○ビー玉ラバーズ○
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#224 [向日葵]
私はビクッと体を震わした。
「ゴ……ゴメン……。」
「ハァ……いいよ。さ、帰ろ。」
誠が手を差し出してくれたので、私はその手を握り、立とうとしたら、その前に涙が出てしまった。
「怖かっ……。」
助かった安心感から涙がポロポロ流れる。
早く泣き止まないと誠が困ってしまうのに。
でも誠は予想と違って私の前に座ると、頭を撫でてくれた。
:07/10/31 18:57
:SO903i
:☆☆☆
#225 [向日葵]
「よしよし。怒鳴ってゴメンナ。怖かったな……。」
どちらが年上か分からない。でも今はその撫でてくれる手に、ただただ救われた。
ねぇ誠……。
私分かったよ。
私は……誠が……。
:07/10/31 18:59
:SO903i
:☆☆☆
#226 [向日葵]
――――

――――
中途半端な終わり方してしまいましたが「弟」終わりです


一旦キリますんで感想良ければこちらに下さい

>>22に感想板があります

:07/10/31 19:05
:SO903i
:☆☆☆
#227 [向日葵]
ビー玉6*ありがとう*
今朝……すごい事が分かった。
なのに私はこんなにも冷静。
まだまだ熱い夏休みのある日。私の彼氏が、18と言う若さで死んだ……。
私は今相馬家と彼の名字がかかれた看板の前にいた。
:07/10/31 21:53
:SO903i
:☆☆☆
#228 [向日葵]
「薫(かおる)?行かないの?」
友達の実砂(みさ)が私に話しかけた。
私は空を見上げた。
だって……死に方があまりにも過ぎるんだもの……。
私、彼は相馬伊月(そうまいつき)は、かなりの女好きだった。
同学年の女子といつも楽しそうにつるむのを見る度、いつ浮気するのかと気が気で無かった。
そんな彼だけど、意外に浮気はしなかった。
口癖は「薫以外はどうでもいいんだから。」だった。
:07/10/31 21:58
:SO903i
:☆☆☆
#229 [向日葵]
それを信用したのが馬鹿だったのか、彼は浮気の最中に死んだらしい。
噂によれば、デート中に車が浮気相手の女に突っ込むのを助けたと言う正に英雄のように死んでいった。
「実砂。私は行くべき……?」
「……うん。行こうよ。」
私は頷いて足を進めて行った。
葬式場にはたくさんの人がいた。
私は周りの人に頭を下げながら奥へと進んで行った。
そして奥へ入った途端……
「ごめんなさい……!!あたしのせいです!!」
:07/10/31 22:02
:SO903i
:☆☆☆
#230 [向日葵]
見ると伊月が寝ている……いや、横たわっている布団に女の子がうずくまって、泣いていた。
「貴方のせいじゃないですよ……大切な人を守れたんならあの子も本望よ……。」
女の子を慰めるように、伊月と思われるお母さんはそう言った。
本命がここにいるとも知らず……。
いや、本命はあちらかもしれない。
私はいつからか浮気相手になっていたのかもしれない……。
「実砂……。私帰るよ。」
「え……薫……っ。」
:07/10/31 22:13
:SO903i
:☆☆☆
#231 [向日葵]
スタスタ歩く私を実砂は追いかけてきて、慌てて私を止めた。
「薫!お線香あげるだけでもしよっ?言いたい事あるの分かるけど……。」
「なんで?裏切られたのに私が惜別する訳ないじゃない。」
結局はそう言う事だったのだ。
私だけが騙されて、真実を聞けないまま勝手にいなくなられた。
涙は出なかった。
ううん。出したくなかった。出る訳もなかった。
私が泣く意味なんて、どこにも無いのだから。
:07/11/01 00:52
:SO903i
:☆☆☆
#232 [向日葵]
「じゃあね薫。」
「ウン。またメールするよ。」
実砂と別れて、私は家へ向かった。
着いてから、まるでそこら辺に遊びに行ってたように「ただいま」と言い、部屋に戻った。
着ていた制服を次の始業式の為にハンガーに綺麗にかけた。
そしてお葬式だからと思い、置いていった携帯を持ってベッドに仰向けにダイブ。
開けば2人で撮った写メの待ち受け。
しばらく黙ってみていた私は、伊月に関係あるアドレス、番号、写真を全部消した。
:07/11/01 00:56
:SO903i
:☆☆☆
#233 [向日葵]
伊月なんて人は、いなかったかのように…………。
暑い夏が始まった。
蝉はうるさい。
でも空は綺麗。
何もこんな天気の良い日にお葬式なんて…………。
「バイバイ。」
私は伊月に別れを告げた。
青い空に、入道雲が見えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その夜。夢を見た。
いや、夢かどうかも分からない。
もしかしたら現実?
:07/11/01 00:59
:SO903i
:☆☆☆
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