[ストリート×チルドレン]
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#49 [トイロ]
幸は所在なさに、ガケの下を覗いてみた。


「!!」


そこらはトゲだらけの茨だった。
その中に一輪の真っ白な薔薇が咲いていた。


しかし、幸の視線は違うところに向けられていた。

純白の薔薇を両手で包むようにしてみつめている少年へと。



それが幸と紅の出会いだった。

⏰:07/12/14 17:51 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#50 [トイロ]
「なにしてんの?」


少年はビクッとして、ふりむいた。
金色の瞳が幸の目とぶつかる。


その少年は、ほんとうに美しかった。
雪のように白い肌、銀色に輝く髪、黄金の瞳。

その瞳が潤んでいた。


「あ-わかった!
出られないんだな?
じゃあおれが手伝ってやるから」

幸は身を乗りだして、手をのばした。

⏰:07/12/14 17:54 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#51 [トイロ]
少年は差し出された手をみつめている。


「なにやってんだよ
はやく、つかまれよ;」

幸はさらに手をのばした。

少年は潤んだ瞳でゆっくりと幸を見あげた。

「‥ぼくのこと‥‥
こわくないの?」

⏰:07/12/14 17:57 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#52 [トイロ]
「はあ?
なんでおれが泣いてるやつを怖がらなきゃいけな‥‥」



少年の胸元は、血で赤く染まっていた。


まるで少年がそばにある薔薇の赤みを、すべて奪ってしまったかのように−‥‥

⏰:07/12/14 18:00 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#53 [トイロ]
「‥‥それ、だれの血だ?」

幸は少年の胸から顔へ視線を移した。



少年は泣いていた。


声をあげることもなく
ただ ただ 涙を流した。


少年の頬をつたう滴は
ただ静かに輝きをおびていた。

⏰:07/12/14 18:07 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#54 [トイロ]
「‥‥‥‥おまえの名前、なに」


「‥‥‥クレナイ‥」


「‥変な名前‥‥ふ」

幸は微笑した。



「クレナイ‥
それは、おまえの血じゃないんたな?」


幸は黄金の瞳をみつめた。

⏰:07/12/14 18:10 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#55 [トイロ]
少年は、幸の鋭く深い瞳にみつめられ、圧倒されそうだった。


(−‥鋭い‥深い瞳‥‥)



「‥‥ぼくのじゃ‥ない」


「ならいい
こっちに来い!クレナイ!!」


名前を呼ばれた瞬間
少年の頬にひとすじの涙が流れた。

⏰:07/12/14 18:12 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#56 [トイロ]
−おれ、クレナイがおれの手をとったとき、とてもほっとしたんだ。


もうだいじょうぶだって思えたんだ。


だけど、あいつはおれの前から姿を消した。−



−なあ、クレナイ

おまえはいま
なにしてる?‥−

⏰:07/12/14 18:15 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#57 [トイロ]
++++++++++


#02話#

幸×紅:{出逢い


-END-


++++++++++

⏰:07/12/14 18:19 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#58 [トイロ]
#03話#


「‥‥‥ち‥」


「‥さ‥‥ち‥‥」


「幸ってば!!!」



真っ暗だった俺の視界にアキコの度アップが現れた。

⏰:07/12/15 13:27 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


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