-Castaway-
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#66 [主◆vzApYZDoz6]
-ジェイト兄弟VSハル兄弟-

互いが互いを討つべく走り出した、又は踏み込んだ兄弟の距離がぐんぐんと縮まっていく。ジェイト兄弟は、左のジェイトドットを駆る弟がハル・レインを、右のジェイトレッグを駆る兄がハル・ラインを前に、同時にハンドルのボタンの列びに手を掛けた。

兄&弟「ジェイトソード!」

兄弟の声と同時に、バイクのスダンドが横に飛び出す。その先には刃がついていた。鍔は無く、細い柄に長方形の刃がついたような形だ。
兄が出した剣を弟が、弟が出した剣を兄が受け取り、飛び掛かるハル兄弟を迎えうった。

⏰:07/12/20 22:43 📱:P903i 🆔:luVYk1ak


#67 [主◆vzApYZDoz6]
兄弟の戦いは、左右対称で繰り広げられた。

挟むように外側から迫るジェイト兄弟の袈裟斬りをジャンプでかわし、踏み込みの反動を使い前蹴り。
ジェイト兄弟は振り下ろした剣を引き、前蹴りを横腹で後ろへ受け流す。
交差した兄弟達が同時に振り返り、再び向き合う。

レイン「あまり長引かせるわけにはいかない。手早く終わらせてもらうぞ」

ハル兄弟が掌を合わせ、左右対称に腰にあてがった。

⏰:07/12/20 23:02 📱:P903i 🆔:luVYk1ak


#68 [主◆vzApYZDoz6]
ハル兄&弟「ツインキャンサー放出極技―――」

兄弟の声が揃い、構えた互いの掌から光球が現れ、どんどん膨れ上がっていく。

ハル兄&弟「―――ツインキャノン!!」

兄弟が同時に掌を前に突きだし、光球が勢いよく放出された。

ジェイト兄「…なら俺達の技も見せてやるよ」

⏰:07/12/20 23:18 📱:P903i 🆔:luVYk1ak


#69 [主◆vzApYZDoz6]
ジェイト兄弟が、やはり同時にハンドルのボタンに手をかける。
横に大きな機体のジェイトドットの装甲が細く割れ、前後に伸びる。前に伸びた装甲は先端部に集まり、六角形の筒のようになった。
更にジェイトレッグの車輪が2つに割れ、さらに開く。ジェイトドットの後ろに伸びた割れ装甲が、ジェイトレッグを包むように被さった。
その様はまさに大砲。砲口が迫り来る光球に向けられ、輝きだす。

ジェイト兄「合体完了。…食らえ、ジェイトボール!!」

砲口から、大きな光球が発射された。

⏰:07/12/20 23:44 📱:P903i 🆔:luVYk1ak


#70 [主◆vzApYZDoz6]
発射された2つの光球が空中でぶつかり合い、衝撃が走る。地面は削れ、周囲は砂ぼこりが巻き上がっている。ぶつかり合う光球は、大きさもスピードもほぼ同じ。
ジェイト兄弟が相殺した時を考え、変形装甲を解除した。

軈て、2つの光球は同時に散り、辺りの視界が砂ぼこりで覆われた。

兄「ふん…仕切り直しだな」
ジェイト兄弟は剣を握りなおし、スロットルを回す。
こちらの位置はエンジン音でばれているはずだ、と考え、徐々に晴れる砂ぼこりと周囲の状況に細心の注意を払う。
その時、突然砂ぼこりが吹き飛んだ。

⏰:07/12/21 00:22 📱:P903i 🆔:P.ePEbRE


#71 [主◆vzApYZDoz6]
砂ぼこりが晴れた視界は、鮮明ではなく赤かった。
これもハル兄弟の能力かと思ったが、周囲を見回してる様子を見ると違うようだ。

ジェイト兄弟も同じように、赤い視界を見渡す。
赤い光を発していたのは、見覚えのある人物だった。

弟「キョウスケ…?」

⏰:07/12/21 00:45 📱:P903i 🆔:P.ePEbRE


#72 [主◆vzApYZDoz6]
-アリサVS内藤-

アリサは、自分の元へ迫る内藤を見て、携帯電話を取り出しながら嬉しそうに鼻で笑った。

アリサ「ふふっ、やっぱりこっちに来てくれた♪」

携帯電話に手をかざし、光の剣を抜く。
内藤は右手に拳を作った。

アリサ「私達は戦う運命にあるのよ♪内藤…ううん、バニッシちゃん♪」

内藤とアリサの、2度目の戦いが始まった。

⏰:07/12/21 01:01 📱:P903i 🆔:P.ePEbRE


#73 [主◆vzApYZDoz6]
内藤「今はバニッシではなく内藤だ」

内藤が踏み込み、一気に距離を縮めての掌呈突き。
腹に目掛けて突き出された掌呈をアリサが剣で払い、サイドステップで回りこみ袈裟斬りを繰り出す。
内藤は掌呈を払われたせいで重心が前に傾いていたが、それを利用し前方に飛び込む。
左手を地面に突き、反動で横倒れのまま回転、体全体を使った回し蹴り。
軸足を狙われた回し蹴りをジャンプでかわしたアリサが、空中で剣を振り下ろした。
内藤は、かわされた右足で地面を蹴りバックステップ。剣が内藤の顔を霞めていった。

⏰:07/12/21 22:46 📱:P903i 🆔:P.ePEbRE


#74 [主◆vzApYZDoz6]
内藤はそのまま距離を取り、間髪入れず再び踏み込む。

そのまま2合目、3合目と組合が続き、10合目程で一旦内藤が距離をとる。

一瞬の間に繰り広げられた攻防。だが、内藤にはアリサが本気を出していないように感じていた。

内藤「アリサ、お前…何を企んでいる?」
アリサ「やっぱりあなたを殺すのは忍びないのよ♪同じパンデモの一族じゃない♪」
内藤「…それが本音だったとしても、本気で戦わない理由はそれだけじゃないはずだ」

⏰:07/12/21 23:04 📱:P903i 🆔:P.ePEbRE


#75 [主◆vzApYZDoz6]
アリサ「理由は教えられないの♪」
内藤「まぁ、大方予想はつく…が、予想通りなら喋っている暇はない。本気でいかせてもらう」

内藤が構えをとると、足元から飆(つむじかぜ)が巻き上がった。
飆はそのまま頭まで吹き上がり、絡み付くように内藤の体を覆う。

内藤「お前も…本気で来るんだな」

内藤が地を蹴り、凄まじいスピードで踏み込んだ。

⏰:07/12/22 00:01 📱:P903i 🆔:VB.q.IRE


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