[ストリート×チルドレン]
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#26 [トイロ]
「いいから、今日の仕事はなに!!?」
幸は苛立ちを隠せずにきいた。
「ったく、この俺様がバレねぇように変装させてやってんのに‥なんだその態度は!?」
香介が凄く冷たい目で幸をにらみつける。
幸は一瞬退いたが
負けじと言い返す。
「香介さんが無理矢理やらせてんだろ!!」
:07/12/09 20:25
:SH903i
:☆☆☆
#27 [トイロ]
「上の者が下の奴を利用するのは当然のことだろ」
香介はしれっと受け流した。
「‥‥‥」
(忘れてた‥
俺はこの人に何を言っても敵わないんだった)
「とりあえず車乗れ
詳しいことは中で話す」
幸はベンツの黒テカリのドアを開けた。
(そういや、なんで刑事がベンツなんかに乗ってんだ!?
公務員って安月給のはずだよな‥)
:07/12/09 20:28
:SH903i
:☆☆☆
#28 [トイロ]
これ以上考えると怖くなりそうだったので、頭を横にふって追い出した。
香介が不可解な顔をしたので、幸は慌ててキャビアのような紫黒の光を放つ高級車に乗り込んだ。
目がつぶれるほど多彩な極光を放つ夜の街とは対照的に、深黒をまとう車が光の街の中を走る。
香介は少し目を細めながらハンドルを操る。
:07/12/09 22:03
:SH903i
:☆☆☆
#29 [トイロ]
「今日は‥
族が遊んでるから教調してくれ、という依頼」
「−‥はあ!?
そんだけ!?
そんな仕事、俺じゃなくても出来るやつ警察署にゴロゴロいるだろ!
なんで香介さんそんな仕事請け負ったんだよ?」
「当たりまえだろ
俺はずいぶん前に、身も心もこの桜の紋章に捧げたんだからな」
「‥‥‥」
(ぜったい金だ‥)
:07/12/09 22:11
:SH903i
:☆☆☆
#30 [トイロ]
目的地に着いたらしく、香介は緩やかに車をとめた。
「依頼された族はあそこの空きビルにタムロってるから
じゃあ、うまくやれよ」
「はいはい
言われなくても任された以上、任務はこなしますっつ−の」
(でなきゃ、後が恐いんだから‥)
幸はため息をつきながら車を降り、空きビルへ向かった。
:07/12/10 19:27
:SH903i
:☆☆☆
#31 [トイロ]
++++++++++
空きビルの中はすごく薄暗かった。
隙間から差し込んでくる月光で、あちこちに鉄パイプや、缶ビール、使いかけのスプレーがあちこちに転がってることがわかった。
幸がしばらく模索していると、人の気配を感じ取った。
「----でさぁ
次はあそこいってみようぜ」
声主は、長い廊下の向こうからこっちへ歩いて来ているようだった。
幸はまだ声主の姿を捕えていない。
:07/12/10 19:30
:SH903i
:☆☆☆
#32 [トイロ]
「そんで今度は‥」
月の光が声主の姿を包んだ。
炎のような赤い長髪に、壮大な自然のように浩然な碧の瞳をもつ青年だった。
幸はその鮮やかさに目を奪われた。
彼は暁月 祐(あかつき たすく)。
十字族のリーダーで、年齢は幸より少し年上ぐらい。
:07/12/10 23:35
:SH903i
:☆☆☆
#33 [トイロ]
祐の碧の瞳が幸の姿を映した。
「ゔわぁぁッ!!!
キャットだよ!!ど、どうしよ-ッ」
(キャット?)
幸が意味が分からず、立ったままでいると、やけにおとなびた声が祐の背後からきこえた。
「だから言ったでしょ、リーダー
警察だってバカじゃないんだから」
:07/12/10 23:36
:SH903i
:☆☆☆
#34 [トイロ]
おとなびた声で話す者が、闇から姿を現した。
−闇の中に差し込んでくる月の光を浴びて
銀色に輝く髪−
−月の光に反射して
金色に光る瞳−
−こいつは‥‥
:07/12/10 23:39
:SH903i
:☆☆☆
#35 [トイロ]
「‥じゃリーダー
僕がとめとくから、適当に散ってて」
「おう
任せたぞ♪」
気付けば、十字族の姿はもうなかった。
銀髪の青年は足元に散らばっている鉄パイプを握った。
「さてと‥ポリ公の犬さん
どうしましょうか」
:07/12/11 07:59
:SH903i
:☆☆☆
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