-Castaway-
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#20 [主◆vzApYZDoz6]
京介「そういや最初にあのドア開けたのお前だな」

内藤「開けた!?本当か!?」

内藤が身を乗り出す。

藍「え?…あ、はい、一応…」

内藤「まさか…いやでも開けられるのはレンサーだけ…だが反応は…」

京介「何ブツブツ言ってんだ?」

内藤「だいたいあの扉がなぜここに…クルサがモルディアに繋がるように組み換えたはず…」

⏰:07/12/16 11:16 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#21 [主◆vzApYZDoz6]
内藤のよく分からない独り言を聞いて、京介が藍に呟いた。

京介「…そういや最初は草原に出たよな?」

藍「そうだね…結局あそこは何処だったんだろ」

内藤「草原!?」

内藤がいっそう2人に近付いた。

内藤「そこへの扉を開けたのが浅香…じゃあここへ来る扉を見付けたのは?」

藍「私ですけど…」

京介「草原からここへ来たときもお前が先にドア見付けてたよな」

内藤「やはりか…」

その時、背後から甲高い声が響いた

?「いいこと聞いちゃったー♪」

⏰:07/12/16 11:26 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#22 [主◆vzApYZDoz6]
声の正体は女だった。
後ろのマンションの屋上から飛び下りたその女は、カッターシャツにカーディガン、下はプリーツのスカートという、まるで高校生のような風貌。

内藤「アリサ…!」

アリサ「もう、その女を殺さない訳にはいかないよ♪」

アリサは手を上にかかげ、指をパチンと鳴らした。
と、先刻京介達を襲い、今は縛られてる男が、一斉に現れた。手には拳銃らしいものを持っている。

京介「なんかいっぱい出てきたけど」

内藤「仕方ない…川上!」

京介が振り返ると、突然内藤の人差し指が耳に突っ込まれた。

京介「いってぇ!?」

内藤が指を引き抜きながら、前を見据える。

内藤「これでお前は戦える。お前はあのハゲ男達から藍を守れ」

そう言うと、内藤はアリサの懐へ踏み込んだ。

⏰:07/12/16 11:45 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#23 [主◆vzApYZDoz6]
京介「おい待てよ内藤!」

京介が内藤を追い掛けんとするところを、男達が阻む。

男「その女を渡せ」

京介「誰が渡すか!」

京介は藍をベンチの後ろに隠させ、男達に向き直った。

京介「戦えるって…戦い方分からねーっつーの」

男「ならばお前に先に死んでもらおう」

男達が、一斉に拳銃を構えた。

⏰:07/12/16 11:51 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#24 [主◆vzApYZDoz6]
京介の視界に、自分に向かって飛んでくる無数の銃弾が映った。
なぜか、銃弾はゆっくりと自分に向かってきている。

京介「あれ…これ避けれるんじゃね?」

1番最初に自分に当たりそうな弾は左前から来ている。
京介は右に首を倒す。顔面目掛けて飛んでくる銃弾は京介の耳の横を通過した。
その銃弾を尻目に前を確認、今度は前方と右前の弾が当たりそうだ。
今度は右後ろに1歩下がった。
銃弾が眼前をゆっくり通過していく。
その銃弾の向かう先を目で追う。
藍には当たらなさそうだ。
京介はまた前を見る
男達は、自分が今立っている場所から1歩左前、つまり避ける前に立っていた場所を見ている。

京介(あれ…あいつらボーッとして何やってんだ?)

⏰:07/12/16 12:06 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#25 [主◆vzApYZDoz6]
京介は、自分の前に扇形に並ぶ男達の、右端の男の方に踏み込む。
京介が男達の後ろに回り込んだ頃に、ようやく男達の視線が動き出した。

男「奴がいない!?」

京介「何処見てんだよさっきから」

男「はっ!?」

男が声の方を振り返ると、味方の男が1人、宙に吹っ飛んでいた。

⏰:07/12/16 12:17 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#26 [主◆vzApYZDoz6]
京介「おぉ!?」

吹っ飛んだ男は、地面に頭から着地、もとい激突した。

京介「あれ?俺ってこんなパンチ力あったっけ?」
男「貴様!!」

男の声に反応し、視線を上げる。
目の前にいた男が拳銃を捨てて殴りかかってきた。
その後ろの何人かも拳銃を捨て、横に飛び出してくる。
京介には、やはりスローモーションに見えていた。

京介「今度は右腕膨らまさねーのか?」

眼前の男の右腕は細いまま、顔を狙って拳が飛んできた。

⏰:07/12/16 12:30 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#27 [主◆vzApYZDoz6]
京介は右足を持ち上げ、前に蹴り上げた。
男はそのまま吹っ飛ぶ。
今度は左右から別の男が殴りかかってくる。
左の男の伸びてくる腕を右手で捕まえ、そのまま左肩に担ぎ、腰に体重をかける。

京介「おらっ!」

勢いよく右の男に投げ飛ばした。

京介「おー、何かよく分かんねーけどいけそうだな!」

京介は前に残る男達を倒すべく踏み込んだ。

⏰:07/12/16 12:42 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#28 [主◆vzApYZDoz6]
アリサ「ふふっ、私を相手にする気?♪」

京介が男達の銃弾を避けている頃、内藤はアリサと対峙していた。

アリサ「あっちも銃撃始めたみたいだし、そんなに頑張ったって、どうせあの女は殺しちゃうよ?♪」
内藤「浅香なら川上が守っているはずだ。今の川上ならあいつらぐらいどうって事ないだろう」
アリサ「やっぱりスキルを渡してきたのね♪」
内藤「…」

内藤は無言で構えた。
内心で銃撃音が気になっていたが、京介に渡したのは情報処理能力強化スキル『ブロード』。しかも、強制使用するようにしておいた。
心配はいらない、と内藤は自分に言い聞かせる。
しかし―――

アリサ「知ってるわよ♪貴方は地球での活動の妨げになるから、スキルの殆どをバウンサーの本部に置いてきてるんでしょ?♪」

内藤は最低限戦うために持っていたスキルを京介に渡してきたため、スキルを…戦うための能力を、持っていなかった。

⏰:07/12/16 13:19 📱:P903i 🆔:jBKYDY9A


#29 [(・∀・)]
こういう系の話
大好きです!!
頑張って下さい
応援してますッ★

⏰:07/12/16 13:54 📱:SH903i 🆔:Rq4r5kG.


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