎えてくれた。

「お帰りせっちゃんっ。マスターのトコに行ってたんじゃなかったの?」

「ウン……。ちょっとね。ねぇ世衣。ちょっと買い物行かない?」

「行くー!あたしね、服せっちゃんと見たかったんだぁ!!」

本当は買い物なんて気分じゃない。
でもなんとかして怒りの炎を沈めたかった。

マスターが追いかけてこない。
それもイライラしてる1つなのかもしれない。

⏰:07/11/26 01:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#479 [向日葵]
自分で「追いかけてくんな」と言ったようなものなのに……。
矛盾してるよね……。

――――――……

買い物から帰ってきてから私はずっと部屋に閉じ込もった。

モヤモヤ考えながらベッドの上で行ったり来たりとゴロゴロする。

「ハァー……。明日どうしよう……。」

チラッと、ベッド前に置いてあるミニテーブルの上を見た。

ラッピングされた小包が1つだけコソンとある。

⏰:07/11/26 01:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#480 [向日葵]
私はそれを今度はジーッと見つめた。

それはマスターへのプレゼントなのだ。

明日、渡したいんだけど……今日あんな態度を取ってしまったからなぁ……。

マスターも別にあれから何も言ってこないし……。
今度こそ……嫌われちゃったのかもしれない。

「短気は損気……。」

言葉の意味がよく分かる。

でも……私はウジウジするのが人一倍大っ嫌い。

時計を見ると、もうすぐ10時。
部屋を出てお風呂に入り、隅々まで洗う。

⏰:07/11/26 01:27 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#481 [向日葵]
そしてあがってから階段を駆け上り、ドアを閉める前に家の皆に聞こえるくらいの声で

「おやすみっ!」

と言った。

でも実際は寝るんじゃない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11時40分。

私はそろーっと部屋のドアを開けた。
家の中はシーンとしている。

ここで嬉しいのが私の家の就寝時間が早いって事だ。

⏰:07/11/26 01:30 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#482 [向日葵]
私がやる事。
それは1つ。

今からマスターに会いに行くのだ。

マスターに24歳おめでとうって、仲直りするつもりで言いに行く。

足音を出来るだけ立てず、玄関のドアを静かに閉めて、作戦へ移る。

とにかくダッシュでマスターの元へ。
秋になりかけの夜中は思っていたよりも涼しかった。

せっかくのお風呂も汗ばんだ肌には意味がないような気がしたけど、多分マスターは気にしないだろう。

⏰:07/11/26 01:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#483 [向日葵]
「ハァ……ハァ……あれ……?」

閉店時間はとっくに過ぎている筈の喫茶店に、灯りがまだついていた。
さすがにドアには「Close」の看板がかけてあったけど。

中を覗くと、マスターがまだカウンターにいた。

思い切って、ドアを軽くトントンと叩いてみる。

「こんな時間なのに誰だ。」と言う驚きは見せなかったマスターだが、訪問者が私と分かると目を見開いてすぐにドアを開けに来た。

「世津さんっ!何をなさってるんですかこんな時間にっ!」

⏰:07/11/26 01:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#484 [向日葵]
腕を引っ張って中へ入れてもらった。

マスターの少し怒った目を無視して、私は携帯の時計を見た。

「……50分……。」

「え?」

「マスター、文句は後で聞くから、黙って10分間私をここにいさせて。」

マスターは何が何だかと言った風に顔をしかめたが、直ぐに口元に笑みを戻した。

「お飲み物でも用意しますね。」

そう言ってカウンターに行ってしまった。

⏰:07/11/26 01:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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