[ストリート×チルドレン]
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#1 [トイロ]
現代ファンタジーの物語です。
エロはないのでご安心を。

ここは小説だけにしようと思います。
読者様からの投稿はこちらの感想板よりお願いします。
★感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3096/


>>2-4
続きます・・・

⏰:07/12/08 01:08 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#2 [トイロ]
★更新状況

私は色々と忙しい身なので、更新は頻繁にできません。

ですから、温かい目で読んで下さればと思います。

もし遅更新が嫌な人は
しばらく更新がたまるまで他の小説をお楽しみ下さい。
私なんかのよりもずっと楽しめると思います。
または暇つぶしの為に読んで下さい。

⏰:07/12/08 01:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#3 [トイロ]
★諸注意

私は漫画がメインなので、小説はど素人です。
そこのところ、ご理解ください。

この小説は、私が中学時代に描いた漫画をもとに書いているので、ツッコミたい所など多々あると思われます。
ファンタジーということで、なんでもありな物語なんだと思ってくだされば幸いです。

⏰:07/12/08 01:28 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#4 [トイロ]
★登場人物

この物語は、登場人物が多いと思われます。
混乱された方は、感想板の方でお確かめされたらよろしいかと思います。


★感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3096/

⏰:07/12/08 01:31 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#5 [トイロ]
★更新★

#01話#


5.4.3.2.1‥


キーコンカーコン《♪HR終礼ベル


「うっしゃ-!!帰るぞ、アキコ」

鮮明なオレンジ色の髪をした男子生徒が立ち上がると、
続いてボーイッシュな女子生徒が立ち上がり

「ラジャー★」

と叫んだ。

⏰:07/12/08 01:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#6 [トイロ]
「待てぃ!
まだHRは終わってないぞ」

このクラスの担任である中野、通称中センが2人を呼び止めた。


「でもさ中セン」

「中野先生と呼べ」

「HRまで参加したのは俺ら2人だけなんだし、むしろ最後まで居てやったことに感謝してほしいね」

「‥‥」

⏰:07/12/08 01:42 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#7 [トイロ]
「じゃ、中センまたあした-」

「せんせ、さよなら-」


真面目(な方)である2人が去った後

「もういやだ‥‥こんなクラス‥‥」
と哀れな担任は独り嘆くのであった。

⏰:07/12/08 01:45 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#8 [トイロ]
++++++++++


「中セン泣いちゃってるかな-」

「いいかげん慣れろよな-ってかんじ」

「あはは
中セン熱血教師だからね」

「あの学校であそこまで真面目になれる先公もレアだよな」


俺は、五十嵐 幸(いがらし さち)。
悪名高い銀河高校に通う2年生。

⏰:07/12/08 01:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#9 [トイロ]
俺の横で笑ってるちっこいヤツは、林 秋子(はやし あきこ)。

小学からの付き合いで、俺の親友。


「今日うたばんでMICHI出るよ〜」


MICHIとは、アーティストのチーム名。
俺とアキコはMICHIの熱狂ファンだ。


「まじ!?じゃあ買いに行こうぜ」


幸たちが店へ向かおうとしたとき

⏰:07/12/08 01:52 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#10 [トイロ]
「離せってば!!!」


幸が声がした方へ振り向くと
建物の間の細道でオヤジと、秋子より背が小さい子の姿を見つけた。


「駄目?
ぢゃあ5万でどお?
いいでしょ?」


「だから無理だって言ってんだろ!!!
はやく離せよッ
このエロジジイ!!!」

⏰:07/12/08 01:58 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#11 [トイロ]
―「離せよ」


オヤジは思いも寄らなかった所からの声に驚いた。


―‥「な、なんだね!君は!?」


「いいから離せって言ってんだろ」

幸が睨みかえした。


オヤジは腰が抜けたのか

「ひえっ」

と奇声を上げて、そそくさとその場を去った。

⏰:07/12/08 02:02 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#12 [トイロ]
その様子を見てた秋子が

「ヒュ〜♪」

と感心して言った。


「‥お前、大丈夫か?」

幸は小さい子に体を向けて言った。


「‥‥幸‥」


「‥躬稀(みけ)!?
お前、また男に襲われてたのか!?」


「ふぇ〜さちぃ〜」

躬稀は幸にしがみついた。

⏰:07/12/08 02:04 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#13 [トイロ]
「もう僕いやだよ
オヤジに胸みせて『僕は男です』て言ったのに、全然諦めてくれなくて」


「あ-」

(コイツの場合、性別とか関係ないからな;)


コイツは、光国 躬稀(みつくに みけ)。
中学からの付き合いで、ちっこい犬みたいなやつ。
とにかくフェロモンが半端なくて、男女関係なく襲われる(笑;)。

⏰:07/12/09 09:08 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#14 [トイロ]
よくみると、躬稀のシャツははだけていて、淡いピンクの乳首が丸見えだった。

さすがの幸もグラッとくる。

「‥ま-とりあえず、その乱れた服装」を整えナサイ」


躬稀は幸に言われた通り、ボタンを留め、ネクタイをしめた。

⏰:07/12/09 09:10 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#15 [トイロ]
★訂正★

×間違い

乱れた服装」を整えナサイ」


○正しくは‥

乱れた服装を整えナサイ」

すいません‥

⏰:07/12/09 16:56 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#16 [トイロ]
★更新★

躬稀がこんな状態だったので、幸は躬稀を家まで送り、今日発売のMICHIのアルバムCDは秋子に任せた。


++++++++++

⏰:07/12/09 16:58 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#17 [トイロ]
「ただいま-」


俺の家は高層マンション。
周りがほとんどマンションだから、見晴らしはよくない。

「おかえり」


幸がリビングを覗くと
香介が煙草をふかしながらソファに座り、あの冷たいクールな笑顔を向けていた。

⏰:07/12/09 17:01 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#18 [トイロ]
「あり?香介さん‥?
たしか帰ってくるのは、1週間後じゃなかったっけ」


「あと1週間もあんなボロイ署にいたら、俺は窒息死する」


この人は、五十嵐 香介(いがらし こうすけ)。
職業は、銀河警察署の中で裏仕事を主に担当している敏腕刑事で、34歳とは思えぬ美貌、俊敏さをもつ。
そして俺の保護者でもある。
血のつながりはないけどね。

⏰:07/12/09 17:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#19 [トイロ]
「そ-いや新しいクラスはどうだったんだ?」


(クラス替え‥かなり前の話なんですけど‥
そんだけ会ってなかったってことか
結構大きな仕事だったみたいだし)

幸は香介の帰宅をひそかに嬉しく思いながら答えた。

「今回もアキコと同じクラスだった
躬稀は違うけど」


「お前等って呆れるほど離れね-なあ」

香介は相変わらず冷たい笑顔を浮かべながら言った。

⏰:07/12/09 17:06 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#20 [トイロ]
(やっぱ‥格好いいよな)


黒のスーツに白ワイシャツが似合う小麦肌、引き締まった筋肉、整った容姿。

女避けにかけている眼鏡(サングラスは逆効果だったのでやめた)までも、煙草のせいで香介の男気フェロモンを抑えきれていない。

それにあの冷たいクールな笑顔を向けられたら、十中八九これで落ちない女はいない。


幸にとって香介は憧れの存在でもあった。

⏰:07/12/09 17:09 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#21 [トイロ]
プルルル‥《♪香介携帯の着信音


「あ゙?」

明らかに不機嫌な声で香介は電話に出た。


「‥ざけんな!!
俺は疲れてんだよ!!」

どうやら仕事の依頼らしい。


「いくら積まれたってなあッ!!!
‥‥‥‥‥‥‥
わかった、すぐいく」

ピッ《♪電話を切る音


「幸、仕事だ」

香介はソファから立ち上がり、煙草の火を消した。

⏰:07/12/09 18:29 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#22 [トイロ]
「幸、仕事だ」

香介はソファから立ち上がり、煙草の火を消した。


「は?
さっき『いくら積まれたってやらない』って‥
つか、なんで俺に言うんだよ!?」


「だれも『やらない』とは言ってない」


(せこ‥)

⏰:07/12/09 18:33 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#23 [トイロ]
「だが、俺はたいへん疲れている」


「‥‥‥」

幸は嫌な予感を感じた。
そして、それはみごとに的中した。


「だからお前が代わりにいってこい」


「はぁぁぁッ!!?
嫌だよ!
俺が香介さんの仕事手伝うの何度目だよ
やったって報酬は全部香介さんのところにいくんだし
いやだよ!!!」

⏰:07/12/09 18:35 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#24 [トイロ]
「お前の教育費、生活費、その他諸々を払ってるのは誰だ?」


「う‥‥」

幸はたじろいた。


香介は勝ち誇ったような瞳で幸を見下す。


結局、幸は得にもならない仕事を請け負うことになった。

⏰:07/12/09 20:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#25 [トイロ]
++++++++++


「で、今日の仕事は?」


今の幸は、昼間の健全な男子高校生とは、かなり雰囲気も外見も違っていた。

鮮やかなオレンジ髪は黒く、サングラスをかけ、耳にはトランシーバーをはめ、身体を黒コートで覆っている。


「ん、上出来
これで五十嵐 幸とバレることはねぇな」

香介は得意げに幸をみた。

⏰:07/12/09 20:21 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#26 [トイロ]
「いいから、今日の仕事はなに!!?」

幸は苛立ちを隠せずにきいた。


「ったく、この俺様がバレねぇように変装させてやってんのに‥なんだその態度は!?」

香介が凄く冷たい目で幸をにらみつける。


幸は一瞬退いたが
負けじと言い返す。

「香介さんが無理矢理やらせてんだろ!!」

⏰:07/12/09 20:25 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#27 [トイロ]
「上の者が下の奴を利用するのは当然のことだろ」

香介はしれっと受け流した。


「‥‥‥」

(忘れてた‥
俺はこの人に何を言っても敵わないんだった)


「とりあえず車乗れ
詳しいことは中で話す」


幸はベンツの黒テカリのドアを開けた。

(そういや、なんで刑事がベンツなんかに乗ってんだ!?
公務員って安月給のはずだよな‥)

⏰:07/12/09 20:28 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#28 [トイロ]
これ以上考えると怖くなりそうだったので、頭を横にふって追い出した。


香介が不可解な顔をしたので、幸は慌ててキャビアのような紫黒の光を放つ高級車に乗り込んだ。



目がつぶれるほど多彩な極光を放つ夜の街とは対照的に、深黒をまとう車が光の街の中を走る。


香介は少し目を細めながらハンドルを操る。

⏰:07/12/09 22:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#29 [トイロ]
「今日は‥
族が遊んでるから教調してくれ、という依頼」


「−‥はあ!?
そんだけ!?
そんな仕事、俺じゃなくても出来るやつ警察署にゴロゴロいるだろ!
なんで香介さんそんな仕事請け負ったんだよ?」


「当たりまえだろ
俺はずいぶん前に、身も心もこの桜の紋章に捧げたんだからな」


「‥‥‥」

(ぜったい金だ‥)

⏰:07/12/09 22:11 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#30 [トイロ]
目的地に着いたらしく、香介は緩やかに車をとめた。

「依頼された族はあそこの空きビルにタムロってるから
じゃあ、うまくやれよ」


「はいはい
言われなくても任された以上、任務はこなしますっつ−の」

(でなきゃ、後が恐いんだから‥)


幸はため息をつきながら車を降り、空きビルへ向かった。

⏰:07/12/10 19:27 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#31 [トイロ]
++++++++++


空きビルの中はすごく薄暗かった。
隙間から差し込んでくる月光で、あちこちに鉄パイプや、缶ビール、使いかけのスプレーがあちこちに転がってることがわかった。


幸がしばらく模索していると、人の気配を感じ取った。


「----でさぁ
次はあそこいってみようぜ」


声主は、長い廊下の向こうからこっちへ歩いて来ているようだった。

幸はまだ声主の姿を捕えていない。

⏰:07/12/10 19:30 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#32 [トイロ]
「そんで今度は‥」

月の光が声主の姿を包んだ。


炎のような赤い長髪に、壮大な自然のように浩然な碧の瞳をもつ青年だった。


幸はその鮮やかさに目を奪われた。


彼は暁月 祐(あかつき たすく)。
十字族のリーダーで、年齢は幸より少し年上ぐらい。

⏰:07/12/10 23:35 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#33 [トイロ]
祐の碧の瞳が幸の姿を映した。

「ゔわぁぁッ!!!
キャットだよ!!ど、どうしよ-ッ」


(キャット?)


幸が意味が分からず、立ったままでいると、やけにおとなびた声が祐の背後からきこえた。


「だから言ったでしょ、リーダー
警察だってバカじゃないんだから」

⏰:07/12/10 23:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#34 [トイロ]
おとなびた声で話す者が、闇から姿を現した。




−闇の中に差し込んでくる月の光を浴びて


銀色に輝く髪−



−月の光に反射して


金色に光る瞳−



−こいつは‥‥

⏰:07/12/10 23:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#35 [トイロ]
「‥じゃリーダー
僕がとめとくから、適当に散ってて」


「おう
任せたぞ♪」


気付けば、十字族の姿はもうなかった。


銀髪の青年は足元に散らばっている鉄パイプを握った。

「さてと‥ポリ公の犬さん
どうしましょうか」

⏰:07/12/11 07:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#36 [トイロ]
「キャットって
誰も正体を知らないんだよね
じゃあ、まずはお顔拝見させていただきましょうか」


銀髪の青年は、幸の胸にめがけて飛び込んできた。


(んな!?正面から!?)


幸は胸元に潜めてある銃に手をかけた。


銀髪の青年はその動きに気付くと鉄パイプで幸の利き腕を跳ね退け、そのまま幸を押し倒した。

⏰:07/12/11 08:01 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#37 [トイロ]
「いてッ!!!」

あまりの衝撃に幸の声が漏れる。


グゥ〜〜〜ッ《♪腹の虫が鳴る音


「‥‥」

幸の目はパチクリ。


「ありゃ
もう食事の時間か?
でも腹の足しになるものが‥」


青年の金色の瞳が幸の視線とぶつかった。

⏰:07/12/11 08:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#38 [トイロ]
「はあ〜
今夜は男で我慢するか」

青年はため息を吐く。


(は?)


幸が理解できずにいると
青年の顔が近づいてきた。

(え?え?)


青年が幸の耳元に顔をうずめると、熱をともなう幸の首すじを舐めはじめた。


(うわッ!!?)

⏰:07/12/11 18:34 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#39 [トイロ]
そのとき幸はみた。

暗闇の中、一点の光‥
純白に輝くキバを。


キバは幸の生暖かい首すじに勢いよく食いこんだ。


(−ッ!!?)


ゴクゴク‥


(な、なんだこの感じ!?
意識が‥‥や‥ば‥‥)

⏰:07/12/11 18:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#40 [トイロ]
‥ゴクゴク‥


‥ジュルッ‥ハァ‥


‥ゴクゴク‥‥


プチッ


我慢の限界がついに切れた。

「いつまで飲んでんだ!!
てめぇはよッ!!!」

幸は美麗な銀髪を思いっきり引っ張った。


「いてっ!!?」

青年の腕が幸のサングラスにあたる。

⏰:07/12/11 18:43 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#41 [トイロ]
−‥カシャン


「あ‥‥」

幸の目に彩りがもどる。



−その


鋭い瞳をもつ者は


ただひとり‥−



「−‥‥‥幸‥‥‥‥」


「−‥え‥‥」

⏰:07/12/11 18:45 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#42 [トイロ]
「−‥え‥‥」



グラッ

幸の視界がぐらついた。


「なんだこ‥れ‥
意識がとお‥の‥く」

⏰:07/12/11 18:47 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#43 [トイロ]
薄れる意識の中
俺は、なつかしい‥‥

あいつの名を呼んだ。



哀しい顔でやさしく笑う


あいつの名を‥。


「‥‥クレナイ‥‥」

⏰:07/12/11 18:49 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#44 [トイロ]
++++++++++


#01話#

幸×紅:{再会


-END-


++++++++++

⏰:07/12/12 00:58 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#45 [トイロ]
#02話#


銀河市は、真ん中に大きな川が流れている。
川の右側は都会、左側は田舎という単純な構成になっている。


田舎といわれる、河川の左側には深い雑木林がある。

その深い林の中を幼い少年、五十嵐 幸は歩いていた。


「う-‥さむッ」


それもそのはず。
今の季節はちょうど真冬で、幸の足元の地面は雪が積もっていて真っ白なじゅうたんみたいだ。

⏰:07/12/12 22:34 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#46 [トイロ]
おれは、いがらし さち。
小学2年生。

なんでおれがこんな所にいるのかというと、話は少し前にもどる。


おれが通う小学校の近くに公園がある。
そこの公園にホラ吹きじいさんってやつがいる。
(香介さんは、「ほーむれす」って呼んでたけど)

そのじいさんがおれにこんな話をしてきた。


「みかん色をした坊や
こんな話は知っているかい

実はね
あそこに深い林があるだろう?
あの林の奥には、この寒い季節にだけ咲く純白の薔薇があるんだ」

⏰:07/12/12 22:38 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#47 [トイロ]
「また始まった」
おれはため息まじりで呟いた。


「嘘じゃないよ
今まで君たちには、たくさんホラを吹いてきたが、この話は真実だ」


じいさんは初めてみせる真剣な目で、おれに語り続けた。


だから、おれはその真相を確かめるためにこんな寒い場所にいるのだ。

⏰:07/12/12 22:46 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#48 [トイロ]
「まだ着かねぇ‥」

幸は白い息を吐きながら、雪景色の中をただひたすら歩く。


歩きはじめて、すでに数時間は経ったころ、幸は足をとめた。
そこはガケで
つまり行き止まりだった。


「なんだよ‥やっぱウソだったってことかよ」

幸はへなへなと座りこんだ。
もう体力が限界だった。

(おれ、帰れる元気まだ残ってるかな‥)

⏰:07/12/14 17:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#49 [トイロ]
幸は所在なさに、ガケの下を覗いてみた。


「!!」


そこらはトゲだらけの茨だった。
その中に一輪の真っ白な薔薇が咲いていた。


しかし、幸の視線は違うところに向けられていた。

純白の薔薇を両手で包むようにしてみつめている少年へと。



それが幸と紅の出会いだった。

⏰:07/12/14 17:51 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#50 [トイロ]
「なにしてんの?」


少年はビクッとして、ふりむいた。
金色の瞳が幸の目とぶつかる。


その少年は、ほんとうに美しかった。
雪のように白い肌、銀色に輝く髪、黄金の瞳。

その瞳が潤んでいた。


「あ-わかった!
出られないんだな?
じゃあおれが手伝ってやるから」

幸は身を乗りだして、手をのばした。

⏰:07/12/14 17:54 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#51 [トイロ]
少年は差し出された手をみつめている。


「なにやってんだよ
はやく、つかまれよ;」

幸はさらに手をのばした。

少年は潤んだ瞳でゆっくりと幸を見あげた。

「‥ぼくのこと‥‥
こわくないの?」

⏰:07/12/14 17:57 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#52 [トイロ]
「はあ?
なんでおれが泣いてるやつを怖がらなきゃいけな‥‥」



少年の胸元は、血で赤く染まっていた。


まるで少年がそばにある薔薇の赤みを、すべて奪ってしまったかのように−‥‥

⏰:07/12/14 18:00 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#53 [トイロ]
「‥‥それ、だれの血だ?」

幸は少年の胸から顔へ視線を移した。



少年は泣いていた。


声をあげることもなく
ただ ただ 涙を流した。


少年の頬をつたう滴は
ただ静かに輝きをおびていた。

⏰:07/12/14 18:07 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#54 [トイロ]
「‥‥‥‥おまえの名前、なに」


「‥‥‥クレナイ‥」


「‥変な名前‥‥ふ」

幸は微笑した。



「クレナイ‥
それは、おまえの血じゃないんたな?」


幸は黄金の瞳をみつめた。

⏰:07/12/14 18:10 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#55 [トイロ]
少年は、幸の鋭く深い瞳にみつめられ、圧倒されそうだった。


(−‥鋭い‥深い瞳‥‥)



「‥‥ぼくのじゃ‥ない」


「ならいい
こっちに来い!クレナイ!!」


名前を呼ばれた瞬間
少年の頬にひとすじの涙が流れた。

⏰:07/12/14 18:12 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#56 [トイロ]
−おれ、クレナイがおれの手をとったとき、とてもほっとしたんだ。


もうだいじょうぶだって思えたんだ。


だけど、あいつはおれの前から姿を消した。−



−なあ、クレナイ

おまえはいま
なにしてる?‥−

⏰:07/12/14 18:15 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#57 [トイロ]
++++++++++


#02話#

幸×紅:{出逢い


-END-


++++++++++

⏰:07/12/14 18:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#58 [トイロ]
#03話#


「‥‥‥ち‥」


「‥さ‥‥ち‥‥」


「幸ってば!!!」



真っ暗だった俺の視界にアキコの度アップが現れた。

⏰:07/12/15 13:27 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#59 [トイロ]
「うわッ!!!」


「やっと起きた〜」


まわりを見渡してみると
俺の部屋だった。

窓から朝日が射しこんでいる。



「気分はどう?」

優しく声をかけてきたこの人は、香介さんの助手で、山田 太郎(やまだ たろう)。
ある意味、すごい名前‥。

山田さんは、とにかく優しい人で、香介さんにこき使われているかと思うと涙がでてくるくらい、とてもいい人だ。

⏰:07/12/15 13:29 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#60 [トイロ]
山田さんは、うまく事態を呑みこめないでいる俺にやさしく説明してくれた。


「幸くんがなかなか空きビルから出てこないから、不思議に思ってね

だから、僕が中に入って確認してみたら幸くんが倒れてて

僕は外で待機していた香介さんに連絡をとって、幸くんをここまで運んできたというわけなんです」



「‥‥俺以外に‥他にだれかいませんでした?」


「僕がきたときは幸くん、一人だけだったよ」

山田さんは、熱いお茶を渡しながら答えた。

⏰:07/12/15 13:33 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#61 [トイロ]
アキコが俺をまじまじとみる。

「てか幸
今回のけが、なんか変だよ?
まるで‥なにかに噛まれたみたい」


俺は思わず手で隠した。
紅に血を吸われたところを‥。


「?」

アキコが頭上にクエスチョンマークを浮かべていると、山田さんが口を開いた。

「アキコちゃん、幸くんはもう大丈夫みたいですから、後は任せました

僕はそろそろ香介さんと合流しないと」


「はい、わかりました!
ちゃんと学校にも行きます」

アキコは山田さんに敬礼ポーズをした。

⏰:07/12/15 13:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#62 [トイロ]
「はい、わかりました!
ちゃんと学校にも行きます」

アキコは山田さんに敬礼ポーズをした。


山田さんはやさしく微笑んで、立ち上がった。

「じゃあ、僕はこれで失礼します
幸くん、無理しないようにしてくださいね」

山田さんは速やかに部屋を出ていった。


(おいおい、育ち盛りの高校生を部屋に2人っきりで残していいんですか!?;)

⏰:07/12/15 13:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#63 [トイロ]
アキコは、俺が心の中でそんなひとりツッコミをしていることも当然知らずに、話しかけてくる。


「にしても、幸がヘマするなんて珍しいね-
しかも貧血‥‥ぷ」


「うっせ-」

俺は着替えながら簡単に返した。

(そ-だよ‥
俺、きのう紅に会えたんだよな
そんで紅に血を吸われて‥)

⏰:07/12/15 13:42 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#64 [トイロ]
「‥幸?
手とまってるよ?
早くしないと、また中センがうるさいよ」


「ああ、ごめん」

俺は適当に返事をして制服に着がえ終えた。



俺は頭の中でぐるぐる考えながら、アキコと家を出た。


++++++++++

⏰:07/12/15 13:45 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#65 [トイロ]
アキコが絶えずに話しかけてくれるが
全く耳にはいってこない。

俺は紅のことで頭がいっぱいだった。


気のせいか街中がざわついている。


「幸、なんか珠西族とケンカだって!」

アキコは目を輝かせて、興奮している。


(ったく、こいつのケンカ好きもどうにかしねぇとな;)

⏰:07/12/15 13:49 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#66 [トイロ]
「ふ-ん‥‥相手どこ?」


「十字族」


俺はアキコのほうにバッと顔を向けた。

アキコは驚いていたが、かまわず俺は問いつめた。

「場所は!?」


「え、あっちの通りみたいだけど‥‥
‥ちょっ‥幸!!?」


気づいたら、俺は走りだしていた。

⏰:07/12/15 13:53 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#67 [トイロ]
学校とか、中センの説教とか全部吹っ飛んでいた。


俺の頭の中はただ


"はやくあいつに会いたい"



それだけだった。

⏰:07/12/15 13:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#68 [トイロ]
++++++++++


裏通りでは、珠西族と十字族が向かい合っていた。


「祐、てめぇ‥
昨日はよくも俺らのテリトリーを荒らしやがったな」

珠西族のリーダーが啖呵をきる。


「珠ちゃん、シンナーはあかんで
お酒もほどほどにね♪」

十字族のリーダー、祐は笑って関西弁まじりに言った。

⏰:07/12/15 22:48 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#69 [トイロ]
珠西族のリーダーは少しビクッと怯んだ。

「‥そんなもん吸ってねぇ」


「缶ビールのなか」


「‥‥‥」

図星だったのか珠西族のリーダーは黙りこんだ。


すると、さっきまで笑っていた祐の顔つきが変わった。

⏰:07/12/15 22:51 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#70 [トイロ]
「てめぇ、珠西のリーダーだろうが
なにシンナーとか吸わせてんだ

族の連中のことを本気で考えない野郎なんかがなあ

リーダーを名乗る資格なんかねぇんだよ」



「‥ぅるせえッ!!!」

珠西族のリーダーはそう叫ぶと同時に、祐へ殴りかかってきた。
珠西族の連中たちもそれぞれ十字族に殴りかかる。

⏰:07/12/15 22:53 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#71 [トイロ]
数分後、乱闘はおさまった。
鎮まらせたのは十字族。



祐が血を吐きながら倒れている珠西族のリーダーの胸ぐらを掴んだ。

「シンナーの入った缶は、俺らが昨日空きビルから回収した
‥もう、すんじゃねぇぞ
三度目はこんなもんじゃ済ませねぇからな」


珠西族のリーダーは、ただ黙って祐を睨みつけた。

⏰:07/12/16 00:08 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#72 [トイロ]
祐は掴んでいた手を離し、解放する。

「おし!
みんなお疲れ★
もう用は済んだから撤収〜♪」



十字族が散らばりはじめたころ、後ろで彼らを睨みながら珠西族のリーダーは呟いた。

「そうだよな〜
俺たちが十字族に敵うわけないし」


「?」

最後尾にいた祐が振りかえる。

⏰:07/12/16 00:18 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#73 [トイロ]
「族長は赤髪に碧の目、副までも銀髪に金色の目だせ?
こんな化け物ぞろいに俺らが敵うわけねぇ‥」



言い終わらないうちに珠西族のリーダーは殴られていた。

「がはッ!!!」

血を吐きながら路上に倒れた。


彼を殴った十字族の副リーダー、紅は胸ぐらを掴み、珠西族のリーダーを起こした。

⏰:07/12/16 00:21 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#74 [トイロ]
「おまえ、いま自分がなんて言ったかわかってんのか」


「ぁあ゙!!?
バケモノぞろいって言ったんだよ!!!」



「僕のことは何と言おうが構わないよ

けど、僕以外の人たちのことだけは‥絶対許せねぇ!!!!」

そう叫んだかと思うと、紅はみぞおちに一発、拳を突っ込んだ。

⏰:07/12/16 13:18 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#75 [トイロ]
「ぐがッ!!!」

珠西族のリーダーは急所を衝かれて再び倒れこむ。


しかし、だんだん紅の一方通行の暴力はエスカレートしていく。


そんな様子を傍観していた祐はなにかに気付いたように叫ぶ。

「‥紅ッ、もうやめとけ!
それ以上やると、まじで死ぬぞ!!!」

⏰:07/12/16 13:23 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#76 [トイロ]
珠西族のリーダーの顔は変形し、もう誰なのか分からなくなっていた。


しかし、祐の声は届かない。


紅は変形した顔にさらに拳を振りおとそうとする。


「紅ッ!!!」

祐が止めようと駆け出す。

⏰:07/12/16 13:25 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#77 [トイロ]
祐は間に合わなかった。

祐よりも速く止めにはいった人がいたせいで‥。




「−‥なにやってだよ、紅」


「‥‥‥幸‥‥」



紅の拳は幸の平手で受け止められている。

⏰:07/12/16 13:26 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#78 [トイロ]
幸は紅の手首へと握りなおして言う。

「おまえ、どうしちゃったんだよ
前はこんな‥人を傷つけるような奴じゃなかったろ!」


紅はスッと幸を見据える。

「勝手なこと言うなよ
前はこんな奴じゃなかったって?
そんなの幸が知らないだけじゃないか!!」


「‥‥‥でも、これはやりすぎだ」

⏰:07/12/16 13:28 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#79 [トイロ]
幸は後ろで倒れている珠西族のリーダーを横目でみる。


「それにな‥紅
殴る行為は相手だけじゃなく、自分自身も傷つけるんだぞ」


幸は紅の血で滲んでいる拳を見ながら言った。


「俺はおまえにも傷ついてほしくねぇんだよ」



「‥‥‥ふっ
やっぱり変わらないね、幸」

紅は微笑する。

⏰:07/12/16 13:32 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#80 [トイロ]
「‥‥なんで僕が幸の前から姿を消したのか知ってる?」


「知らねぇよ
おまえが勝手にいなくなったんだろ」



「幸のことが、憎くてたまらなくなった‥‥からさ」



幸の瞳が大きく見開かれた。




++++++++++

⏰:07/12/16 13:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#81 [トイロ]
++++++++++


#03話#

幸×紅:{修羅場


-END-


++++++++++

⏰:07/12/16 13:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#82 [トイロ]
#04話#


「−‥はあ」

十字族のリーダー、暁月 祐が公園のベンチに腰をおろす。

「リーダー、みんなに連絡しといた
今のところ、珠西に襲われたやつはいないみたいだよ」

十字族の副リーダー、紅が祐に近づく。


「おう、そうか
でもしばらく、気は抜けないな」

祐は肩をすくめた。



「‥‥リーダー」

⏰:07/12/17 20:24 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#83 [トイロ]
「‥‥リーダー」


「ん、どした」


「さっきは‥ごめん
あんな無駄な喧嘩‥‥」

紅は視線を地面におとした。


「無駄じゃねぇよ」


「‥‥え」

紅は顔をあげた。

⏰:07/12/17 20:26 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#84 [トイロ]
「あれは俺たちの為に、ヤってくれた喧嘩だろ?
ありがとな、紅」


いつもは金色に光る目が、いまは赤い。


「にしても、あいつも馬鹿だよな〜
今は、髪の色とか、目の色とか自由に変えられる時代だっつ−の☆
まあ、俺らのは元々だけどな♪」


紅は、祐の笑顔をみると、心が軽くなる。

⏰:07/12/17 20:29 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#85 [トイロ]
(なんかリーダーって、幸に似てるよな‥‥)


紅が心の中でそんなことを思っていると、祐が真面目な顔になった。

「それに‥‥紅‥
謝る相手が違うだろ?」


「‥え?」


「お前とあの幸‥とかいう奴の関係がどういうものなのか、俺にはわかんねぇけど
あの言葉が嘘ってことぐらいはわかるよ★」

祐の顔はまた笑いにもどった。

⏰:07/12/17 20:35 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#86 [トイロ]
「‥‥‥」



祐は立ち上がり背伸びする。

「‥ったく
うちは問題児ばっか集まってるよなあ〜
リスカから、売春、万引き、不登校、自殺未遂、窃盗‥‥
あ゙〜挙げていったらきりねぇや★」


祐は紅に向きなおる。

⏰:07/12/17 20:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#87 [トイロ]
「でもな、紅

俺は別に道はずしたっていいと思うんだ

俺らはまだガキなんだしなッ☆

過去におこした失敗なんて気にしなくていいんだよ

知ってるか?
人ってのは、失敗を重ねてデカくなるんだぜ★

だから大事なのは、その失敗をしたうえで、いま何をするか−‥だろ?」

⏰:07/12/17 20:42 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#88 [トイロ]
「‥‥ドラッグを回収しまわってるのはそのためか」


「あら、わかっちゃった?

‥人はさ、
たとえどんな間違いを犯したとしても、最後には立ち直れる生き物なんだよ♪」


祐の顔つきが変わる。


「けどドラッグは違う
あれは未来の可能性までも奪ってく

⏰:07/12/22 19:36 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#89 [トイロ]
たった1度でも、ドラッグに手出したら‥
永遠に抜けることができない地獄の明日が待ってる‥‥」


碧の目が深くなった。


「珠西族のやつらは何も悪くねぇ‥

あいつらはただいいように利用されてるだけだ
金づるとしてな

子どもはいつだって結局、大人に振り回されてんだよな‥」

祐の瞳が遠くを見つめる。
その視線の先には、神々しいほど輝く月がただ静かに浮かんでいた。

⏰:07/12/22 19:39 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#90 [トイロ]
++++++++++


#04#

紅×祐:{LEADER論


-END-


++++++++++

⏰:07/12/22 20:31 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#91 [トイロ]
#05話#


"幸のことが、憎くてたまらなくなった‥‥からさ"





「俺がいったい何したっていうんだよ!!!」

−ゴツン


「へ?」

.

⏰:08/01/01 15:59 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#92 [トイロ]
幸は振り上げた腕に違和感を感じて、上をみた。


中野先生が赤くなったあごをさすっている。


「中セン‥?
あり?ここ廊下?
俺、何してたんだっけ‥」

幸が寝ぼけた虚ろな目で、中野先生を見上げる。

⏰:08/01/01 16:00 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#93 [トイロ]
「五十嵐

俺は、廊下で正座をし、反省文を書いたらナシにしてやると言ったんだ‥‥
誰も居眠りをしろとは言っとらん!!!」


−伴゙ン


「痛っ!!?」


「いってぇ〜」


気持ちよさそうに寝息をたてていた秋子がゲンコツをくらい、続いて幸もゲンコツをくらった。

⏰:08/01/01 16:02 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#94 [トイロ]
「ちょっと、中セン!
叩かなくてもいいじゃん
しかもグーとか反則だよ!」

目が覚めた秋子が頭をさする。


「林もまだ一行しか書いてないじゃないか!!
400字書くまで帰さんからな」

「はあ〜!?」


「ありえねぇだろ!!」


秋子と幸は次々にブーイングするが、中野先生は折れない。

⏰:08/01/01 16:07 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#95 [トイロ]
下校時刻が近づいてきた頃。

2-1のドアが勢いよく開いた。

「「づかれだ〜」」


教室に入って来たのは、先ほどまで反省文を書かされていたふたり、幸と秋子。

「アキコ、おそ-い」

秋子と仲がいい、和歌山 架奈(わかやま かな)が
チークでピンク色に染まった頬を膨らませた。

⏰:08/01/01 16:11 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#96 [トイロ]
彼女は、芸能人に間違えられるぐらいの美人で、
彼女にアタックされて落ちない男はいない!と断言できるぐらいの美貌をもつ。
化粧とファションは、プロ級。



「幸だ-☆」


「やっと来た‥」


躬稀が満面の笑みで叫ぶ。

彼をひざの上に座らせている杉本 壱(すぎもと いち)は、安堵のため息をはいた。

⏰:08/01/01 16:16 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#97 [トイロ]
彼は、どこにでもいるような平凡な男子高校生。

さらに言えば、100%童貞だと断言できるぐらいに地味。


「ったく、なんで学校サボったぐらいで反省文書かせられんだよ」


「そ-だよね!
サボるやつ、この学校じゃもっと他にもたくさんいるし!!」


「正座させられながら、廊下で居眠りする人なんてふたり以外いないからだよ‥」

壱の言い分がみごとに的を突く。

⏰:08/01/01 16:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#98 [トイロ]
「ゔ‥‥」

幸と秋子は何も言い返せず、会話が止まる。



架奈が軽蔑するような目で二人をみた。


「てかさぁ
やっぱ二人って付き合ってるんじゃん」


「「‥はッ!??」」


.

⏰:08/01/01 16:21 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#99 [トイロ]
「昨日サボってたのもさぁ
ラブホ街にでも行ってたんでしょ
平日は安いもんね」


「架奈ッ!ちがうちがう;;
ラブホとか行ってないよ!
てか、そもそも付き合ってもないし!!
いつも言ってるじゃん
幸はあたしの親友なんだって!」


「だから親友=イコール=彼氏なんでしょ」


「ちが−うッ!!!」

秋子が必死に訂正する横で、幸も加わる。

⏰:08/01/01 16:26 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#100 [トイロ]
「そうそう!
俺らは永久不滅のマブダチだって、常に言ってるだろ
それによく考えてみろよ、和歌山
俺にこんな幼児体型あつかえると思うか‥ぐあ゙ッ!!!」

幸の股間におもいっきり秋子のキックがはいった。


「おまっ、俺の大事な息子を‥‥ッ」

幸は涙目で秋子を訴える。

.

⏰:08/01/01 16:28 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#101 [トイロ]
「ありゃ、そんなに痛かった?
あたし女だから、ち●こを蹴られる痛みがわかんないの
ごめんね☆」


秋子は反省するそぶりもなく、無邪気に笑ってみせた。


幸は股間に手を添えながら
潤んでいる上目で秋子をみた。


(昔から俺はこの笑顔に弱いんだよな


.

⏰:08/01/01 16:31 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


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