○ビー玉ラバーズ○
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#61 [向日葵]
「よくあるでしょ?「キスしてくれたら諦める」ってやつ。まんま言ってくれたよ。だからした。それだけ。」
「それだけ……。」
私の声の変化に、先生は眉を寄せた。
「ん…なに?」
「“それだけ”だなんて、私は思えません。」
だってキスは、お互いに好きだって分かりあうもので、その度もっと好きになって、それはまるで宝物で……。
先生の唇が私の頬やおでこに触れる度、私の胸は幸せで一杯だった。
:07/10/18 00:03
:SO903i
:☆☆☆
#62 [向日葵]
「先生は……そんな軽いものみたいに……お手軽にしてしまうんですね……。」
「どうでもいい奴にはな。」
先生はまた私を抱き締めた。ギュッとされて、私は息が詰まりそうになる。
「でもお前は別だ。何度も思った。唇に触れたいってな。……でも、勿体無い気がして無理だったんだよ。」
「勿体無い……?」
先生は「そう。」と呟いた。
「減るもんじゃないのに、何でだろうな……。」
:07/10/18 00:08
:SO903i
:☆☆☆
#63 [向日葵]
なんだ……なぁんだ……。
先生は、私に触れたがってくれてたんだ。
私をちゃんと好きでいてくれたんだ。
子供だからとか、そんなのじゃなくって、ただ1人の人間として、好きになってくれてたんだ……。
「先生。」
「ん?」
「大好きです……。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カチッ
帰りに送ってもらう時、先生がタバコに火をつけた。
:07/10/18 00:11
:SO903i
:☆☆☆
#64 [向日葵]
「先生にしては久々にタバコ吸いますね。」
「まぁな。」
「何か理由でもあったんですか?」
先生はハンドルを片手で運転しながら窓を開けて空気抜けをした。
そしてフーッと煙を吐いてから、理由を話してくれた。
「緊張するとな、どうしても上手く吸えないんだ。さっきも、もしかしたらお前にフラレるのかと思ってな……。」
と先生は照れ笑いを浮かべた。
:07/10/18 00:15
:SO903i
:☆☆☆
#65 [向日葵]
そして私は先生に告白された日の事を唐突に思い出した。
そういえば、あの時も吸ってなかった。
それは私に告白する時、緊張してたって事……?
そう思うと、自然と笑顔になってしまう。
「でも私、先生のタバコの匂い好きですよ。でもタバコっておいしいんですか?」
私が質問すると、先生は横目で私を見てニヤッと笑った。
「試してみる?」
信号は赤。
:07/10/18 00:19
:SO903i
:☆☆☆
#66 [向日葵]
先生はタバコを吸うと私に近づき、直接口へと入れてきた。
それはなんとも言えない、まるで媚薬のような
甘い煙……。
:07/10/18 00:20
:SO903i
:☆☆☆
#67 [向日葵]
ビー玉2*子供カレシ*
人混みが大っ嫌い。
よそ見も出来ないくらい周りを見渡さなきゃならないから。人の顔すら見えないような虚しい人だかりはイライラする。……だけど。
彼氏の浮気現場をいち早く見つける私にはもっとイライラする。
私の名前は栄居 奏(さかい かなで)。もうすぐ17歳。
:07/10/18 00:26
:SO903i
:☆☆☆
#68 [向日葵]
彼氏である嵐山 満(あらしやま みつる)(18)とデートの待ち合わせ……
……の予定だった。
「あっ!奏ちゃん!」
と駆けよってきた先輩。この人こそ私の彼氏。そして冒頭で話した正に浮気をしている張本人。
「先輩……今日デートって言いましたよね…。しかも先輩から。」
「ん?そうだっけ?」
:07/10/18 00:30
:SO903i
:☆☆☆
#69 [向日葵]
さて質問です。
皆さんならこんな返事が帰ってきた場合、どうしますか?
いち。「何よそれ!」と怒ってみる。
に。「ひどいよ……。」と泣いてみる。
さん。「私が間違ってたかぁ!」と彼に合わせる。
さぁどれですか?
え?私?私はよん。
殴る。
ボッコ――――ンッッ!!!!
げんこつアッパーKO勝ち。
:07/10/18 00:33
:SO903i
:☆☆☆
#70 [向日葵]
最近の彼は何がしたいか分からない。
自分からデートに誘うわりにはすっぽかして浮気現場を私に見せつけるかのように待ち合わせ場所の前を通り過ぎる。
そして私を見つけると子供のように私の元へ嬉しそうにやってくる。
……いや。彼は実際子供だ。
交際を申し込まれた時
「付き合ってください!」
と告白の花の代わりにペロペロキャンディを私に差し出した。
:07/10/18 00:37
:SO903i
:☆☆☆
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