ダイスキ。

(うぅ‥;まず避けてたこと謝らなきゃ、だよね;

変に良いだしづらいよぉ;)
「「‥‥」」

「「あのさｯ!!」」

完ｯ璧にハモった

「ﾌﾟｯ‥あははは!!笑」

二人して大爆笑、、じゃなくて!!

「‥和紀から言って。何!?」

「や、茜からどーぞ。」

こういう時、幼なじみだからこその“意地”をいつも張ってしまう。

(今日は喧嘩するためにきたんじゃない‥;)

「―‥ｯあのね

気付いてかもだけど一週間避けて‥ごめん;」

我ながら素直に言えたと思う。

すると和紀はすごい申し訳なさそうに
「や、悪いのは俺だから‥」

(和紀‥なんかいつもと雰囲気ちがくない??)

(なんか‥いつもより変に優しいけど‥;)

「‥和紀好きな人いるって言ったじゃん??」

「あ、あ～～うん;」

「なのにあーゆぅ事したから許せなかったの;」

和紀の顔がさらに申し訳なさそうに歪んだ。

「でも謝る暇も無い程避けるのはやり過ぎだったと思う‥」

「‥あと‥蹴ったりとか‥笑」

「あれは痛かったッ笑」

「ぇえｯ?!本当に本当に大丈夫??和紀サッカー部なのに‥

とにかくごめん‥」

「‥俺も話してい??」

コクッ

無言で首を縦にふる

「‥俺も無理やりキスして‥;苛々してたとか理由にならないよマジで

茜が避けるのも無理ないし‥

そんで好きな奴の事「ちょっとストップ‥!!」

和紀は‘え??’というような顔。

(頑張って決めたんだもん、、言わなきゃ‥!!)

「次あたし良い??」

「どぞ(まだ言い終わってねぇけど‥;ま、いっか)」

「その‥あたしら幼なじみだし、和紀の事‥

(頑張れ!!言えｯ!!)

応援‥するよ??どんな‥子??」

(どぉしよ‥;マジ涙出そうだよ‥

“ここで泣いたら全て台無し”

良いトモダチでさえいられなくなるかも‥;

堪えろｯ‥)

茜はやや上を向いた。ポスターの選手と目が合う。

ふと和紀を見てみた。

―‥表情が読めない

怒り？

悲しみ？

喜び？

和紀は‥何を考えてる？

和紀は下を向いて言った。
「‥俺が今まで誰とも付き合った事無いの知ってるよなぁ‥??」

「ぇ;うん‥」

「そんな俺がキスして“自分の事が好きなのかも”とか思ってくれないの‥??」
和紀は下を向いたまま。