○ビー玉ラバーズ○
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#199 [向日葵]
杏ちゃんは私をバシバシ叩きながら豪快にアッハッハと笑う。
私は痛さに耐えながら杏ちゃんの手をなんとか掴んだ。

「ちょ、誠はそんなんじゃないって!誠は弟みたいなもので、全く付き合ってなんかないんだからっ。」

私の言葉に杏ちゃんはピタッと叩くのを止めた。
口パクで「マジで?」と聞くので、私も口パクで「マジで」と返した。

「えー!私ずっと付き合ってんのかと思ったのにー!」

「違います!」

⏰:07/10/29 00:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#200 [向日葵]
靴を履き変えて、一緒に階段を上がっていると、杏ちゃんが「ウーン」と唸った。

「どうかした?」

「ん?あ、イヤね、その……誠君……だっけ?中高と人気高くってね。」

「?ウン。」

それもそうだろうなぁ。
誠はなんと言ってもあの容姿。しかもすっごく優しいのを知ってる。
そうなると、女の子からは当たり前のように人気があるんだろうなぁ。

いつか彼女とか出来たら大切にするんだろうなぁ……。

⏰:07/10/29 00:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#201 [向日葵]
と微笑ましく思ってると……

チクン…………

「?」

何だろう。

急に胸のどこかで小さな痛みが走った。
小さすぎて気づかないくらいの、ほんの少しの痛み。

胸に手を当ててみても、別に何のヘンテツもなかった。

「加寿?どうかした?」

「へ?ううん何も。それで?」

「もし彼女が出来たりしたら、加寿行き帰り寂しいんじゃないかなって。」

⏰:07/10/29 01:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#202 [向日葵]
寂しい……かぁ。

寂しいかもなぁ。
でもそれなら、ちゃんと「弟をよろしく」みたいな挨拶をして、誠にそれなりに大切にするように言ってあげないと。

誠が彼女と登下校かぁ……。

その映像を脳内に浮かべると、また……

チクン…チクン……

「いたっ!」

思わず声を出してしまった。

「加寿?どこが痛いの?」

⏰:07/10/29 01:03 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#203 [向日葵]
杏ちゃんは心配そうに私に寄ってきた。
私は胸を擦りながらまた頭はハテナで一杯になっていた。

病気なのかな、私……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「1次関数のグラフっていうのは―――――……。」

私は窓の外をぼんやりと眺めていた。

今日はいいお天気だから外で食べようって誠に言おうかなー……。

私達はいつも一緒にお昼を食べる。
と言うのも、誠がお昼は一緒に食べようと言ってきたのだ。

⏰:07/10/29 01:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#204 [向日葵]
私は別に嫌じゃないので、いいよと答えた。

まったく……まだまだ姉離れ出来ないんだから……。

と思いながらも、誠が可愛いくて仕方ないのでとても嬉しいのだ。

「あ。」

グラウンドで、中学生がサッカーしてる。

元気だね若者。さすが14歳……。

何だか心は既に老人化してしまっている私なのだった。
するとその中に見慣れた影が。

⏰:07/10/29 01:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#205 [向日葵]
「誠……。」

長袖ジャージを腕も足も捲り上げてボールを奪いあっている。
と思っていたら、スイッとボールを奪い、一気にシュート。

わぁ……うまーい……。

運動神経良いのは知ってたけど、ここまでとは……。

感心していると、急に誠はこちらを見た。
何故かいけない事をした気分になった私はドキッとする。

誠は微笑んで手を振っている。

ん?!それは私に?
いやいやいやそんな訳ないよねっ?

⏰:07/10/29 01:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#206 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

>>22に感想板があるんで、良ければ感想などお願いします

⏰:07/10/29 01:17 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#207 [向日葵]
私の教室は3階にあってグラウンドからはまぁまぁ離れている。
私から誠を見つける事は出来ても誠から私を見つけるのはきっと無理だ。

私は一旦黒板を見て、またゆっくりとグラウンドを見た。

すると誠はまだ私を見ていて手を振っていた。

先生の目を盗んで手を振り返すと、誠の手の振りが一層早まったので私だと確信を持てた。

しばらくして誠はまたサッカーをしに戻っていった。そんな姿を私は微笑ましく見守る。

⏰:07/10/31 00:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#208 [向日葵]
元気だなぁ……。

お姉ちゃんは誠が立派になって嬉しいよ……っ。

と、その時。

誠に可愛いらしい女の子が近づいてきた。

どうやら誠と喋ってるみたい。
その時見せた誠の笑顔は、完璧に“弟”ではなく、“男の子”だった……。

「……いつの間に……。」

そんな笑顔を見せる様になったんだろう。

また胸のどこかでチクリと音が鳴った……。

⏰:07/10/31 00:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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