-Castaway-
最新 最初 全
#96 [主◆vzApYZDoz6]
ハルキン、ラスダン、ラスカ、京介の4人は、左側の倉庫を目指して走っていた。
フェンスを一足で飛び越え、なお走りながら、京介が戦車隊を横目に話し掛けた。
京介「ジェイト兄弟は大丈夫なのか?」
ハルキン「そこらの戦車ぐらいなら全く問題はない。侵入まで相手してくれると助かるんだが」
ラスダン「いや、どうやら2足歩行戦車を出してきたみたいだよ」
:07/12/23 02:33 :P903i :BXLbCLgc
#97 [主◆vzApYZDoz6]
ラスダンは、中央の要塞から2足歩行戦車が出てくるのを頭の中で見ていた。
ハルキン「まぁ、いざとなればラスカに走りながら結界張ってもらうがな」
ラスカ「あなた本当に鬼ね…いろんな意味で」
話してる間に倉庫に到着した。裏側に回ると、手前と奥に扉がある。
ラスダン「駄目だ、やっぱり中の映像は不鮮明だ」
ラスカ「…罠があっても恨みっこなしね」
:07/12/23 02:43 :P903i :BXLbCLgc
#98 [主◆vzApYZDoz6]
ハルキン「そうだな、ラスカは戦力面に不安がある。俺と一緒に来るんだ」
ラスカ「了解」
ハルキン「ラスダンは京介と行け。『サイレントハッカー』が中で使えるならサポートしてやれ」
ラスダン「了解」
京介とラスダンが奥の扉を、ハルキンとラスカが手前の扉を選んだ。
ラスカが後ろを振り返る。ジェイト兄弟が2足歩行戦車と向かい合うのが見えた。
ラスカ「死んじゃ駄目よ。…皆で生きて帰りましょう」
全員が頷き、扉に入っていく。
後ろからは、砲撃音が鳴り響いた。
:07/12/23 02:51 :P903i :BXLbCLgc
#99 [主◆vzApYZDoz6]
内藤、リーザ、シーナの3人は右側の倉庫を目指し走っていた。
戦車による砲撃はないが、砲撃音は聞こえてくる。聞き慣れたエンジン音…戦車の追撃を遅延させているのはジェイト兄弟か。
3人はフェンスを越え、振り返らずに走った。
内藤「川上は向こうか…まぁ大丈夫だろう。そう言えばリーザ、シーナ、得物はちゃんと持ってきたのか?」
リーザ「もちろん」
リーザとシーナは細長い袋を背負って走っていた。
内藤はそれを確認し、再び前を向いて走る。
やがて、倉庫に到着した。
:07/12/23 02:59 :P903i :BXLbCLgc
#100 [主◆vzApYZDoz6]
裏側に回ると奥と手前に扉がある。
内藤「下手に別れるのはどうかと思うが…」
シーナ「何言ってるの」
リーザ「どっちが先に藍さんを取り返すか、競争です」
意気込む2人を見て、内藤は満足げに笑った。
内藤「よし、俺は奥の扉に入ろう。…くれぐれも気を付けろよ」
リーザ「ええ。じゃあ、行きましょう」
3人は、倉庫に入っていった。
:07/12/23 03:06 :P903i :BXLbCLgc
#101 [主◆vzApYZDoz6]
ウォルサーの戦闘部隊はジェイト兄弟によって殆どが撃破され、壊滅的な打撃を受けていた。
後ろには無数のヘリや戦車の残骸が転がる中で、鉄の巨人が足を止める。
目の前には、ゲームで見たことがあるような、手足がついた戦車が5機。側面にはREXと書いてある
兄「…メタルギアがあんなにいるなんて聞いてないんだが」
弟「つうか切実に著作権とか大丈夫なのかなこの小説」
弟のリアルな心配を余所に、2足歩行戦車達が一斉に襲い掛かった。
:07/12/23 07:11 :P903i :BXLbCLgc
#102 [主◆vzApYZDoz6]
2足歩行戦車達の持つガトリングガンが、一斉に火を吹いた。兄の操作により、滑るような動きで銃弾をギリギリかわしていく。
そんな中、アームのコクピットに座る弟は、2足歩行戦車をどう倒すか思案していた。
弟「グレネードはもう無いし、バルカン砲じゃ倒せないだろうし…どうしようかな」
弟は依然ガトリングガンを撃ち続ける2足歩行戦車を見た。見たところ敵の装備は、対戦車ガトリングガンに対歩兵マシンガン。背中にはミサイルのようなものが見える。
:07/12/23 07:23 :P903i :BXLbCLgc
#103 [主◆vzApYZDoz6]
弟「ん?メタルギアでミサイルつったら…まさかスティンガー?」
弟の予想は的中した。ガトリングガンが当たらないと見るや、2足歩行戦車達が膝をつき前屈みになり、背中のスティンガーミサイルを撃ち出した。その数、1機につき3発、計15発。
弟「しかも多いし!」
弟が鉄の巨人の右腕からチャフグレネードを撃ち出す。多数のチャフ片が辺りに舞い散り、スティンガーの追尾機能を麻痺させた。
兄がすかさず右へ飛び、さっきまで鉄の巨人がいたところが爆煙に包まれる。
:07/12/23 11:51 :P903i :BXLbCLgc
#104 [主◆vzApYZDoz6]
息をつく暇を与えず、爆煙を巻き2足歩行戦車が踏み込んでくる。いつの間にか腕がチェーンソーのようなものになっていた。
巨人が素早く横へ飛び込み紙一重でかわすが、さらに他の2足歩行戦車が追撃してくる。5機を避けきれず、巨人の肌に傷がついた。
弟「うーん、こりゃヤバいねどうにも」
兄「いや、思い出したぜ」
鉄の巨人の足元から飆が巻き上がり、頭まで上がった後その巨体に絡み付く。その姿は、バウンサー本部での戦いで内藤が使ったスキルのよう。
兄「バニッシ…じゃねぇや、内藤に『ブラストハイド』のスキルを渡したのは、この俺だ」
鉄の巨人が、風よりも速く駆け出した。
:07/12/23 12:23 :P903i :BXLbCLgc
#105 [主◆vzApYZDoz6]
兄「ジェイトソード出すぞ!」
弟「了解!」
ジェイト兄弟がハンドルのボタンを同時に操作し、巨人の両腰に位置していたスタンドが飛び出す。
剣を両手に握り、そのまま柄を合わせた。
弟「ツインジェイトソード!」
振り下ろされた巨大な両刃剣が、2足歩行戦車1機を袈裟懸けに真っ二つに切り裂いた。
機能を停止し膝をつく1機を尻目に、残り4機に刃を向ける。
弟「さぁ、こっからが本番だぜ!」
:07/12/23 14:22 :P903i :BXLbCLgc
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194