○ビー玉ラバーズ○
最新 最初 全 
#645 [向日葵]
だから自分から教室を出て、誠が来たらすぐに行ける様に準備していた。
でも、昨日に引き続き、誠が来るのが遅い。
もしかして……告白する人の列に追われてたりするのかな……。
と思ったら
「加寿姉。」
誠が向こうからやって来た。
でもなんだか様子がおかしい。暗くて、悲しいような怒っているようなそんな雰囲気をまとっていた。
「誠……どうかした?」
「……別に。早く行こう。次体育なんだ。」
:07/12/29 00:40
:SO903i
:☆☆☆
#646 [向日葵]
「う、うん……。」
やっぱり、変だ……。
今日は小さな空き教室に入って食べた。
でも、隔絶された部屋に、沈黙が重くのしかかる。
いつもならこんな空間で食べる時、まるで隠れ家を見つけたみたいに嬉しいのに……今回はそうもいかなかった。
黙々と、箸を進める誠。
それを垣間見る私。
何を話せばいいのか、話題がまったく見つからない。
と、そういえば、さっき誠が次体育だという事に気がつく。
:07/12/29 00:44
:SO903i
:☆☆☆
#647 [向日葵]
―――――――

―――――――
今日はここまでにします
>>283に感想板がありますんで、良ければ感想お願いします


:07/12/29 00:45
:SO903i
:☆☆☆
#648 [向日葵]
「次、体育なら早く食べなきゃね。」
「……。」
「今は何してるの?あ、この時期ならバレー?バレーと言えばね、昨日喋ってた丹下君」
ガンッ!!
喋っている最中、机を思いきり殴った誠は、私の話を中断さした。
その音に驚いた私は思わず持っていたお箸を手放し、床に落としてしまった。
虚しいほどに音を立てて、静けさをかき消す……。
「……結局……加寿姉は何も分かってない。」
:08/01/06 00:12
:SO903i
:☆☆☆
#649 [向日葵]
何……も……?
誠は私をギッと睨む。
それは嫉妬のようで、軽蔑のような思いをこめた目だった。
「俺の気持ち、分かったフリして振り回して、遊んでるんだろ?……だからあのアイツと楽しそうにしたり話題だしたりしてるんだろ?!」
――パンッ………
私はいつの間にか平手を誠にお見舞いしていた。
手が軽くジンジンする……。
「分かってないのはどっち……?誠だって、私を好きって言ったくせに女の子と抱き合ってたじゃないっ!!」
「?!……まさか、あれ見て……っ?」
「遊んでるのは誠じゃない!!せっかく私は……。」
:08/01/06 00:18
:SO903i
:☆☆☆
#650 [向日葵]
涙が出そうになって、急いでお弁当を片付けた私はそこを逃げ出した。
後ろで切羽詰まった誠の声が聞こえた気がしたけど、私は振り向く余裕すらなく、廊下を走って行った……。
―――――――……
昨日同様、また1人教室で座っていた私は、誠に渡す予定のチョコを眺めていた。
告白のつもりだったバレンタインデーはパー。
逆に喧嘩してしまった。
どうしてこうなっちゃうの……?
ガラガラガラ
:08/01/06 00:22
:SO903i
:☆☆☆
#651 [向日葵]
ドアを開ける音に、滲んできた涙を慌てて拭いた。
「なぁんだ。また橋田か。」
「丹下君……。」
丹下君は今日は私の隣に座って私をじっと見る。
「チョコなんて眺めて……何、お目当ての男に失恋でもしたか?」
「……かもね。」
誠は呆れてしまったかもしれない。
こんな恋愛ベタな私に。
年上のクセに、すごく情けない……。
「あの中坊だろ?有名だよなあの子。」
「……うん。」
:08/01/06 00:28
:SO903i
:☆☆☆
#652 [向日葵]
誠の顔を思い出すと、ふいに引っ込めた筈の涙が1粒流れ落ちた。
私何やってんだろ。
不安にさせたのは、原因は私なのに、誠にヒドイ事言っちゃった……。
誠は私の為に、常に自然体で接してくれた。
なのに私は、ギクシャクするわまともな返事出来ないわ……挙句の果てには文句まがいの事まで……。
こんな事なら、もっと早くに言っておくんだった。
気持ちが離れるその前に……。
「橋田。泣くなって。」
:08/01/06 00:33
:SO903i
:☆☆☆
#653 [向日葵]
そう言いながら私の頭を撫でようとしたらしい丹下君は、手を私の方へ伸ばしてきた。
その時だった。
ガラガラガラ
誰かがドアを開けた。
私は涙を拭いて、ぼやける視界をクリアにする。
そこに立っていたのは
誠だった。
「お前……よくも加寿姉泣かしやがったな……っ!!」
へ?
:08/01/06 00:36
:SO903i
:☆☆☆
#654 [向日葵]
誠は私の鞄を持つと、グイッと私を引っ張って教室から連れ去った。
「何されたの?」
昇降口まで来て、私に向き直った誠は心配そうに私を見上げた。
私は涙で濡れたまつ毛をパシャパシャ瞬きしながら誠を見た。
「何もされてないよ……?丹下君は、慰めようとしてくれただけ。」
「慰め?」
「泣いてたのは……自分が情けなかったから……。」
誠は眉を寄せて困った顔をしながら私を見つめる。
:08/01/06 00:40
:SO903i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194