ダイスキ。
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#101 [乱]
今日の事も言うつもり。隠し事はしたくない。

「あの‥ちょっと話したいことがあって‥」

和紀の方をちらっと見ると‥怒っているような‥淋しそうな顔をしてた。

⏰:08/02/05 12:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#102 [乱]
「今日‥保健室でね‥って和紀聞いてる!?」

和紀は少しもこっちを見ようとしない。

「聞いてるよ‥」
ボソッとそういうとベッドの上に座る茜に近づいた。
「ちょっ‥近っ‥‥和紀!?」

和紀は茜に被さるようにして、茜を押し倒した。

⏰:08/02/05 12:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#103 [乱]
そして茜にかなり強引にキスをした。

「んっ‥ふっ‥」

お互い初めてのディープキス‥上手く息が出来ない。
茜はこんなに怖い和紀を初めて見た。

怖くて和紀の舌に応えない。

⏰:08/02/05 12:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#104 [乱]
手でつきとばそうとすると和紀の片手で簡単に押さえ付けられてしまった。

「んっ‥んー!!」

どんなに抵抗しても和紀はキスをやめない。

茜は怖くて仕方なかった。
息が‥限界っ!!

⏰:08/02/05 12:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#105 [乱]
その時、やっと和紀が唇を離した。

「はぁッ‥はぁっ」

とにかく空気を吸う。

まだ和紀は茜に覆いかぶさった状態で、手も押さえられたまま。

⏰:08/02/05 12:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#106 [奈緒('3`)*゚]
はじめまして
コメここにして平気でしたか
朝この小説見つけて読んでました!
更新早いしおもしろいし"
最後まで頑張ってくださぃ('∀`)ノ

⏰:08/02/05 16:05 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#107 [乱]
この人 誰!?

そう思わずにはいられない程“幼なじみ”の和紀は消えている。

怖い‥怖いよ‥

「‥ッなんで話聞いてくれないのーヒックッ」

茜の目から涙が溢れていた。

⏰:08/02/05 16:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#108 [乱]
奈緒さん
わぁ、ありがとうございます今日は、めっったにない休日なので
普段は亀更新ですが読んでやって下さい

⏰:08/02/05 16:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#109 [乱]
「見たよ‥‥キスしてるとこ。」

和紀の目は全然笑っていなかった。

キス‥和紀に見られちゃったんだぁ‥

最悪だ‥好きな人に見られるなんて

「そっその事であたし‥!?んっ」

また和紀の強引なキスが始まった。

⏰:08/02/05 16:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#110 [乱]
和紀もやけくそになってるみたいだったから

好きな人とのキスなのに全然嬉しくない

もーやだっ

“ガリッ”
和紀の唇を思いきり噛んだ。

⏰:08/02/05 16:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#111 [乱]
「ってぇな!!

話って何!?のろけ話でもしにきたんだろ??」

和紀はかなり苛立っている。
すごい怖いのにもしかして脈ありなのかなぁなんて思ってしまった。

「ちがくてっ」

「桐生良い奴だし‥良かったな」
‥‥‥‥‥‥‥!?
何でそんな事言うの!?

⏰:08/02/05 16:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#112 [乱]
「ならなんでキスしたの?」

茜の事が好きだからって言ってほしかった。

「好きな子にフラれてる時にお前がのろけ話すんのかと思ったら‥勝手に‥」

―‥気付いたら

和紀を蹴っていた‥―

⏰:08/02/05 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#113 [乱]
手が塞がれていてそうするしかなかったから。

「いった‥」

和紀は私の上からどいた。
ひどすぎる‥和紀はあたしに他の人を合わせて見てたんだ

「和紀の馬鹿!!

何で話も聞いてくれないの!?
あたし拓海に寝てるときにキスされただけで付き合ってないから!!」

⏰:08/02/05 16:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#114 [乱]
「‥‥‥え!?」

「こんな無理矢理‥信じらんない!!

そんな人じゃないと思ってた‥

もう帰るから!!」

泣きながら言いたいことだけいって、自分の部屋に帰った。

⏰:08/02/05 16:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#115 [乱]
************え!?付き合ってないの!?

茜が出て行った後、和紀の頭も大混乱だった

ただ、付き合ってないという事実にまずほっとする。
茜の捨て台詞を必死に考えてみて‥

次々と絶望と後悔が訪れた。

⏰:08/02/05 17:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#116 [乱]
茜が桐生とののろけ話をしに来たと思ったら‥

なんかかなりイライラした
とにかく茜を誰にも渡したくなくて‥

そして感情が理性に勝ってしまった、、

⏰:08/02/05 17:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#117 [乱]
茜に無理矢理キスした

そしたら俺の事少しは男として見てくれるかなって

今思えば最低最悪だよ‥

しかも“他の子の代わりにキスした”とか嘘ついて‥

和紀はどんどんとへこんでいった。

⏰:08/02/05 17:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#118 [乱]
とにかく謝りたい

けど、、茜は俺の顔もみたくないだろうなー‥

無理矢理キスした時点で桐生と同レベだし

‥‥‥明日本気で謝ろ‥‥‥

和紀は決心した。

⏰:08/02/05 17:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#119 [乱]
************茜は布団にうずくまり‥大泣きした。

今日は本当最悪の日だ

好きじゃない人にキスされて、

好きな人に誤解されたあげく失恋‥

しかもショック過ぎて蹴っちゃったし‥

ありえないよ本当;

⏰:08/02/05 17:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#120 [奈緒('3`)*゚]
感想版作って欲しいです!
迷惑でなければもッとお話したいので(ノ3`*)テレ
小説の邪魔してすいませン

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#121 [乱]
でもっ他の子の代わりにキスしたなんて許せない‥

‥‥許せないけど‥‥

和紀が好きすぎて‥


あたしどうしたら良いんだろう

和紀の事諦められないよ;

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#122 [乱]
奈緒さん
感想版作らせていただきました
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/
です

⏰:08/02/05 17:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#123 [乱]
ていうかさっきの和紀‥本当に違う人みたいだった

力が全然かなわない。。

ずっと前から好きだったけど‥あんなに“ 男”ぽかったっけ///

茜はさっきの事を思い出して急に恥ずかしくなった。

⏰:08/02/05 17:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#124 [乱]
‥‥ふー‥‥

一息ついても

“和紀には他に好きな子がいる”

という辛過ぎる事実を飲め込めない自分がいた。

和紀はスポーツもできて細身の筋肉質。

顔も怖いくらい整ってるけど親しみのある感じ。

⏰:08/02/05 17:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#125 [乱]
そんな完ぺきさもすごいと思うけど

あたしは外見とかじゃなくて‥和紀の優しさが好き//

昔からどんなにモテても

どんなにコクられても

遊びで付き合ったりなんか絶対しない。

⏰:08/02/05 17:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#126 [乱]
和紀は一途だろうなってずっと思ってた。

だからこそ‥他に好きな子がいるのにあたしにキスした和紀が

嫌だったんだよ?

和紀のばか‥

考えてるうちに涙がどんどん溢れる。

⏰:08/02/05 17:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#127 [乱]
あたしは和紀の“トモダチ”だから
和紀の恋を応援しなきゃいけないんだ

でも心の中でずっと好きでいるのは良いのかな‥

とにかく、今和紀の顔見たら‥
好きの気持ちが零れ出しちゃう

⏰:08/02/05 17:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#128 [乱]
文化祭中は‥離れよう



いろいろな事が一遍に起きてしまったので

茜はまた深い眠りについた。

⏰:08/02/05 17:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#129 [乱]
************ジリリリ‥バンッ!!

茜は目覚まし時計を思い切り叩いて重たい瞼を上げる。

「んーっ!!おっ♪」

昨日の怠さが嘘のように体がピンピンしていた。

体はこんなに元気なのに、
気分だけは上がらない。

⏰:08/02/05 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#130 [乱]
昨日の出来事を思い出してまたへこむ。

「はぁー‥」

淋しいけどしばらく和紀から離れるって決めたんだった;

どっちにしろ、昨日のは喧嘩したようなものだからちょっと会いたくない‥

⏰:08/02/05 21:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#131 [乱]
幼なじみの長い付き合いだからこそ、簡単に
“はいそーですか”
なんて仲直り出来ない

はぁ‥もーテンション落ちまくりだよぉ


とぼとぼ歩きながらも、美佳との待ち合わせ場所には先についた。

⏰:08/02/05 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#132 [乱]
「茜ー!!」

タンタンタン‥

前にあるマンションの階段から美佳がいきよいよく下りて来た。

軽く手を振り美佳を待つ。
美佳「おはよー‥ゼェゼェ」
茜「息切らして大丈夫!?おばちゃん笑」

美佳「おばちゃんて!!笑てか遅れてごめん;」

⏰:08/02/05 21:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#133 [乱]
茜「良いよ〜てか昨日くれたのにごめん;寝ちゃって‥」

美佳「やっそもそも茜大丈夫なの!?まじ心配だったよ〜

目もまだ赤いけど、ちゃんと寝た??」

あ、、やっぱ赤くなっちゃったかぁ
あんだけ泣いたもんね;

⏰:08/02/05 21:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#134 [乱]
「寝た寝た♪大丈夫よー!!」

「本当!?とにかく無理しないこと!!分かった??」

「ふふっ笑
美佳お母さんみたいー!!笑」
(美佳には昨日の事話したいなぁー‥おし!!今日しよっ♪)

「おばちゃんの次はお母さんですか!!笑」

⏰:08/02/05 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#135 [乱]
美佳のハイテンションに引きずられるように、茜のテンションは上がっていった。


―‥タッタッタッ‥―

背後から走る音が聞こえる。

(きっと和紀だ‥)

「美佳ーちょい早く行こ♪」
「え、うん;(茜どしたの?!)」
美佳の腕を引っ張り学校まで走り出した。

⏰:08/02/05 21:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#136 [乱]
今時ダッシュで走る女子高生も珍しい

次々と抜かしていく人達は驚いてた。

「とうちゃーくっ!!」

「はぁっ‥疲れたー走ったの久しぶりだよぉ‥茜、どしたの??」

まだあまり人のいない教室。
美佳は茜を不思議そうに覗き込む。

⏰:08/02/05 21:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#137 [乱]
「最近運動不足だったからー♪笑」

「そ、か;(茜絶対何かあったんだなぁ)」

和紀関係の事について何も考えたくなくて一日中無駄にテンションを上げた

が、放課後。
嫌過ぎる文化祭準備‥。

⏰:08/02/05 21:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#138 [乱]
(うう‥拓海絶対いるよ‥)

いやいや二組の教室に入ると明らかに空気が変わった。

???

拓海との間にもう噂がたってるなんて知らない茜

とりあえず教室の装飾作業にとりかかる。

⏰:08/02/05 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#139 [乱]
「‥カネ。‥茜!!」

「んっ??」

必死に看板の色塗りをしていて呼ばれてることに気がつかなかった。

勢い良く振り向くと拓海。
“和紀と並んで会いたくない人”

あっちゃぁ〜;

⏰:08/02/05 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#140 [乱]
「ちょっと‥今、いい??」
拓海は気まずそうに言った。

仕事を口実に断っちゃえっ
「今はちょ‥「茜ここは任せて〜」

早百合が笑顔でそういった。

さっ‥さゆりのばかぁー!!

⏰:08/02/05 21:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#141 [乱]
断るに断れず、渋々拓海についていくことになった

(周りの視線がいたいんですけどー;)

教室でも廊下でも皆に明らかに見られているのが分かる。

(はぁ‥拓海ファンに恨まれる;)

心配など全く気にしない様子で、屋上につながる階段をスタスタ上る拓海。

⏰:08/02/05 21:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#142 [乱]
ガチャッ‥

拓海は屋上の扉を開けて、茜が入るのを促した。

屋上は少し‥てかかなり寒い!!

がたがた震えていると拓海がサッと学ランを被せてくれた。

「使って?」
にんまりと微笑む。

「有り難いけど‥拓海ワイシャツだけは風ひいちゃうよっ」

急いで学ランを返そうとした‥その腕を優しく掴まれ
「良いから」

と拓海に言われた。

⏰:08/02/05 22:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#143 [乱]
すみません

“風”じゃなくて“風邪”です

⏰:08/02/05 22:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#144 [乱]
「‥ッ」

(調子狂うよ‥///

何か言ってやろうって思ってたのに)

「‥‥‥‥」

「昨日はマジごめん!!!」

拓海は沈黙を破って唐突に言った。

⏰:08/02/05 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#145 [乱]
「‥俺、茜の事高一の時から好きで

茜の気持ち考えずにキスしちゃって‥本ッ当にごめん」


―‥正直拍子抜け。‥―

「もっと言い訳すると思った笑」

文句を言う気持ちはすっかり消えた。

⏰:08/02/05 22:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#146 [乱]
ここまできちんと謝られて、拓海の誠実さに驚いた。
キスはちょっとないけど;
拓海はさっきから下げたままの頭を上げない。

「しょーがないっ許してあげる♪」

「ホ‥ホントに‥?」

かっ‥カワイイ///

上目使いの拓海は悩殺兵器のようだった。

⏰:08/02/05 22:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#147 [乱]
―‥初めて和紀以外の人にときめいた‥―

「本当本当♪でも次したら‥」

「ぜっってーしないから!!」

そういう拓海の真面目な顔が少し面白くて笑ってしまう。

「ぷっ‥ははっ//」

「何々!?

つか俺‥何気に告ったつもりだったんだけど///」

⏰:08/02/05 22:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#148 [乱]
すみませんそろそろ寝落ちします‥
感想など、こちらによろしくです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/05 22:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#149 [乱]
「ぇ‥;んと‥」

言葉が詰まる。

今まで告白を断る時に相手の事を気にしたことはあまりなかった。

(拓海の事、良い人だとは思うよ??‥けどあたし‥)

拓海の事が好きな訳じゃない‥けど拓海の傷つく顔が見たくない

⏰:08/02/06 19:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#150 [乱]
そんな狡いことばかり考えてしまう

(いつの間にか拓海の事

友達としてだけど好きになってたんだぁ)

こんなに躊躇っている事に自分自身で驚いた

「‥‥。」

(うう;でも‥言わなきゃ)

⏰:08/02/06 19:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#151 [乱]
「知ってるよ、茜他に好きな人いる事♪」

拓海からの予想外の言葉。
「・ ・ ・ へ??///

何のことー??」

顔が熱くなるのが自分でも分かる

「ふ、茜顔赤いよ‥??笑

んーと誰かは言うのやめとくけど

ダテに茜に片思いしてないし♪」

⏰:08/02/06 19:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#152 [乱]
拓海は意地悪っぽく笑った。

(これは本当にばれてるなー;)

「‥うん。いるよ、好きな人///」

消え入りそうな声で言った。

「だから‥;拓海と付きあえ「ちょーっとまったぁ!!」」

?!

拓海のいきなりの大声。

⏰:08/02/06 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#153 [乱]
「拓海‥??」

拓海は急に真剣な表情になる。

「俺‥半端な気持ちで告ってねーから///

茜に好きな人いるってわかってるから

今すぐ付き合いたいなんて言わない。

ただ、好きって知ってもらいたかっただけ‥//」

そこまで言うと拓海はしゃがみこんでしまった。

⏰:08/02/06 19:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#154 [乱]
しゃがみ込んだ拓海は顔までも埋め、急に黙り込む。
「どしたの??」

茜は平静を装って尋ねた

心臓の動きとは裏腹に‥

(拓海のこんな真っすぐな所が人をひきつけるんだね)
拓海が男子からも好かれていることは知っていた。

⏰:08/02/06 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#155 [乱]
拓海はしゃがんで疼くまっているけど

耳は真っ赤だった。

「今‥顔見ないで!!マジなっさけない顔してるから///」

(うわっ拓海かわいいっ)

今日何度も思っただろう。

⏰:08/02/06 20:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#156 [乱]
すみません訂正です

『今日何度思っただろう

です

⏰:08/02/06 20:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#157 [乱]
思わず拓海をじっと見つめていた。

(てか‥さむっ‥;;)

ずっと屋上にいたので寒さがよけい体に染みる。

こんなに寒いのに学ラン貸してくれた拓海はワイシャツのみ。

フワッ‥

茜は学ランをしゃがみこむ拓海にそっとかけた。

⏰:08/02/06 20:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#158 [乱]
「ん!?」

まだほんのり顔の紅い拓海が顔を上げる。

「学ランありがとねっ!!」
茜は笑顔でそういった。

「お‥おぅ(やばっ茜可愛い‥)

つかそーゆー訳で返事とかはいらないから///」

拓海はやっと立ち上がりまた照れている。

⏰:08/02/06 20:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#159 [乱]
「‥うん。

でもあたし拓海の気持ちに応えられないよ??」

(拓海の顔見れない‥;)

「だーかーらー!!笑

そーゆうの良いから!!



え、と;
‥‥でもふりむかすのは自由だよね??」

⏰:08/02/06 20:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#160 [乱]
‥ッッ////

(拓海キザすぎるっっ!!!)

茜は思わず照れて真っ赤になってしまった。

(何て言ったら良いのかな;)

頭の中はちょっとした大混乱だった。

⏰:08/02/06 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#161 [乱]
―‥その時‥―

いきなり拓海が茜を抱きしめて

「ちょースキ///」

と言って屋上から出て行った。

!!??

ほんの数秒のことだったので

頭の中は驚きでいっぱい。

⏰:08/02/06 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#162 [乱]
しばらくして、ふと思った。

(拓海は言い逃げばっかだなぁ‥;)

一人で屋上にいるのは虚しいし、
教室でまた拓海に会うのも照れ臭い。

(帰ろー)

⏰:08/02/06 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#163 [乱]
とりあえず帰ることにした。

(文化祭準備に入ってからマジいろんな事起こりすぎだよ‥;)

家に着くと、疲れていたのか‥

茜はすぐに寝てしまった。
************

⏰:08/02/06 21:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#164 [乱]
「はぁ‥謝るタイミングが‥」

帰りのホームルームの最中にぶつぶつ言っているのは和紀。

(せっかく昨日謝ろうって決心してたのに

朝はなんか走ってっちゃったし‥

謝るタイミングねー!!!)

⏰:08/02/06 22:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#165 [乱]
心の中で考えていたはずが声に出ていたらしい

前田が後ろから突いてきた。

「どーした??お前マジきもい‥笑」

「ぇ!?あ;声に出てた??」

「自覚無しとかいよいよボケが」
「始まってねえよ笑」

⏰:08/02/06 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#166 [乱]
「んで、本当にどした??」
「んーちょい茜と喧嘩(?)したんよ;」

「あぁ、あの茜ちゃん??」
「そうそうその茜。(他にどの茜がいんだよ;)

でさー‥ッッイテッ」

⏰:08/02/06 22:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#167 [乱]
完璧に後ろを向いている俺の頭が何かに叩かれた。

ふりむくと担任の笹本が手に出席名簿をもってたっている。

多分その名簿で叩かれたな。

「お前らホームルーム中くらい聞けって;」

⏰:08/02/06 22:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#168 [乱]
笹本が苦笑いを浮かべながら言った。

「へーい;すんませーん」
適当にあしらうと、笹本は諦めたのか、教壇へ戻った。

結局ボソボソと前田と喋ってるとホームルームは終わった。

⏰:08/02/06 22:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#169 [乱]
「カズッ!!なんか面白い話??」

授業が終わり、文化祭準備のため女子がクラスに入ってくる。

皆がガヤガヤ騒いでる時、前田と和紀の元に仲倉 刹(ナカクラ セツ)が走って来た。

前田「刹〜聞いてやって??
和紀のチキンっぷり笑」

⏰:08/02/06 23:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#170 [乱]
和紀「前田クンどーゆー意味かなぁ‥??」

刹「ははっ笑

まーとにかく話してみ??」
和紀は昨日の事、そして今日謝りたいということをほとんど話した。

普通に考えたらこんな事で相談とかありえないし

恥ずいけどこの時俺は必死。

⏰:08/02/06 23:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#171 [乱]
そろそろ寝落ちです
もし良ければ、感想こちらにどんお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/06 23:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#172 [乱]
刹「‥カズ、ばっかだなぁ;」

話しを聞き終えると呆れて刹は言った。

和紀「ぐっ‥

だよね。」

反論は出来ない。俺だって自分でもありえないと思うから。

⏰:08/02/07 23:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#173 [乱]
「‥普通に謝れば許してくれるかな‥??」

刹「んー謝るだけじゃなくて、ちゃんと告れ!!」

「‥は!?;」

告るなんて正直考えてなかった;

「おー!!それ俺も思う!!」

⏰:08/02/07 23:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#174 [乱]
「や、告るとか無理だしッ‥///」

冷汗が流れた。

「‥いーいカズちゃん??茜チャンの言葉から考えて、

“好きな子の代わりにキスされた事”

に一番傷ついてるんだって!!」

⏰:08/02/07 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#175 [乱]
刹は彼女持ちだし女心を読む天才だと思う。

けど疑問は残る。

「無理やりキスしたことじゃなくて‥??」

「‥ぁあ、それにももちろん謝っとけ!!
幼なじみに押し倒されるとは思ってなかったでしょ;」

⏰:08/02/08 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#176 [乱]
「そか‥どうしても告らなきゃダメですか先生」

もう完璧に下手に出てる俺。

「そーいう所がチキン「じゃねえよ。‥や、そうかもしれない‥」

(確かにフラれるの恐くて仕方ない;)

―よく笑いそして泣いでばっかの茜の目が、真っ直ぐ俺を見る―

―昨日キスした茜の口から出るのは拒絶の言葉―

⏰:08/02/08 00:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#177 [乱]
そんな光景が瞳を閉じると浮かぶ

「告る事が物の終わりじゃないだろ??」

真面目な顔の刹が言った。
前田と俺は不覚にも感動しまくってた。

―告ることから何かが始まるかもしれない―

⏰:08/02/08 00:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#178 [乱]
純粋にそう思えた。

ダンッ

机を叩いて立ち上がり

「行ってくる。」

和紀は走り出した
二年二組の教室に向かって。

前田「刹‥すごいね」

刹「そーぉ??」

刹はにこにこしている。

「だってあの二人、どっからどう見ても両想いじゃん」

サラッと言った。

⏰:08/02/08 00:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#179 [乱]
ガラッ

教室のドアを開けて中を見た

(あれ?!茜いねー)

「茜どこ行ったか知ってる??」

美佳に聞いたつもりが‥

「あれっ一之瀬クン??どしたのぉー」

ワラワラと女が群がってきた。

⏰:08/02/08 00:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#180 [乱]
女の集団は“ニガテ”

一人一人は可愛いものだが
中学の時卒業式でボタンを全部むしり取られて以来、苦手意識が植え付けられていた。

「あ、えと‥茜知らない??」

一歩下がって聞いてみた。

⏰:08/02/08 00:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#181 [乱]
「茜見たぁー??」
「えー知らなーい。」
「あ、あたし見た!!」

和紀「マジで!?どこいた??」

「さっきまで教室いたけど桐生クンとどっか行っちゃったー」

「桐生‥??ありがと。」

「てか一之瀬クンも茜狙いって‥一之瀬クン?!」

和紀は走り出した。

⏰:08/02/08 00:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#182 [乱]
(また‥桐生かよ‥クソッ!!)

廊下を駆け巡り二人を探す。

(ちっくしょ‥あいつらどこいんだよ‥)


走りながら茜が行きそうな場所をしらみつぶしに探した。

男子棟二年の教室

女子棟

食堂

中庭

ベンチ

⏰:08/02/08 00:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#183 [乱]
「マジでどこだよ!!」

女子棟ベンチに来た後、もう場所が思い付かなかった。

(‥つか一番ありきたりなとこ忘れてた。)

屋上!!!!!!!

あまりに当たり前な場所だからこそ考えてなかった。
勘が“茜はそこだ”と言っている。

⏰:08/02/08 00:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#184 [乱]
屋上に向かう途中の廊下で茜とすれ違った。

「‥茜!?」

茜を抜かしてしばらくして気付く。

いそいで方向転換し茜の方へ走ると

嘘みたいに茜はいなかった。

⏰:08/02/08 00:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#185 [乱]
「まじかよ‥ハァ‥ハァ」

(‥まさか。)

このまま茜をまた探そうと動き出す前に一つの仮説が浮かんだ。

文化祭準備になってから茜のことはちょくちょく見てた。

なのに

朝逃げられ 放課後逃げられ。

(いくらにぶくてもわかる

‥俺、避けられてんよ‥)

⏰:08/02/08 00:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#186 [乱]
―その仮説は確信へと変わる―

「コンッ」

「‥‥」

「コンッ‥コンッ」

その日、家に帰ってから

茜のベランダから見える窓にいくら小石をなげても

茜は現れなかった。

⏰:08/02/08 01:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#187 [乱]
************「よし、頑張ろぉ」

茜はこの日決心したように家を出た。

茜が和紀を避けるようになってから一週間。

茜にとって信じられないくらい長い、長い一日の連続。

文化祭はとうとう明日に迫っていた。

⏰:08/02/08 01:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#188 [乱]
文化祭を明日に控え、茜はある決心をしていた。

今日は授業なしで朝から準備

女子棟に着くなりそれぞれのクラスが準備してるのが目に入る。

「本当いよいよ文化祭って感じだね〜」
「だね〜!!美佳明日一緒に回ろ??」

⏰:08/02/08 01:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#189 [乱]
「もち!!去年とか本当楽しかったよね〜」

「うんうん!!やばかった!!」


去年の文化祭‥か

美佳と騒ぎながらかなり楽しんだのを覚えてる。

⏰:08/02/08 01:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#190 [乱]
去年、和紀のクラスに立ち寄ってみると

和紀はたくさんの他校生にメアド渡されてた。

(結局メールしてるのかなぁ‥)

「ぁ;」

美佳が立ち止まる。

視線の先にはもちろん、女子に囲まれる和紀。

⏰:08/02/08 01:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#191 [乱]
茜「‥どしたの??行こ♪」
何でもないという風に笑顔で茜は歩き出した。

美佳「う、うん;」

(ちゃんと笑えてたかな、あたし。ひきつってなかった??)

教室に入るとすぐに美佳に呼ばれた。

⏰:08/02/08 01:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#192 [乱]
「どした〜??」

「‥茜さ、、茜こそどしたの??」

「ん?!何が?!」

本当は分かってる。美佳、心配かけてごめんね‥;

「‥和紀となんかあったの??」

美佳は不安そうだった。

⏰:08/02/08 01:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#193 [乱]
「あは〜流石美佳だね!!お見通し??笑


‥‥和紀好きな子いるんだって♪」

「は!?それ信じてんの!?(和紀が好きなのは茜だよ‥)」

「うんっ信じるよッ♪
和紀本人が‥ヒック

言ったッヒック‥だ‥もん‥」

⏰:08/02/08 01:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#194 [乱]
涙が頬をつたう。

「一週間‥ちゃんと考え‥ヒック‥あたし‥

和紀の事応援しなきゃ‥って‥ふぇ‥」

「諦めるって事!?」

「ずっと心の中で好きでいる‥」

美佳は大きなため息をはいた。

⏰:08/02/08 01:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#195 [乱]
「茜はそれで良いの??」

間を置いて

「和紀の事‥好きだから幸せになってほしいし」

精一杯茜は言った。

“和紀は茜の事が好き”

同じく幼なじみの美佳はそれくらいわかる。

⏰:08/02/08 01:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#196 [乱]
だからこそ、不服だった。

「‥そ、か;(何でこんなにからまっちゃったんだろう‥)」


茜「‥笑って、和紀を応援してくるよ‥美佳心配かけてごめんね;」

⏰:08/02/08 01:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#197 [乱]
「茜ッ謝らないでよ〜;あたしはいつも茜の味方だしっ」

美佳も半泣き状態。

ベランダに出てしばらく泣いた後トイレで目を冷やした。

美佳に話したおかげで心がちょっと軽くなった気がした。

⏰:08/02/08 01:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#198 [乱]
寒いけどどこか気持ちいい風に包まれる。

葉の落ちた木々が淋しげに、けなげに中庭に生えて

なんとなく懐かしい気がした。

************

⏰:08/02/08 02:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#199 [乱]
“パッ”

和紀の部屋に明かりがつく。

(よしっ帰って来たっ

頑張れあたし‥!!)

焼きたてのクッキーを下から持ってきて、ダウンを羽織りベランダに出る。

コンコンッ

窓を小突いてしばらく待った。

⏰:08/02/08 02:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#200 [乱]
ドキドキ‥ドキドキ‥

心臓の音が煩くて仕方ない
(これじゃあ和紀に聞かれちゃうよ;)

「茜ッッ!!??」

あんなに避けていたのに、和紀は嬉しそうに窓を開けてくれた。

⏰:08/02/08 02:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


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