ダイスキ。
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#1 [乱]
小説初心者なんで、いろいろといたらない点もありますがよろしくお願いします

⏰:07/12/18 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#2 [乱]
私の名前は高梨 茜 (タカナシ アカネ)

今日は全校朝会の日だから早く行かなきゃっ!!

だって‥‥


美佳「茜おっはよー!」

茜「あ!!美佳おはよっ!ってさすが気合い入ってるねー笑」

美佳は私の小学校からの大親友で、いつも一緒に登校している。

⏰:07/12/19 20:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#3 [乱]
美佳はサバサバとした性格で、すごくからみやすい。
いつもメイクをしない美佳がばっちりメイクをしているのには理由がある。

それは

“全校朝会”

私たちの学校は男女共学でありながら、男子棟と女子棟にわかれており


男子と女子が唯一顔を合わせるのがこの全校朝会と行事なのである。

⏰:07/12/19 20:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#4 [乱]
私が早く学校へ行こうとするのも

少しでも可愛く見られたいからメイクするため


男子にモテたいわけじゃない

アイツさえ見てくれればそれで良いんだっ

⏰:07/12/20 21:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#5 [馨]
頑張ってツ

⏰:07/12/20 21:05 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#6 [乱]
美佳「あー!授業とかも男女一緒なら良いのに!!」
茜「だねー笑 っていっても和紀(カズキ)以外興味ないけど」


美佳「茜は本当昔っから変わんないね!和紀以外眼中にないところが‥笑」

そう言って美佳はポンと私の頭を叩いた。


和紀とは私達の幼なじみで、私の小さい頃からの片思いの相手。

⏰:07/12/20 21:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#7 [乱]
かなりSで意地悪だけど実は優しくて‥

なんて私の頭の中は和紀のことでいっぱいになってしまった。

「朝からぼーっとしてんなよ!!笑」

振り返ると寝癖が少したっている高校生がいたずらっぽく笑っていた。

茜「和紀!!ってか寝癖たってるあんたに言われたくないわ!笑」

いきなり後ろから和紀が現れたので声がうわずってしまった。

⏰:07/12/20 21:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#8 [乱]
薫さん
応援ありがとうございますとても励みになります

⏰:07/12/20 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#9 [乱]
和紀はまた笑って

「うっせーよ!」

って言って先に行ってしまった。

やばい‥ちょっといたずらっぽい笑顔が本当かわいい‥

隣でにんまりと美佳が私を見て微笑む。


茜「‥っもー///とりあえず早く行こ!」

⏰:07/12/20 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#10 [乱]
************美佳・茜「おっは‥よ‥」
教室へつくと、いろいろな香水がまざった
きつい香りがぷーんと漂っていた。

周りを見れば、

メイクしている女子ばかり

和紀に少しでも意識してほしくて私も少しだけメイクを始めた。

すっぴんなんて見られまくってるけどなんとなく、、ね

⏰:07/12/20 22:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#11 [乱]
朝のHRを終えると美佳と一緒に体育館に向かった。

体育館へは男子棟、女子棟それぞれから廊下が繋がっている。


女子棟側から、男子棟側の廊下を見て必死に和紀を探した


やっぱ‥いないかぁ


和紀は身長が180aもあるのでもしいたら、すぐにわかる。

⏰:07/12/21 00:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#12 [乱]
おまけ和紀はすごく‥

すっっごく女子に人気がある‥


だから和紀を見つけても校内じゃ

―‥話し掛けにくい

茜「はぁー‥」

美佳「なーに溜息ついてんの!
―‥あっっ高橋先輩!!」

美佳の目はハートになっている。

⏰:07/12/21 00:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#13 [乱]
高橋先輩はどっちかというとインテリ系だが、これまたかっこいい

体育館の中で大体の女子は照れて男子とは話さない。
美佳は高橋先輩と同じタイミングで体育館に入れたので

「おはよーございますっ」
と高橋先輩に挨拶をしてた。

茜(美佳‥本当可愛いなぁ)

その後美佳はしばらくぽーっとしていたが

いきなり表情をかえた。

⏰:07/12/21 00:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#14 [乱]
茜がその視線の先を見ると


和紀がいた。


しかも派手系な女子達に囲まれて。


その子達に何言われるかわからないから

和紀には話し掛けないようにしてる

でもっ


喋りたいよ‥私の方が和紀の事‥‥好きだよ。

⏰:07/12/21 00:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#15 [乱]
美佳「茜っ!気にしないのが1番だよ♪」


茜「うん‥泣
ありがと‥みかぁー」


(ケッバい女達に囲まれて笑ってる和紀のばか!!)
茜は校長先生の話をずっと膨れっ面で聞いていた。

和紀の方をちらりと見るとさっきの子達にメアドを渡されている。

でも‥ちょっと‥

嫌そうに見えるのは気のせいかな?

⏰:07/12/21 00:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#16 [乱]
と、その時


和紀と茜の目が合った‥!
鼓動が一気に速まる

和紀はふっと笑い「よっ」という口の動きをしたが

茜は―‥思わずシカトしてしまった‥


その後和紀の顔は見てないけど‥

どうしよう‥怒ったかな‥

⏰:07/12/21 00:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#17 [乱]
その事が気掛かりで悩んでいるうちに、朝会は終わった


皆が騒ぎながら体育館を出ていく中

茜はとぼとぼと出口に向かっていった


――ガシッッ――

誰かに腕を捕まれ、別の出口に連れていかれた


茜「えっ!?何何‥ちょっ‥どこいくの」


出てみると来たことのない体育館裏だった

⏰:07/12/21 01:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#18 [乱]
腕をつかむ手をそっと離される

前に佇むのは

真剣な顔をした和紀



‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


沈黙が流れる。

⏰:07/12/21 01:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#19 [乱]
明日も学校なので、今日はこの辺で失礼します
更新日もまちまちですが読んでくださると嬉しいですp(^^)qではv

⏰:07/12/21 01:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#20 [乱]
‥‥‥。

(ど‥どうしよ‥

和紀‥‥怒ってる‥?)


冷や汗が流れ出す―‥

和紀の顔を見ることが出来ず茜はうつむく。

「‥ッあのさぁ‥さっきの‥俺の気のせい?」

やっぱり、ちょっと怖い声になっている。

茜は首を横にふった。

そしてゆっくり和紀を見る
「俺‥なんかしたっけ?」
淋しそうな目‥

⏰:07/12/21 19:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#21 [乱]
私はおもいっきり首を横に振った。

「なら‥なんで?
お前が理由もなくシカトするわけないじゃん‥」

和紀はまだ真剣な顔をしている。

“違うよっ
勝手に私が嫉妬しただけ”

なんて言えるわけもなく、茜はまたうつむいてだまりこんでしまった。

‥‥‥‥。

二度めの重い沈黙

⏰:07/12/21 19:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#22 [乱]
和紀‥今どんな顔してるのかな‥

困らせてごめん‥


―好きっていう気持ちが溢れ出しそう―‥

伝えたいよ‥

でも、、フラれて仲良しの立場を失いたくない

和紀にとって私は気軽に話せる女友達だから。

好きなんて言ったらもう
「おはよ!」
さえ言ってくれないかも‥

そう考えたら怖くなって


私はいつの間にか涙を流していた。

⏰:07/12/21 19:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#23 [乱]
グイッッ!!

腕を引っ張られ、はっと気付くと和紀に抱きしめられていた。


‥えっっ!?!?

茜は驚いて声を失う。
何が起きたのか分からなかった。

「なんかあったのなら言えよな、、

幼なじみなんだし

シカトとかそーゆーの‥

傷つく‥」


見上げると和紀の悲しそうな顔

⏰:07/12/21 19:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#24 [乱]
また‥一段と和紀の事が好きになった。

「‥うん、ありがと

えっと‥
シカトしちゃってごめんね!!」

茜は抱きしめられているまま小声で言った。

キーン コーン ‥

結構時間がたっていたらしい。

1限のチャイムがなってしまった。

ゆっくり茜を離し


和紀は少し微笑んで茜の頭をくしゃくしゃっとなでる。

⏰:07/12/21 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#25 [乱]
「良いよ‥。じゃーまたな!笑」

大好きなあの笑顔で和紀は去っていった。

************
廊下を歩く中、自分の顔がほてってるのに気付いた。

あー‥でも和紀本当かっこよかったなぁ‥

もうこれ以上好きになれないってくらい好き、大好き。


もうシカトなんてしないよ‥!

⏰:07/12/21 19:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#26 [乱]
教室に戻ると美佳と、仲良しの早百合(サユリ)が茜の元へ走って来た。


美佳「あっかねー
どこ行ってたの!?」

早百合「いきなりいなくなったからびっくりしたよ笑」
茜「あ‥はは!ちょっとね///」

茜の顔はほんのりと紅くなる。

美佳・早百合「うわっ!!あやしー!!」

茜「えーと‥今度話す!」
茜はたじたじだった。

⏰:07/12/22 16:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#27 [乱]
美佳と早百合は不服そうな顔をしていたが

美佳が思い出したようにしゃべり出した。

美佳「ってか聞いた?!アノコト!」

‥?何の事だろ‥

早百合「本当びっくりだよね!笑」

二人ともやけにテンションが高い。

茜「‥え、何の話?」

茜はおそるおそる聞いた。

⏰:07/12/22 16:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#28 [乱]
二人はにまーっと笑いながらわざとコホンッと咳ばらいをする。

まるで何かの重大発表。

かなり茜をじらした後、こう言った。


「後期から‥本当の共学になるって!!!」

‥‥‥‥。

すぐに理解が出来ない。

⏰:07/12/22 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#29 [乱]
「‥‥‥‥え!?

―‥ぇええええ!?!?」
驚きのあまり茜はポカーンと口を開けた。

そんな茜の様子に早百合と美佳は爆笑だった。

⏰:07/12/22 16:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#30 [乱]
*和紀目線*

ジリリリリリリ‥!

‥うるっせー!!

寝ぼけながら
時計を見ると7時32分。
ヤ、、ヤッベ(汗

和紀は急いでベッドから跳び起きた

ワックスで髪たてる暇もなく
5分で準備をし家を出る。
しばらく走ると前に見慣れた後ろ姿があった。

⏰:07/12/22 16:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#31 [乱]
その後ろ姿の女子は二人とも俺の幼なじみ、茜と美佳。

で、一人は俺の片思いの相手。

友達っぽくつっこみあってるから、きっと‥‥ただの男友達にしか思われてないんだろうな。

茜と美佳は俺に気付く様子もなく楽しそうに話している。

茜は何やら紅くなってぼーっとしてるし‥‥

⏰:07/12/22 17:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#32 [乱]
胸が痛む。

茜‥高校で新しく好きな人でも出来たんじゃ‥

冗談じゃねぇよ、、

こっちはいつから片思いしてると思ってるんだ?

高校からひょこひょこ出て来たやつに譲ることなんか出来るわけない


どんどん胸が痛みながら茜達に和紀は近づいていった。

⏰:07/12/22 17:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#33 [乱]
「朝からボーっとしてんなよ!笑」

胸の痛みを隠すように、わざと笑って言った。

茜と美佳は驚いて振り返る。

その後いつものように茜と言い合いになった。

⏰:07/12/22 17:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#34 [乱]
茜の笑った顔が可愛くて思わずにやけそうになり

あわてて二人を抜かして学校へと走った。

そういえば‥美佳‥ずいぶん化粧してたな‥

************
「おー和紀!」

朝からハイテンションでうざいこの男は前田。

なにやらウキウキしている‥

「なに‥どしたん?」
あまり興味はないが一応和紀は聞いてみた。

⏰:07/12/22 17:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#35 [乱]
「何って!全校朝会に決まってんだろ!」

「―‥あー今日だっけ!?」

特にリアクションのない和紀。

「ったくこれだからモテ男君は‥
とにかく!なー誰か可愛い子紹介して‥?笑」

前田は彼女がもう1年近くいないので必死だ。

⏰:07/12/22 17:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#36 [乱]
まぁ俺は付き合ったことさえないけど。

和紀「そんなん言われても紹介するような女友達いないし」

前田「俺見たんだけど、今朝お前が話してた子とか!!
二人ともめっっちゃ可愛いじゃん!!」

和紀「悪いけど‥無理。」
和紀は即答した。

⏰:07/12/22 17:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#37 [乱]
前田は一瞬驚いたようだったが

「おっ?まさかー‥」
「‥うっせ///ちがっ!!」

「そっかー♪わかった!!応援するよ、で、どっちの方!?」

前田はこーゆー良いやつだ。

「っと‥髪が長いほ‥って何でお前に言わなきゃいけねぇんだし!」

「はは笑
そっかぁーふーん‥」

前田はかなりにやついていた。

⏰:07/12/22 22:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#38 [乱]
体育館へ移動し中に入る。
茜達をなんとなく探しているが、、見つからない。

もし他の男が話し掛けてたら‥

茜は中学ん時から男の達の中で可愛いって評判だったし、

多分何十回も告られてる。
だから高校でも目つけてるやついるだろうな‥

自然と和紀は周りを睨む。
‥ってか何であいつ誰とも付き合わないんだ?

⏰:07/12/22 23:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#39 [乱]
そういえば、そんな事考えた事なかった。


え、まじで好きなやついるとか‥?

和紀が悩んでいると
前田が和紀を小突いた。

見ると、前からケバい女達が3人やってくる。

女1「おはよぉー!和紀君‥だよね!?」

女2「どーもぉ
朝会が始まるまではなそーよ!」

なんで名前しってんの?って思ったけど俺が答える前に前田が自己紹介を始めてしまった。

⏰:07/12/22 23:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#40 [乱]
前田「ども!俺前田っていうんでよろしく〜」

女達は一瞬苦笑いしたがすぐに自分達の名前を紹介仕出した。

普通に笑って受け答えしていると、目の端に茜を見つけた。


―顔が微妙にほころぶ―

すると茜もこっちを向いた。

⏰:07/12/22 23:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#41 [乱]
目が合ってドキドキした。
茜に口の動きで「よっ!」って伝える。

目の前の女達はメアドを渡そうとしてるところだったが

俺の行動に気付き、茜達の方向を見た。

茜は笑って「よっ」って言い返すと思った。

⏰:07/12/22 23:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#42 [乱]
茜は‥‥

一瞬泣きそうな顔をして


俺を‥無視した。

⏰:07/12/22 23:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#43 [乱]
‥‥‥!?

何が起きたか分からない。
‥えっと‥

女「ねぇー誰?あの子」

女達はちょっとむっとして話し掛けるが、
和紀には聞こえていない。

‥え?俺‥茜にシカト‥された!?

冷や汗が流れる。

前田は一部始終見ていたのであたふたしだした。

⏰:07/12/23 11:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#44 [乱]
俺なんかしたっけ!?

和紀は全神経で考える。

(思い出せ!!思い出せ!!)

女達はつまらないとでも思ったのか、
茜を睨んで行ってしまった。

前田「お前のせいでいっちゃったじゃん!」

和紀「‥‥‥。」

前田の言葉さえ頭に入ってこない。

茜の所に和紀が走り出した
‥その時朝会が始まってしまった。

⏰:07/12/23 11:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#45 [乱]
茜の事が気になって朝会の間和紀は上の空だった。

茜を方を見ると、茜もまたボーットほうけている。

(直に聞くしかない!!)

和紀はそう決心し、朝会が終わるとすぐに茜の元へ走り出した。

⏰:07/12/23 11:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#46 [乱]
茜と美佳の後ろにいる男達が話しかけようとしているのが目に入る。

俺は軽く睨んで美佳の後ろにいる茜の腕を掴み、
別の出口へと行った。

茜はすごいびっくりした様子だけど関係ない。

茜の顔を見ないようにずかずかと連れてく。

⏰:07/12/23 11:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#47 [乱]
外に出て茜を見ると、茜はまだかなり驚いた様子だった。

まぁ、無理もないか。

沈黙に堪えられなくていきなり本題に入る。

「おれなんかした?」

「‥‥」

茜は俯いて何も言わない。

⏰:08/02/04 20:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#48 [乱]
ただ少し間をおいて首をふるふると横にふった。

「‥ならなんで!?おまえが理由も無しにシカトとかするわけないじゃん」

俺は何も言わない茜に不安と苛立ちを感じ始めていた。

なんで喋ってくんないの‥?

ただ悲しくて気付いたらー‥抱きしめてた。

⏰:08/02/04 20:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#49 [乱]
‥その後茜と仲直り(?)はしたけど、理性を保つのがせいいっぱいであまる覚えてない。

ただ小さい時以来に茜を抱きしめたから、かなりドキドキした。

本当は茜にむちゃくちゃにキスしてやりたかったけど
あいつは俺の事トモダチとしてしかみてないもんな。

⏰:08/02/04 20:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#50 [乱]
てか‥結局何怒ってたんだろ‥。

ま、いっか!

茜から頑張って(笑)離れて教室に戻るとなにやら皆大騒ぎをしてた。

「何ーどしたん?‥って聞けよ!笑」

三回程呼び掛けるとかなりハイテンションのやつらがこう言った。

「ついに、待ち望んだばら色の共学になる!!笑」

⏰:08/02/04 20:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#51 [乱]
‥ま、マジで!!??


「っしゃあー!!笑」

そういって和紀は一緒になって騒ぎ出した。

************

⏰:08/02/04 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#52 [姫]
おもしろいです
頑張ってください

⏰:08/02/04 21:40 📱:P903i 🆔:☆☆☆


#53 [乱]
姫さん
ありがとうございますそう言って頂けると本当に嬉しいです

⏰:08/02/05 07:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#54 [乱]
共学といってもいきなりそうなるわけではない。

とりあえず男女共同の文化祭で親睦を深めてから‥

というのが校長の意見だった。

************
「えーそれではうちのクラスは男子二年二組と合同で出し物をやるので、

これから話し合いのため男子棟いきまーす」

⏰:08/02/05 07:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#55 [乱]
朝のHR中、唐突に言われた。

文化祭準備期間からお互いの校舎に出入り自由となる。

ガヤガヤと皆が向かい始める中、茜の元に美佳と早百合がきた。

美佳「茜〜和紀のとこと合同じゃなかったねー;」

茜「うん;あ、でも早百合の好きな人二組じゃなかったっけ!?」

⏰:08/02/05 07:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#56 [乱]
早百合「うん‥///」

早百合が照れたようにはにかむ。

茜・美佳「やったねっ!!」
早百合の好きな人は確か‥ちょっと可愛い系の沖田君。

上手く行くといいな、なんて思いつつ茜はやはり落ち込んでいた。

――どうしよう――

⏰:08/02/05 07:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#57 [乱]
和紀はすごくモテるから、文化祭準備で一緒に仕事する子とかにまた囲まれちゃうよ‥;

もし和紀に好きな人出来ちゃったらどうしよう‥

去年もこんな風に思ったっけ

もやもやと考えていると二組の前にいた。

男子棟はやはり女子棟とは違う匂いがする。

⏰:08/02/05 07:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#58 [乱]
女子棟は香水と化粧、そして制汗剤の匂い。

男子棟はワックスの匂いと‥‥少し汗くさい。

これは早く慣れないと。

二組の教室に入ると男子の歓声があがった。

女子達は驚きつつとりあえず教室の左側半分に移動する。

⏰:08/02/05 07:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#59 [乱]
右側を見ると30人くらい男子がいて、その内の一人が教壇に向かって歩き出した。

クラス委員なんだろう、女子の委員である深部さんも歩き出した。

「静かにしてください。」
がやがや騒ぐ皆が少し静かになった。

⏰:08/02/05 07:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#60 [乱]
二人の委員は事前に打ち合わせをしてきたんだと思う。

始めて組むのにかなりテキパキと皆をまとめる。

「十一組の深部です、よろしくお願いします。」

「二組の桐生です、よろしくー!!」

真面目そうな深部さんと違って桐生君は整った笑顔で自己紹介した。

⏰:08/02/05 07:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#61 [乱]
桐生君が自己紹介するやいなや
左側の女子達はコソコソ喋り出す。

サラサラだけど少し短めの黒髪

かっこいいとかわいいの中間のような美男子

明るいと想像できる喋り方
こんな桐生君に皆ときめいていた。

⏰:08/02/05 07:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#62 [乱]
一方男子側は女子の品定めをずっとしている。

男子も女子も、静かなようで全く話し合わないので
なかなか進まない。

そんな時少しちゃらついた男がいきなり

「女子はメイド、男子は執事のメイド喫茶でよくね!?」

と言った。

⏰:08/02/05 07:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#63 [乱]
うっわーベタ!!

って誰もが思ったが反発するのも面倒なので

十一・二組の合同クラスは“メイド・執事喫茶”

に決まった。

⏰:08/02/05 07:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#64 [乱]
************
月曜と水曜と金曜の放課後、二組と一緒に準備をする。

同時に茜は働く事が好きなので、文化祭委員になった。

今日文化祭委員の顔合わせ。

一クラス二年名ずつで、茜ともう一人桐生君が文化祭委員だった。

⏰:08/02/05 09:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#65 [乱]
「高梨さんいるー?」

まだ皆帰る前の十一組の教室にひょこっと誰かが顔を出す

‥ザワッ‥

それは桐生君だった

全員の視線が茜に集まる

えっ‥っあー!委員会だ!!

⏰:08/02/05 09:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#66 [乱]
茜は桐生君の顔を見て思い出し、急いで桐生のもとへ行った。

茜「‥ごめんねっ!!すっかり忘れてた〜///」

桐「ううん、大丈夫(笑
ってか話すの初めてだよね?」

茜「うん!!えと‥高梨茜です」

桐「知ってるよー有名だもん!!えと、桐生拓海です(笑」

⏰:08/02/05 09:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#67 [乱]
(え?有名って;何かしたかな〜)

桐「俺、拓海でいいから!茜って呼んでもいい?」

茜「え、‥拓海‥君??///」

桐「君とかいいからー笑」
茜「たっ‥拓海///」

桐「よくできましたー!!」

⏰:08/02/05 09:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#68 [乱]
(なんかいきなり過ぎてついてけない‥;

けど桐生君って軽いっていう感じじゃないなー)

軽い男に“茜”って呼ばれるのが正直嫌だった

だから呼ばせないし、今まで茜って呼んでよかったのは
和紀のような幼なじみだけ
でも桐生君は軽いとかじゃなくて‥言葉に出来ないけどなんか違う。

⏰:08/02/05 09:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#69 [乱]
クラス委員もしてるのに、文化祭委員も掛け持ちして
本当偉いなー

ふと隣の桐生君を見てそう思った。

コンコンッ

「失礼しまーす」

会議室に入ると他の委員がもう集まってた。

とりあえず桐生君の隣の空いている席につくと

向かいに座る人と目があった

‥えっ!!??

「和紀!?」「茜!?」

⏰:08/02/05 09:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#70 [乱]
二人して思わず立ち上がってしまった

周りの人達もびっくりして二人を見る

茜も和紀も恥ずかしくなってとりあえず座った。

(えっ何で和紀がいるの??

もしかして文化祭委員なのかなぁ

やばい‥嬉しすぎるよー///)

「‥さん‥高梨さんっ!!」高梨さんの番ですよ」

やばっ自己紹介の最中だった;

「えっと‥高梨茜です!!文化祭まで頑張りましょう!!」

⏰:08/02/05 10:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#71 [乱]
なんとか自己紹介すませたけど‥本当緊張したー;

あたしが最後だったらしく、今日の委員会は解散となった。

桐生君と一緒に戻る途中

「あかねー!!」

と呼ばれ、ふりむくと和紀が走って来た。

⏰:08/02/05 10:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#72 [乱]
「なにー?」

なんとなく照れるなぁ///

「茜も文化祭委員だったんだ♪
これからよろしくー!!」

和紀は笑いつつそう言うと横の桐生に気がついた。

「茜と桐生仲良かったんだ?桐生もよろしくな」

「おーこちらこそ!!ってか茜と和紀付き合ってんの??」

⏰:08/02/05 10:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#73 [乱]
和紀「え。つきあ‥」

「付き合ってないよ!!幼なじみなんだ!!」

慌ててそう言ったのは茜だった。

桐「そっかぁー良かったぁ」

桐生君がかわいらしい笑顔で言った。

‥え!?
茜も和紀もぽかんと口を空ける。

⏰:08/02/05 10:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#74 [乱]
それってどういう‥?

和紀「は??まさか‥」

桐生「なんてねー笑」

なんだびっくりしたー;

茜「もー桐生く‥じゃなくて拓海もからかうのやめてよね!!」

拓海「ハイハイっ♪じゃいくわー」

拓海は笑って先に行ってしまった。

⏰:08/02/05 10:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#75 [乱]
残された和紀と茜

和紀は何か言おうとしたが‥

「じゃ」

といって帰ってしまった。

⏰:08/02/05 10:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#76 [乱]
拓海に付き合ってるか聞かれた時、和紀焦ってた‥

やっぱり勘違いされたくないよね‥

その日悩みながらとぼとぼと帰った。

⏰:08/02/05 11:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#77 [乱]
************
文化祭準備‥

とにかく忙しい!!!

クラスの準備に委員会にと‥正直茜の体は疲れ切っている

それでも校内を走り回って許可印をもらったりビラ作ったり‥

今日は頭がぼーっとする

⏰:08/02/05 11:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#78 [乱]
「茜っ!!大丈夫?ふらついてるけど‥」

早百合が心配して来てくれた。

「保健室行ったほうが良いんじゃない?」

「‥ん。だいじょーぶ‥

もう文化祭まで日ないし準備頑張らなきゃ‥」

「もー無理しないでね?手伝うから」

⏰:08/02/05 11:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#79 [乱]
「どーしたの早百合」

沖田君が早百合に声をかけた。

「沖田〜茜が具合悪そうなの」

二人は今付き合っている。
早百合が告白したらしいけど、上手くいって本当に良かったぁ///

沖田「大丈夫?」

⏰:08/02/05 11:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#80 [乱]
茜「大丈夫だよーありがとっ!!
ってか委員会行かなきゃっ」

歩き出した途端‥茜はふらついて倒れてしまった。

―‥意識が遠のく‥―

⏰:08/02/05 11:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#81 [乱]
んっ苦しい‥!!!!!!!!

⏰:08/02/05 11:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#82 [乱]
息が苦しい‥ってか

キスされてる!!??

目を開ける前にキスしている“誰か”を突き飛ばす。
とにかくびっくりして‥何がなんだかわからない。

床に突き飛ばされた誰かを見ると‥

拓海だった。

⏰:08/02/05 11:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#83 [乱]
茜は保健室のベッドに寝ていた。

ベッドの側で拓海が立ち上がる。

‥え!?

とりあえず何が起こったのかよく分からなかった。

ただキスされたという事実はしっかりとあって

次に来る感情‥

怒り。

⏰:08/02/05 11:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#84 [乱]
拓海を睨むと

申し訳なさそうな顔をしている。

何か言わなきゃ何か言わなきゃ

必死で考えを巡らしていると


「‥‥ごめん」

それだけ言って拓海は保健室から出て行った。

⏰:08/02/05 11:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#85 [乱]
‥‥

緊張の糸が解けて一気にため息がでた。
そのあと涙までも溢れた。

初めてだったのに‥

初めては好きな人とって決めてたのに‥

何であんなこと‥

あたし和紀が好きなのに‥

⏰:08/02/05 11:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#86 [乱]
何も考えたくなくてその日はずっと保健室で寝て、昼休みに早退した。

どーしよう‥明日どんな顔で拓海に会おう‥

************

⏰:08/02/05 11:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#87 [乱]
―その頃学校―

茜が倒れたとき、桐生がいち早く茜をお姫様だっこして保健室へ連れていったので

様々な噂が飛び交っていた。

「桐生君高梨さんのこと好きなのかなぁー」

「えー!!あたし狙ってたのに;」

「あたしもー;」

⏰:08/02/05 12:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#88 [乱]
桐生も茜もかなりモテるのでウワサが広まるのは速い。

「マジ桐生うらやましいんだけど」

「てか高梨ちゃん大丈夫なのー??」

男子達が茜について話しているのを聞いて和紀はその男子達の所へ行った。

⏰:08/02/05 12:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#89 [乱]
「何?!茜どしたん?」

「なんか倒れて桐生に保健室連れてかれたって〜」

最後まで聞かずに和紀は保健室へ向かった。

茜が倒れた?!

不安にかられながら保健室の前に来た。

⏰:08/02/05 12:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#90 [乱]
保健室のドアは上に窓がついていて中が見える。

窓から中を見ると

!?


―‥桐生と‥茜がキスしてた‥―

⏰:08/02/05 12:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#91 [乱]
“ミタクナイ”


気付いた時には和紀は教室にいた。

⏰:08/02/05 12:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#92 [乱]
まだ準備中の皆が顔色の悪い俺に話しかけてくる

ただ何も考えられない

「和紀どした?」

前田が不安そうに聞いた。
「‥ははっ‥失恋しちゃった‥」

今俺はどんな顔してるだろう

言葉に出して始めて状況が理解出来た。

“失恋” したんだ

⏰:08/02/05 12:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#93 [乱]
泣きたいのに泣けない。

いつから恋してたかなんてわかんない程ずっと一緒だった。

長年の片思いの結果がこれかよ‥

茜のこと何にも知らないやつにとられてく‥

⏰:08/02/05 12:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#94 [乱]
前田は何も聞かないでいてくれた。

とりあえず俺はもうサボる事にして家に帰った。

************「ただいまー」

「あら、茜?どしたのー!」

「調子悪いから早退。寝ていい?」

⏰:08/02/05 12:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#95 [乱]
「もちろん、ちゃんと寝てしっかり治しなさい?

あっ風邪薬飲んだ?

おかゆは‥」

「そんなにしなくても大丈夫だから笑
じゃ上行くね!」

⏰:08/02/05 12:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#96 [乱]
‥‥‥寝ようと思ったら隣の家の和紀の部屋に電気がついた。

そうあたし達はお隣りさんでもある。

でもあれ‥?和紀、学校は?

⏰:08/02/05 12:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#97 [乱]
ベランダに出て和紀の部屋の窓をコンコンっと叩く。
こんなの久しぶり。

和紀が好きって意識しちゃってから一回もやってない。

でも今どうしても和紀の顔がみたくなった。

ガラッッ

窓が開く。

⏰:08/02/05 12:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#98 [乱]
「‥なに?」

ちょっと機嫌の悪い和紀

「あの‥ちょっと和紀の部屋いってもい?」

「‥良いけど。」

和紀の態度は気になったけど、ベランダから和紀の部屋に入れてもらえた。

⏰:08/02/05 12:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#99 [乱]
‥‥‥‥‥‥‥

沈黙が続く

「あっ和紀、学校は??」

「怠くて‥さぼった。お前は?大丈夫なの?」

和紀はなんだかんだいって優しい

機嫌が悪くても心配してくれる和紀が大好きだよ

⏰:08/02/05 12:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#100 [乱]
「大丈夫っ今日いっぱい寝たから

てかこの部屋全然変わってないねー」

「ま、ね。で、何の用?」
あたしは告白するつもりでいた。
拓海にも和紀にも中途半端な態度をとりたくないから。

⏰:08/02/05 12:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#101 [乱]
今日の事も言うつもり。隠し事はしたくない。

「あの‥ちょっと話したいことがあって‥」

和紀の方をちらっと見ると‥怒っているような‥淋しそうな顔をしてた。

⏰:08/02/05 12:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#102 [乱]
「今日‥保健室でね‥って和紀聞いてる!?」

和紀は少しもこっちを見ようとしない。

「聞いてるよ‥」
ボソッとそういうとベッドの上に座る茜に近づいた。
「ちょっ‥近っ‥‥和紀!?」

和紀は茜に被さるようにして、茜を押し倒した。

⏰:08/02/05 12:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#103 [乱]
そして茜にかなり強引にキスをした。

「んっ‥ふっ‥」

お互い初めてのディープキス‥上手く息が出来ない。
茜はこんなに怖い和紀を初めて見た。

怖くて和紀の舌に応えない。

⏰:08/02/05 12:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#104 [乱]
手でつきとばそうとすると和紀の片手で簡単に押さえ付けられてしまった。

「んっ‥んー!!」

どんなに抵抗しても和紀はキスをやめない。

茜は怖くて仕方なかった。
息が‥限界っ!!

⏰:08/02/05 12:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#105 [乱]
その時、やっと和紀が唇を離した。

「はぁッ‥はぁっ」

とにかく空気を吸う。

まだ和紀は茜に覆いかぶさった状態で、手も押さえられたまま。

⏰:08/02/05 12:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#106 [奈緒('3`)*゚]
はじめまして
コメここにして平気でしたか
朝この小説見つけて読んでました!
更新早いしおもしろいし"
最後まで頑張ってくださぃ('∀`)ノ

⏰:08/02/05 16:05 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#107 [乱]
この人 誰!?

そう思わずにはいられない程“幼なじみ”の和紀は消えている。

怖い‥怖いよ‥

「‥ッなんで話聞いてくれないのーヒックッ」

茜の目から涙が溢れていた。

⏰:08/02/05 16:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#108 [乱]
奈緒さん
わぁ、ありがとうございます今日は、めっったにない休日なので
普段は亀更新ですが読んでやって下さい

⏰:08/02/05 16:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#109 [乱]
「見たよ‥‥キスしてるとこ。」

和紀の目は全然笑っていなかった。

キス‥和紀に見られちゃったんだぁ‥

最悪だ‥好きな人に見られるなんて

「そっその事であたし‥!?んっ」

また和紀の強引なキスが始まった。

⏰:08/02/05 16:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#110 [乱]
和紀もやけくそになってるみたいだったから

好きな人とのキスなのに全然嬉しくない

もーやだっ

“ガリッ”
和紀の唇を思いきり噛んだ。

⏰:08/02/05 16:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#111 [乱]
「ってぇな!!

話って何!?のろけ話でもしにきたんだろ??」

和紀はかなり苛立っている。
すごい怖いのにもしかして脈ありなのかなぁなんて思ってしまった。

「ちがくてっ」

「桐生良い奴だし‥良かったな」
‥‥‥‥‥‥‥!?
何でそんな事言うの!?

⏰:08/02/05 16:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#112 [乱]
「ならなんでキスしたの?」

茜の事が好きだからって言ってほしかった。

「好きな子にフラれてる時にお前がのろけ話すんのかと思ったら‥勝手に‥」

―‥気付いたら

和紀を蹴っていた‥―

⏰:08/02/05 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#113 [乱]
手が塞がれていてそうするしかなかったから。

「いった‥」

和紀は私の上からどいた。
ひどすぎる‥和紀はあたしに他の人を合わせて見てたんだ

「和紀の馬鹿!!

何で話も聞いてくれないの!?
あたし拓海に寝てるときにキスされただけで付き合ってないから!!」

⏰:08/02/05 16:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#114 [乱]
「‥‥‥え!?」

「こんな無理矢理‥信じらんない!!

そんな人じゃないと思ってた‥

もう帰るから!!」

泣きながら言いたいことだけいって、自分の部屋に帰った。

⏰:08/02/05 16:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#115 [乱]
************え!?付き合ってないの!?

茜が出て行った後、和紀の頭も大混乱だった

ただ、付き合ってないという事実にまずほっとする。
茜の捨て台詞を必死に考えてみて‥

次々と絶望と後悔が訪れた。

⏰:08/02/05 17:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#116 [乱]
茜が桐生とののろけ話をしに来たと思ったら‥

なんかかなりイライラした
とにかく茜を誰にも渡したくなくて‥

そして感情が理性に勝ってしまった、、

⏰:08/02/05 17:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#117 [乱]
茜に無理矢理キスした

そしたら俺の事少しは男として見てくれるかなって

今思えば最低最悪だよ‥

しかも“他の子の代わりにキスした”とか嘘ついて‥

和紀はどんどんとへこんでいった。

⏰:08/02/05 17:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#118 [乱]
とにかく謝りたい

けど、、茜は俺の顔もみたくないだろうなー‥

無理矢理キスした時点で桐生と同レベだし

‥‥‥明日本気で謝ろ‥‥‥

和紀は決心した。

⏰:08/02/05 17:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#119 [乱]
************茜は布団にうずくまり‥大泣きした。

今日は本当最悪の日だ

好きじゃない人にキスされて、

好きな人に誤解されたあげく失恋‥

しかもショック過ぎて蹴っちゃったし‥

ありえないよ本当;

⏰:08/02/05 17:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#120 [奈緒('3`)*゚]
感想版作って欲しいです!
迷惑でなければもッとお話したいので(ノ3`*)テレ
小説の邪魔してすいませン

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#121 [乱]
でもっ他の子の代わりにキスしたなんて許せない‥

‥‥許せないけど‥‥

和紀が好きすぎて‥


あたしどうしたら良いんだろう

和紀の事諦められないよ;

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#122 [乱]
奈緒さん
感想版作らせていただきました
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/
です

⏰:08/02/05 17:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#123 [乱]
ていうかさっきの和紀‥本当に違う人みたいだった

力が全然かなわない。。

ずっと前から好きだったけど‥あんなに“ 男”ぽかったっけ///

茜はさっきの事を思い出して急に恥ずかしくなった。

⏰:08/02/05 17:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#124 [乱]
‥‥ふー‥‥

一息ついても

“和紀には他に好きな子がいる”

という辛過ぎる事実を飲め込めない自分がいた。

和紀はスポーツもできて細身の筋肉質。

顔も怖いくらい整ってるけど親しみのある感じ。

⏰:08/02/05 17:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#125 [乱]
そんな完ぺきさもすごいと思うけど

あたしは外見とかじゃなくて‥和紀の優しさが好き//

昔からどんなにモテても

どんなにコクられても

遊びで付き合ったりなんか絶対しない。

⏰:08/02/05 17:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#126 [乱]
和紀は一途だろうなってずっと思ってた。

だからこそ‥他に好きな子がいるのにあたしにキスした和紀が

嫌だったんだよ?

和紀のばか‥

考えてるうちに涙がどんどん溢れる。

⏰:08/02/05 17:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#127 [乱]
あたしは和紀の“トモダチ”だから
和紀の恋を応援しなきゃいけないんだ

でも心の中でずっと好きでいるのは良いのかな‥

とにかく、今和紀の顔見たら‥
好きの気持ちが零れ出しちゃう

⏰:08/02/05 17:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#128 [乱]
文化祭中は‥離れよう



いろいろな事が一遍に起きてしまったので

茜はまた深い眠りについた。

⏰:08/02/05 17:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#129 [乱]
************ジリリリ‥バンッ!!

茜は目覚まし時計を思い切り叩いて重たい瞼を上げる。

「んーっ!!おっ♪」

昨日の怠さが嘘のように体がピンピンしていた。

体はこんなに元気なのに、
気分だけは上がらない。

⏰:08/02/05 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#130 [乱]
昨日の出来事を思い出してまたへこむ。

「はぁー‥」

淋しいけどしばらく和紀から離れるって決めたんだった;

どっちにしろ、昨日のは喧嘩したようなものだからちょっと会いたくない‥

⏰:08/02/05 21:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#131 [乱]
幼なじみの長い付き合いだからこそ、簡単に
“はいそーですか”
なんて仲直り出来ない

はぁ‥もーテンション落ちまくりだよぉ


とぼとぼ歩きながらも、美佳との待ち合わせ場所には先についた。

⏰:08/02/05 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#132 [乱]
「茜ー!!」

タンタンタン‥

前にあるマンションの階段から美佳がいきよいよく下りて来た。

軽く手を振り美佳を待つ。
美佳「おはよー‥ゼェゼェ」
茜「息切らして大丈夫!?おばちゃん笑」

美佳「おばちゃんて!!笑てか遅れてごめん;」

⏰:08/02/05 21:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#133 [乱]
茜「良いよ〜てか昨日くれたのにごめん;寝ちゃって‥」

美佳「やっそもそも茜大丈夫なの!?まじ心配だったよ〜

目もまだ赤いけど、ちゃんと寝た??」

あ、、やっぱ赤くなっちゃったかぁ
あんだけ泣いたもんね;

⏰:08/02/05 21:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#134 [乱]
「寝た寝た♪大丈夫よー!!」

「本当!?とにかく無理しないこと!!分かった??」

「ふふっ笑
美佳お母さんみたいー!!笑」
(美佳には昨日の事話したいなぁー‥おし!!今日しよっ♪)

「おばちゃんの次はお母さんですか!!笑」

⏰:08/02/05 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#135 [乱]
美佳のハイテンションに引きずられるように、茜のテンションは上がっていった。


―‥タッタッタッ‥―

背後から走る音が聞こえる。

(きっと和紀だ‥)

「美佳ーちょい早く行こ♪」
「え、うん;(茜どしたの?!)」
美佳の腕を引っ張り学校まで走り出した。

⏰:08/02/05 21:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#136 [乱]
今時ダッシュで走る女子高生も珍しい

次々と抜かしていく人達は驚いてた。

「とうちゃーくっ!!」

「はぁっ‥疲れたー走ったの久しぶりだよぉ‥茜、どしたの??」

まだあまり人のいない教室。
美佳は茜を不思議そうに覗き込む。

⏰:08/02/05 21:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#137 [乱]
「最近運動不足だったからー♪笑」

「そ、か;(茜絶対何かあったんだなぁ)」

和紀関係の事について何も考えたくなくて一日中無駄にテンションを上げた

が、放課後。
嫌過ぎる文化祭準備‥。

⏰:08/02/05 21:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#138 [乱]
(うう‥拓海絶対いるよ‥)

いやいや二組の教室に入ると明らかに空気が変わった。

???

拓海との間にもう噂がたってるなんて知らない茜

とりあえず教室の装飾作業にとりかかる。

⏰:08/02/05 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#139 [乱]
「‥カネ。‥茜!!」

「んっ??」

必死に看板の色塗りをしていて呼ばれてることに気がつかなかった。

勢い良く振り向くと拓海。
“和紀と並んで会いたくない人”

あっちゃぁ〜;

⏰:08/02/05 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#140 [乱]
「ちょっと‥今、いい??」
拓海は気まずそうに言った。

仕事を口実に断っちゃえっ
「今はちょ‥「茜ここは任せて〜」

早百合が笑顔でそういった。

さっ‥さゆりのばかぁー!!

⏰:08/02/05 21:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#141 [乱]
断るに断れず、渋々拓海についていくことになった

(周りの視線がいたいんですけどー;)

教室でも廊下でも皆に明らかに見られているのが分かる。

(はぁ‥拓海ファンに恨まれる;)

心配など全く気にしない様子で、屋上につながる階段をスタスタ上る拓海。

⏰:08/02/05 21:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#142 [乱]
ガチャッ‥

拓海は屋上の扉を開けて、茜が入るのを促した。

屋上は少し‥てかかなり寒い!!

がたがた震えていると拓海がサッと学ランを被せてくれた。

「使って?」
にんまりと微笑む。

「有り難いけど‥拓海ワイシャツだけは風ひいちゃうよっ」

急いで学ランを返そうとした‥その腕を優しく掴まれ
「良いから」

と拓海に言われた。

⏰:08/02/05 22:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#143 [乱]
すみません

“風”じゃなくて“風邪”です

⏰:08/02/05 22:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#144 [乱]
「‥ッ」

(調子狂うよ‥///

何か言ってやろうって思ってたのに)

「‥‥‥‥」

「昨日はマジごめん!!!」

拓海は沈黙を破って唐突に言った。

⏰:08/02/05 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#145 [乱]
「‥俺、茜の事高一の時から好きで

茜の気持ち考えずにキスしちゃって‥本ッ当にごめん」


―‥正直拍子抜け。‥―

「もっと言い訳すると思った笑」

文句を言う気持ちはすっかり消えた。

⏰:08/02/05 22:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#146 [乱]
ここまできちんと謝られて、拓海の誠実さに驚いた。
キスはちょっとないけど;
拓海はさっきから下げたままの頭を上げない。

「しょーがないっ許してあげる♪」

「ホ‥ホントに‥?」

かっ‥カワイイ///

上目使いの拓海は悩殺兵器のようだった。

⏰:08/02/05 22:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#147 [乱]
―‥初めて和紀以外の人にときめいた‥―

「本当本当♪でも次したら‥」

「ぜっってーしないから!!」

そういう拓海の真面目な顔が少し面白くて笑ってしまう。

「ぷっ‥ははっ//」

「何々!?

つか俺‥何気に告ったつもりだったんだけど///」

⏰:08/02/05 22:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#148 [乱]
すみませんそろそろ寝落ちします‥
感想など、こちらによろしくです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/05 22:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#149 [乱]
「ぇ‥;んと‥」

言葉が詰まる。

今まで告白を断る時に相手の事を気にしたことはあまりなかった。

(拓海の事、良い人だとは思うよ??‥けどあたし‥)

拓海の事が好きな訳じゃない‥けど拓海の傷つく顔が見たくない

⏰:08/02/06 19:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#150 [乱]
そんな狡いことばかり考えてしまう

(いつの間にか拓海の事

友達としてだけど好きになってたんだぁ)

こんなに躊躇っている事に自分自身で驚いた

「‥‥。」

(うう;でも‥言わなきゃ)

⏰:08/02/06 19:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#151 [乱]
「知ってるよ、茜他に好きな人いる事♪」

拓海からの予想外の言葉。
「・ ・ ・ へ??///

何のことー??」

顔が熱くなるのが自分でも分かる

「ふ、茜顔赤いよ‥??笑

んーと誰かは言うのやめとくけど

ダテに茜に片思いしてないし♪」

⏰:08/02/06 19:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#152 [乱]
拓海は意地悪っぽく笑った。

(これは本当にばれてるなー;)

「‥うん。いるよ、好きな人///」

消え入りそうな声で言った。

「だから‥;拓海と付きあえ「ちょーっとまったぁ!!」」

?!

拓海のいきなりの大声。

⏰:08/02/06 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#153 [乱]
「拓海‥??」

拓海は急に真剣な表情になる。

「俺‥半端な気持ちで告ってねーから///

茜に好きな人いるってわかってるから

今すぐ付き合いたいなんて言わない。

ただ、好きって知ってもらいたかっただけ‥//」

そこまで言うと拓海はしゃがみこんでしまった。

⏰:08/02/06 19:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#154 [乱]
しゃがみ込んだ拓海は顔までも埋め、急に黙り込む。
「どしたの??」

茜は平静を装って尋ねた

心臓の動きとは裏腹に‥

(拓海のこんな真っすぐな所が人をひきつけるんだね)
拓海が男子からも好かれていることは知っていた。

⏰:08/02/06 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#155 [乱]
拓海はしゃがんで疼くまっているけど

耳は真っ赤だった。

「今‥顔見ないで!!マジなっさけない顔してるから///」

(うわっ拓海かわいいっ)

今日何度も思っただろう。

⏰:08/02/06 20:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#156 [乱]
すみません訂正です

『今日何度思っただろう

です

⏰:08/02/06 20:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#157 [乱]
思わず拓海をじっと見つめていた。

(てか‥さむっ‥;;)

ずっと屋上にいたので寒さがよけい体に染みる。

こんなに寒いのに学ラン貸してくれた拓海はワイシャツのみ。

フワッ‥

茜は学ランをしゃがみこむ拓海にそっとかけた。

⏰:08/02/06 20:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#158 [乱]
「ん!?」

まだほんのり顔の紅い拓海が顔を上げる。

「学ランありがとねっ!!」
茜は笑顔でそういった。

「お‥おぅ(やばっ茜可愛い‥)

つかそーゆー訳で返事とかはいらないから///」

拓海はやっと立ち上がりまた照れている。

⏰:08/02/06 20:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#159 [乱]
「‥うん。

でもあたし拓海の気持ちに応えられないよ??」

(拓海の顔見れない‥;)

「だーかーらー!!笑

そーゆうの良いから!!



え、と;
‥‥でもふりむかすのは自由だよね??」

⏰:08/02/06 20:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#160 [乱]
‥ッッ////

(拓海キザすぎるっっ!!!)

茜は思わず照れて真っ赤になってしまった。

(何て言ったら良いのかな;)

頭の中はちょっとした大混乱だった。

⏰:08/02/06 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#161 [乱]
―‥その時‥―

いきなり拓海が茜を抱きしめて

「ちょースキ///」

と言って屋上から出て行った。

!!??

ほんの数秒のことだったので

頭の中は驚きでいっぱい。

⏰:08/02/06 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#162 [乱]
しばらくして、ふと思った。

(拓海は言い逃げばっかだなぁ‥;)

一人で屋上にいるのは虚しいし、
教室でまた拓海に会うのも照れ臭い。

(帰ろー)

⏰:08/02/06 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#163 [乱]
とりあえず帰ることにした。

(文化祭準備に入ってからマジいろんな事起こりすぎだよ‥;)

家に着くと、疲れていたのか‥

茜はすぐに寝てしまった。
************

⏰:08/02/06 21:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#164 [乱]
「はぁ‥謝るタイミングが‥」

帰りのホームルームの最中にぶつぶつ言っているのは和紀。

(せっかく昨日謝ろうって決心してたのに

朝はなんか走ってっちゃったし‥

謝るタイミングねー!!!)

⏰:08/02/06 22:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#165 [乱]
心の中で考えていたはずが声に出ていたらしい

前田が後ろから突いてきた。

「どーした??お前マジきもい‥笑」

「ぇ!?あ;声に出てた??」

「自覚無しとかいよいよボケが」
「始まってねえよ笑」

⏰:08/02/06 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#166 [乱]
「んで、本当にどした??」
「んーちょい茜と喧嘩(?)したんよ;」

「あぁ、あの茜ちゃん??」
「そうそうその茜。(他にどの茜がいんだよ;)

でさー‥ッッイテッ」

⏰:08/02/06 22:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#167 [乱]
完璧に後ろを向いている俺の頭が何かに叩かれた。

ふりむくと担任の笹本が手に出席名簿をもってたっている。

多分その名簿で叩かれたな。

「お前らホームルーム中くらい聞けって;」

⏰:08/02/06 22:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#168 [乱]
笹本が苦笑いを浮かべながら言った。

「へーい;すんませーん」
適当にあしらうと、笹本は諦めたのか、教壇へ戻った。

結局ボソボソと前田と喋ってるとホームルームは終わった。

⏰:08/02/06 22:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#169 [乱]
「カズッ!!なんか面白い話??」

授業が終わり、文化祭準備のため女子がクラスに入ってくる。

皆がガヤガヤ騒いでる時、前田と和紀の元に仲倉 刹(ナカクラ セツ)が走って来た。

前田「刹〜聞いてやって??
和紀のチキンっぷり笑」

⏰:08/02/06 23:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#170 [乱]
和紀「前田クンどーゆー意味かなぁ‥??」

刹「ははっ笑

まーとにかく話してみ??」
和紀は昨日の事、そして今日謝りたいということをほとんど話した。

普通に考えたらこんな事で相談とかありえないし

恥ずいけどこの時俺は必死。

⏰:08/02/06 23:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#171 [乱]
そろそろ寝落ちです
もし良ければ、感想こちらにどんお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/06 23:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#172 [乱]
刹「‥カズ、ばっかだなぁ;」

話しを聞き終えると呆れて刹は言った。

和紀「ぐっ‥

だよね。」

反論は出来ない。俺だって自分でもありえないと思うから。

⏰:08/02/07 23:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#173 [乱]
「‥普通に謝れば許してくれるかな‥??」

刹「んー謝るだけじゃなくて、ちゃんと告れ!!」

「‥は!?;」

告るなんて正直考えてなかった;

「おー!!それ俺も思う!!」

⏰:08/02/07 23:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#174 [乱]
「や、告るとか無理だしッ‥///」

冷汗が流れた。

「‥いーいカズちゃん??茜チャンの言葉から考えて、

“好きな子の代わりにキスされた事”

に一番傷ついてるんだって!!」

⏰:08/02/07 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#175 [乱]
刹は彼女持ちだし女心を読む天才だと思う。

けど疑問は残る。

「無理やりキスしたことじゃなくて‥??」

「‥ぁあ、それにももちろん謝っとけ!!
幼なじみに押し倒されるとは思ってなかったでしょ;」

⏰:08/02/08 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#176 [乱]
「そか‥どうしても告らなきゃダメですか先生」

もう完璧に下手に出てる俺。

「そーいう所がチキン「じゃねえよ。‥や、そうかもしれない‥」

(確かにフラれるの恐くて仕方ない;)

―よく笑いそして泣いでばっかの茜の目が、真っ直ぐ俺を見る―

―昨日キスした茜の口から出るのは拒絶の言葉―

⏰:08/02/08 00:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#177 [乱]
そんな光景が瞳を閉じると浮かぶ

「告る事が物の終わりじゃないだろ??」

真面目な顔の刹が言った。
前田と俺は不覚にも感動しまくってた。

―告ることから何かが始まるかもしれない―

⏰:08/02/08 00:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#178 [乱]
純粋にそう思えた。

ダンッ

机を叩いて立ち上がり

「行ってくる。」

和紀は走り出した
二年二組の教室に向かって。

前田「刹‥すごいね」

刹「そーぉ??」

刹はにこにこしている。

「だってあの二人、どっからどう見ても両想いじゃん」

サラッと言った。

⏰:08/02/08 00:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#179 [乱]
ガラッ

教室のドアを開けて中を見た

(あれ?!茜いねー)

「茜どこ行ったか知ってる??」

美佳に聞いたつもりが‥

「あれっ一之瀬クン??どしたのぉー」

ワラワラと女が群がってきた。

⏰:08/02/08 00:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#180 [乱]
女の集団は“ニガテ”

一人一人は可愛いものだが
中学の時卒業式でボタンを全部むしり取られて以来、苦手意識が植え付けられていた。

「あ、えと‥茜知らない??」

一歩下がって聞いてみた。

⏰:08/02/08 00:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#181 [乱]
「茜見たぁー??」
「えー知らなーい。」
「あ、あたし見た!!」

和紀「マジで!?どこいた??」

「さっきまで教室いたけど桐生クンとどっか行っちゃったー」

「桐生‥??ありがと。」

「てか一之瀬クンも茜狙いって‥一之瀬クン?!」

和紀は走り出した。

⏰:08/02/08 00:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#182 [乱]
(また‥桐生かよ‥クソッ!!)

廊下を駆け巡り二人を探す。

(ちっくしょ‥あいつらどこいんだよ‥)


走りながら茜が行きそうな場所をしらみつぶしに探した。

男子棟二年の教室

女子棟

食堂

中庭

ベンチ

⏰:08/02/08 00:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#183 [乱]
「マジでどこだよ!!」

女子棟ベンチに来た後、もう場所が思い付かなかった。

(‥つか一番ありきたりなとこ忘れてた。)

屋上!!!!!!!

あまりに当たり前な場所だからこそ考えてなかった。
勘が“茜はそこだ”と言っている。

⏰:08/02/08 00:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#184 [乱]
屋上に向かう途中の廊下で茜とすれ違った。

「‥茜!?」

茜を抜かしてしばらくして気付く。

いそいで方向転換し茜の方へ走ると

嘘みたいに茜はいなかった。

⏰:08/02/08 00:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#185 [乱]
「まじかよ‥ハァ‥ハァ」

(‥まさか。)

このまま茜をまた探そうと動き出す前に一つの仮説が浮かんだ。

文化祭準備になってから茜のことはちょくちょく見てた。

なのに

朝逃げられ 放課後逃げられ。

(いくらにぶくてもわかる

‥俺、避けられてんよ‥)

⏰:08/02/08 00:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#186 [乱]
―その仮説は確信へと変わる―

「コンッ」

「‥‥」

「コンッ‥コンッ」

その日、家に帰ってから

茜のベランダから見える窓にいくら小石をなげても

茜は現れなかった。

⏰:08/02/08 01:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#187 [乱]
************「よし、頑張ろぉ」

茜はこの日決心したように家を出た。

茜が和紀を避けるようになってから一週間。

茜にとって信じられないくらい長い、長い一日の連続。

文化祭はとうとう明日に迫っていた。

⏰:08/02/08 01:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#188 [乱]
文化祭を明日に控え、茜はある決心をしていた。

今日は授業なしで朝から準備

女子棟に着くなりそれぞれのクラスが準備してるのが目に入る。

「本当いよいよ文化祭って感じだね〜」
「だね〜!!美佳明日一緒に回ろ??」

⏰:08/02/08 01:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#189 [乱]
「もち!!去年とか本当楽しかったよね〜」

「うんうん!!やばかった!!」


去年の文化祭‥か

美佳と騒ぎながらかなり楽しんだのを覚えてる。

⏰:08/02/08 01:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#190 [乱]
去年、和紀のクラスに立ち寄ってみると

和紀はたくさんの他校生にメアド渡されてた。

(結局メールしてるのかなぁ‥)

「ぁ;」

美佳が立ち止まる。

視線の先にはもちろん、女子に囲まれる和紀。

⏰:08/02/08 01:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#191 [乱]
茜「‥どしたの??行こ♪」
何でもないという風に笑顔で茜は歩き出した。

美佳「う、うん;」

(ちゃんと笑えてたかな、あたし。ひきつってなかった??)

教室に入るとすぐに美佳に呼ばれた。

⏰:08/02/08 01:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#192 [乱]
「どした〜??」

「‥茜さ、、茜こそどしたの??」

「ん?!何が?!」

本当は分かってる。美佳、心配かけてごめんね‥;

「‥和紀となんかあったの??」

美佳は不安そうだった。

⏰:08/02/08 01:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#193 [乱]
「あは〜流石美佳だね!!お見通し??笑


‥‥和紀好きな子いるんだって♪」

「は!?それ信じてんの!?(和紀が好きなのは茜だよ‥)」

「うんっ信じるよッ♪
和紀本人が‥ヒック

言ったッヒック‥だ‥もん‥」

⏰:08/02/08 01:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#194 [乱]
涙が頬をつたう。

「一週間‥ちゃんと考え‥ヒック‥あたし‥

和紀の事応援しなきゃ‥って‥ふぇ‥」

「諦めるって事!?」

「ずっと心の中で好きでいる‥」

美佳は大きなため息をはいた。

⏰:08/02/08 01:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#195 [乱]
「茜はそれで良いの??」

間を置いて

「和紀の事‥好きだから幸せになってほしいし」

精一杯茜は言った。

“和紀は茜の事が好き”

同じく幼なじみの美佳はそれくらいわかる。

⏰:08/02/08 01:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#196 [乱]
だからこそ、不服だった。

「‥そ、か;(何でこんなにからまっちゃったんだろう‥)」


茜「‥笑って、和紀を応援してくるよ‥美佳心配かけてごめんね;」

⏰:08/02/08 01:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#197 [乱]
「茜ッ謝らないでよ〜;あたしはいつも茜の味方だしっ」

美佳も半泣き状態。

ベランダに出てしばらく泣いた後トイレで目を冷やした。

美佳に話したおかげで心がちょっと軽くなった気がした。

⏰:08/02/08 01:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#198 [乱]
寒いけどどこか気持ちいい風に包まれる。

葉の落ちた木々が淋しげに、けなげに中庭に生えて

なんとなく懐かしい気がした。

************

⏰:08/02/08 02:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#199 [乱]
“パッ”

和紀の部屋に明かりがつく。

(よしっ帰って来たっ

頑張れあたし‥!!)

焼きたてのクッキーを下から持ってきて、ダウンを羽織りベランダに出る。

コンコンッ

窓を小突いてしばらく待った。

⏰:08/02/08 02:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#200 [乱]
ドキドキ‥ドキドキ‥

心臓の音が煩くて仕方ない
(これじゃあ和紀に聞かれちゃうよ;)

「茜ッッ!!??」

あんなに避けていたのに、和紀は嬉しそうに窓を開けてくれた。

⏰:08/02/08 02:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#201 [乱]
久しぶりの和紀の声―‥

低くて優しくて‥どこか甘い声

面と向かって喋るのも久しぶり。

ワックスでいつもよりたてた髪が似合って‥どんな俳優やジャニーズよりカッコイイ。

⏰:08/02/08 02:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#202 [乱]
部屋に入る時和紀が引っ張りあげてくれる


すごい近くて、和紀の香水の甘くて爽やかな香りがした


触れられている腕から熱が伝わって‥

⏰:08/02/08 02:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#203 [乱]
あたしは泣きたい程


和紀へのスキの気持ちを実感した。


「あったかーい‥」

寒いベランダと比べると和紀の部屋は天国のよう。

⏰:08/02/08 02:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#204 [乱]
前も思ったけど、本当ちっとも変わっていない和紀の部屋。

少し散らかった机

たくさんのサッカー選手のポスター

青色のベッド

特になにも飾ってない部屋で増えたのは‥CDコンポくらい

⏰:08/02/08 15:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#205 [乱]
「茜ちょっと待ってて!!」

??


和紀は部屋から出て階段をドタドタと音をたてながら降りていった。

(どしたんだろ??)

なんとなく、、ポスターを見る。


昔和紀の家に来てたときポスターのサッカー選手全員教えてくれたっけ///

⏰:08/02/08 16:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#206 [乱]
(えと‥一番左が‥あれ??なんだっけ??んーとんーと;)


ガチャッ
「‥お待たせ」

ほんのり良い香りとともに和紀が部屋に入って来た

手に持ってるのは―

「何それ??チョコケーキ!?」

⏰:08/02/08 19:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#207 [乱]
「‥フォンダンショコラ。母さんがが調度作ったんだけど多くて。食べて??」

「フォンダンショコラ!?

おいしそぉ〜//」

そういって和紀の持っているトレーに近づくと、和紀はわざわざホットミルクまでいれてくれていた。

「茜の大食い‥笑」

⏰:08/02/08 19:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#208 [乱]
和紀はあの少し意地悪そうな笑顔で言った

ドクンッ

(‥‥やば///

そんな顔しないでよ‥;)

―‥落ち着きかけた心臓が、速さを取り戻す

「うっうるさいな!!大食いはよく育つんだよ(?)///」
(あ;)

焦って意味分からない事口走ってしまった。

⏰:08/02/08 19:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#209 [乱]
「クックッ‥笑」

爆笑ですか!!

「まぁーとにかく適当にその辺座って〜」

私は床に座った。こないだの事もあって、ベッドには怖くて近づけない。

―‥そういえば、、こんな普通に喋ってるけど

喧嘩、してたんだった‥―

⏰:08/02/08 19:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#210 [乱]
あまりに普通に会話してるから肝心な事忘れてた;

「‥‥。」

急に気まずいオーラを出してしまった。

(どうしよ‥;)

和紀もそれに気付いたのか、少し離れた小さなテーブルの上にトレーごとおいて
その向かいに黙って座る。

⏰:08/02/08 19:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#211 [乱]
「‥なんでそんな離れてんの??笑」

「‥‥

‥ぇ、なんでと言われましてもゴニョゴニョ」

茜「きも 笑」
和紀「うっさい!!!」



「‥‥。」

しーん、、

⏰:08/02/08 19:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#212 [乱]
(うぅ‥;まず避けてたこと謝らなきゃ、だよね;


変に良いだしづらいよぉ;)
「「‥‥」」



「「あのさッ!!」」

完ッ璧にハモった

⏰:08/02/08 20:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#213 [乱]
「プッ‥あははは!!笑」

二人して大爆笑、、じゃなくて!!

「‥和紀から言って。何!?」

「や、茜からどーぞ。」


こういう時、幼なじみだからこその“意地”をいつも張ってしまう。

⏰:08/02/08 20:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#214 [乱]
(今日は喧嘩するためにきたんじゃない‥;)

「―‥ッあのね


気付いてかもだけど一週間避けて‥ごめん;」

我ながら素直に言えたと思う。

すると和紀はすごい申し訳なさそうに
「や、悪いのは俺だから‥」

(和紀‥なんかいつもと雰囲気ちがくない??)

⏰:08/02/08 20:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#215 [乱]
(なんか‥いつもより変に優しいけど‥;)

「‥和紀好きな人いるって言ったじゃん??」

「あ、あ〜〜うん;」

「なのにあーゆぅ事したから許せなかったの;」

和紀の顔がさらに申し訳なさそうに歪んだ。

「でも謝る暇も無い程避けるのはやり過ぎだったと思う‥」

⏰:08/02/08 20:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#216 [乱]
「‥あと‥蹴ったりとか‥笑」

「あれは痛かったッ笑」

「ぇえッ?!本当に本当に大丈夫??和紀サッカー部なのに‥


とにかくごめん‥」

「‥俺も話してい??」

⏰:08/02/08 20:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#217 [乱]
コクッ

無言で首を縦にふる

「‥俺も無理やりキスして‥;苛々してたとか理由にならないよマジで

茜が避けるのも無理ないし‥

そんで好きな奴の事「ちょっとストップ‥!!」

和紀は‘え??’というような顔。

(頑張って決めたんだもん、、言わなきゃ‥!!)

「次あたし良い??」

⏰:08/02/08 20:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#218 [乱]
「どぞ(まだ言い終わってねぇけど‥;ま、いっか)」

「その‥あたしら幼なじみだし、和紀の事‥


(頑張れ!!言えッ!!)




応援‥するよ??どんな‥子??」

⏰:08/02/08 20:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#219 [乱]
(どぉしよ‥;マジ涙出そうだよ‥

“ここで泣いたら全て台無し”

良いトモダチでさえいられなくなるかも‥;

堪えろッ‥)

茜はやや上を向いた。ポスターの選手と目が合う。

⏰:08/02/08 20:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#220 [乱]
ふと和紀を見てみた。

―‥表情が読めない

怒り?

悲しみ?

喜び?

和紀は‥何を考えてる?

⏰:08/02/08 20:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#221 [乱]
和紀は下を向いて言った。
「‥俺が今まで誰とも付き合った事無いの知ってるよなぁ‥??」

「ぇ;うん‥」

「そんな俺がキスして“自分の事が好きなのかも”とか思ってくれないの‥??」
和紀は下を向いたまま。

⏰:08/02/08 21:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#222 [乱]
「‥思わなかった‥」


嘘。


(思ったよ‥でも和紀が否定したんじゃん‥)




「茜だよ。」

―‥あまりに小さい声で君は言った。

⏰:08/02/08 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#223 [乱]
一旦休憩です
読んでくださってる方いらっしゃいますか‥??

⏰:08/02/08 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#224 [かえで]
よんでる*!
きゅんきゅんする^O^/
がんばって^^

⏰:08/02/08 21:19 📱:W43H 🆔:☆☆☆


#225 [さくら]
みてますっ
頑張ってください

⏰:08/02/08 21:20 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#226 [みなみ]
読んでるよ

頑張って

⏰:08/02/08 21:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#227 [LISA]
見てます
頑張って下さい!

⏰:08/02/08 21:27 📱:P703i 🆔:☆☆☆


#228 [ゆづみ]
見てます(*´∀`*)
頑張ってください♪

⏰:08/02/08 21:34 📱:V705T 🆔:☆☆☆


#229 [乱]
わッこんなに見てくださってるとは思いませんでした(涙)
皆さんありがとうございます
では更新します。

⏰:08/02/08 22:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#230 [乱]
「…え??」

正直聞き間違いかと思ったし何の事を言ってるのかさっぱりだった。

「…和紀??」

俯いていた和紀が顔をあげ

ただ真っすぐに、どこまでも真っすぐに


私を見つめた。


「………ッッ///」

⏰:08/02/08 22:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#231 [乱]
ジーーー

聞こえるのはエアコンの機械音

それ以外はただただ‥静寂。


和紀の視線と私の視線が交錯しあって


思考が‥止まる。

⏰:08/02/08 22:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#232 [乱]
体は素直に反応するのみ


カァー…

(また顔赤いんだろうな)


他人の事のようにそう考えた。

⏰:08/02/08 22:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#233 [乱]
「…俺。






茜が好きなんだ。」

君はあの甘い声でそう言った。
それさえも、あまりに遠い世界の事のように感じて

“アカネガスキナンダ”

何の事だろう…って思った。

⏰:08/02/08 22:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#234 [乱]
「‥茜!?」


君は驚いていた。
―…私が泣いていたから。


私は言葉を発することが出来ない

ただ“好き”が涙となってついに器から零れ出した

⏰:08/02/08 22:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#235 [乱]
目の前にいるキミが

私と同じように顔を真っ赤にして

でも目を反らさずに自分の事を好きだという。



時が永遠のように感じた。

⏰:08/02/08 22:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#236 [乱]
************
親同士が仲良かったから、生まれた時から一緒だった。

「大きくなったら結婚しようね」

幼稚園の時。これはまだ“恋”じゃなかった

「はぁ!?俺別に茜なんか好きじゃねーし」

小学校の時。あたしはもう好きで好きで仕方なかった。でもひやかされたキミはこう言ったから、大泣きした。

⏰:08/02/08 22:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#237 [乱]
「俺の事カズちゃんて呼ぶな。俺も高梨って呼ぶから。」

中学校の時。二年の時だけは同じクラスだったのにあまり喋らなかったね。


「茜同じ学校じゃん!!よろしく〜」

高一の時。雰囲気も丸くなってまた茜って呼んでくれて泣きたい程嬉しかったんだよ。

⏰:08/02/08 22:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#238 [乱]
それでも今この時


それまでの想いがちっぽけに見える程キミに恋してる。




「いつも和紀の隣に‥いたい///」

気付いたら―…こう言ってた。

⏰:08/02/08 23:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#239 [乱]
「…ぇ!?(聞き違い!?)本当ぬ俺で‥良いの??」

和紀は目をぱちくりさせている。

「‥和紀が良いの///ずっとずっとずーーーっと前から‥。」

「‥俺もだよ//」
そう言うと和紀はせっかくたてた髪をくしゃくしゃにした。

⏰:08/02/08 23:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#240 [美希]
この小説好きです
頑張って下さい

⏰:08/02/08 23:17 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#241 [乱]
昨日までは“幼なじみ”

今日からは“彼氏と彼女”

‥照れくさくってむずむずする感じ。

二人は「へへっ‥」

て同じように笑う。

「フォンダンショコラ食べよっか」
和紀が言った。

⏰:08/02/08 23:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#242 [乱]
美希さん
はじめまして
あわわわ//好きだなんて光栄です
コメありがとうございましたっ

⏰:08/02/08 23:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#243 [乱]
和紀が部屋の真ん中に小さなテーブルごと持ってきた。

茜と和紀の距離は向かい合って座っても1メートルもない

フォークを準備する作業にくぎづけになる‥

和紀の顔なんて見れないから。

⏰:08/02/08 23:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#244 [乱]
和紀のごつごつした骨張った手

サッカーで日焼けした腕


どれもこれも格好良くて
ドキドキ心臓が煩い///



「「えと‥いただきます」」

⏰:08/02/08 23:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#245 [乱]
“カチャカチャ”

フォークが皿にぶつかる音が響く

和紀は茜が来る前にもう十分食べたのかホットミルクばかり飲んでいた。

「‥おいし??」

「う、ん‥‥‥///」

(味なんて分からないよぉ;)

⏰:08/02/08 23:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#246 [乱]
「茜‥どしてうつむくの??」

私が照れまくってるのに気付いた和紀はだんだん普段の意地悪さを取り戻していった。

(微妙に顔がゆるんでるよ‥!!さっきまで一緒に照れてたくせに///)

⏰:08/02/08 23:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#247 [乱]
それでも意識しまくりの私は顔をあげられなかった。
とろ〜〜

フォンダンショコラから溶けたチョコが出て来た。

!!!!

「やばいおいしい‥」

フォンダンショコラのあまりのおいしさに‥和紀そっちのけで食べた。笑

⏰:08/02/08 23:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#248 [乱]
「茜チョコついてる」

フッと笑いながら和紀が言った。

(‥恥ずかし過ぎる‥)

「え、どこどこ??」

「顔近づけて。」

(!!そーゆーこと‥か笑)

⏰:08/02/08 23:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#249 [乱]
和紀の意図が分かった。

「あっあたし鏡持ってた!」

(ただでさえ恥ずかしいのにキスなんて無理!!)

私はちょっとだけ持ってきたミニバッグの中を探し始めた。

⏰:08/02/08 23:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#250 [乱]
「‥あ!!あったぁ‥!!」

バッグの中から小さな黒の鏡を見つけ出した。

「あったよ和紀!!ってあれ‥和紀‥??」

目の前にいた和紀がいない。
「なに??」
和紀は右隣りにいた。

(‥近ッ!!)

⏰:08/02/08 23:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#251 [乱]
「や;あの鏡があったん‥」



ちゅっ


!!!

和紀はいきなり茜の顎を引き寄せて、横から触れるだけのキスをした。

⏰:08/02/08 23:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#252 [乱]
「和紀!!!」

―‥ドキドキ‥―

(いきなりアップだったからびっくりしたぁ‥!!)

「確かに‥おいし♪」

笑顔で言う和紀は余裕を完全に取り戻した様子。

⏰:08/02/08 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#253 [みなみ]
見てます

今日ゎまだ更新しますか??

⏰:08/02/09 00:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#254 [乱]
もうちょっとだけ更新します

⏰:08/02/09 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#255 [乱]
「俺‥もちょっとだけしたいんだけどや‥??」

和紀は寂しそうに言った。
(演技派め‥!!)

前と違って私の意志を聞いてくれた事が嬉しかった。
(私、やなのかな‥??ううん多分そうじゃない


むしろもっと‥///)

⏰:08/02/09 00:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#256 [乱]
―‥私は黙ってただコクッと首を縦に傾けた



和紀はゆっくりと私を和紀に向かい合わせて座らせる。

そして斜め上からだんだんと和紀が近付いてくる。

恥ずかしくて目をつぶると
和紀はそっと口づけをした。

⏰:08/02/09 00:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#257 [乱]
最初は触れるだけ。

次第に和紀の舌が入ってきた。

お互い下手かもしれない‥けど必死に応えるように舌を絡ませる。

「ん‥‥ふぁ‥」

息が漏れ‥

何も考えられない。

⏰:08/02/09 00:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#258 [乱]
唇を離すと銀色の糸がひいた。


「‥‥‥。」


頭がのぼせてやばい///



和紀は私をゆっくり引き離した。

「和紀‥??」

⏰:08/02/09 00:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#259 [乱]
「‥これ以上すると俺止まんなくなるから‥今日はもう帰って??

俺お前のこと大切にしたいから‥。」

素直に嬉しかった。

「‥うん。ありがと///」

⏰:08/02/09 00:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#260 [乱]
また和紀が支えてくれてベランダに戻る。

(こんな幸せってあっていいのかなぁ‥)

「今日はありがとな。風邪ひくなよ」

和紀は優しくいってくれた。


そして
また布団の中で何度も幸せをかみしめた。

⏰:08/02/09 00:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#261 [乱]
今日の更新はここまでですまだまだ続くので、よかったら読んでください

⏰:08/02/09 00:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#262 [乱]
感想などよろしければこちらにお願いします
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/09 00:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#263 [乱]
ずっと片思いだと思ってた

和紀を見る度に
嬉しくてドキドキして、苦しくて胸が痛んで。


何度も諦められるなら諦めたいって思ってた‥

⏰:08/02/09 08:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#264 [乱]
諦めなくて良かった‥



心の底から思って胸がいっぱいになる

「ふー‥//」

カチカチ‥
――――――――――――美佳ぁ
頑張って良かった‥
ついに‥
――――――――――――ピッ
「送信っと♪」

⏰:08/02/09 08:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#265 [乱]
小学校の時から応援してくれてた美佳にとにかく伝えたかった。


♪♪♪


するとすぐに携帯から着メロが流れた

(さすが美佳‥私も肝心な事は口でいいたかった)

⏰:08/02/09 08:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#266 [乱]
『もしもしっ!?』

電話口の美佳はかなりあわてた様子

『もしもーし♪‥さすが美佳だねッ』

『何が??』

『やっあたしの事本当分かってるな〜って思って。笑』

『??てかっあのそーゆー事だよね??』

⏰:08/02/09 08:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#267 [乱]
『‥‥うん//そーゆーことです笑』

『まっ‥マジで!?!?!?



茜‥本当に本当におめでとぉ///

あたし自分の事のように嬉しい‥』

美佳は興奮して言った。

⏰:08/02/09 08:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#268 [乱]
『ありがと‥、美佳‥泣いてる??』

時折電話の向こうからグスッと聞こえる。

『そりゃ‥グスッ泣きたくなるよ〜‥!!だってあんたらくっつくまでかかりすぎ!!』

『もぉ美佳マジ大好きッッ//本当ありがとね♪』

『その言葉、旦那に言ってあげて笑』
『旦那て!!!』

⏰:08/02/09 08:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#269 [乱]
『‥あー‥でも茜覚悟しときなよ??和紀のモテ度はやばいから‥;』

『う‥;もちろん分かってる‥よぉ』

『桐生クンファンも黙ってないかも‥』

???
『なんで拓海‥??』

⏰:08/02/09 08:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#270 [乱]
『いや、桐生クンと茜は付き合ってるっていう噂が広まってるから‥』

『ぇえ!?;本当!?』

(うわぁ;最近よく一緒にいたからかなぁー‥)

『うん;まぁ大丈夫でしょ!!あたしがついてるしっ』

⏰:08/02/09 08:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#271 [乱]
美佳は明るくそう言ってくれた。

(最高の友達が私にはついている)

そう思ったらストンッと肩の荷がおりた気がした。

『美佳‥あたし頑張る』

『うんっ一緒にがんばろぉ♪』

⏰:08/02/09 08:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#272 [乱]
美佳は優しく

『んじゃーねっ』

といって電話をきった。


「ふー‥」

忘れてた;

和紀と付き合うという事の不安を。

選ぶという事は他を捨てるという事。

⏰:08/02/09 08:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#273 [乱]
和紀の事を好きだった子の怒りは私へ向けられるのだろうか、、



でも


私には和紀がいる。美佳がいる。他にも大切な人がたくさんいる。

そう思ったら不思議と平気で

その日すやすやと寝られた。

⏰:08/02/09 08:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#274 [乱]
************タンタンタンッ

美佳がいつものようにマンションの階段を下りてくる
手をふると美佳も同じように手をふった


「おはよぉッ♪」

「お、‥はよ;美佳、にやけすぎ‥笑」

「ぇーばれたぁ??だってもー嬉しすぎてっ笑」

⏰:08/02/09 09:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#275 [乱]
美佳はかなりにやけていて、なんとなく気恥ずかしい
「ちゃぁんと全部話してよね!!」

有無をいわせない笑顔。

「‥もちろんです」



それから昨日の出来事を話し出した。

⏰:08/02/09 09:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#276 [乱]
「で!!で!?」

「‥茜が好きだよって‥///」

「キャアー///和紀やばっ!!!」
「美佳騒ぎすぎ‥;」

「だってだって!!うわぁー超良いね!!」

美佳は本当嬉しそうに聞いてくれていた

⏰:08/02/09 10:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#277 [乱]
美佳との話しに夢中になっていると誰かに頭をくしゃとされた

「はよ!!」

「‥和紀///」

振り返り斜め上を見上げると笑顔の和紀がいた。

(和紀は、、照れたりしないのかなぁ‥)

意識しすぎの茜をよそに美佳が和紀の肩をポンッと叩く。

⏰:08/02/09 10:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#278 [乱]
「和紀ッおめでと!!!」

「‥さんきゅ笑」

「もぉー毎日毎日和紀のために茜は悩ん「美佳!!!」」

茜はポカポカと美佳を叩いた。

(き‥聞かれた!?今の///)

和紀を見上げると

「‥‥。」
真っ赤になって黙っていた。

⏰:08/02/09 10:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#279 [乱]
(ぷ

和紀も照れてる!!

可愛い〜!!)

そう思い思わず吹き出してしまう

「何笑ってんだよ‥バカ」

「バカって!!和紀のアホ 笑」

ちょっとギクシャクしながらもいつものように言い合ってしまう

「あたし先いこっかなぁ〜♪」

美佳が笑って言った。

⏰:08/02/09 10:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#280 [乱]
「美佳ッ!!!」

私は早歩きし始めた美佳を追いかけようとした‥が。

グイッ!!

腕を掴まれる。

「俺は一緒に行きたいんだけど」

(そんな言葉反則だよιι)

⏰:08/02/09 10:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#281 [乱]
でも私は断ることが出来なくて、、


和紀の隣を歩くことにした

「‥皆見てる///」

「まぁうちの学校の生徒同士で付き合ってるやついないしな」

淡々と言う和紀。

でも私は付き合ってるっていう言葉にもドキドキしてた。

⏰:08/02/09 10:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#282 [乱]
「ってか茜文化祭誰と回んの??」

「今日はずっと美佳と回るよ♪めっちゃ楽しみ!!」

「そっか‥」

和紀は少し寂しそうに笑った。

「‥あ。でも和紀のとこ行くから!!」

私は慌てて言う。

⏰:08/02/09 10:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#283 [乱]
「マジ??午後当番だから!!」

「うんっ!!じゃあ午後行くッ(うわ//なんかカップルっぽい‥)」


「和紀のとこ焼きそばだっけ??」

「おーかなり美味いよ??」
和紀は自慢げに言った。

⏰:08/02/09 10:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#284 [乱]
************


しっ視線が痛いです‥



学校の廊下を歩いていると学年を問わず、いろんな人からの視線をうける。

「えっ付き合ってんの‥??」

⏰:08/02/09 10:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#285 [乱]
そんなこそこそした声がそこらじゅうからする。


(聞こえてるから‥!!)


和紀は全然気にしていない様子‥むしろ‥なんか喜んでる??

(謎だ‥)

「カーズーキーー!!」
「カズーッ」

廊下で、前から二人の男子が走って来た。

⏰:08/02/09 10:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#286 [乱]
(この二人、よく和紀と一緒にいる人達だ!!

でもこっちの人名前なんていうんだろぉ)

二人が近づいて来たので顔が分かった。

一人は名前がわかる。

確か‥仲倉 刹クンだっけ

⏰:08/02/09 10:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#287 [乱]
クラスの友達がしきりに格好良いと言っていた。

一之瀬和紀

桐生拓海

仲倉刹


うちの学校のイケメンTOP3らしい‥

確かにタイプじゃないけど格好良いのかもしれない

⏰:08/02/09 10:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#288 [乱]
ワックスで少しだけたてた髪は和紀よりは長め


お兄系の顔立ちで、センスの良い銀のアクセ


(この人も相当モテるだろうなぁ‥)

「窓から和紀が誰かと一緒に来るの見えてさ‥珍しいと思って見に来た笑」

⏰:08/02/09 10:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#289 [乱]
そう言ったのは刹クンの隣の人

「‥お前ら本当暇人な;笑」

「で、この子が茜チャン??」

刹クンが和紀に聞いて茜を見つめた。

「ぉー俺の彼女!!」
(和紀‥!?)

⏰:08/02/09 11:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#290 [乱]
“俺の彼女”

嬉しくて嬉しくて‥また顔がほてる‥///

茜は和紀の斜め後ろで俯いた



「「は!!??マジ!!??」」
二人はあんぐりと口を開けている。

⏰:08/02/09 11:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#291 [乱]
「マジマジ!!‥ぐぇっ!!」
和紀は二人に一瞬連れてかれてしまった

「ごめん、茜チャンちょっと待ってて〜♪」

和紀の左腕を掴んでいる側の人が言った

(‥!? あたしはどうすれば‥ι)

⏰:08/02/09 11:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#292 [乱]
私は三人が戻って来るまで、廊下の窓から校舎の下を見ていた


他校生

保護者

沢山の人が校門に集まってくる。

(すごいなぁ‥!!去年よりずっと多いよ‥)

⏰:08/02/09 11:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#293 [乱]
びっくりしながらも見続けて5分。ようやく三人が戻って来た。

「やー和紀借りちゃってごめん!!」

「‥いえι」

男子に対して少し人見知りするのでつい緊張してしまう。

⏰:08/02/09 11:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#294 [乱]
「あ;えっと待って(茜‥こいつら知らないよな)


こいつら俺のダチで」

紹介し始める和紀を前田が遮る。

「どもっ前田ッス!!」

満面の笑み。

⏰:08/02/09 11:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#295 [乱]
あまりに人懐っこい笑顔に緊張は和らぐ。

「仲倉刹です♪カズをよろしく笑」
「よろしくじゃないだろ!!」

和紀の素早いツッコミに慣れてるみたいだし‥笑

そして刹クンも前田クンも優しそうだった。

「高梨‥茜です」

緊張しながら私は言う。

⏰:08/02/09 11:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#296 [乱]
すると

「かわいー!!」

前田君がいきなり大声を出した。

「前田うっさい!!」

びっくりする私とは裏腹に和紀は笑ってつっこんだ。
「ははは!!」
刹君の笑いにつられて私も笑ってしまう。

⏰:08/02/09 11:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#297 [乱]
いい人達だな‥


憧れるくらい和紀達は仲良さそうで

何だかあったかい気持ちになる。


「茜〜!!」
四人で話していると前から今度は美佳が来た。

⏰:08/02/09 11:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#298 [乱]
「みかぁー!!」

美佳に気付いた四人はそろって美佳の方を見る。

美佳は少しびっくりしながらもこっちへ来た。

「あたしもいーれて♪笑」
「どーぞどーぞ笑」
いち早く答えたのは前田君。

(何だかキャラが分かって来たかも‥笑)

⏰:08/02/09 11:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#299 [乱]
「前田です!!前チャンって「呼ばなくて良いから♪俺は仲倉 刹ね♪」

「コラ刹なに邪魔してんねん!!」

「ははっ」
茜と刹と和紀はまたもや笑う。

美佳は‥あれ??



刹君をずっと見てる‥??

⏰:08/02/09 11:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#300 [乱]
皆で喋ってる時も

美佳は頬をそめて刹君の方をちらちら見ながら喋る


(可愛いー!!!

てか

あんな顔‥初めて見た‥)

思えば美佳が誰かにホンキで恋してるのを見たことなんてない

⏰:08/02/09 11:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#301 [乱]
でも今前にいる美佳は完全に恋してる目


―‥一目惚れなんてあるわけないって思ってた‥―


こんな美佳を見てしまうと否定なんて出来るはずない。

⏰:08/02/09 11:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#302 [乱]
沢山の励ましと


大きな勇気と


大切な友情


こんなに素敵なものをくれた美佳

(今度は私が応援する番だね‥///)

⏰:08/02/09 12:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#303 [乱]
何を話していても‥つい美佳と刹君を見てしまう自分がいた


(応援するってこんな気持ちなんだ‥)



「そろそろクラス戻んなきゃな」

⏰:08/02/09 12:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#304 [乱]
刹君がそういうと美佳が寂しそうな顔をした

美佳を応援する気持ちでいっぱいの私は、同じように寂しい気持ちになる

和紀と離れなきゃいけないっていう寂しさの方が大きかったけど///

⏰:08/02/09 12:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#305 [乱]
それでも

「そうだね!!」

って美佳は笑顔を作って言った。


茜が美佳と戻ろうとすると
また
腕を引っ張られ

「ちょい茜借りる♪」
美佳に和紀が言う。

⏰:08/02/09 12:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#306 [乱]
一時休憩です

もしよろしければ感想など、こちらによろしくです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/09 12:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#307 [たら]
>>1-200
>>201-400

⏰:08/02/09 13:09 📱:N903i 🆔:☆☆☆


#308 [乱]
たらさん
アンカーありがとうございます

⏰:08/02/09 13:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#309 [乱]
「もち♪いいよ〜イチャコラしとけ〜」

「美佳何いってんの!!」

茜の言葉は全部無視され、美佳はヒラヒラと手を振っていた。



スタスタスタ‥
「ちょっ‥和紀!!」

⏰:08/02/09 13:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#310 [乱]
和紀の顔は見れない。

ただ引っ張られ



そこは資料室。

和紀は先に茜を中に入れ自分も中に入ると

ガチャッ

鍵を閉めた。

⏰:08/02/09 13:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#311 [乱]
「和紀っどしたの??」

??

「浮気者ー」

和紀はすねたように言った。

「‥‥え??(何かしたっけ!?)」

「今刹にみとれてたでしょ」

⏰:08/02/09 13:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#312 [乱]



本当のばか??笑

「んなわけないじゃん!!」
「‥ちょっと言ってみただけ〜笑


だって本当に見てたし‥」

和紀は冗談混じりに言った。

⏰:08/02/09 13:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#313 [乱]
「あのねぇ!!!笑


美佳の様子に気付かないの??」

「は??なんで美佳‥??」

(本当ににぶすぎるよ和紀‥

でもあたしに嫉妬してくれたの??///)

⏰:08/02/09 13:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#314 [乱]
和紀の事だからちょっと意地悪で言ったのかも知れない‥けど少しすねた和紀が可愛くて。


「美佳は多分〜‥‥やっぱり内緒ー♪」

「言えし!!笑


ま、いーやちょっとこっちきて??」

⏰:08/02/09 14:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#315 [乱]
「‥ん///」

和紀がちょっとエロいって事を知った。

思えばすぐ近づきたがる


―‥でもそんな和紀にものめり込んでいる

!!!
「あっっ」
和紀に近づこうとする時資料室の時計が目に入った。

⏰:08/02/09 14:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#316 [乱]
「何??」

(やばい!!もうこんな時間!?)
「ごめん‥;もうクラスの方に行かなきゃ;」

時計はそろそろ9時になるところ

茜は9時には教室に行って最後の指示を出さなければならない。

⏰:08/02/09 14:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#317 [乱]
ドアの前にいる不服そうな和紀をおしのけて外に出ようとする

和紀は急ぐ茜の肩を掴み


“ちゅっ”


触れ合うだけのキスをした
「和紀‥///」

⏰:08/02/09 14:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#318 [乱]
和紀はいたずらっぽく笑って

「いってらっしゃい」

と言った。

私は恥ずかしくて‥答えもせずに廊下を走る

(和紀の‥ばか///)

⏰:08/02/09 14:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#319 [乱]
************ガラッ


教室のドアを開けると皆の視線が一斉に茜に降り注いだ。

(やば‥皆もうそろってる;)

「遅かったね」
「ごっごめん;それじゃ始めよっか!!」

⏰:08/02/09 14:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#320 [乱]
拓海に慌ててそう言うと

最後の合同ホームルームが始まった。


「‥‥てなわけで、‥今日の文化祭楽しんで最高の思い出にしよーな!!!」

拓海は最後に締め括った。
オーッ!!!!

クラスから歓声があがる。

⏰:08/02/09 14:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#321 [乱]
高二の文化祭、二組と合同で良かった‥


心から思える最高のクラス

ちょっと感動しながら男女別の教室で‥

それぞれ衣装に着替えた。

⏰:08/02/09 14:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#322 [乱]
「何これ!!!めっちゃはずいんですけど‥///」

「似合う!!??」

「似合う似合う!!」

「本当ですか!?ご主人様〜とかいって笑」

恥ずかしがる子、乗り気な子それぞれ。

‥私はもちろん前者

⏰:08/02/09 14:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#323 [乱]
メイド服だなんて恥ずかしくて仕方ない///

「ありえないし‥」

私が呟くと後ろから美佳が現れた。

「茜ッこっち向いて〜!!


わっ茜めっちゃ似合う〜!!」

⏰:08/02/09 14:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#324 [乱]
「わ‥本当だ〜!!」

(早百合まで‥;;別に似合っても嬉しくないし‥)

「ってかメイクぐらいせんか!!」

美佳に怒られた‥しかも早百合までもいつもはしないのにメイクしている。

⏰:08/02/09 14:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#325 [乱]
「ハイハイ‥;」

茜は面倒臭そうにメイクをした。


メイクをし終わると待ってくれていた皆と一緒にに男子と合流

「‥うわ!!!」
男子はとにかく驚いている
(やっぱ恥ずかしいよぉ‥;)

⏰:08/02/09 20:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#326 [乱]
訂正です‥
×一緒にに
〇一緒に

すみません

⏰:08/02/09 20:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#327 [乱]
男子は全員スーツを着ていて‥執事というよりホストみたい。

拓海はというと、、誰よりもスーツが似合っていて

女子の半数近くがくぎづけ状態‥


私の視線に気付いたのか拓海はニコッて笑って

“ニアッテル”
口パクでそういった。

⏰:08/02/09 20:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#328 [乱]
“アリガト


タクミモ”


口パクで返す。

すると

「でしょー??」
拓海は声にだして言った。

⏰:08/02/09 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#329 [乱]
拓海の笑顔は本当に無邪気で羨ましいほどに可愛い。
茜はフッと笑って

「がんばろッ!!」

少し離れた拓海に言う。

「もち!!!」
拓海は少し大きめの声で答えた。

―準備を全て終えた10時、文化祭は始まった―

⏰:08/02/09 21:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#330 [乱]
************
「何様のつもりー??」

「‥‥‥。」

「ねぇねぇどうやって落としたの〜??」

「‥‥‥。」


(うわー漫画みたいな台詞)
今メイド姿の茜を囲むのは3人。

⏰:08/02/09 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#331 [乱]
何でこんな事になってるかって‥??

―それはつい5分位前の事―

「あのさ〜ちょっと来てくんない??」

受付の茜を訪ねたのは喋ったこともない高校三年生の先輩。

(なんかやな予感がする‥)

⏰:08/02/09 21:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#332 [乱]
美佳も早百合も裏方で、

それに巻き込みたくないから私は一人で渋々着いていった。

もう一人の受付の子が心配そうにしていたけど;



連れて来られたのは誰もいない屋上。

⏰:08/02/09 21:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#333 [乱]
先輩達は何やらご立腹の様子だった

(そりゃ‥そうだよね;)

なんとなく予想していたことだったからあまり驚きはしなかった。


「‥てかあんた一之瀬クンとも付き合ってるって聞いたけど二股??」

⏰:08/02/09 21:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#334 [乱]
それで今に至る。

(はぁー本当面倒くさっ


大体なんで和紀と付き合うことをあーだこーだ言われなきゃなんないわけ!?)


先輩達の偉そうな態度にムカついて返答する気にもならない。

⏰:08/02/09 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#335 [乱]
私は無言を貫き通す

だって

やり方が気に入らないから。

気に入らなきゃ屈服なんて死んでもしない

「なんか言えよ!!」

リーダー格の子が茜につっかかった。

⏰:08/02/09 21:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#336 [乱]
そう言われた瞬間、私の中で何かが

キレた―‥

「‥何でそんな事言われなきゃいけないんですか?!」
「はぁ!?」

「‥私は和紀だけが好きで、拓海と二股なんかしてません!!」

怒りがどんどん膨れ上がる。

⏰:08/02/10 05:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#337 [乱]
「‥それにッ!!和紀が好きなら、拓海が好きなら、本人に言わないと伝わらないと思いますけど」

私はブチ切れていた。
言葉がどんどんと出て来て―‥止まらない。


「そーゆーこと。」

!?
先輩が逆切れして茜を殴ろうとしたその時、入口にいた拓海が冷ややかに言った。

⏰:08/02/10 06:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#338 [乱]
「桐生クン!!??」「拓海!!??」

茜も先輩達も一気に拓海を見た。

(拓海‥何で!?)

「茜には俺が言い寄ってるだけなんで。」

拓海はキレながらも続ける。

先輩達は唖然としてびっくりしたまま固まっていた。

⏰:08/02/10 06:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#339 [乱]
「‥つか何してるんすか‥??」

拓海とは全く思えないほど冷たく‥厳しい目。

「ぇ;えと‥あの」

先輩達があたふたしだす。

「言っときますけど茜に手出したら俺も、和紀もぶっ殺しますから」
拓海は凍ったような目で言った。

⏰:08/02/10 06:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#340 [乱]
「‥‥い、行くよ!!」

先輩達は拓海に脅えながら逃げようと拓海の隣のドアを開けた

「‥本気だから。

あと他のセンパイ達にも言っといて下さい。」

逃げようとする先輩達の耳元で囁く拓海は、本当に怖い感じだった

⏰:08/02/10 06:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#341 [乱]
バタバタバタッ

先輩達が階段を降りる音がする。


屋上には茜と拓海だけ。

「‥はぁー‥」

私はとりあえず安心してしゃむ。

すると拓海も隣に来て座った。

⏰:08/02/10 06:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#342 [乱]
茜はちょっと戸惑いながらも

「‥ありがと。」

と言った。

「どーいたしまして♪」

そう言った拓海はいつも通りの無邪気過ぎる可愛い笑顔だった。

「‥拓海って怒ると恐いんだね 笑

てかどーしてきたの??」

⏰:08/02/10 06:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#343 [乱]
「あー受け付けの中本が教えてくれた。」

「かなが??そっかぁー!!本当助かったぁ」

「俺‥かっこよかった??」
「かっこよかったけど恐すぎだから‥笑」

「だってあれくらい言わねーとまた呼び出されるよ??」

⏰:08/02/10 06:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#344 [乱]
「そっかぁー、もう大丈夫かなぁ??」

「大丈夫!!」

‥ありがとう。

本当は言い足りない程、拓海が来てくれて嬉しかったんだ。

不安で怖くてむかついて。

⏰:08/02/10 06:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#345 [乱]
「ありがと‥」

私はもう一度心を込めて言った。



バッ

拓海は私を抱きしめた

私は和紀の顔がパッと浮かび拓海の胸板を両手で押す。

⏰:08/02/10 06:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#346 [乱]
‥ビクともしない。


「離して!!」

「無理。」

拓海の顔が見えない。

―ドクンドクン―
(何でこんなにドキドキしてんの‥;とにかく離れなきゃ!!)

私はさらに力を入れる。

⏰:08/02/10 06:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#347 [乱]
すれと拓海ももっと力を入れて





「‥俺にしとけって‥」

耳元でいった。


拓海‥本気‥なんだね。


声震えてるよ‥?

⏰:08/02/10 06:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#348 [乱]
「たく‥「ごめん和紀と付き合ってるんだよ‥な‥

今日人から聞いて‥


焦っちゃった

ごめん、、」


拓海は切なそうに微笑んだ。
私は何も言えなくて。

拓海の気持ちが痛いほど分かるから。

⏰:08/02/10 06:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#349 [乱]
「‥ごめん‥


私には和紀しかいないの‥」

私はやっとの思いで拓海に伝える

拓海のさらさらな黒髪が風に吹かれて拓海の目を隠した。

その髪を払いのけずに

「‥‥わかった」
拓海は私を話してくれた。

⏰:08/02/10 06:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#350 [乱]
―‥拓海の上履きに二滴のしずくが落ちた‥―

拓海の目は隠れて見えなくて

でも私にはどんな顔してるか分かるんだ―‥

何年も何年も片思いしてたから。

ガチャッ

私は拓海を置いて屋上から出た。

⏰:08/02/10 06:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#351 [乱]
昨日は書き途中で寝てしまい、ご覧になっていた方すみませんでした

いったん休憩です

⏰:08/02/10 07:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#352 [乱]
階段を降りてクラスへ向かう途中何とも言えない気持ちになった


ぎゅぅうーって胸が締め付けられる感じ


恋ではないけど

すごく、切なくて。

⏰:08/02/10 13:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#353 [乱]
ここ二週間近く拓海と一緒に仕事をしてて拓海の良いとこたくさん見つけた。


仕事に真面目で

誰に対しても壁がなく皆に慕われてて

気付くと陰でサポートしてくれる。

⏰:08/02/10 13:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#354 [乱]
拓海の事だから、今日の午後にはきっとけろっとした様子で接してくれる


でも拓海の事だから本心を隠してるってすぐ分かっちゃうんだ―‥


拓海‥こんな私を無条件で好きでいてくれる。

どうして‥??

⏰:08/02/10 13:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#355 [乱]
************
仕事をこれ以上サボるわけに行かないので、心は複雑なまま‥クラスに戻った。


「ごめんっかな!!」

「あっ茜!!大丈夫だった!?一応桐生が行ったみたいだけど‥」

⏰:08/02/10 13:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#356 [乱]
「うん!!大丈夫だったよ!!かなこそ一人で大丈夫だった??」

「うんっ大丈夫、もうすぐ交代だし♪
てかさっき一之瀬クン来たよ??」

「えっ和紀きたの!?
なんか言ってた??」

⏰:08/02/10 13:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#357 [乱]
「茜いる??って。で、『今ちょっと‥』って言っといた!!
てか茜一之瀬クンと付き合ってるって本当!!??」

かなは興奮して一気に言った。

「‥うん///(ひゃぁ;やっぱ照れる;)」

⏰:08/02/10 13:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#358 [乱]
「やっぱそうなんだ!!!うっわ〜おめでとぉ!!!」

「えへへ(#^.^#)ありがと//」

茜は照れながら答えた。

「一之瀬クンが彼氏とかいーなぁ♪♪まさか‥それで先輩達に呼び出されたの!?」

⏰:08/02/10 13:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#359 [乱]
かなは矢継ぎ早に質問をした。

「ぅん‥ま、ね;」

「うわ‥恐いね先輩達;
でも茜!!気にする事ないよ!!
茜の方が性格も良いし一億倍くらい可愛いから!!」

「かな大好き♪かなの可愛さには負ける!!」

そう言うとかなはとにかく興奮しまくりながらその後も応援してくれた。

⏰:08/02/10 14:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#360 [乱]
美佳「よっ」

茜・かな「「みかー!!」」

かなと盛り上がっていると先に着替えた制服姿の美佳が呼びに来た。

「茜、かな!!受付代わるよ〜♪」

交代時間になったようで当番の子も。

⏰:08/02/10 14:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#361 [乱]
「ありがとっ

あっ美佳ーちょっと私着替えてくる〜」

「ほーい♪ここで待ってる!!」

―‥私はメイド服を脱ぐため家庭科室に向かう。

(よしっ誰も使ってない♪)
私は一人、家庭科室で着替え始めた。

⏰:08/02/10 14:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#362 [乱]
(‥‥

‥‥‥気のせいかな

誰もいないはずなのに視線を感じる。

それにたまにカチカチッみたいな音もするし;

‥気のせいだよね♪誰もいないし!!)

⏰:08/02/10 14:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#363 [乱]
(でもなんか‥不気味;)

茜は少し恐くなってちゃっちゃと着替えた。






―‥この時感じた視線の意味を知るのはもうちょっと先のお話―‥

⏰:08/02/10 14:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#364 [乱]
「みかー!!」

制服に着替え終わり模擬店近くの美佳の元へ向かう

そこはかなり賑わっていて美佳を探すのも一苦労。

(あ!!!美佳!!


あれ‥美佳囲まれてない!?)

一人でベンチに座っていた美佳は確かに他校生の男子5、6人に囲まれていた。

⏰:08/02/10 14:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#365 [乱]
茜は美佳を助けるためにずんずんとそのかたまりへむかった。


「美佳!!」

「あ、あかねー!!

じゃあたし友達来たんで;」
美佳もそそくさと立ち上がった。

⏰:08/02/10 14:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#366 [乱]
男「えー良いじゃん一緒にまわろぉよー!!」

茜「美佳行くよっ!!」

男「わっ!!こっちの子も超可愛くね!?」

男「本当だ!!じゃ二人とも一緒にで♪」

(しつこ‥こういうチャラチャラした奴大ッッッ嫌い‥!!)

⏰:08/02/10 14:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#367 [乱]
茜「いや本当無理なんで」
茜は美佳の腕をとって歩き出した。

しかし

男「そんな事言わないで♪てかメアド教えて??」

男達のうちの一人が茜の肩を掴んで言った。

(軽ッキモッ!!)

⏰:08/02/10 14:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#368 [乱]
もともと男というものにあまり免疫がない方で。

チャラ男に肩を触られたあまりの気持ち悪さに

‥‥怒りと吐き気が込み上げる

「人の女に何してんの」

茜の鉄拳が炸裂する5秒前、大好きな低い声がした。

⏰:08/02/10 14:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#369 [乱]
美佳「和紀!!‥と‥刹くん///」

和紀の隣に刹が同じくキレた目をしていたが茜の目には映らなかった。

茜「和紀ぃ‥」

和紀「手ー話せよ。」

高身長の和紀と刹が上から睨み下ろすと男はすぐに手をどかした。

⏰:08/02/10 14:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#370 [乱]
さらに和紀と刹が一緒にいるため周りの人達が注目しだした。


その空気にいてもたってもいられなくなったのか
男達はあわてて行ってしまった。


「茜大丈夫か!?」

⏰:08/02/10 14:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#371 [乱]
皆の前なのに和紀はそっと私を引き寄せた。

「‥だいじょぶ‥」
嬉しくて涙声になってしまう。

和紀は私を離して肩を持ち
「お前なー‥無防備すぎんだよバカ!!」
とふてくされて言った。

⏰:08/02/10 14:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#372 [乱]
怒る和紀を見てまた胸が締め付けられる―‥

だって‥

すぐかけつけてくれた和紀は‥

私にはヒーローに見えたんだ‥///

「バカってひど!!笑」

⏰:08/02/10 14:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#373 [乱]
そう笑う茜の肩を、和紀は少し屈んでポンポンってはらった。

「‥消毒」

不思議そうに見つめる茜に和紀は答える。

「‥ッッ///」

真っ赤になる私の横で呆れた顔をした刹と美佳が

「おーい‥笑」
と笑った。

⏰:08/02/10 15:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#374 [乱]
茜「‥ぁあっ!!刹クンもありがとぉ!!」
美佳「ホントにありがとぉ‥///」

「いえいえ♪どう致しまして♪」
刹君はフッと優しい顔で言った。

美佳の方を見るとまた真っ赤になってる‥!!

⏰:08/02/10 15:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#375 [乱]
(これは間違いない‥美佳ぁー頑張れ!!!)

私はまた応援モードに切り替わったけど、、

美佳はいつもの美佳じゃなくて上手く喋れない様子だった。

「そぉいえば、和紀達当番じゃないの??」

⏰:08/02/10 15:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#376 [乱]
和紀「‥あー‥茜達がナンパされてんの見てとりま前田に押し付けて来た‥笑」

ちらっと焼きそばの模擬店をみた刹君が吹き出した。
「プッ‥前田がキレてる‥笑
戻ってこいってさ!!」

⏰:08/02/10 15:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#377 [乱]
和紀達のクラスの模擬店を見ると
前田君がこっちを見て、和紀達をしきりに呼んでた。
その様子がなんか可愛くて笑っていると

「ちょーどお昼だし食いに来いよ」
と半ば強引に和紀が茜と美佳の腕を連れて向かった。
「ちょーまって」

⏰:08/02/10 15:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#378 [乱]
「どした??刹??」

刹は誰かと携帯で電話をしている。

刹「えっどこにいんの??


うん‥うん‥


オッケ今から行く。」

刹は電話を切った。
(なんか嫌な予感がする‥)

⏰:08/02/10 15:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#379 [乱]
和紀「来たって??」

刹「うん、やっと来たみたい‥笑 ちょい行って来ていい??」

和紀「いんじゃね??一人くらい平気だろ」

茜は恐る恐る聞いてみた。「だっ‥誰が??」

刹「んー彼女ー!!じゃいってくるわ♪」

⏰:08/02/10 15:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#380 [乱]
爽やかに言うと刹は走って校門に向かった。

「‥‥‥‥‥。」

かなり気まずい空気が流れる。
美佳は黙って泣きそうな顔をしていた。

「どした??行こ??」

和紀は何も分かっていない様子でそのまま私達を引っ張った。
(和紀のあほー;;)

⏰:08/02/10 15:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#381 [乱]
ちらっと美佳の方をむくと‥一瞬泣いているように見えた。

でも

「うんっ焼きそば楽しみ〜!!」

すぐに笑顔に戻って美佳は言った。
(無理してるのバレバレだよ‥みかぁ!!涙)

⏰:08/02/10 15:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#382 [乱]
今すぐにでも美佳の話聞いてあげたいって思った。

でも‥なんか今触れたらいけない気がして‥

美佳は文化祭を楽しもうとしてる気がして‥素直に和紀に従った。

************
「‥おっせーよ和紀!!」

「ごめん前田!!今度なんかおごるから!!笑」

⏰:08/02/10 15:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#383 [乱]
「マジで!?」

前田の顔がぱっと明るくなる。

(前田君って本当面白いなぁ)

そんな事を考えていると

「ちょっと待ってて〜」

和紀が手袋を付けながら言った。

しばらくすると和紀が焼きそばをニパック持ってきた。

⏰:08/02/10 15:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#384 [乱]
和紀のクラスの模擬店は中庭にあり
一番じゃないかってくらい賑わっていて、大行列が出来ていた。

なのに和紀はこっそり並んでいない茜達に持ってきてくれた。

そして和紀は
「マジうめぇから!!」
そういって大忙しの模擬店の中に入っていく。

⏰:08/02/10 15:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#385 [乱]
「ふふっ茜ちゃんの旦那はやっさしーなぁ♪」

いつもの元気を取り戻した美佳が食べる場所を探しながら笑う。

「もー///旦那じゃないって!!あ。ここ空いてる!!」
私たちは和紀達の模擬店近くのベンチにこしかけた。

⏰:08/02/10 15:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#386 [乱]
「んっ‥


おいっしー!!!」

「本当だぁっ‥やば!!」

焼きそばはめちゃめちゃ美味しかった。

美佳と二人で食べつつ、次にどこへ行くか相談する。

(美佳‥無理して笑ってる;)

何度もそう思ったけどあえてふれない。

⏰:08/02/10 16:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#387 [乱]
喋りながらも和紀の事が気になってちらちら見てしまう‥。


「いらっしゃいっ」

元気に微笑む和紀。

日焼けした腕で汗を拭いながら焼きそばを炒める和紀。

本当にきらきらして見えるんだ///

⏰:08/02/10 16:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#388 [乱]
「やっぱ気になってる〜笑」

ぽーっと和紀を見ていると美佳につっこまれた。

「‥ぅ;だって和紀モテるんだもん;あっほら見て!!!」

「え??」

他校の女の子達が焼きそばを炒める和紀に話しかけた。

(ほら来た‥;)

⏰:08/02/10 16:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#389 [乱]
「茜!?」

私はパックを置いて
かろうじて声が聞こえる所まで近づいた。


「あのぉー良かったらメアド教えてくださいッッ///」

(むー‥和紀には彼女いるの!!!てかあれ‥??


あたしメアド知らない!!!)

⏰:08/02/10 16:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#390 [乱]
なんとなく照れ臭くって中学で携帯買ったのにアド教えてなかった

そしてもちろん聞いてもいない;

(メアド知らないカップルてどんなだし‥;)

茜は一気にへこんだ。
‥そしてまた和紀を見る。

⏰:08/02/10 16:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#391 [乱]
(教えませんように‥!!)

私は必死に祈る。



「ごめん俺彼女いっから‥」

和紀はその子達に申し訳なさそうに言った。

断るって信じてはいたけど‥やっぱり嬉しかった。

⏰:08/02/10 16:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#392 [乱]
『彼女』

という単語が頭の中でリピートされる。

(あっ!!そーだ!!)


茜「あのぉーメアド教えてくれませんか??」

私は後ろから和紀に呼び掛けた。

⏰:08/02/10 16:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#393 [乱]
和紀「‥(またかよ;)あのー俺彼女い‥‥茜!?」

振り向き様に驚いた和紀は可愛かった。

茜「ふふっ騙された〜」

私が笑うと和紀に頬を抓られ言われた。

「あ‥確かに俺もメアド知らね‥笑」

⏰:08/02/10 16:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#394 [乱]
「「ははっ」」

二人して思わず笑ってしまった。





私は和紀のメアドをゲットし、超多忙だった文化祭からの帰宅後“初”メールを送った。

***********

⏰:08/02/10 16:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#395 [乱]
またまた休憩です〜

感想などもしよければどんどんお願いします

⏰:08/02/10 16:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#396 [みなみ]
ずーっと
見てます

何時頃また書き始めますか?

⏰:08/02/10 16:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#397 [乱]
ぇと多分夜8時以降頃になってしまうと思います

⏰:08/02/10 16:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#398 [みなみ]
わかりました

またみに
きますね

これからなんか
用事あるんですか?

⏰:08/02/10 16:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#399 [乱]
見てくださってありがとうございますはいちょっと出掛けなきゃいけないんです

⏰:08/02/10 16:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#400 [みなみ]
ぢゃぁまたね

⏰:08/02/10 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#401 [乱]
今帰宅しました8時から更新します

⏰:08/02/10 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#402 [乱]
カチカチッ‥

(よしっこれでOKっと‥)

ピッ

茜は携帯を閉じると枕に顔をうずめた―‥

(今日の和紀はすごい甘かったぁ‥ただの幼なじみの時とはやっぱり違うね)

思い出してはドキドキする。

⏰:08/02/10 20:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#403 [乱]
♪♪♪♪♪

(返信はやっ‥)

驚いたけど少しにやけつつを開く。

――――――――――――From 和紀
Sub Re:初だね
____________確かに笑
メアド知らなかったのはびっくりだった!!

てか今日茜のクラス行ったんだけどいなかった‥
――――――――――――

⏰:08/02/10 20:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#404 [乱]
(あ‥すっかり忘れてた;
しかも呼び出されてたなんて言えないし‥)

カチカチッ


ピッ

(送信っと‥)

♪♪♪
次は5分後位に返信が来た。

⏰:08/02/10 20:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#405 [乱]
――――――――――――From 和紀
Sub Re:Re:Re:初だね
____________メイドがトイレとか行くなよ‥笑

てかメイド服見たかったダチが皆茜可愛かったっていったから殴っといたし
――――――――――――
(和紀‥変態なの??笑

しかもヤキモチ焼いちゃって‥可愛すぎだよ‥///)

⏰:08/02/10 20:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#406 [乱]
付き合ってから始めてみる和紀の一面が次々とあって、


私は一つずつ、そんな和紀を宝物のように胸にしまう。


その日は疲れていたけど、夜中の二時までしてしまった。

⏰:08/02/10 20:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#407 [乱]
************
―‥時は流れ


   高三の七月―‥

これから私達の淡い恋は‥子供時代を終える。


私はもちろんまだ和紀と付き合っていた。

⏰:08/02/10 20:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#408 [乱]
和紀は引退前なので部活で忙しい日々を送っている。

勉強?


もちろん私は受験組。今年の夏は受験勉強に励むつもり。

でも和紀は―‥和紀は―‥

⏰:08/02/10 20:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#409 [乱]
それは、三ヶ月前に遡る。

四月に進路希望用紙が担任の先生から渡された。

ちなみに四月からやっと共学になり、美佳とも和紀とも一組で同じクラスになれた。

ただ早百合は前ちゃん(前田君)と同じ三組。

⏰:08/02/10 20:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#410 [乱]
刹と拓海と、早百合の彼氏の沖田君は二組になった。


もちろんいきなり共学になったわけだから皆意識しまくりで‥///

カップルの数が爆発的に増えた。

⏰:08/02/10 20:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#411 [乱]
「それじゃぁ〜今はなんとなくで良いから書いて金曜提出な〜」

いちいち語尾を延ばすこの先生の話し方もやっと慣れてきた。


「あっかっね!!進路どうすんの??」

休み時間、憂鬱そうな茜とは裏腹に美佳が尋ねる。

⏰:08/02/10 20:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#412 [乱]
「‥あたし何にも夢とかないんだよねー;」

「そかぁ;まぁ今はまだ良いって言ってたし♪じっくり考えてけば良いって!!」
「うん‥そういや美佳は??」

「あたしは子供好きだし‥保育士なろうって///」

⏰:08/02/10 20:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#413 [乱]
「わ‥美佳似合いそう!!ぴったり!!」

そう言うと美佳は恥ずかしそうにはにかんだ。

(美佳‥本当ぴったりだし‥夢あっていいなぁ‥)

茜が悩んでいるのを見つけた和紀が会話に入る。

「茜‥あせんなって」

⏰:08/02/10 20:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#414 [乱]
優しくいう和紀はまた一段と大人っぽくなった。

「‥うん‥

てか和紀ッ‥なんであたしが毎回聞いてんのに教えてくれないの??」

(そんなに言えない大学なの‥??)

和紀は頭も良いので有名大学に進学するとは思うんだけど‥今までいっこうに教えてくれなかった。

⏰:08/02/10 20:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#415 [乱]
「うーん‥‥‥‥‥どしよっかなぁ



まぁそろそろ教えても良っか‥


笑うなよ??」


渋々和紀が進路調査用紙を見せてくれた。

⏰:08/02/10 20:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#416 [乱]
(えっ嘘??見せてくれるんだ‥)

正直意外で

私と美佳はまじまじと紙を見つめた


「これ本気でいってんの??」

冗談にもならないほど真面目な字で第一希望の所には六文字が書いてある。

⏰:08/02/10 20:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#417 [乱]
紙には和紀の汚い筆跡で

ただ



サッカー選手


そう書いてあった。

⏰:08/02/10 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#418 [乱]
うちの学校のサッカー部の強さも

和紀の実力も


彼女として恥ずかしいけど全然知らない。


けど本気!?

私も美佳もはただただ驚くばかり。

⏰:08/02/10 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#419 [乱]
訂正です‥

×美佳もは
〇美佳も

⏰:08/02/10 21:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#420 [乱]
「カズー」
「かーずきー」

他クラスから刹と前ちゃんが片手に進路用紙らしきものを持って現れる。

そして和紀の紙を見て

刹「ってかどこのチーム入りたいか考えてる??」

サラっと言った。

⏰:08/02/10 21:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#421 [乱]
(ぇえ‥!?そうくる!?ここは驚くところでしょ!!!)

ポカンとした顔で美佳と顔を合わしていると

「どしたの??」

これまた普通に前ちゃんがいって。

ちらっと見える刹と前ちゃんの紙には和紀のと同じ文字が並んでいた。

美佳・茜「「ぇええええ!!??」」

⏰:08/02/10 21:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#422 [乱]
************高三 七月

和紀・刹・前田は毎日部活、それと地元のクラブチームでもサッカーを頑張っている。

三人の実力が何故有名じゃなかったか

部活では強いメンバーに恵まれず、地区大会優勝さえも出来なかったから。

⏰:08/02/10 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#423 [乱]
茜達は知らなかったが

和紀達は物足りなくてクラブチームに高二から入っていた

クラブチームでの活躍は本当に凄いらしく


少なかったスカウトマンが、七月になった今ではかなりの多さ。

まだ試合を見たことはないけど‥和紀達は着実に夢へと歩き出してることがわかった。

⏰:08/02/10 21:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#424 [乱]
(和紀がちっちゃい時からの夢だもんね‥

最近なかなか会えないけど‥しょうがない、か‥)

私が和紀の部屋を見ると今日もまだ明かりがついていない


(和紀も頑張ってるんだし‥!!)
今日も必死に勉強勉強。

⏰:08/02/10 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#425 [乱]
しばらく勉強をしていると

和紀の部屋に明かりがついた。

(お疲れ様‥)
心の中でいつものように言うとコンコン‥と小石の当たる音がした。

「え‥??」

和紀と久しぶりに逢える‥そう思うだけで胸が高鳴る。

⏰:08/02/10 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#426 [乱]
ガラッ

パジャマを着替えもせずにベランダに出る

すぐそばの部屋から和紀がひょこっと顔を出した。

「‥久しぶり」

疲れ切った顔で和紀は続ける。
「‥あんね、今度の日曜空いてる??」

⏰:08/02/10 21:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#427 [乱]
久しぶりに和紀の低い声を聞いた―‥

独特の低くて甘い声

私は少し緊張しながら応える。

「もちろん‥空いてるけど??何??」

「‥試合、見に来て欲しいんだ」

和紀は小さな声で言った。

⏰:08/02/10 21:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#428 [乱]
(え‥?)
私は驚いた。

気が散るとかなんとか言って、私や美佳が試合に来るのをいつも拒んでた人。

その張本人から誘われたから。

「見て良いの‥??」

疑いつついうと
和紀はフッと笑った。

⏰:08/02/10 21:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#429 [乱]
「茜に‥応援してほしいんだ。

その試合に来るかもしんない。

実は1番行きたかったプロチームからのスカウトマンが。」

和紀は俯きがちに真剣な顔で言った。

「あたし‥心の底から応援する///ふぇ‥」

⏰:08/02/10 21:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#430 [乱]
なんだか嬉しくて涙が出てしまう。

「泣くなって!!

とにかく俺‥頑張るから。茜顔近づけて??」


「ぅん///」
もう何度もキスしてるのに
大好きな和紀とだから慣れたことなんてない。

⏰:08/02/10 21:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#431 [乱]
私は恥ずかしいけど顔を近づけた。

すると優しく和紀はキスをする―‥




唇の後そっとおでこにキスをして和紀は
「おやすみ」
といって微笑んだ。
************

⏰:08/02/10 21:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#432 [乱]
次からいよいよ物語も後編に突入です
見てくださってる方‥いらっしゃいますか??

⏰:08/02/10 22:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#433 [みなみ]
みてます

頑張って

⏰:08/02/10 22:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#434 [とゎ]
みてるよッ

⏰:08/02/10 22:10 📱:P700i 🆔:☆☆☆


#435 [LISA]
見てます
頑張って下さい!

⏰:08/02/10 22:16 📱:P703i 🆔:☆☆☆


#436 [乱]
うぅありがとうございます皆様には本当元気付けられます‥
では後編に入ります

⏰:08/02/10 22:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#437 []
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/02/10 22:20 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#438 [乱]
―‥ねぇ和紀、

この日全ての運命が動き出したんだよね。

あたしが和紀を止めれば良かったのかな―‥
――――――――――――
「美佳ぁ!!遅いっ!!」

目の前にいるのは息をきらした美佳。

「ごめん茜っ!!メイクに手間取った〜;」

⏰:08/02/10 22:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#439 [乱]
さん
アンカーありがとうございます

⏰:08/02/10 22:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#440 [めい]
いつも見てますx
はっぴーえんど
ぢゃない系ですカK?

⏰:08/02/10 22:27 📱:W52S 🆔:☆☆☆


#441 [乱]
そういう美佳は確かにばっちりメイク。

(しょうがないか;刹もいるし‥)

刹はまだ彼女と続いているみたいなのに美佳は、“あの”美佳は刹に片思いし続けている。

そんな美佳は最近前にもまして綺麗になっていく。

「そのメイクなら刹も惚れちゃうね♪」

⏰:08/02/10 22:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#442 [乱]
めいさん
あわわ///ありがとうございます
ハッピーエンドじゃないかどうかは‥もう決まっていますが言えないですすみません
ですが読んでくださる方に納得してもらえるような終わり方にはするつもりです

⏰:08/02/10 22:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#443 [乱]
美佳を冷やかすと
「そっ‥かなぁ///」

美佳ははにかんだ。

(美佳マジ可愛すぎ!!!刹の彼女さんには悪いけど‥刹とくっついてほしい‥!!)


「‥あ;もう試合始まってる」

美佳の遅刻のおかげでもうキックオフしてしまったみたい。

⏰:08/02/10 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#444 [乱]
「ひゃあー茜マジごめん;」
「いーから!!とにかく急ごっ」

茜達はミュールなのに競技場まで走った。


ハァッ‥ハアッ‥

久しぶりに走ったもんで‥着いたときには二人とも呼吸を乱していた。

⏰:08/02/10 22:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#445 [乱]
「きゃあああッ」

二人がどのグランドに行けば良いのか迷っていると、前方から黄色い声が聞こえた。

「あそこのグランドだね笑」

「決まり笑」

こんな競技場でやってるのに女の子達からの声援をあびるなんて、和紀達以外考えられない。

⏰:08/02/10 22:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#446 [めぐみるく]
はっぴ-えんどが
いいです

茜と和紀がずっと
幸せでいてほしいです

⏰:08/02/10 22:45 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#447 [乱]
グランドに着くと‥観客席にいたのは

ビデオ録ってるスカウトマンらしき人達と

十数人くらいの関係者らしき人達、


そして三十人近い女の子達。

‥あまりに予想を超えていたので、美佳と吹き出してしまった。

⏰:08/02/10 22:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#448 [乱]
めぐみるくさん
初めましてコメありがとうございます
うぅ何ともお答え出来ませんが‥どうぞ茜と和紀を温かい目で見守ってやってください

⏰:08/02/10 22:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#449 [乱]
「ふぅ。」

女の子達の集団から少し離れた席に座る。

―そして超本気の観戦モード―

「あっあれ和紀だ」

「ぇ!!どこどこ??」

サッカーのルールが全く分からない茜はあちこち必死に探す。

⏰:08/02/10 22:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#450 [乱]
「あっ!!いた!!」

‥和紀は青いユニフォームに十番の背番号をつけて

フィールドを駆け抜けていた


―‥ユニフォームは他の誰よりも似合っていて

指示を次々と出す和紀はいつもと別人のようで

君にまたキュンとさせられるんだ///

⏰:08/02/10 22:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#451 [乱]
和紀にボールが回るたび、
和紀がボールをカットするたびに

女の子達はキャーキャー言う。

でも好きの気持ちはまけない。

言葉を発することが出来ないほど‥私は和紀から目が離せないから。

⏰:08/02/10 23:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#452 [乱]
素人目で見てもわかる。

ドリブルの速さ

周りを見る力

和紀は全て飛び抜けていて

そんな和紀につられるようにチームのプレーが輝き出す。

⏰:08/02/10 23:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#453 [乱]
そこにいる誰もが和紀の1プレー1プレーにくぎづけになった。


刹も、前ちゃんもキラキラとしていて


三人ともなんて楽しそうなんだろう‥

―憧れるしかなかった。
―見つめるしかなかった。

⏰:08/02/10 23:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#454 [乱]
‥ピィーッピーッピィーー‥

長いホイッスルの音が響き渡り試合終了を告げる。


私達はまるで長い夢を見ていたかのようにぽーっとグランドの選手を見続けた。

⏰:08/02/10 23:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#455 [乱]
試合は3―0で和紀達の圧勝だった。



「‥すごいね」
「‥うん‥」

まだ現実に戻れない。
和紀、刹、前ちゃん

こんなにすごかったんだ。

⏰:08/02/10 23:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#456 [乱]
しばらく感動にひたっていると私達に気付いた三人が、手をふってくれた。

和紀も笑顔で手をふっている

―ドクンッ―

何だろうこの気持ち。

言葉に表せないほど‥涙が出るほどに溢れ出るこの気持ち。

⏰:08/02/10 23:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#457 [乱]
‥あぁ。



これが愛してるっていう事か。


頭の片隅で思った。

⏰:08/02/10 23:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#458 [美希]
めっちゃ面白くて毎日みちきてますやっぱ主さん天才ですこれからも頑張って下さい応援してます

⏰:08/02/10 23:23 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#459 [乱]
しばらく息も出来なくて。

やっと息が吸えるようになると


和紀達は打ち上げがあるので

先に帰ることにした。

空はもう暗くなり始めた帰り道、和紀から一通のが届いた。

⏰:08/02/10 23:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#460 [美希]
みちきてじゃなくてみにきてですね何度もごめんなさい頑張って下さい

⏰:08/02/10 23:26 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#461 [乱]
美希さん
毎日だなんてありがとうございますてっ天才じゃないですけど‥そういってもらえると嬉しいです///照

これからもよろしくです

⏰:08/02/10 23:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#462 [乱]
――――――――――――From 和紀
Sub やった
____________スカウトされて、来年からチーム入り決まった
つか今日来てくれてありがと
家帰ったら打ち上げしよ窓空いてるから先部屋で待ってて
  -END-
――――――――――――

⏰:08/02/10 23:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#463 [乱]
(いつもより絵文字が多い‥よっぽど嬉しいんだろうなぁー‥///)

美佳と別れて

部屋に戻ってから返信をうつ。

カチカチカチッ
‥‥ピッ

を送信して私は和紀の部屋に入った。

⏰:08/02/10 23:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#464 [乱]
一人で和紀の部屋に入るのはもちろん初めて。


(エロ本とかやっぱあるのかな‥///笑)

私は何故か一人テンションを上げて和紀を待つ。

そして和紀の今日の活躍を思い出していた。

⏰:08/02/10 23:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#465 [乱]
瞼に焼き付いた和紀はあまりに格好よくて


“これが私の彼氏ですっ”

って全世界の人に自慢したかった。

和紀になんておめでとって言おうか

幸せに浸り考える。

⏰:08/02/10 23:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#466 [乱]
ふと気付くともう夜の8時。

(どんだけ長い打ち上げだよ!!!)


そう、一人で突っ込んでる時―‥

♪♪♪♪♪♪♪

私の携帯がけたたましく鳴った。

⏰:08/02/10 23:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#467 [乱]
(あっ和紀からだ!!)

そう思って着信ボタンを押すと出たのは

「もしもし!?」

刹だった。

「もしもしっ茜!?刹だけど」

「どしたのー??刹、和紀は??」

⏰:08/02/10 23:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#468 [乱]
「茜、今和紀ん家だろ??和紀の親いるか??」

(どうしたの‥刹

ねぇなんで慌ててるの??)

「和紀ん家は共働きだから10時ぐらいにならないと帰ってこないよ‥??

ねぇ、和紀は‥??」

すごく、嫌な予感がした。

⏰:08/02/10 23:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#469 [乱]
「茜だけでも来て。

〇〇病院だから‥」

刹は電話を切ろうとした。
「ねぇ!!!刹!!!和紀は!!??」

つい怒鳴ると

「酔っ払いの車に跳ねられた‥ガチャッ‥ツーツーツー」

刹は震えた泣きそうな声で言うと電話を切った。

⏰:08/02/10 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#470 [乱]
和紀??




―‥お願い嘘だといって。
―‥お願い夢なら覚めて。

⏰:08/02/10 23:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#471 [乱]
私は裸足で外に出て急いでタクシーを捕まえた。


「〇〇病院までお願いします‥早く行ってください!!」

タクシーの運転手はびっくりしていた。

でも、とにかく早く和紀の元へ。和紀、和紀‥

⏰:08/02/11 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#472 [乱]
ポケットに入っていた財布から千円札を取り出し運転手に押し渡す。

お釣りも受け取る前に病院に入り、受付で和紀の名前を叫んだ。


「‥和紀は、和紀はどこですか!!」

⏰:08/02/11 00:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#473 [乱]
「え;あっ先ほど運ばれた一之瀬和紀さんのお友達‥??」

「和紀!!和紀はどこ!?」

私は半ば狂乱しながら聞いた。

「突き当たって右の‥あっまって‥!!」

私は最後まで聞かずに走り出す。

⏰:08/02/11 00:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#474 [乱]
角を曲がると

刹と前ちゃんとクラブチームの顧問らしき人

私はそこで不安に堪えられなくなって泣き崩れた。


「和紀‥和紀はどこ‥??」
刹と前ちゃんが抱きしめてくれながら言った。

⏰:08/02/11 00:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#475 [乱]
「和紀は今手術中。茜‥大丈夫だから落ち着こう」って。


でも二人もがたがたと震えていて‥どうしようもないほど恐かった。

⏰:08/02/11 00:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#476 [乱]
しばらくして和紀の両親が駆け込んで来た。

さっきの私と同じように和紀の名前を叫びながら―‥

私は泣き崩れたままだった。
恐い‥恐いよ和紀。

今日一緒に打ち上げしようって言ったじゃん‥

今日スカウトされたって言ったじゃん‥

⏰:08/02/11 00:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#477 [乱]




ビーッ‥


手術中のランプが、消えた。


中から大柄の医者が出て来た―‥

⏰:08/02/11 00:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#478 [乱]
「和紀っ和紀は!?」
和紀の両親がつめよる


すると医者は



「手術は成功し、息子さんは一命を取り留めました‥」
疲れ切った笑顔で答えた。

⏰:08/02/11 00:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#479 [みなみ]
よかった

⏰:08/02/11 00:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#480 [乱]
「ほー‥‥‥‥‥」

その場にいた全員が安堵のため息をついた。

良かった‥和紀‥良かった‥

泣きながら私はそう思った。
―君がいない世界なんて考えられない。
おいてかないでおいてかないで‥おいてかないで―

ねぇ和紀‥助かったと聞いたはずなのにこの不安は何で拭い去れないの‥??

⏰:08/02/11 00:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#481 [乱]
私は‥二日間寝られなかった。


三日目に和紀が目を覚ますまで。

************

⏰:08/02/11 00:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#482 [乱]
「‥ぁ‥」

「和紀ッッッ!!!起きたの―‥??」

和紀は手術後の三日目にやっと目を覚ました。

嬉しくて、嬉しくて‥‥嬉しくて。

「‥あ‥かね‥??」
「うっ‥ふぇ‥和紀ぃ〜〜!!!」

「何泣いてんだよ‥‥そっか‥俺‥事故ったんだっけ。」

⏰:08/02/11 00:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#483 [乱]
和紀は苦笑いを浮かべて言った。

「もー‥本っ当に心配したんだからね??グスッ」

「ごめんな‥ってか俺よく生きてたな‥笑」

「頭打撲に、両足骨折、肋は二本も折れて生きてるんだから奇跡だよ‥///」

⏰:08/02/11 00:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#484 [乱]
そう言うと何故か和紀の顔色が‥変わった。


見間違いかと思うほど一瞬で、、すぐ笑顔に戻る。


「‥どしたの??」

勇気を出して聞いてみた。

⏰:08/02/11 00:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#485 [乱]
「‥なぁ普通って‥怪我したとこ‥痛いよな‥??」
「う‥うん」


「頭ずきずきするし、あばらもいてーんだけど




足が‥全く痛くねーし

太股から下ぴくりとも動かせない。」

⏰:08/02/11 00:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#486 [乱]
―‥‥‥‥‥


‥‥拭い去ることの出来ない不安はこれだった。


神様がいるのなら、答えてください‥

どうして和紀なの‥

どうして和紀の夢を奪うの‥
あたしが変わらせてください。

⏰:08/02/11 00:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#487 [乱]
その後すぐに再検査。

手術した医師から和紀の両親だけに

「残念ながら‥神経が傷ついてしまって‥足から下はもう‥一生動かないでしょう‥」

こう伝えられたと知った時、、ただひたすらに


運命を呪った。

⏰:08/02/11 00:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#488 [乱]
今日の更新はここまでです

感想等もし宜しければこちらに頂けると嬉しいですhttp://bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/11 00:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#489 [乱]
貼れてない
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/
です

⏰:08/02/11 00:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#490 [さくら]
失礼します

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/02/11 02:50 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#491 [乱]
さくらさん
アンカーありがとうございます

⏰:08/02/11 06:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#492 [乱]
―‥和紀は

自分の足がもう“一生”動かないことを

まだしらない―‥

************
私は和紀の両親に言われてちゃんと学校に通い始めた。

でも学校にいても考えるのは和紀の事ばかり。

⏰:08/02/11 06:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#493 [乱]
和紀が怪我したという噂は物凄い勢いで広まり

ものすごい数の面会者が和紀を訪れた。


でもそれは最初だけ。

面会に飽きた人達が一人、また一人来なくなる。

⏰:08/02/11 06:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#494 [乱]
今でも来るのは

先生、刹、前ちゃん、美佳、、、そして私。


こんな時友情って何なんだろうって思わずにはいられないんだ―‥

私は毎日和紀の所へ通う。

⏰:08/02/11 06:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#495 [乱]
連絡手段は電話と、会うことだけだった。


マナーモードの携帯は、和紀が事故ったあの日どこかで無くしてしまったからも出来ない。


二ヶ月、三ヶ月‥和紀が入院してかなりの日がたった。

⏰:08/02/11 06:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#496 [乱]
そして―‥最近和紀はどんどんマイナス思考になって‥


あの大好きないたづらっぽい笑顔は


もう‥滅多に見られない。

⏰:08/02/11 07:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#497 [乱]
「失礼します」

病院のドアを開ける。

「‥‥‥。」

最近和紀は見舞に来る茜を見なくなった。

今日も背を向けたまま。

⏰:08/02/11 07:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#498 [乱]
「今日は遅れてごめんね??ちょっと委員会があって‥」

持ってきた林檎の皮をむきながら言った。

「‥うそつき。」

背を向けている和紀がぼそって言う。

⏰:08/02/11 07:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#499 [乱]
「男とあってたんでしょ‥??」

(‥またか;)

「委員会だってば;」

「じゃー後で美佳にも聞いとく」

「‥‥うん」

和紀は日に日に‥厭味っぽく、嫉妬深く‥そして私を信じなくなっていく。

⏰:08/02/11 07:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#500 [乱]
そんな和紀を見るのが哀しくて、辛くて、代わってあげたくて‥

今日も一人、家で涙を流す。

和紀‥不安でしょうがないんだよね‥??

‥私はどこにもいかないよ??

⏰:08/02/11 07:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#501 [乱]
それでも毎日毎日和紀の部屋へ通う。


和紀のたまにする笑顔が見たいから。


和紀を今支えてるもの

それは“治る”

と聞かされている事だった。

⏰:08/02/11 07:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#502 [乱]
「来月になったらやっと手術だって」


和紀はたまに笑顔で言う。
片手でダンベル持って筋トレしながら必死に遅れを取り戻そうとしていた。


この和紀に誰が言えますか
キミハモウナオラナイ

‥。

⏰:08/02/11 07:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#503 [乱]
和紀を見るのが本当に辛かった。


家に帰るなり声をあげて子供のように泣くことしか‥

そしてただ祈ること事しか出来なくて。

⏰:08/02/11 07:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#504 [乱]
ご飯も喉を通らず‥

私も‥衰弱していった―‥




そんな、ある冬の日。

「‥もぉうざいからこないで‥」

君はそう言った。

⏰:08/02/11 07:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#505 [乱]
黙って病室を出て、大泣きをした。


―‥和紀

―‥和紀しかいないんだ

私には和紀だけで。

きっと和紀にも私だけで。

(‥何で‥何で)
また今日も一人家で泣く。

⏰:08/02/11 07:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#506 [乱]
その日神様なんていない

って―‥思った。

雪がちらほらと舞う夜で

皆が家で温まっている時。




和紀が病院の部屋の窓から‥飛び降りた。

⏰:08/02/11 07:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#507 [乱]
,







,




,

⏰:08/02/11 07:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#508 [乱]
,


―なぜ命まで奪うんですか



―なぜ彼なんですか




―なぜ私は生きているんですか

⏰:08/02/11 07:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#509 [乱]
私達はもう十八歳で



まだたったの十八歳で。





何事に対しても“無力”
だった―‥。

⏰:08/02/11 07:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#510 [乱]
―‥彼は‥



十八歳の短すぎる命に‥




幕を閉じた―‥

⏰:08/02/11 07:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#511 [乱]
報せを受けた時



泣くことも出来ずに


―‥ただ立ち尽くした。

―‥ただ生きていた。

⏰:08/02/11 07:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#512 [乱]
************

ピンポーン‥

玄関のチャイムが今日も鳴り響く


「茜‥美佳ちゃんが呼んでるわよ‥」

「‥‥‥。」

「‥そう。じゃぁ美佳ちゃんに言っておくから‥」

「‥‥。」

⏰:08/02/11 07:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#513 [乱]
廃人のように生きている


何も考えたくない‥


また待っていれば窓に小石の当たる音がきっとする


また優しくキスをしてくれる

ねぇ‥和紀。

⏰:08/02/11 07:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#514 [乱]
報せを聞いて病院で和紀の顔を見た時


顔は少しも傷ついていなくて‥眠っているみたいで



安堵の表情を浮かべていた。

⏰:08/02/11 07:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#515 [乱]
まるで痛みや苦しみから解放されたようだった

和紀‥

私も和紀を傷つけたうちの一人なの‥??

和紀の事だからひょこって現れて

「茜だまされたー♪」

って言って頬を摘むよね??

⏰:08/02/11 07:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#516 [乱]
学校来い

茜は和紀の死を認めていないんだよって

ちゃんと前を見ろって


何度も皆からが届く。


もう私も生きるのに‥疲れたみたい。

⏰:08/02/11 07:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#517 [乱]
向こうでなら和紀と一緒に暮らせるかな



今日も和紀の部屋に行き、和紀の香に包まれて、


やっと眠ることが出来る。
泣けるものなら泣きたいな

⏰:08/02/11 07:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#518 [乱]
和紀の部屋に行き冷たい床にゴロンと寝転がる。


寒いなぁ‥


あの日食べたフォンダンショコラとホットミルクが飲みたい‥

⏰:08/02/11 07:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#519 [乱]
思い出しながら天井を仰ぐ。



そして手を延ばし広げると


“ゴトッ”

和紀のベッドの下の何かが手に当たった。

⏰:08/02/11 07:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#520 [乱]
‥??何だろう‥。

見ると、和紀とお揃いのストラップを付けた

ピンク色の私の携帯。

「こんなとこにあったんだ‥」

このストラップ和紀は恥ずいと言いながら付けてくれてたっけ。

⏰:08/02/11 08:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#521 [乱]
私は今の携帯の充電器を持ってきて、

とりあえず電源を入れてみた。

着信 0
4


は三通は和紀が事故った日の物で刹と前ちゃんからだった。

⏰:08/02/11 08:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#522 [乱]
内容は全部

[おちつけよ‥]

とか

[今手術してるみたい。]

とかだった。

⏰:08/02/11 08:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#523 [乱]
四通目は、

和紀からだった。

止まりそうな位静かだった心臓が‥動き出す


そのは和紀が飛び降りた日に来ていた。

胸がぎゅぅーってなる。

(何でこっちの携帯に‥??)
そう思ったけど‥とりあえず開いてみる。

⏰:08/02/11 08:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#524 [乱]
――――――――――――From 和紀
Sub 無題
____________
茜はこの携帯を見てないかもしれない。

てか無くすとかありえないから‥笑


今日、来ないでとか言ってごめん‥

本当は毎日来てほしいんだ‥

⏰:08/02/11 08:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#525 [乱]
でも俺は今茜を傷つけることしか出来なくて

いつも疑うことしか出来なくて。

茜が最近弱ってるのが辛くて‥ああ言えば茜は元気になるのかなって思った。

⏰:08/02/11 08:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#526 [乱]
茜が思ってる以上に‥俺茜の事が好きすぎるみたい

自分だけのものにしたいってよく思うし


茜は知ってたんだよね??

今日先生達が話してるの聞いちゃった

俺治らないんだってね。

⏰:08/02/11 08:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#527 [乱]
夢を奪われても生きれる程俺は大人でも子供でも無くて‥

もう無理みたい‥


でも茜に言っておきたいんだ。

俺は人生の中で茜と会えたことが最高だよ

⏰:08/02/11 08:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#528 [乱]
十八年‥泣きたいほど茜が好きだった。


俺は茜の笑った顔が1番好きだから‥俺の分まで生きて‥それから笑って

俺はお前だから。


あと生まれ変わったら今度こそサッカー選手なるから

⏰:08/02/11 08:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#529 [乱]
ただ‥一言だけ聞きたかった。

気付いてた??茜、一回も俺に好きって言ったことないんだよ

聞きたかった‥マジで。

最後にいろいろ傷つけてごめん‥マジありがとう‥。
―END―
――――――――――――

⏰:08/02/11 08:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#530 [乱]
―‥か‥ず‥‥き―

涙が‥溢れ出す。

和紀‥本当に死んじゃっ‥たんだ‥

‥和紀ッ―‥

声をあげて泣いた。

⏰:08/02/11 08:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#531 [乱]
何で恥ずかしがって言わなかったんだろう‥


和紀‥救われたのは私だよ‥生まれて来てくれて、好きになってくれて、守ってくれて‥


「‥‥‥ダイスキ。

ありがとぉ‥‥」

泣き崩れながら携帯に向かって叫んだ。

⏰:08/02/11 08:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#532 [美希]
めっちゃ泣けます
主さんすごすぎです
頑張って下さい

⏰:08/02/11 08:36 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#533 [乱]
――言いたくて、でも言えなかった好きの気持ちが



今やっと‥和紀に届いた気がした――


************

⏰:08/02/11 08:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#534 [美希]
めっちゃ泣けます
主さんすごすぎです
頑張って下さい

⏰:08/02/11 08:38 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#535 []
<font color="black" size="2">>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000</font>
頑張れ

⏰:08/02/11 08:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#536 [乱]
まだまだ続きますがキリが良いので一回切ります

美希さん
ありがとうございます
私も半泣き状態でなんとか書きました
まだ続くので是非また見て下さい

⏰:08/02/11 08:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#537 [みなみ]
今度いつですか

⏰:08/02/11 08:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#538 [乱]
さん
あんかーありがとうございます

⏰:08/02/11 08:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#539 [乱]
みなみさん
なるべく早く書くつもりですが何時になるかわからなそうです本当にすみません

⏰:08/02/11 08:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#540 [(。∀゚)アヒャ]
めッちゃ面白い~泣けてきた(ラg。∀゜)丿頑張ってください!!!!!!!!

⏰:08/02/11 09:42 📱:W43SA 🆔:☆☆☆


#541 [な]
自然に涙がつたりました。
本当にいい小説です。
最後まで頑張ってください。

⏰:08/02/11 09:42 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#542 [†Reiraβ]
すごく泣けました。この話大好きです!この先どうなるのか楽しみにしてますねっ頑張ってください!!

⏰:08/02/11 11:32 📱:P903i 🆔:☆☆☆


#543 [まなみ]
>>1-300
>>301-800

⏰:08/02/11 12:33 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#544 [まなみ]
>>472-600

⏰:08/02/11 14:03 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#545 [乱]
(。∀゚)アヒャさん
コメ有難うございます
はいこれから完結まで精一杯頑張ります

⏰:08/02/11 16:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#546 [乱]
なさん
勿体ない程の御褒めの言葉‥有難うございます
何だかとても嬉しいです、頑張りますっ

⏰:08/02/11 16:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#547 [乱]
†Reiraβさん
好きと言っていただけて涙が出るほど嬉しいです完結まで‥頑張ります

⏰:08/02/11 16:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#548 [乱]
まなみさん
アンカー有難うございます



皆さん本当に有難うございました
それでは少しだけ更新します

⏰:08/02/11 16:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#549 [乱]
“笑って

‥和紀がそう言ったから、
―‥頑張れる気がした
―‥生きられる気がした



和紀とお揃いのストラップを新しい携帯に付け替えて‥
その日は吐いても吐いてもご飯を食べた。

⏰:08/02/11 16:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#550 [乱]
-次の日-

―ピンポーン―

「はーい‥あら、美佳ちゃん‥‥毎日毎日本当にありがとう


ちょっと待っててね」

「いえ‥(茜、今日も来ないのかなぁ‥)」

⏰:08/02/11 16:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#551 [乱]
いつものようにおばさんが茜を呼びに行くのを玄関の前で待つ。


美佳も‥もちろん和紀の死に傷ついていた。

でも涙を堪え、絶望を堪え、美佳は美佳なりに“生きよう”としている。

⏰:08/02/11 16:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#552 [乱]
だからこそ、もう目に光が宿っていない茜の事が心配だった。


報せを聞いた時、茜は美佳の隣にいて

皆が涙を流す中

茜はただ呆然とつったっていて

そしてその後‥二週間も学校に来ていない。

⏰:08/02/11 16:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#553 [乱]
一回茜と会ったけど


すごいやつれていて


かつての表情も失われていた。


美佳は心配で不安で、それから毎朝出てこない茜を迎えに行く。

⏰:08/02/11 16:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#554 [乱]
今日も‥もう来ないと思ってた。


だから
茜のトタトタと階段を下りる音が聞こえた時は


本当に驚いて、、泣きたい位嬉しかった。

⏰:08/02/11 16:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#555 [乱]
「あか‥ね??」

靴を履きながら外を見ると心配そうな美佳が見つめていた。

久しぶりに美佳を見たから‥すごいホッとする。

「美佳‥おはよ!!」

出来る限りの笑顔で言った。

⏰:08/02/11 17:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#556 [乱]
「あっ‥あかねぇ‥ヒックッ」
美佳は家の前で泣き出してまった。

―‥皆同じように不安で仕方なくて


皆弱いんだ―‥

私は美佳に駆け寄ってもらい泣きしてしまった。

⏰:08/02/11 17:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#557 [乱]
久しぶりに朝、美佳と一緒に登校したけど‥

‥登校どころじゃなかった。

今日は雪は降っていないけどどんよりとした曇り。

“和紀”という単語を一度も出さないまま私達は歩く。

⏰:08/02/11 17:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#558 [乱]
でも‥いつも和紀が私たちを抜き去る横断歩道の前で



お互い黙って涙を流した。

―‥和紀の手がいきなり私の頭をクシャッとしたのはいつだっただろう

⏰:08/02/11 17:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#559 [乱]
―‥物凄い勢いで抜かしていったのはいつだっただろう

遠い昔のように、そして時には昨日の事のように感じた。


―‥もう‥髪をクシャッってやられる事も抜かされる事も
‥笑いかけられる事もないんだね‥―

⏰:08/02/11 17:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#560 [乱]
和紀の死を、真正面からやっと向き合った私は途方もなく悲しみに襲われた。

風の冷たさがしみる―‥。
そうか調度、、
去年の今頃和紀と付き合い始めたんだっけ

この哀しみが薄れる日もいつか来るかなぁ

空に問いた。

⏰:08/02/11 17:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#561 [乱]
************学校が始まって一週間が過ぎた。


最初の一週間は分かっていたけど地獄のようだった。

無神経な人達からの質問・同情・哀れみ。

あまりに辛くていつも刹や美佳、前ちゃんと一緒にいる。

⏰:08/02/11 17:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#562 [乱]
「茜大丈夫??」

「一之瀬君‥自殺っていう噂流れてるけど本当!?」

「本当無理しないでね」



そんな言葉いらないから‥お願いだからほっといて。

⏰:08/02/11 17:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#563 [乱]
私がストレスに耐え切れず本当に辛い時美佳が助けに来てくれた。

そして拓海も必死になって私を連れ出して、気分転換させてくれた。


(ありがとう‥)
感謝しきれないほど皆は守ってくれる。

⏰:08/02/11 17:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#564 [乱]
一週間たって
なんとか

なんとか笑えるようになった

食べられるようになった。
哀しくない訳がないけどいつも

“笑って
って和紀の声が聞こえたから。

⏰:08/02/11 17:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#565 [乱]
しかし一週間が過ぎて

次に待ち受けていたのは告白の嵐‥

絶望した。

(どうして和紀が死んだすぐ後なのに平然と告れるの‥??


どうして何にも知らない癖に“俺が支えるから”なんて言えるの‥??)

⏰:08/02/11 17:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#566 [乱]
刹達以外、誰も何も信じられなくなった。

⏰:08/02/11 17:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#567 [乱]
そして拓海は

他の人と違って



私に告白したり私にふれたりは一切せずに


ただ、何もしてあげられない私を毎日、毎日支えてくれた。

⏰:08/02/11 17:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#568 [乱]
ううこのまま今日‥完結まで書いちゃうかもしれないです

見てくださっている方いらっしゃいましたら、どうぞ最後まで見守ってあげてください

⏰:08/02/11 17:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#569 [LISA]
まじ泣けます
完結今日ですか!!最後まで見ます応援してます

⏰:08/02/11 17:52 📱:P703i 🆔:☆☆☆


#570 [(。∀゚)アヒャ]
アタシも最後までみてます!!!!!!!

⏰:08/02/11 17:55 📱:W43SA 🆔:☆☆☆


#571 [美希]
あたしもです
頑張って下さい

⏰:08/02/11 17:58 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#572 [乱]
わわ‥(:_;)本当に有難うございます

最後の集大成頑張ります

⏰:08/02/11 18:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#573 [乱]
-高三 二月-

私はかつての表情を少しずつ少しずつ取り戻して来ている。



勿論まだ和紀の事を愛していて‥思い出すと胸が締め付けられる

でもいつも君の言葉を思い出すんだ

⏰:08/02/11 18:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#574 [まなみ]
>>472-700

⏰:08/02/11 18:09 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#575 [みなみ]
最後まで
みます

⏰:08/02/11 18:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#576 [乱]
――俺は茜の笑った顔が好きだから‥俺の分まで生きて‥それから笑って

俺はお前だから――


私は和紀で

和紀は私。

私は‥キミの分も精一杯生きようって思った。

⏰:08/02/11 18:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#577 [乱]
―そしてこんな風に思えるようになったのも‥他でもないあなた達のおかげ―


「あかね〜」

「あっみか〜!!それに前ちゃんっ!!刹!!どぉしたの??」

ここ最近自由登校だったから、なかなか皆に会えなかった。

⏰:08/02/11 18:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#578 [乱]
廊下で手を振りながら三人はこっちへ来た。

後ろには拓海もいる。


刹が茜の肩を掴んで嬉しそうに言った。

「拓海‥合格したってよ」
「へ‥??」

⏰:08/02/11 18:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#579 [乱]
「拓海本当?!」

「‥まぁね」

そう言って拓海は刹の後ろで嬉しそうに微笑んだ。

「す‥すごーい!!」

茜は拓海に抱き着いた。

⏰:08/02/11 18:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#580 [乱]
拓海は嬉しそうに照れる。

昔から頭の良かった拓海は有名大学を目指して‥

私を支えてくれながらも必死に勉強してた。


だから拓海の合格が本当に嬉しくて‥思わず泣いてしまう。

⏰:08/02/11 18:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#581 [乱]
私も第二希望には無事受かった。


前ちゃん・刹はプロチームに入ることになり

美佳は家政系の専門学校へ。


皆一歩ずつ将来への道を踏み出していた。

⏰:08/02/11 19:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#582 [乱]
この数カ月私を救ってくれた拓海と、刹達が仲良くなって‥

皆本当に自慢できる程の最高の友達だった。

美佳と刹は‥まだ付き合ってないみたい。

私が
“刹は彼女とどぉなの??”
って聞いても意味深に微笑んで何も答えてくれない。

⏰:08/02/11 19:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#583 [乱]
私は

皆といるのが楽しかった。





でも‥私には罪がある。

⏰:08/02/11 19:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#584 [乱]
「じゃー拓海を祝って打ち上げしよー!!」

前ちゃんが明るく言った。
「いーねいーね!!」
美佳もそれに応える。


そして皆でその日はサボって屋上で騒ぐことになった。

************

⏰:08/02/11 19:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#585 [乱]
今はこんなに楽しそうに見えるかもしれないけれど


皆はそれぞれ多き過ぎる傷を負っていて


どことなく私達は哀しい香りがしている―‥

⏰:08/02/11 19:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#586 [乱]
それは多分皆気付いている事


でも敢えて何も言わない

深い‥冷たい雪が溶け、
梅が蕾をつける頃

―私達は着実に大人になっていった―

************

⏰:08/02/11 19:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#587 [乱]
『カンパーイッ!!』

まだ少しだけ肌寒い青空の下


屋上にコップのあたる音が響いた。


「拓海本当おめでとぉ♪」
言い足りないかのように次々と皆が祝う。

⏰:08/02/11 19:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#588 [乱]
「ありがとっ」

さらさらな黒髪が風になびいて無邪気に笑う。

「でね―‥」

「マジで!?〜‥」

皆でお菓子を食べながらワイワイと騒ぐ。

⏰:08/02/11 19:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#589 [乱]
そしてぱっと目を上げると

向かい側に座る拓海と目があった―‥



―‥ドクン‥ドクン‥―


これが私の罪‥。

⏰:08/02/11 19:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#590 [乱]
和紀が今でも好きなのに


他の人に恋してる訳無いのに



拓海にドキドキしてしまう自分がいる。

⏰:08/02/11 19:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#591 [乱]
私はそんな自分が無償に許せなくて


必死にこれは恋でも何でもないと言い聞かせ


すぐに目を反らす。

⏰:08/02/11 19:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#592 [乱]
こんな態度ばかりとっているのに


拓海は優しくて、優し過ぎて



私の罪は重さを増していく―‥

⏰:08/02/11 19:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#593 [乱]
それに拓海の整った顔の中で


瞳がとても澄んでいて‥汚れ等全くない様子だから

(私‥最低だ‥;)


いつもこうやって自分の汚さに嫌気がさす。

⏰:08/02/11 19:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#594 [乱]
「どした??」

フッと笑って和紀は言った。


綺麗な声。

和紀とは違う―‥声。


「ううん!!てかこのお菓子美味しいねっ♪」

気持ちをごまかすように言った。

⏰:08/02/11 19:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#595 [乱]
私自身拓海に対するこの気持ちを何て名付けたらいいかわからなかった。


愛するのはこれからも、この先も和紀だけ。

私は和紀の墓に誓っていた。

⏰:08/02/11 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#596 [乱]
************
-数日後-

登校日も残りあとわずか。

(あっ‥!!やばっ‥!!)

放課後帰ろうとした時に忘れ物を思い出した。

「あっあたし忘れ物しちゃったから先帰って〜♪」

階段で美佳に言う。

⏰:08/02/11 19:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#597 [乱]
「分かった〜茜ばいばいっ!!」

「ばいばーい!!」

そう言って茜は急いで階段を駆け上がった。

タンタンタンッ

ガラッ

⏰:08/02/11 19:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#598 [乱]
(誰もいないかー‥)

静まり返る教室で茜は携帯を捜す。

自分の椅子‥机

美佳の椅子‥机


(あっれー‥??

あたしどこやったっけ‥)

⏰:08/02/11 19:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#599 [乱]
ガラッ

とりあえず早百合と前ちゃんのクラスに入る。

そこも誰もいなかった。

そして早百合の机を見ると

あのストラップのついた携帯が置いてあった。

(良かったぁ‥焦ったぁ‥;;)

⏰:08/02/11 20:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#600 [乱]
(帰ろー)

「ぼそぼそ‥」

携帯をとって、急いで帰ろうと廊下を歩いている時

刹と拓海のクラスから誰かの話し声が聞こえた。

???
(珍しいな〜人いるんだー)
特に気にせずにその教室のしまったドアを通りすぎようとする。

⏰:08/02/11 20:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#601 [乱]
「ぉっ高梨茜じゃーん!!」

中にいる男子らしき人が言った。

ドアはしまっているから私は中からは見えないはず‥
???

不思議に思いそぉーっとドアを2センチ位開けて中の様子を見た。

⏰:08/02/11 20:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#602 [乱]
―‥私は目を疑った―


クラスには十人位の、顔だけは見たことある男子がいて




黒板には下着姿の私の写真が
引き延ばされて貼られていた。

⏰:08/02/11 20:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#603 [乱]
!?!?!?


私は意味が分からなくて立ち尽くす。



‥その写真は去年の文化祭のもので‥私はやっとあの時感じた視線の意味を理解した。

⏰:08/02/11 20:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#604 [乱]
―ミラレテイタ


シャシンマデモ‥―


その男子達は口々に叫ぶ。
「500円!!」

「700円!!」

「1000円!!」

⏰:08/02/11 20:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#605 [乱]
(やっ‥‥‥‥ッ!!!)


恐くて‥ひたすらに恐くて‥


気付いたら走り出していた。


‥一回の体育館倉庫に閉じこもり‥鍵をかけた。

⏰:08/02/11 20:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#606 [乱]
がたがた震えが止まらない

(和紀‥助けてよ和紀ぃ‥!!!)



泣きながら携帯のリダイヤルボタンを押した。

⏰:08/02/11 20:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#607 [乱]
「‥もしもし茜??」

出たのは拓海だった。でも茜はかなり錯乱していた。

『‥ふぇ‥和紀‥ッ!!助けて‥ッ‥』

『は‥和紀!?

茜落ち着け‥今どこ??』

『たっ‥体育館‥のッヒックッ‥倉庫‥』

⏰:08/02/11 20:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#608 [乱]
『‥体育館倉庫!?分かったッー今行くから動かないで‥ピッ ツーッツーッツー』


(恐い‥恐いよ‥)

茜は震えながら、ドアにもたれしゃがみこんだ。

⏰:08/02/11 20:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#609 [乱]
一人ぼっちでいるからどんどん恐くなる。


私は顔を埋めてぼろぼろと涙を零していた。




************

⏰:08/02/11 20:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#610 [乱]
ドンドンドンッ


しばらく震えていると体育館倉庫のドアを叩く音がした。

「か‥かず「茜ッいるか!?鍵開けて‥!!」

「無理ッ!!恐くて無理‥」

今はもう男の人が怖かった。

ドアの向こうで拓海が心配そうに聞く。

⏰:08/02/11 20:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#611 [乱]
「どした‥何があった??」

「‥拓海達のクラスでッー写真が‥写ってて‥」

泣いて気が壊れそうだけど必死に話す。

「は?!写真‥??よ、よくわかんねーけど‥俺のクラスになんかあんの??」

⏰:08/02/11 20:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#612 [乱]
「‥‥。」

「‥茜??とにかくちょっといってくる‥。


茜落ち着いて‥大丈夫だから」

‥拓海の走り去る音が聞こえた。

⏰:08/02/11 20:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#613 [乱]
二十分位たった。


‥ドサッ‥

誰かがドアに倒れかかる音がする。

私は振り向き、ドアを見つめた。

⏰:08/02/11 20:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#614 [乱]
「茜‥ハァ‥ハァ‥聞いてる??
鍵開けなくて良いから‥」

息遣いの荒い、男の人の声。

「きっ聞いてるよ‥??(和紀‥??)」
私は気が動転していて、和紀に助けを求めたと思っていた。

⏰:08/02/11 20:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#615 [乱]
(でも和紀は‥‥

じゃあこの人は‥‥誰??)

「ネガごと‥破り捨ててやったから‥ハァッ‥


もう‥安心‥だなっ」

その男の人は言った。

⏰:08/02/11 20:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#616 [乱]
「あいつら‥本当糞野郎だな‥殺しちゃうかと思った‥」

息を整えながらその人は言う。

「‥‥か‥和紀‥なの??」

私はまだ動転していた。

⏰:08/02/11 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#617 [乱]
私はドアにもたれ、泣きながら言った。

「‥‥。」

沈黙が流れる。


“ダンッッッ!!!!”

―‥いきなり、思いっきりドアを叩く音がした―‥

ドアにもたれかかる背中にも、ビリビリと衝撃が走る。

⏰:08/02/11 21:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#618 [乱]
「‥‥‥‥俺だよ‥‥


拓海だよ‥‥‥ッ!!


いい加減‥俺にも気付いてくれよ‥!!!」

“ダンッ”てまた叩いて、ドアの向こうに入るらしい拓海が言った。

⏰:08/02/11 21:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#619 [乱]
「たっ‥たく‥『もう和紀はいねーんだ!!

皆前見てんだよ‥お前も前見て歩き出せよ!!』



拓海の怒鳴り声が響いた。

⏰:08/02/11 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#620 [乱]
(‥‥拓海‥‥ッッ!!)

私は泣いていた。

とめどなく流れる涙は、もう私の偽りも、見せ掛けの努力も隠してはくれない。


和紀‥貴方は許してくれますか‥??

私‥

この人の事が好きです‥

⏰:08/02/11 21:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#621 [乱]
和紀‥


もちろん‥一生大好き‥

でも私はやっと、この‥拓海に対する感情に
名付けることが出来たんだ

和紀‥‥私はまた幸せを望んでも良いですか‥‥‥

⏰:08/02/11 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#622 [乱]
“幸せになれ。

俺はお前だから。”






―‥和紀の声が‥聞こえた気がした―‥

⏰:08/02/11 21:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#623 [乱]
―ドアの向こうから、私と同じように‥拓海が泣く声がする―


‥‥カチャッ‥‥



私は鍵を

開けた。

⏰:08/02/11 21:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#624 [乱]
「え‥??」

ドアを開けると、うずくまる拓海が顔をあげる。

そんな拓海の隣に座り、彼に囁く。

「‥拓海‥


あたし拓海の事が‥ダイスキ。」

⏰:08/02/11 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#625 [乱]
―‥拓海はすごい驚いた顔をしたけど

フッと

いつもの無邪気な笑顔を浮かべてから‥


私を、壊れ物を扱うみたいに優しく‥抱きしめた‥―

⏰:08/02/11 21:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#626 [乱]
‥この人の不器用な位の真っすぐさも


優しさも


私に受け止めさせてください



************

⏰:08/02/11 21:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#627 [めい]
めっちゃいい系ですねイ
ダイスキですI(笑)

⏰:08/02/11 21:34 📱:W52S 🆔:☆☆☆


#628 [乱]
-卒業式-

「あーぁもう卒業かぁ‥」
美佳が寂しそうに言った。
「‥寂しいよ美佳ぁあ〜」

「あたしも茜〜〜」

女同士でじゃれ合っていると
「まーぜてっ♪」

前ちゃんがいった。

⏰:08/02/11 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#629 [乱]
刹「俺っ前田と離れるなんてさびしぃっ!!」

前田「キモッッそれに‥お前は一緒のチームじゃん笑」

「はははっ!!!」

普段あまりぼけない刹のボケに私達は爆笑してしまう。

⏰:08/02/11 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#630 [乱]
「‥盛り上がってるとこ悪いけど‥もう始まるから席戻って」

卒業式の役員を任されている拓海がつかつかとやってきて言う。

「へいへい;」

渋々席に戻ると‥5分後ぐらいに卒業式が始まった。

⏰:08/02/11 21:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#631 [乱]
「ぇー‥‥‥‥‥‥であるので‥‥」


(つっまんないなー校長センセの話しは‥)

ちらっと美佳を見ると
‥まさかの爆睡。

「プッ」
思わず吹き出すと美佳も起きた。

⏰:08/02/11 21:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#632 [乱]
「寝るのはさすがにないでしょ‥;」

「だって‥超ーつまんないんだもん!!笑

あっ卒業証書授与始まる‥!!」

私達はコソコソ話をやめた。

⏰:08/02/11 21:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#633 [乱]
私と美佳のクラスは一組なので一番始め。


担任が台に上がり全員の名前を出席番号順に呼び、

名前を呼ばれたら返事をしてたつ―‥

何度も予行で練習済み。

⏰:08/02/11 21:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#634 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800

⏰:08/02/11 21:59 📱:D903i 🆔:☆☆☆


#635 [乱]
しかし予行と違うことがいきなり起きる。

「えー‥一組。



一之瀬和紀。」

担任はさらっと言った。

‥耳を疑う。
和紀は‥この学校を卒業できなかったはずだから。

⏰:08/02/11 21:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#636 [乱]
皆もザワザワし始める。




「はい。」

―‥保護者の席から声がした。

生徒も、周りの保護者も‥皆が一斉に声のする方を見る。

⏰:08/02/11 22:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#637 [乱]
それは―‥

和紀のお父さんだった。

そして隣にはお母さんも。

黒で縁取られた

笑っている和紀の写真を両手に持って

ピンと背筋を伸ばしている。

⏰:08/02/11 22:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#638 [乱]
‥生徒達の泣く声がそこらじゅうからした。


和紀のお母さんが頼んだんだね‥

和紀もきっと皆と卒業したかったよね‥


私も美佳も、そしてクラスの皆までも‥号泣した。

⏰:08/02/11 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#639 [乱]
「‥高島博也」
「ハイ!!」


「高梨茜」

「‥ハイッ!!」

泣きすぎてもう前が見えなかったけど‥出来る限りの大きな声で返事して

背筋を伸ばして立ち上がる。

⏰:08/02/11 22:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#640 [乱]
そしてこの学校での三年間を思い出した。



緊張・愛しさ・喜び・悲しみ・絶望・憧れ‥‥

あらゆる感情をここで感じた。

⏰:08/02/11 22:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#641 [乱]
キミと一緒に‥ここで精一杯生きた。


キミを失い絶望にくれた。

でも大切な人が絶望から救い上げてくれた。


和紀‥貴方は今笑ってますか。

⏰:08/02/11 22:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#642 [乱]
俺はお前だから。




そう言った和紀は‥まだ私の中に生き続けてるんだよね??

⏰:08/02/11 22:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#643 [乱]
私達は‥僕達は‥



卒業します。



桜がやっと蕾をつけた頃の事だった‥。

⏰:08/02/11 22:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#644 [乱]
*‥*“?年後”*‥*


「おかぁさんここ誰のおはかー??」

「ふふっおかぁさんの大切な人かな‥」

「ふーん!!」

「あっ‥和紀‥この御墓に向かって将来の夢言って??」

⏰:08/02/11 22:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#645 [乱]
「なんでー??」

「良いから♪」

「‥まぁいーや♪


僕ね、刹おじちゃん達みたいな‥かっこいいサッカー選手になる!!」

「刹おじちゃんなんて言ったら怒られるわよ??笑」

⏰:08/02/11 22:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#646 [乱]
「じゃあお母さんと僕だけの内緒ねっ

あっおとーさんっっ!!!」


「和紀、茜、今日は美味しいもの食べにいこっか」

「わー楽しみだね♪和紀。」

「うんっ!!!!」

⏰:08/02/11 22:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#647 [乱]
三人が去った後


「一之瀬家之墓」

と彫られた墓に‥桜の花びらが

風に吹かれて舞落ちた。


‥end‥

⏰:08/02/11 22:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#648 [みなみ]
終わったね


茜の旦那さんゎ
拓海??

⏰:08/02/11 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#649 [匿名さん]
>>350-500 >>501-700

⏰:08/02/11 22:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#650 []
完結おめでとございます

一気に読みました
すごく感動しましたあ

最後って
拓海と結婚したんですか?

⏰:08/02/11 22:38 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#651 [乱]
なんとか完結です


途中
まなみさん我輩は匿名であるさん
アンカーありがとうございました
みなみさんめいさん
コメありがとうございましたすごい励まされました

⏰:08/02/11 22:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#652 [乱]
ああっ‥
書くの忘れてました
結婚したのは拓海です‥本当に申し訳ないです

⏰:08/02/11 22:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#653 [みなみ]
よかった

ずーっと
応援してましたよ

お疲れ様でした

⏰:08/02/11 22:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#654 [乱]
みなみさんさん
コメ&最後まで読んで下さって本当に本当にありがとうございました‥涙が出るほど嬉しいです

はい拓海です
書き忘れてしまいすみません‥

⏰:08/02/11 22:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#655 [乱]
匿名さん
アンカーありがとうございます

⏰:08/02/11 22:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#656 [みなみ]
また次かくの??

そのときゎ
応援しますよ

⏰:08/02/11 22:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#657 [†Reiraβ]
お疲れ様でした!
今もろ泣いてます感動しました。最後まで書いてくれてありがとうございます

⏰:08/02/11 22:47 📱:P903i 🆔:☆☆☆


#658 [みぃイ]
乱さんイ
めっちゃ良かったです!!
ダイスキって気持ちを
伝える大切さ
愛する囚を失った悲しみ
愛しいと想う心
そして周りの友情
全てに感動しました
また次回作楽しみに
しています(~シu艸O)
絶対書いて下さいねイ
拓海*美香*和希お幸せにx

⏰:08/02/11 22:48 📱:W44K 🆔:☆☆☆


#659 [みぃイ]
すみません
↑拓海*茜*和紀でしたヘ

この話本当に
大好きです(イ∀`))

⏰:08/02/11 22:51 📱:W44K 🆔:☆☆☆


#660 [(。∀゚)アヒャ]
めちゃくちゃ感動しました(ρ_;)

⏰:08/02/11 22:54 📱:W43SA 🆔:☆☆☆


#661 [乱]
みなみさん
まだ予定はありませんが‥機会があればよろしくです

⏰:08/02/11 23:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#662 [みなみ]
書くときゎ
言ってください

お疲れ様でした

⏰:08/02/11 23:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#663 [乱]
†Reiraβさん
コメありがとうございます完結出来たのは応援してくださった皆様のおかげです
†Reiraβさんにもたくさんの書く力を貰いましたこちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです

⏰:08/02/11 23:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#664 [な]
完結おめでとうございます。すごくすごく泣けました
あと番外で拓海の小説かけたら書いてもらえたら嬉しいです!!

⏰:08/02/11 23:20 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#665 [乱]
みぃさん
コメありがとうございます書きたかったテーマがみぃさんに伝わって本当に嬉しいです///
もし次回作書くときはまたよろしくです

⏰:08/02/11 23:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#666 [乱]
(。∀゚)アヒャさん
感動してくださいましたかうぅ‥ありがとうございました

⏰:08/02/11 23:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#667 [(。∀゚)アヒャ]
もうこの小説大好き!!!(ス`x')+゜

⏰:08/02/11 23:23 📱:W43SA 🆔:☆☆☆


#668 [乱]
なさん
私も書いていてほろりきてました
今まで応援して下さって本っ当にありがとうございました
確かに拓海は出番少なかったかもしれませんね
時間があれば、是非書かせてください

⏰:08/02/11 23:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#669 [ちぃ]
>>1-100
>>101-200

⏰:08/02/11 23:30 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#670 [ちいみ]
この小説大好きですx

主さん本当に最高です

才能むっちゃありますねP

⏰:08/02/11 23:32 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#671 [我輩は匿名である]
まぢ泣いたあー


あげー

⏰:08/02/11 23:44 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#672 [ひめ]
>>400ー500
>>500ー600
>>600ー700

⏰:08/02/12 00:38 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#673 [ひめ]
失敗

>>400-500
>>500-600
>>600-700

⏰:08/02/12 00:39 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#674 [めぐみるく]
完結おめでとう
ございます

本当にこの小説
大スキでした
涙止まりません(;Д;)

また新しい小説を
書く日を楽しみに
まってます

本当にお疲れ様でした

⏰:08/02/12 00:45 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#675 [乱]
(。∀゚)アヒャさん
大好きですか
わわ‥嬉しいです茜も拓海も和紀も喜んでいると思います

⏰:08/02/12 09:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#676 [乱]
ひめさんちぃさん
アンカー有難うございましたッ

⏰:08/02/12 09:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#677 [乱]
ちいみさん
最高と言っていただけて感激です
ここまで読んでくださって本当に有難うございました
またいつか書いた時は是非読んでくださいね

⏰:08/02/12 09:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#678 [乱]
我輩は匿名であるさん
アゲ有難うございます

⏰:08/02/12 09:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#679 [乱]
めぐみるくさん
最後まで応援&読んで下さって‥本当に有難うございました
めぐみるくさんからの大好きの言葉、大切にします
はいまた書く機会がありましたらよろしくです

⏰:08/02/12 09:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#680 [乱]
皆さん本当に本当にありがとうございましたっ

次回作期待してくださった方々が多くて感動しました‥
短編番外編としてまた書くかもしれません
拓海目線の話を書くか、美佳のその後の話を書くか‥迷い中です
もし宜しければ皆さんからも意見聞きたいです

⏰:08/02/12 09:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#681 [美希]
今最後まで読みましためっちゃなきましたぁ主さん完結おめでとですまたいつか書いて下さいそのときは絶対見ます

⏰:08/02/12 09:40 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#682 [志乃]
>>367-450
>>451-550
>>551-650
これおもろ
ハマるよ

⏰:08/02/12 13:28 📱:N703imyu 🆔:☆☆☆


#683 [たま]
今一気に読みました
めっちゃ感動しました!!!

まぢ、才能あります!
次回も絶対読みます
おつかれさまでしたッッ

⏰:08/02/12 16:08 📱:SH903iTV 🆔:☆☆☆


#684 [乱]
美希さん
本当に応援有難うございましたッ
何度も何度も応援して下さって‥泣きたい程嬉しかったです
しばらくは書かない予定だったのですが先程ビビッと来たので更新し始める予定ですもしよろしければ見てください

⏰:08/02/12 18:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#685 [乱]
志乃さん
アンカー&コメ有難うございますはまるだなんて嬉しすぎです

⏰:08/02/12 18:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#686 [乱]
たまさん
わわ///感動してくださいましたか(:_;)
ありがとうございます
拓海の短編を書こうと思うのでよろしければ見てください

⏰:08/02/12 18:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#687 [乱]
しばらくは書かないつもりでしたが‥なさんのリクエストや皆さんのリクエストもあり、拓海目線の短編を書きます

ですが休みが今日で終わり、普段はほとんど休みがない生活なため非常に亀&マイペースな更新になってしまうと思います
それでも良いと思ってくださる方は是非読んでください

⏰:08/02/12 18:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#688 [乱]
感想など、こちらに書いて下さると主は泣いて喜びます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/12 18:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#689 [乱]
************木漏れ日が手に持つ花を照らす。

そして‥ふわりと‥春の香り。

―‥そこは限りなく静寂な空間。

⏰:08/02/12 18:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#690 [乱]
俺は...今ある墓の前に立っている。

スゥーッ

深く、深く息を吸って。




思い出すのは高校一年の時の事―‥。

⏰:08/02/12 18:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#691 [乱]
俺の学校は男女共学‥なはずなのに

授業は別々に受けるし普段いる棟も別。

男女一緒にやるのは

委員会・文化祭・全校朝会

‥悲しいことにほとんど出会いなし。

⏰:08/02/12 18:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#692 [乱]
そんな中、部活に入っていない俺は

暇で暇で仕方なくて放送委員になった。


そこに

同じく一年の高梨茜がいた。
この時俺と一緒の委員会だった事を、今茜は全く覚えていないらしい。

⏰:08/02/12 18:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#693 [乱]
高梨茜と出会って

初めから






―‥惚れない‥わけがなかった‥―

⏰:08/02/12 19:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#694 [乱]
「下校の時間です。まだ校舎に残っている人は帰りましょう。繰り返します‥」

(可愛い声だなぁ‥)

少し離れた席に座る高梨さんを見て、つくづく思う。

⏰:08/02/12 19:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#695 [乱]
染めてはいなそうだけど色素の薄い長い髪


大きな瞳にほんのりとピンク色の唇


なんとなく気になっていて、当番の日が重なるとちょっとだけ嬉しかった。

(好きな人とかいんのかな。)

⏰:08/02/12 20:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#696 [乱]
(今何考えてるんだろう...)

初めの内は高梨さんの事を何も知らなくて、知りたいという欲求ばかり高まる。
その時は好き‥ていうより、話してみたいって感じだった。

そして

いつも見てたからこそ‥気付いてしまったんだ。

⏰:08/02/12 23:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#697 [乱]
下校放送中、、
彼女は必ず
放送室の窓から見える校庭を見る。

そして‥

いつも


部活帰りの一人の男子を見つけては―‥ずっと眺めていた。

⏰:08/02/12 23:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#698 [乱]
特に表情を変えることもなく、ひたすらに見つめるだけで。





俺は―‥いつしか
そんな高梨さんに...

別の人を見続ける彼女に..
“恋”してた

⏰:08/02/13 06:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#699 [乱]
茜「お疲れ様でしたー♪」
「茜お疲れーばいばーいっ
「おーおつかれー」


高梨さんが放送室から出ていこうとする。

(あっ‥!!‥言え!!お疲れって言えよ俺!!)

「‥‥ッ

‥‥‥‥‥。」

⏰:08/02/13 17:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#700 [乱]
ガチャッ

「失礼しました〜♪」

(あ...行っちゃっ..た)


たった一言だけなのに‥馬鹿みたいに緊張して

まるで初恋みたいに、何も...言えなくなる

⏰:08/02/13 17:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#701 [乱]
高梨さんと一緒の当番の日は数少ないのに

結局..この一年間も、一度も喋ることはなかった。


―‥別に付き合いたいだなんて思わない

‥一途な君が好きだから。

でも..俺の存在に気付いて..友達でも、何でも。―‥

⏰:08/02/13 17:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#702 [乱]
訂正です
×この一年間も
〇この一年間

本当間違い多くて申し訳ないです

⏰:08/02/13 17:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#703 [乱]
-高二の初め-

俺は“一之瀬和紀”に出会った。

それはの二組と三組が合同で体育をしたときの事。

種目は、サッカー。


「...はいじゃあ今言った通り別れろ〜」

(めんどくせー...二組対三組で良いじゃん..)

俺らは三組の奴らとチームを組まされた。

⏰:08/02/13 17:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#704 [乱]
「拓海〜よろしくな♪」


「トシ一緒!?うわめっちゃ良いチームじゃん!!」

同じチームになるらしい三組の奴らの中には、ダチのトシがいた。

トシはサッカー部に入ってるからかなり上手い。

(しかも俺もサッカー得意だし!!‥これ、全勝出来るんじゃね??)

⏰:08/02/13 18:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#705 [乱]
―‥俺はこの後

俺がいかに“井の中の蛙”状態だったか

知ることになった―‥


「誰がキーパーやる??」

「体育だし誰でもいいべ!!」

「じゃ中島な!!」

⏰:08/02/13 18:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#706 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>200-400
>>400-600
>>600-800
>>800-1000

⏰:08/02/13 20:06 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#707 [乱]
我輩は匿名であるさん
アンカー有難うございます

⏰:08/02/14 05:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#708 [乱]
「はぁーっ!?何でだし!!



‥っつか試合目和紀のとことかよ‥‥」

中島はピッチに入ってくる対戦チームを見て、がっかりしたように言った。

俺は中島の視線を追ったが、誰が“カズキ”か分からない。

⏰:08/02/15 20:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#709 [乱]
中島にどいつが“カズキ”か聞こうと思って近付いたのに‥ 、、

中島は意気揚々と
「‥俺キーパーでいいから、とりあえず試合始めるベ!!」

と言って先にピッチに入ってしまった。

(‥‥ま、良いか。)

俺は特に何も思わずに中島の後に続いた。

⏰:08/02/15 20:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#710 [乱]
全員揃うと軽く作戦会議をした。

「とにかく和紀マークな!!」

トシがこそっと俺に言う。
「あのさ‥カズキってだ」

俺が今度こそ聞こうと思い言いかけた瞬間..

―ピィー‥!!―

試合開始の笛が鳴ってしまった。

(誰だよ本当に;)

⏰:08/02/16 19:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#711 [乱]
俺はとりあえずカズキとやらが分からなくて、ちょろっと走りながら様子を見る。


トシが今ドリブルをしながら敵チームの二人を抜かし‥ノールックパスを鮮やかにする。


(トシ‥やっぱうま!!)

さすが経験者といわんばかりのプレーに、体育レベルで大人げないと思いつつも感動してしまった。

⏰:08/02/16 19:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#712 [乱]
負けじと俺も走り出す。

トシがパスをして味方がトシにまた集める。


あっという間に敵ゴール前まで攻め切るたのもしい味方。

次々と切り抜け‥
そしてとうとうトシが弾丸のようなシュートを放った。

⏰:08/02/16 19:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#713 [乱]
「おー!!入っ‥‥




え!!??」

ゴール右下に突き刺さるように見えたボールが何かによって阻まれた。

味方も敵もびっくりとして口を開ける。

‥ポールじゃなくて‥足!?

⏰:08/02/16 19:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#714 [乱]
あまりにその飛び出した足が唐突過ぎて、何が何だか分からなかった。

(あそこ誰もいなかったのに‥!!)

驚きながら飛び出した足の持ち主を見る。

そいつはついさっき飛び込んだはずなのに、平気でひょこっと立ち上がり‥

零れてころころと転がるボールへ駆け出した。

味方も慌てて駆け出す。

⏰:08/02/16 19:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#715 [乱]
そいつが先にボールへたどり着き―‥


まずスライディングしようとする俺のチームの奴らをひょいっとジャンプでかわす。


そして着地した瞬間、そいつは‥風のように駆け出した。


“こいつがカズキか”
一瞬でわかった。

あまりにも速く、上手く、強くドリブルを始めたから。

⏰:08/02/16 20:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#716 [乱]
そいつは次々と猛スピードで走り寄ってくる。

上がっていた奴らは皆、トシも含めて抜かされ、残る砦は‥自陣にいた俺とキーパーの前島のみ。

(うわっきたっー!!)

焦る俺。

―‥しかし、信じられないほどに速くて、上手いドリブルをするそいつに

気付いたらあっさりと抜かれていた―‥

⏰:08/02/16 20:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#717 [乱]
‥そして前島も。


抜かれた後慌てて振り向くと
回転がかったボールがシューシューと音をたて、ゴールネットに突き刺さっていた。


立ち尽くす前島と俺。


サッカーが上手いなんてもんじゃない‥天才だよ‥


ゴールを決め、早くもガッツポーズをするそいつを見て震えずにはいられなかった。

⏰:08/02/16 20:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#718 [乱]
皆同じ事を思っていたに違いない。


呆然としていたから。


(プロ並みじゃん‥)

素人目に見ても明らかに違うオーラがそいつには漂っている。

敵チームは歓声をあげながらそいつの元へかけよった。

⏰:08/02/16 20:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#719 [乱]
トシまでも。

トシはそいつの元に駆け寄ると笑いながら何かを言った。


味方チームの皆もその塊へじりじりと近づく。


俺らは華麗過ぎるプレーに魅せられたファンのように‥顔を綻ばせながらそいつを囲んだ。

⏰:08/02/16 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#720 [乱]
「カズッこれ体育なのに本気出し過ぎ〜!!」

「トシが先に本気だしたからだろ!!それにッいくら体育でも‥サッカーなら全力出す!!」

“カズキ”は笑いながら言った。

体育なのに‥ってさっきまでは思ってたけど、、

この発言が凄く格好良く聞こえた。

⏰:08/02/16 20:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#721 [乱]
「‥うますぎ‥」

つい声に出てしまう。

「あぁやべーね」

この時は―‥味方も敵も関係無く‥ただ皆“凄い”を連発した。


「そーでもないけど‥笑てかもっとやんね??」

大絶賛の嵐の中カズキは照れた笑顔で言った。

⏰:08/02/16 20:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#722 [乱]
(こいつ‥本当にサッカー好きなんだなぁ―‥)

その後また試合を再開して

何度も思った。

楽しそうにパスを出し、笑い、走り‥‥。

一種の“憧れ”のような感情を始めて同学年に感じた気がした。

⏰:08/02/16 20:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#723 [乱]
でも

下校放送中‥高梨さんがいつも見つめていた男子は

“カズキ”だった

と、しばらくしてから‥ふと気付いた。



放送室から見えた背中は今日嫌と言うほど見た背中だったから―‥

⏰:08/02/16 20:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#724 [乱]
それはまだ確信ではなかったけれど‥


朝会などで高梨さんの方を見ていたら
完璧な確信へと変わっていった。

何で今まで気付かなかったんだろうか‥

自分の鈍感さに呆れるほど彼女は‥‥彼女は‥‥

⏰:08/02/16 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#725 [乱]
和紀を見付けては嬉しそうに頬を赤らめ

和紀が女に囲まれると悲しそうに俯き




どこまでも一途に、純粋に和紀を見つめていた。

そんな彼女を見る度に身体のどこかがちくりと傷んだ。

⏰:08/02/16 21:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#726 [乱]
‥この瞳が少しでも俺を見てくれたら―‥



************
和紀とまぁまぁ喋るようになった俺は

ある日、覚悟を決めて‥質問をぶつけた。

それは夏の暑い日。

廊下にいる俺達には蝉の鳴く音が聞こえていた。

⏰:08/02/16 21:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#727 [乱]
「何??どーしたん??」

和紀は廊下の窓を開けながら言った。

「んー‥あっ!!!何話すか忘れた‥笑」

見え透いた嘘かもしれないと少し後悔した。

それでも和紀は
「は??桐生頭は良いのに変なとこばかだなー笑」

と笑った。

⏰:08/02/16 21:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#728 [乱]
「てかさッ高梨さんと和紀って仲良いよね〜」

ちょっと強引すぎたかもしれない。

「何!?そこで茜!?」

「やっ和紀が仲良い女子って珍しいなーって笑」

俺ごまかしながらも

(茜って呼んでんだ...)

なんてちょっとしたことに傷付いている自分がいた。

⏰:08/02/16 21:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#729 [乱]
「‥‥あいつとは幼なじみなだけ‥」

少し黙った後和紀は寂しそうに言った。

顔は少し赤くなりながら。
ジー‥ジー‥

蝉の声が、聞こえる

意味不明な冷や汗を流して俺はわざと明るく振る舞って言った。
「幼なじみとかいーなー♪」

⏰:08/02/16 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#730 [乱]
すると和紀は

「‥そうでもないよ」

って苦笑いをして

「あー‥てかもう部活だわ!!!ごめん、桐生;話したい事思い出したら言えよ!!」

いきなりそう言うと、廊下を走っていってしまった。

一人廊下に残った俺は夏の空を見ていた。

⏰:08/02/16 21:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#731 [乱]
幼なじみ‥‥か。


幼なじみって本当にくっつく運命にあるんだなー





俺は自分でも驚くほど客観的に、なんとなく、思った。

暑いはずなのに何故かさっきかいた冷や汗で身体が冷えている気がした―‥。

⏰:08/02/16 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#732 [乱]
************
高二・冬


文化祭で高梨さんと合同クラスになれた。


しかもまた同じ委員で。



嬉しくて‥嬉しくて‥

今度は話しかけようって決心してた。

⏰:08/02/16 21:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#733 [乱]
和紀とはまだ付き合っていないみたいだし‥まだチャンスはあるかも

そんな風に思える程
この時の俺はただ浮かれててた。


そして和紀に負けたくなくて‥“茜”って呼ぶようにした。

でも茜って言う度に、どうしようもなくドキドキして‥なかなか慣れなかった;

⏰:08/02/16 21:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#734 [乱]
茜が俺の近くにいて

俺の名前を呼び

笑いかけてくれる


―‥好きで好きで‥頭が壊れそうなんだ


茜の事抱きしめたいんだ―‥

言う事のできない欲求は高まり‥

ある日爆発してしまう。

―俺は茜を傷付けた―

⏰:08/02/16 21:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#735 [乱]
その日茜が倒れたので保健室へ連れていった。

茜が腕の中でぐったりと目をつむり

さらさらの髪が腕にかかる。

俺は茜を寝かしてさっさと戻ろうとした‥つもりだった。

⏰:08/02/16 21:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#736 [乱]
―俺は今何している??



何も‥分からない―


「んっ‥!!」
そんな茜の声も聞こえない。



俺はその日寝ていた茜にキスをしてしまい

大好きな茜を傷付けた。

⏰:08/02/16 21:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#737 [乱]
ごめん‥本当にごめん



拭う事のできない後悔ばかりその日は襲った。




でも‥それがきっかけで次の日

俺は茜にやっと気持ちを伝えることが出来たんだ。

⏰:08/02/16 22:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#738 [乱]
前にいる茜を見るだけで


好きの気持ちが溢れ出す。



付き合わなくても良いから‥お願いだから俺も見て。

精一杯の告白だった。

そして何日も絶たないうちに
和紀と茜が付き合い出した。

⏰:08/02/16 22:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#739 [乱]
茜も和紀もとても幸せそうだった。



‥良かった‥

心の底からは祝えないけれど‥一種の嬉しさは‥込み上げた。

⏰:08/02/16 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#740 [乱]
―‥だって俺は

一途に和紀の背中を見る君に惚れたから。


少しも振り向いてはくれない君も好きだったから―‥

文化祭が終わって次の日、勝手に入った放送室で俺は泣いた。

⏰:08/02/16 22:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#741 [乱]
茜の好きな和紀は

俺にとっても尊敬できるやつで


悔しいけれど‥‥唯一、こいつにならっ‥‥て思えたんだ。


なのに‥なのに‥。

⏰:08/02/16 22:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#742 [乱]
和紀は






茜を置いて‥逝ってしまった。

⏰:08/02/16 22:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#743 [乱]
その報せを聞いて


とてつもない絶望と、悲しみと、、そして怒りが込み上げた。

⏰:08/02/16 22:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#744 [乱]
「カズキッ‥!!

なにっ‥‥なに死んでんだよッ‥!!

茜‥茜はどーすんだよ‥

茜守るんじゃなかったのかよ!!!!!!

っざけんなよ‥‥

カズキぃ‥‥!!」


俺は‥くやしくて‥泣き叫んだ。

⏰:08/02/16 22:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#745 [乱]
和紀‥


茜を笑わすのも


茜を元気付けるのも


茜を生きさせるのも


全てお前しかいないんだ。

‥‥

⏰:08/02/16 22:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#746 [乱]
‥そして




茜は‥


学校にもこずに、


見ているのも辛い程に弱っていった。

⏰:08/02/16 22:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#747 [乱]
‥えと‥どなたか読んでくださってますか

⏰:08/02/16 22:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#748 [みらい]
読んでます〜


いつも読ませてもらってます
頑張って下さい(∀`)))+゜

⏰:08/02/16 22:31 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#749 [乱]
みらいさん
わわ!ありがとうございますいつもだなんてめちゃくちゃ嬉しいですっ

⏰:08/02/16 22:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#750 [乱]
返信のこないを毎日茜に送る。



茜‥今どんな様子??



心配で心配で苦しい日々。
でも茜は、俺とは比べものにならないくらい辛いんだね‥。

⏰:08/02/16 22:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#751 [乱]
今日も来ないのか‥



もう学校止めちゃうんじゃないかって思った。




でも二週間後―‥

泣き腫らした顔で痩せた茜は必死な様子で登校した。

⏰:08/02/16 22:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#752 [乱]
―茜


―茜


―茜‥。


いつも―‥どんな時も君は和紀の背中を見て歩いている

⏰:08/02/16 22:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#753 [乱]
こんな俺じゃ支えにならないかもしれないけれど


必死に支えになろう



そして―‥好きの気持ちを封印することにした。

この気持ちは茜を傷つけるものでしかないのだから。

⏰:08/02/16 22:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#754 [乱]
‥茜‥必死で笑おうとしてる


俺にははっきりと見て取れた。

なのに‥どうして、なんでこいつらは茜を傷つけようとしかしないんだろう‥

茜は今日も告白で呼び出されていた。

⏰:08/02/16 23:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#755 [乱]
必死に立ち上が‥り告白されに、傷つけられに屋上へ行く茜をみて

苦しくて‥ただ苦しくて。


「あかね‥だいじょぶか」
「うん‥」

茜は悲しそうに微笑んだ。

茜を屋上へ送り出し、椅子に座ってぼーっとしていた。

⏰:08/02/16 23:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#756 [乱]
「桐生君‥ちょっときて。」


「‥えーと??」

「美佳。いいからきて。」

いつも茜と一緒にいる子が横に立っていた。

しかも怒ってる様子で。

⏰:08/02/16 23:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#757 [ちぃ]
>>0-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800

⏰:08/02/17 00:11 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#758 [乱]
ちぃさんアンカーありがとです

⏰:08/02/17 09:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#759 [乱]
??

不思議に思いつつ前を歩く美佳、という子についていった。


着いたのは階段の踊り場で、そこには仲倉と前田もいた。


「‥‥何??」
三人に向かって恐る恐る尋ねる。

⏰:08/02/17 09:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#760 [乱]
「‥‥」

三人は揃って不機嫌な顔をして押し黙った。

この三人が俺に話があるということは
(茜のことか...??)

悩んでいると仲倉が重い口を開く。

「‥ぁのさぁ‥

半端な気持ちで茜に近付いてるなら...ゆるさねぇから。」

⏰:08/02/17 09:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#761 [乱]
「‥は??」


「‥桐生は他の奴らとは違うのはわかってる。

お前‥本気の目してるし」
仲倉の隣にいる前田も続けて言った。

「‥桐生クンは茜に告ったりしてないんだよね??

桐生クンが辛いのもわかるけど...茜を友達として支えてあげて??」

美佳が泣きそうな声で言った。

⏰:08/02/17 09:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#762 [さ−]

>>367-800

⏰:08/02/17 10:00 📱:F703i 🆔:☆☆☆


#763 [乱]
さーさん
アンカーありがとうございます

⏰:08/02/17 19:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#764 [乱]
「友達として‥??」


「‥うん。

茜には和紀だけなの‥

桐生クンが想いを伝えたら茜はまた悩んだりしちゃうと思うから‥」

「‥‥」

―そんな事分かってる‥

俺の想いは茜にとって悩みの種にしかならない。

でも人に改めて言われるとまた、苦しくなった。

⏰:08/02/17 19:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#765 [乱]
「‥ああ‥友達として支えるつもりだよ」

息をごくんと飲み込んで呟いた。


「‥俺らも茜支えていくつもりだから」

そういった仲倉の瞳は、どことなく悲しみに満ち溢れている。

本当はお前らも辛くてしかたないんだな‥

⏰:08/02/17 19:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#766 [乱]
「あぁ。」

俺はぽつりと言うと歩き出した。

その肩に手を置いた仲倉は頷いていて..

和紀という男がどれだけ周りに想われていたか‥


‥そんな高すぎる壁を越える日なんて来るのか、、


この時は前が見えない日々がしきりに続いた。

⏰:08/02/18 18:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#767 [乱]
「茜っ昨日のテレビ見た??」

『‥ううん、見てない』


「あーかーねっ今ぼーっとしてたでしょ笑」


『そぉ‥??‥そんなぼーっとしてたんだ‥あたし』


―‥毎日くだらないことばかり話しかけることしか出来ないなんて。

茜‥本当の笑顔で笑って??そんな..作り笑顔みせんなよ

⏰:08/02/18 18:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#768 [乱]
心ではそう思っているのに何も言えない。


そして茜は‥毎日、誰もいないサッカーグランドを見続ける


「あかねっ」

「拓海何ー??」

・・
今日もその笑顔..か。

⏰:08/02/18 19:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#769 [乱]
―‥茜気付いてる??


茜は笑ってるつもりかもしんないけど


全然笑えてないって事。


俺の後ろにいる“ダレカ”を見て‥俺の事を少しも見てないって事。

「ねぇどしたのーたーくみっ!!」

そんな目で..もう..見ないで。

⏰:08/02/18 19:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#770 [乱]
「‥‥。」

「‥たくみ‥??」

―駄目だ、苦しい―

ガラッ
「あかねー!!桐生ー!!」

俺が茜の机の隣で黙り込んでいると、教室のドアが開き、仲倉が入って来た。

「あっ刹!!なにー??」

茜が尋ねると仲倉が
「これ、お土産」

といって嬉しそうに手を出した。

⏰:08/02/18 19:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#771 [乱]
手の中では赤と青のひよこのストラップがキラキラと光っていた。

「‥わぁ‥かわいい‥」

茜は嬉しそうにストラップを受け取る。

仲倉はそんな茜を優しい目で見守っていた。

「‥はいっ桐生も」
そう言ってもう一つのストラップを差し出す。

「‥え??‥俺にも??」

「もち♪」

⏰:08/02/18 19:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#772 [乱]
「‥さ、さんきゅ。」

戸惑いながらも俺は受け取った。

まさか仲倉が俺にまでお土産をくれるとは思ってなかったから、正直驚いた。

そんな俺達を眺めていた茜は仲倉の腕を引っ張って

「‥ねね、お昼拓海も一緒に食べても良い??」

と言った。

⏰:08/02/18 19:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#773 [乱]
俺の意見も聞いて良くない??

そうつっこみたかったけど、最近一人で食べてたし..
ま、どっちでもいーや

と思いつつ仲倉を見た。

「いーね♪拓海‥昼は寒いけど屋上こいよー」

仲倉は笑って手を振りながら教室を出ていった。

⏰:08/02/18 19:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#774 [乱]
教室にいた女子達がぽーっと仲倉を見つめていた。

「‥ねぇ。勝手に「ッやだった??‥ごめん」

茜は申し訳なさそうに俺を見る。

「いや、やじゃない‥

つか仲倉良いやつだな♪」
「でしょ??刹お兄ちゃんみたいなの!!前ちゃんも美佳も超いい人だから♪」

茜は自慢げにいった。

⏰:08/02/18 19:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#775 [乱]
「知ってる♪」

「‥‥え??何か言った??」
茜は聞こえていない様子だった。

仲倉も前田も美佳って子も良い奴だなんてもちろん知ってる。

だってあいつら茜の事本気で大事にしてたから...。

そしてその日から俺は仲倉達と仲良くなった。

⏰:08/02/18 19:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#776 [乱]

こいつはとにかく男前で
クール‥なふりして本当にダチ思い。茜を陰でいつも守ってる。

前田
裏表がなくいつも空気を明るくしてくれる。
誰に対しても優しいムードメーカー。

美佳
茜の無類の親友で、茜の一番の支え。刹の事好きなのかなってよく思う。

⏰:08/02/18 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#777 [乱]
皆本当に良い奴ばっかで‥
ダチになれた事を誇りに思う。


一緒に飯を食い、遊びに行き、勉強し

あいつらと、茜を支える日々が続いた。


でも、カズキという名前は一切出てこなくて

―‥傷の深さを思い知る。
************

⏰:08/02/18 19:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#778 [乱]
-数ヶ月後-

「たーくみーっ合格おめでとぉ」

「おー茜ー久しぶり♪」

俺は受験に合格したので久しぶりに学校に行った。

茜は

何日も‥何日もたって

やっと普通の感情を取り戻してきた所で、笑って祝ってくれた。

‥まだ本当の笑顔ではないけれど。

⏰:08/02/18 20:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#779 [乱]
この日も刹達と一緒に飯を食った。

馬鹿みたいに笑って、祝ってくれて、からかい合って‥


「拓海本当おめでとなー」
そういって前田が俺の頭をくしゃっとし

「今日遊びに行くかッ」

笑いながら刹が言う。

⏰:08/02/18 20:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#780 [乱]
俺は微笑みながらちらっと茜をみた。



そしたら



茜と‥目が合った。

―ドクン‥ドクン‥―

⏰:08/02/18 20:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#781 [乱]
「どした??」

ドキドキしながら尋ねると
予想意外な事に


茜は真っ赤になって俯いた。


―‥あか‥ね??‥―

俺はわけがわからずにしばらくポカンと口を開けていた。

‥でもこんな可愛い茜を見てしまったら‥封印仕切れない程の気持ちが溢れ出してしまうんだ‥

⏰:08/02/18 20:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#782 [乱]
好きだ、なんて―‥言えない

そんなやり場のない気持ち。


いつか俺自身を見てくれたら伝えられるだろうか‥

また
胸が締め付けられる思いがした。

俺は、茜のトモダチ。

言い聞かせるように頭の中で繰り返した。

⏰:08/02/18 20:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#783 [乱]
茜はきっとまだあいつの事が好きで。



もし俺が今好きだなんていったら

―‥俺を嫌う??拒絶する??

なぁ茜


俺はどうすれば良いの??

出口のない迷宮の中で、ひたすら悩んでいた。

⏰:08/02/18 20:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#784 [乱]
************-数日後-
家で、刹と電話をしていた。


「茜‥最近笑うようになったなー」

「なー‥

ってか拓海、お前なんでコクんねぇの??」

「‥は!!??ってか刹最初に俺になんて言ったか覚えてる??」

「全然♪」

⏰:08/02/18 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#785 [乱]
「‥あのねぇ;

っつか茜俺の事別に好きでもなんでもねーし‥

困らせるだけだろ‥」


「‥お前さぁ‥本気でいってんの??

茜は和紀の事しか本当に見えてなかったんだ。

それを変えたのは、、お前。

好きなら‥茜を動き出させろよ‥」

最後は涙声だった。

⏰:08/02/18 21:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#786 [乱]
刹がそんな風に言ってくれて正直嬉しかった。


―‥こんな俺でも好きでいて良いのかな
って思えたから。

留まることの知らないこの気持ちは、日ごと大きくなり‥

もう抑えられる自信もねぇよ‥

⏰:08/02/18 21:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#787 [乱]
茜は俺を必要としてくれてる

それだけが確かで


それだけで涙が出るほど嬉しいんだ。


「‥俺告っても良いのかな‥」

「‥‥当たり前だろ」
電話口から優しい声が聞こえた。

⏰:08/02/18 21:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#788 [乱]
―その時

一本のキャッチが入った―

「あっ刹‥キャッチ入ったからかけなおすわ」

「‥了解っ‥とにかく‥頑張れよ

ガチャッ ツーツー」
刹は電話をきった。
(刹ありがとな‥)

俺はそう思いつつキャッチに出る。
ピッ
「もしもし??」

⏰:08/02/18 21:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#789 [乱]
「もしもし‥ズキ??」

最後の方は聞き取れなかったけど‥

電話口からは予想もしない
君の声。

「‥あっ茜!?」

慌てていうと

君は泣きながら助けを求めた。

⏰:08/02/18 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#790 [乱]
何があったのかも分からなかったし‥何も考えられなかなった。

‥ガチャッ


茜、茜、


不安に押し潰されそうになりながら

電話をきってすぐに学校へと向かう。

嫌な予感がして

怖くて

走りながら不安で吐きそうだった。

何があったの‥??

⏰:08/02/18 21:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#791 [乱]
学校に着いた頃には酸素不足で

「ハァ‥ハア‥」

息を切らして体育館倉庫に向かう。

走って走って‥


すると
鍵の閉まった体育館倉庫が見えた。

⏰:08/02/18 21:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#792 [乱]
ドンドンッ


「茜‥??」

扉を叩きながら尋ねると、茜が泣きながら何かを言う声が聞こえる。


茜は相当怯えた様子で‥

俺はすぐに聞こえた単語を頼りに

俺のクラスにむかった。

⏰:08/02/18 21:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#793 [乱]
教室に行き、

見たのは


茜の下着姿の写真と男達。


‥意味がわかんねえよ‥

血管がブチ切れそうなほど怒りが沸々と込み上げる。
そして
―考えるより先に

腕が動いていた。―

「」

⏰:08/02/18 21:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#794 [乱]
「は!!??桐生「うっせーよ」

俺に気付いて近づいた奴の顔面を思いきり殴る。

周りの連中はぽかんとしていた。

そしで俺は茜の写真を引きはがし、ずたずたに切り裂く。

「何お前ふざ「こっちの台詞だよ‥つかネガだせや」
写真をちぎる俺にくってかかって来た奴の顎を持ち、黒板にたたき付けながら俺は言った。

⏰:08/02/18 21:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#795 [乱]
ポカンとしていた奴らもやっと状況をのみこめたようで

俺に殴り掛かって来た。


俺はネガを取り返すことに必死で


一人殴り返す。

⏰:08/02/18 21:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#796 [乱]
ムカつきすぎて我を忘れた俺は、ただ殴ることに必死で

気付いた時には

左手はネガをにぎりしめ

右手は血だらけだった。

そして皆逃げてしまった教室には一人もいなかった。

とりあえずネガを切りながらまだ有り余る怒りに震える。

⏰:08/02/18 21:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#797 [乱]
そしてよろよろと倒れそうになりながら茜の待つ体育館倉庫に向かった。



ダンッ

扉によりかかって茜に話し掛ける。

―‥この扉の向こうに茜はいるのか。

⏰:08/02/18 21:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#798 [乱]
俺が好きっていったら茜はどうする??



好きなんだって


好きでしかたないんだって

伝えるのはわがままな事??

俺もう我慢すんの無理みたい‥
―‥

⏰:08/02/18 21:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#799 [乱]
「‥茜??」



「‥か、和紀っ‥??」

泣きながら壁の向こうの君は信じられない言葉を口に出した。


“カズキ”

⏰:08/02/18 21:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#800 [乱]
―‥カズキ‥??

カズキって何だよ‥!!!


カズキはもう‥いないんだ‥
いい加減‥見てくれよ‥!!

俺を見て‥俺を見て‥俺を見て‥―

泣きながらドアを思いきり叩く事しか出来なかった。
我慢の限界はとうに越えていたんだ。

⏰:08/02/18 22:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#801 [乱]
そして茜に

“前を見ろ”って言った、

俺を見ろなんて言えずに。

それが精一杯で‥これ以上言うと胸が張り裂けそうだったから。

情けない程に両目からは涙ばかり流れて頬をつたう。

⏰:08/02/18 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#802 [乱]
俺は自分が情けなくて‥


本当に情けなくて‥

ドアに寄り掛かりただ涙を流した。



‥‥もう‥これ以上頑張れそうにねーよ‥


そう思って俯いていた。

⏰:08/02/18 22:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#803 [乱]
ちょっとして

―カチャッ―

何故か、鍵の開く音がした。

え‥??

不思議に思いつつ振り返る‥‥と



そこには俺と同じように泣いている君がたっていた。

⏰:08/02/18 22:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#804 [乱]
「‥あか‥ね??」


君はにこっと‥

昔見た本当の笑顔で微笑んで

ストンと俺の隣に座る。


そして‥一言
「あたし拓海の事がダイスキ。」

顔を真っ赤にして呟いた。

⏰:08/02/18 22:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#805 [乱]
俺は何も、何も考えられなかった。




ただ隣に座る君の事が愛しくてたまらなくて‥

そっと‥だきよせた。

⏰:08/02/18 22:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#806 [乱]
************甘くて‥しょっぱい


懐かしい高校時代を‥思い出していた‥

俺は長い、長い夢を見ていたような気がする。

また息を深く吸って‥

「和紀‥


俺‥3日後茜と結婚するよ」

前の墓に向かって
ぽつりといった。

⏰:08/02/18 22:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#807 [乱]
「あれからもいろいろあったけど‥


茜は俺が幸せにするから」


姿勢を正し笑顔で言った。

“当たり前だ”と言わんばかりの風がサーッと吹く。

⏰:08/02/18 22:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#808 [乱]
俺は和紀の温かい愛情を受け取った気がした。


墓を離れ、石段を一段一段と降りながら


すごく...家で待つ茜に

会いたくなった。



‥end‥

⏰:08/02/18 22:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#809 [乱]
拓海編‥ついに完結です途中かなり省きまくったり文章おかしかったりしてしまい申し訳ありません

ですが楽しく書き上げることが出来ました

読んでくださった皆様、感想下さった皆様、本当にありがとうございました

⏰:08/02/18 22:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#810 [ミキ]
最高でしたぁ

⏰:08/02/18 23:04 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#811 [ひめ]
>>600-700
>>701-800
>>801-900

お疲れ様です

⏰:08/02/18 23:54 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#812 [我輩は匿名である]
失礼します。
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

⏰:08/02/19 15:09 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#813 [みなみ]
久しぶりです
読みましたよ
感動しました

ずーっとファンですから

⏰:08/02/24 11:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#814 [乱]
皆さん感想&アンカー本当にありがとうございました一つ一つの言葉が嬉しくてすごい感動です
次回作書き始めましたのでよければ見てくださいね

⏰:08/02/24 17:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#815 [LISA]
お久しぶりです
次回さく楽しみです

⏰:08/02/25 00:58 📱:P703i 🆔:☆☆☆


#816 [乱]
LISAさん
大変遅くなってしまい申し訳ありません
はいっLISAさんの言葉にいつも励まされてます
ありがとうございました

⏰:08/03/02 13:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#817 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:08/04/13 10:12 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#818 [乱]
我輩は匿名である様、アンカー有難うございます

⏰:08/05/03 14:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#819 [*]
あげ∩^ω^∩

⏰:09/10/11 01:08 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#820 [あい]
あげ(*^^*)

⏰:13/03/15 14:10 📱:F-05D 🆔:☆☆☆


#821 [☆]
あげ∩´ω`∩

⏰:13/10/03 05:29 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#822 [我輩は匿名である]
あげ。

⏰:14/02/23 21:00 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#823 [&◆JJNmA2e1As]
👨‍⚖️👩‍⚖️🤵👩‍💼👨‍💼👩‍🔧👨‍🔧👩‍🔬👨‍🔬👩‍🎨

⏰:22/10/01 17:31 📱:Android 🆔:☆☆☆


#824 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/02 07:36 📱:Android 🆔:☆☆☆


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