ダイスキ。
最新 最初 🆕
#1 [乱]
小説初心者なんで、いろいろといたらない点もありますがよろしくお願いします

⏰:07/12/18 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#2 [乱]
私の名前は高梨 茜 (タカナシ アカネ)

今日は全校朝会の日だから早く行かなきゃっ!!

だって‥‥


美佳「茜おっはよー!」

茜「あ!!美佳おはよっ!ってさすが気合い入ってるねー笑」

美佳は私の小学校からの大親友で、いつも一緒に登校している。

⏰:07/12/19 20:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#3 [乱]
美佳はサバサバとした性格で、すごくからみやすい。
いつもメイクをしない美佳がばっちりメイクをしているのには理由がある。

それは

“全校朝会”

私たちの学校は男女共学でありながら、男子棟と女子棟にわかれており


男子と女子が唯一顔を合わせるのがこの全校朝会と行事なのである。

⏰:07/12/19 20:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#4 [乱]
私が早く学校へ行こうとするのも

少しでも可愛く見られたいからメイクするため


男子にモテたいわけじゃない

アイツさえ見てくれればそれで良いんだっ

⏰:07/12/20 21:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#5 [馨]
頑張ってツ

⏰:07/12/20 21:05 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#6 [乱]
美佳「あー!授業とかも男女一緒なら良いのに!!」
茜「だねー笑 っていっても和紀(カズキ)以外興味ないけど」


美佳「茜は本当昔っから変わんないね!和紀以外眼中にないところが‥笑」

そう言って美佳はポンと私の頭を叩いた。


和紀とは私達の幼なじみで、私の小さい頃からの片思いの相手。

⏰:07/12/20 21:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#7 [乱]
かなりSで意地悪だけど実は優しくて‥

なんて私の頭の中は和紀のことでいっぱいになってしまった。

「朝からぼーっとしてんなよ!!笑」

振り返ると寝癖が少したっている高校生がいたずらっぽく笑っていた。

茜「和紀!!ってか寝癖たってるあんたに言われたくないわ!笑」

いきなり後ろから和紀が現れたので声がうわずってしまった。

⏰:07/12/20 21:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#8 [乱]
薫さん
応援ありがとうございますとても励みになります

⏰:07/12/20 21:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#9 [乱]
和紀はまた笑って

「うっせーよ!」

って言って先に行ってしまった。

やばい‥ちょっといたずらっぽい笑顔が本当かわいい‥

隣でにんまりと美佳が私を見て微笑む。


茜「‥っもー///とりあえず早く行こ!」

⏰:07/12/20 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#10 [乱]
************美佳・茜「おっは‥よ‥」
教室へつくと、いろいろな香水がまざった
きつい香りがぷーんと漂っていた。

周りを見れば、

メイクしている女子ばかり

和紀に少しでも意識してほしくて私も少しだけメイクを始めた。

すっぴんなんて見られまくってるけどなんとなく、、ね

⏰:07/12/20 22:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#11 [乱]
朝のHRを終えると美佳と一緒に体育館に向かった。

体育館へは男子棟、女子棟それぞれから廊下が繋がっている。


女子棟側から、男子棟側の廊下を見て必死に和紀を探した


やっぱ‥いないかぁ


和紀は身長が180aもあるのでもしいたら、すぐにわかる。

⏰:07/12/21 00:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#12 [乱]
おまけ和紀はすごく‥

すっっごく女子に人気がある‥


だから和紀を見つけても校内じゃ

―‥話し掛けにくい

茜「はぁー‥」

美佳「なーに溜息ついてんの!
―‥あっっ高橋先輩!!」

美佳の目はハートになっている。

⏰:07/12/21 00:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#13 [乱]
高橋先輩はどっちかというとインテリ系だが、これまたかっこいい

体育館の中で大体の女子は照れて男子とは話さない。
美佳は高橋先輩と同じタイミングで体育館に入れたので

「おはよーございますっ」
と高橋先輩に挨拶をしてた。

茜(美佳‥本当可愛いなぁ)

その後美佳はしばらくぽーっとしていたが

いきなり表情をかえた。

⏰:07/12/21 00:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#14 [乱]
茜がその視線の先を見ると


和紀がいた。


しかも派手系な女子達に囲まれて。


その子達に何言われるかわからないから

和紀には話し掛けないようにしてる

でもっ


喋りたいよ‥私の方が和紀の事‥‥好きだよ。

⏰:07/12/21 00:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#15 [乱]
美佳「茜っ!気にしないのが1番だよ♪」


茜「うん‥泣
ありがと‥みかぁー」


(ケッバい女達に囲まれて笑ってる和紀のばか!!)
茜は校長先生の話をずっと膨れっ面で聞いていた。

和紀の方をちらりと見るとさっきの子達にメアドを渡されている。

でも‥ちょっと‥

嫌そうに見えるのは気のせいかな?

⏰:07/12/21 00:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#16 [乱]
と、その時


和紀と茜の目が合った‥!
鼓動が一気に速まる

和紀はふっと笑い「よっ」という口の動きをしたが

茜は―‥思わずシカトしてしまった‥


その後和紀の顔は見てないけど‥

どうしよう‥怒ったかな‥

⏰:07/12/21 00:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#17 [乱]
その事が気掛かりで悩んでいるうちに、朝会は終わった


皆が騒ぎながら体育館を出ていく中

茜はとぼとぼと出口に向かっていった


――ガシッッ――

誰かに腕を捕まれ、別の出口に連れていかれた


茜「えっ!?何何‥ちょっ‥どこいくの」


出てみると来たことのない体育館裏だった

⏰:07/12/21 01:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#18 [乱]
腕をつかむ手をそっと離される

前に佇むのは

真剣な顔をした和紀



‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


沈黙が流れる。

⏰:07/12/21 01:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#19 [乱]
明日も学校なので、今日はこの辺で失礼します
更新日もまちまちですが読んでくださると嬉しいですp(^^)qではv

⏰:07/12/21 01:07 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#20 [乱]
‥‥‥。

(ど‥どうしよ‥

和紀‥‥怒ってる‥?)


冷や汗が流れ出す―‥

和紀の顔を見ることが出来ず茜はうつむく。

「‥ッあのさぁ‥さっきの‥俺の気のせい?」

やっぱり、ちょっと怖い声になっている。

茜は首を横にふった。

そしてゆっくり和紀を見る
「俺‥なんかしたっけ?」
淋しそうな目‥

⏰:07/12/21 19:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#21 [乱]
私はおもいっきり首を横に振った。

「なら‥なんで?
お前が理由もなくシカトするわけないじゃん‥」

和紀はまだ真剣な顔をしている。

“違うよっ
勝手に私が嫉妬しただけ”

なんて言えるわけもなく、茜はまたうつむいてだまりこんでしまった。

‥‥‥‥。

二度めの重い沈黙

⏰:07/12/21 19:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#22 [乱]
和紀‥今どんな顔してるのかな‥

困らせてごめん‥


―好きっていう気持ちが溢れ出しそう―‥

伝えたいよ‥

でも、、フラれて仲良しの立場を失いたくない

和紀にとって私は気軽に話せる女友達だから。

好きなんて言ったらもう
「おはよ!」
さえ言ってくれないかも‥

そう考えたら怖くなって


私はいつの間にか涙を流していた。

⏰:07/12/21 19:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#23 [乱]
グイッッ!!

腕を引っ張られ、はっと気付くと和紀に抱きしめられていた。


‥えっっ!?!?

茜は驚いて声を失う。
何が起きたのか分からなかった。

「なんかあったのなら言えよな、、

幼なじみなんだし

シカトとかそーゆーの‥

傷つく‥」


見上げると和紀の悲しそうな顔

⏰:07/12/21 19:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#24 [乱]
また‥一段と和紀の事が好きになった。

「‥うん、ありがと

えっと‥
シカトしちゃってごめんね!!」

茜は抱きしめられているまま小声で言った。

キーン コーン ‥

結構時間がたっていたらしい。

1限のチャイムがなってしまった。

ゆっくり茜を離し


和紀は少し微笑んで茜の頭をくしゃくしゃっとなでる。

⏰:07/12/21 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#25 [乱]
「良いよ‥。じゃーまたな!笑」

大好きなあの笑顔で和紀は去っていった。

************
廊下を歩く中、自分の顔がほてってるのに気付いた。

あー‥でも和紀本当かっこよかったなぁ‥

もうこれ以上好きになれないってくらい好き、大好き。


もうシカトなんてしないよ‥!

⏰:07/12/21 19:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#26 [乱]
教室に戻ると美佳と、仲良しの早百合(サユリ)が茜の元へ走って来た。


美佳「あっかねー
どこ行ってたの!?」

早百合「いきなりいなくなったからびっくりしたよ笑」
茜「あ‥はは!ちょっとね///」

茜の顔はほんのりと紅くなる。

美佳・早百合「うわっ!!あやしー!!」

茜「えーと‥今度話す!」
茜はたじたじだった。

⏰:07/12/22 16:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#27 [乱]
美佳と早百合は不服そうな顔をしていたが

美佳が思い出したようにしゃべり出した。

美佳「ってか聞いた?!アノコト!」

‥?何の事だろ‥

早百合「本当びっくりだよね!笑」

二人ともやけにテンションが高い。

茜「‥え、何の話?」

茜はおそるおそる聞いた。

⏰:07/12/22 16:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#28 [乱]
二人はにまーっと笑いながらわざとコホンッと咳ばらいをする。

まるで何かの重大発表。

かなり茜をじらした後、こう言った。


「後期から‥本当の共学になるって!!!」

‥‥‥‥。

すぐに理解が出来ない。

⏰:07/12/22 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#29 [乱]
「‥‥‥‥え!?

―‥ぇええええ!?!?」
驚きのあまり茜はポカーンと口を開けた。

そんな茜の様子に早百合と美佳は爆笑だった。

⏰:07/12/22 16:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#30 [乱]
*和紀目線*

ジリリリリリリ‥!

‥うるっせー!!

寝ぼけながら
時計を見ると7時32分。
ヤ、、ヤッベ(汗

和紀は急いでベッドから跳び起きた

ワックスで髪たてる暇もなく
5分で準備をし家を出る。
しばらく走ると前に見慣れた後ろ姿があった。

⏰:07/12/22 16:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#31 [乱]
その後ろ姿の女子は二人とも俺の幼なじみ、茜と美佳。

で、一人は俺の片思いの相手。

友達っぽくつっこみあってるから、きっと‥‥ただの男友達にしか思われてないんだろうな。

茜と美佳は俺に気付く様子もなく楽しそうに話している。

茜は何やら紅くなってぼーっとしてるし‥‥

⏰:07/12/22 17:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#32 [乱]
胸が痛む。

茜‥高校で新しく好きな人でも出来たんじゃ‥

冗談じゃねぇよ、、

こっちはいつから片思いしてると思ってるんだ?

高校からひょこひょこ出て来たやつに譲ることなんか出来るわけない


どんどん胸が痛みながら茜達に和紀は近づいていった。

⏰:07/12/22 17:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#33 [乱]
「朝からボーっとしてんなよ!笑」

胸の痛みを隠すように、わざと笑って言った。

茜と美佳は驚いて振り返る。

その後いつものように茜と言い合いになった。

⏰:07/12/22 17:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#34 [乱]
茜の笑った顔が可愛くて思わずにやけそうになり

あわてて二人を抜かして学校へと走った。

そういえば‥美佳‥ずいぶん化粧してたな‥

************
「おー和紀!」

朝からハイテンションでうざいこの男は前田。

なにやらウキウキしている‥

「なに‥どしたん?」
あまり興味はないが一応和紀は聞いてみた。

⏰:07/12/22 17:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#35 [乱]
「何って!全校朝会に決まってんだろ!」

「―‥あー今日だっけ!?」

特にリアクションのない和紀。

「ったくこれだからモテ男君は‥
とにかく!なー誰か可愛い子紹介して‥?笑」

前田は彼女がもう1年近くいないので必死だ。

⏰:07/12/22 17:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#36 [乱]
まぁ俺は付き合ったことさえないけど。

和紀「そんなん言われても紹介するような女友達いないし」

前田「俺見たんだけど、今朝お前が話してた子とか!!
二人ともめっっちゃ可愛いじゃん!!」

和紀「悪いけど‥無理。」
和紀は即答した。

⏰:07/12/22 17:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#37 [乱]
前田は一瞬驚いたようだったが

「おっ?まさかー‥」
「‥うっせ///ちがっ!!」

「そっかー♪わかった!!応援するよ、で、どっちの方!?」

前田はこーゆー良いやつだ。

「っと‥髪が長いほ‥って何でお前に言わなきゃいけねぇんだし!」

「はは笑
そっかぁーふーん‥」

前田はかなりにやついていた。

⏰:07/12/22 22:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#38 [乱]
体育館へ移動し中に入る。
茜達をなんとなく探しているが、、見つからない。

もし他の男が話し掛けてたら‥

茜は中学ん時から男の達の中で可愛いって評判だったし、

多分何十回も告られてる。
だから高校でも目つけてるやついるだろうな‥

自然と和紀は周りを睨む。
‥ってか何であいつ誰とも付き合わないんだ?

⏰:07/12/22 23:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#39 [乱]
そういえば、そんな事考えた事なかった。


え、まじで好きなやついるとか‥?

和紀が悩んでいると
前田が和紀を小突いた。

見ると、前からケバい女達が3人やってくる。

女1「おはよぉー!和紀君‥だよね!?」

女2「どーもぉ
朝会が始まるまではなそーよ!」

なんで名前しってんの?って思ったけど俺が答える前に前田が自己紹介を始めてしまった。

⏰:07/12/22 23:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#40 [乱]
前田「ども!俺前田っていうんでよろしく〜」

女達は一瞬苦笑いしたがすぐに自分達の名前を紹介仕出した。

普通に笑って受け答えしていると、目の端に茜を見つけた。


―顔が微妙にほころぶ―

すると茜もこっちを向いた。

⏰:07/12/22 23:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#41 [乱]
目が合ってドキドキした。
茜に口の動きで「よっ!」って伝える。

目の前の女達はメアドを渡そうとしてるところだったが

俺の行動に気付き、茜達の方向を見た。

茜は笑って「よっ」って言い返すと思った。

⏰:07/12/22 23:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#42 [乱]
茜は‥‥

一瞬泣きそうな顔をして


俺を‥無視した。

⏰:07/12/22 23:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#43 [乱]
‥‥‥!?

何が起きたか分からない。
‥えっと‥

女「ねぇー誰?あの子」

女達はちょっとむっとして話し掛けるが、
和紀には聞こえていない。

‥え?俺‥茜にシカト‥された!?

冷や汗が流れる。

前田は一部始終見ていたのであたふたしだした。

⏰:07/12/23 11:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#44 [乱]
俺なんかしたっけ!?

和紀は全神経で考える。

(思い出せ!!思い出せ!!)

女達はつまらないとでも思ったのか、
茜を睨んで行ってしまった。

前田「お前のせいでいっちゃったじゃん!」

和紀「‥‥‥。」

前田の言葉さえ頭に入ってこない。

茜の所に和紀が走り出した
‥その時朝会が始まってしまった。

⏰:07/12/23 11:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#45 [乱]
茜の事が気になって朝会の間和紀は上の空だった。

茜を方を見ると、茜もまたボーットほうけている。

(直に聞くしかない!!)

和紀はそう決心し、朝会が終わるとすぐに茜の元へ走り出した。

⏰:07/12/23 11:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#46 [乱]
茜と美佳の後ろにいる男達が話しかけようとしているのが目に入る。

俺は軽く睨んで美佳の後ろにいる茜の腕を掴み、
別の出口へと行った。

茜はすごいびっくりした様子だけど関係ない。

茜の顔を見ないようにずかずかと連れてく。

⏰:07/12/23 11:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#47 [乱]
外に出て茜を見ると、茜はまだかなり驚いた様子だった。

まぁ、無理もないか。

沈黙に堪えられなくていきなり本題に入る。

「おれなんかした?」

「‥‥」

茜は俯いて何も言わない。

⏰:08/02/04 20:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#48 [乱]
ただ少し間をおいて首をふるふると横にふった。

「‥ならなんで!?おまえが理由も無しにシカトとかするわけないじゃん」

俺は何も言わない茜に不安と苛立ちを感じ始めていた。

なんで喋ってくんないの‥?

ただ悲しくて気付いたらー‥抱きしめてた。

⏰:08/02/04 20:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#49 [乱]
‥その後茜と仲直り(?)はしたけど、理性を保つのがせいいっぱいであまる覚えてない。

ただ小さい時以来に茜を抱きしめたから、かなりドキドキした。

本当は茜にむちゃくちゃにキスしてやりたかったけど
あいつは俺の事トモダチとしてしかみてないもんな。

⏰:08/02/04 20:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#50 [乱]
てか‥結局何怒ってたんだろ‥。

ま、いっか!

茜から頑張って(笑)離れて教室に戻るとなにやら皆大騒ぎをしてた。

「何ーどしたん?‥って聞けよ!笑」

三回程呼び掛けるとかなりハイテンションのやつらがこう言った。

「ついに、待ち望んだばら色の共学になる!!笑」

⏰:08/02/04 20:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#51 [乱]
‥ま、マジで!!??


「っしゃあー!!笑」

そういって和紀は一緒になって騒ぎ出した。

************

⏰:08/02/04 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#52 [姫]
おもしろいです
頑張ってください

⏰:08/02/04 21:40 📱:P903i 🆔:☆☆☆


#53 [乱]
姫さん
ありがとうございますそう言って頂けると本当に嬉しいです

⏰:08/02/05 07:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#54 [乱]
共学といってもいきなりそうなるわけではない。

とりあえず男女共同の文化祭で親睦を深めてから‥

というのが校長の意見だった。

************
「えーそれではうちのクラスは男子二年二組と合同で出し物をやるので、

これから話し合いのため男子棟いきまーす」

⏰:08/02/05 07:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#55 [乱]
朝のHR中、唐突に言われた。

文化祭準備期間からお互いの校舎に出入り自由となる。

ガヤガヤと皆が向かい始める中、茜の元に美佳と早百合がきた。

美佳「茜〜和紀のとこと合同じゃなかったねー;」

茜「うん;あ、でも早百合の好きな人二組じゃなかったっけ!?」

⏰:08/02/05 07:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#56 [乱]
早百合「うん‥///」

早百合が照れたようにはにかむ。

茜・美佳「やったねっ!!」
早百合の好きな人は確か‥ちょっと可愛い系の沖田君。

上手く行くといいな、なんて思いつつ茜はやはり落ち込んでいた。

――どうしよう――

⏰:08/02/05 07:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#57 [乱]
和紀はすごくモテるから、文化祭準備で一緒に仕事する子とかにまた囲まれちゃうよ‥;

もし和紀に好きな人出来ちゃったらどうしよう‥

去年もこんな風に思ったっけ

もやもやと考えていると二組の前にいた。

男子棟はやはり女子棟とは違う匂いがする。

⏰:08/02/05 07:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#58 [乱]
女子棟は香水と化粧、そして制汗剤の匂い。

男子棟はワックスの匂いと‥‥少し汗くさい。

これは早く慣れないと。

二組の教室に入ると男子の歓声があがった。

女子達は驚きつつとりあえず教室の左側半分に移動する。

⏰:08/02/05 07:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#59 [乱]
右側を見ると30人くらい男子がいて、その内の一人が教壇に向かって歩き出した。

クラス委員なんだろう、女子の委員である深部さんも歩き出した。

「静かにしてください。」
がやがや騒ぐ皆が少し静かになった。

⏰:08/02/05 07:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#60 [乱]
二人の委員は事前に打ち合わせをしてきたんだと思う。

始めて組むのにかなりテキパキと皆をまとめる。

「十一組の深部です、よろしくお願いします。」

「二組の桐生です、よろしくー!!」

真面目そうな深部さんと違って桐生君は整った笑顔で自己紹介した。

⏰:08/02/05 07:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#61 [乱]
桐生君が自己紹介するやいなや
左側の女子達はコソコソ喋り出す。

サラサラだけど少し短めの黒髪

かっこいいとかわいいの中間のような美男子

明るいと想像できる喋り方
こんな桐生君に皆ときめいていた。

⏰:08/02/05 07:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#62 [乱]
一方男子側は女子の品定めをずっとしている。

男子も女子も、静かなようで全く話し合わないので
なかなか進まない。

そんな時少しちゃらついた男がいきなり

「女子はメイド、男子は執事のメイド喫茶でよくね!?」

と言った。

⏰:08/02/05 07:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#63 [乱]
うっわーベタ!!

って誰もが思ったが反発するのも面倒なので

十一・二組の合同クラスは“メイド・執事喫茶”

に決まった。

⏰:08/02/05 07:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#64 [乱]
************
月曜と水曜と金曜の放課後、二組と一緒に準備をする。

同時に茜は働く事が好きなので、文化祭委員になった。

今日文化祭委員の顔合わせ。

一クラス二年名ずつで、茜ともう一人桐生君が文化祭委員だった。

⏰:08/02/05 09:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#65 [乱]
「高梨さんいるー?」

まだ皆帰る前の十一組の教室にひょこっと誰かが顔を出す

‥ザワッ‥

それは桐生君だった

全員の視線が茜に集まる

えっ‥っあー!委員会だ!!

⏰:08/02/05 09:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#66 [乱]
茜は桐生君の顔を見て思い出し、急いで桐生のもとへ行った。

茜「‥ごめんねっ!!すっかり忘れてた〜///」

桐「ううん、大丈夫(笑
ってか話すの初めてだよね?」

茜「うん!!えと‥高梨茜です」

桐「知ってるよー有名だもん!!えと、桐生拓海です(笑」

⏰:08/02/05 09:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#67 [乱]
(え?有名って;何かしたかな〜)

桐「俺、拓海でいいから!茜って呼んでもいい?」

茜「え、‥拓海‥君??///」

桐「君とかいいからー笑」
茜「たっ‥拓海///」

桐「よくできましたー!!」

⏰:08/02/05 09:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#68 [乱]
(なんかいきなり過ぎてついてけない‥;

けど桐生君って軽いっていう感じじゃないなー)

軽い男に“茜”って呼ばれるのが正直嫌だった

だから呼ばせないし、今まで茜って呼んでよかったのは
和紀のような幼なじみだけ
でも桐生君は軽いとかじゃなくて‥言葉に出来ないけどなんか違う。

⏰:08/02/05 09:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#69 [乱]
クラス委員もしてるのに、文化祭委員も掛け持ちして
本当偉いなー

ふと隣の桐生君を見てそう思った。

コンコンッ

「失礼しまーす」

会議室に入ると他の委員がもう集まってた。

とりあえず桐生君の隣の空いている席につくと

向かいに座る人と目があった

‥えっ!!??

「和紀!?」「茜!?」

⏰:08/02/05 09:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#70 [乱]
二人して思わず立ち上がってしまった

周りの人達もびっくりして二人を見る

茜も和紀も恥ずかしくなってとりあえず座った。

(えっ何で和紀がいるの??

もしかして文化祭委員なのかなぁ

やばい‥嬉しすぎるよー///)

「‥さん‥高梨さんっ!!」高梨さんの番ですよ」

やばっ自己紹介の最中だった;

「えっと‥高梨茜です!!文化祭まで頑張りましょう!!」

⏰:08/02/05 10:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#71 [乱]
なんとか自己紹介すませたけど‥本当緊張したー;

あたしが最後だったらしく、今日の委員会は解散となった。

桐生君と一緒に戻る途中

「あかねー!!」

と呼ばれ、ふりむくと和紀が走って来た。

⏰:08/02/05 10:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#72 [乱]
「なにー?」

なんとなく照れるなぁ///

「茜も文化祭委員だったんだ♪
これからよろしくー!!」

和紀は笑いつつそう言うと横の桐生に気がついた。

「茜と桐生仲良かったんだ?桐生もよろしくな」

「おーこちらこそ!!ってか茜と和紀付き合ってんの??」

⏰:08/02/05 10:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#73 [乱]
和紀「え。つきあ‥」

「付き合ってないよ!!幼なじみなんだ!!」

慌ててそう言ったのは茜だった。

桐「そっかぁー良かったぁ」

桐生君がかわいらしい笑顔で言った。

‥え!?
茜も和紀もぽかんと口を空ける。

⏰:08/02/05 10:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#74 [乱]
それってどういう‥?

和紀「は??まさか‥」

桐生「なんてねー笑」

なんだびっくりしたー;

茜「もー桐生く‥じゃなくて拓海もからかうのやめてよね!!」

拓海「ハイハイっ♪じゃいくわー」

拓海は笑って先に行ってしまった。

⏰:08/02/05 10:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#75 [乱]
残された和紀と茜

和紀は何か言おうとしたが‥

「じゃ」

といって帰ってしまった。

⏰:08/02/05 10:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#76 [乱]
拓海に付き合ってるか聞かれた時、和紀焦ってた‥

やっぱり勘違いされたくないよね‥

その日悩みながらとぼとぼと帰った。

⏰:08/02/05 11:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#77 [乱]
************
文化祭準備‥

とにかく忙しい!!!

クラスの準備に委員会にと‥正直茜の体は疲れ切っている

それでも校内を走り回って許可印をもらったりビラ作ったり‥

今日は頭がぼーっとする

⏰:08/02/05 11:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#78 [乱]
「茜っ!!大丈夫?ふらついてるけど‥」

早百合が心配して来てくれた。

「保健室行ったほうが良いんじゃない?」

「‥ん。だいじょーぶ‥

もう文化祭まで日ないし準備頑張らなきゃ‥」

「もー無理しないでね?手伝うから」

⏰:08/02/05 11:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#79 [乱]
「どーしたの早百合」

沖田君が早百合に声をかけた。

「沖田〜茜が具合悪そうなの」

二人は今付き合っている。
早百合が告白したらしいけど、上手くいって本当に良かったぁ///

沖田「大丈夫?」

⏰:08/02/05 11:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#80 [乱]
茜「大丈夫だよーありがとっ!!
ってか委員会行かなきゃっ」

歩き出した途端‥茜はふらついて倒れてしまった。

―‥意識が遠のく‥―

⏰:08/02/05 11:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#81 [乱]
んっ苦しい‥!!!!!!!!

⏰:08/02/05 11:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#82 [乱]
息が苦しい‥ってか

キスされてる!!??

目を開ける前にキスしている“誰か”を突き飛ばす。
とにかくびっくりして‥何がなんだかわからない。

床に突き飛ばされた誰かを見ると‥

拓海だった。

⏰:08/02/05 11:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#83 [乱]
茜は保健室のベッドに寝ていた。

ベッドの側で拓海が立ち上がる。

‥え!?

とりあえず何が起こったのかよく分からなかった。

ただキスされたという事実はしっかりとあって

次に来る感情‥

怒り。

⏰:08/02/05 11:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#84 [乱]
拓海を睨むと

申し訳なさそうな顔をしている。

何か言わなきゃ何か言わなきゃ

必死で考えを巡らしていると


「‥‥ごめん」

それだけ言って拓海は保健室から出て行った。

⏰:08/02/05 11:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#85 [乱]
‥‥

緊張の糸が解けて一気にため息がでた。
そのあと涙までも溢れた。

初めてだったのに‥

初めては好きな人とって決めてたのに‥

何であんなこと‥

あたし和紀が好きなのに‥

⏰:08/02/05 11:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#86 [乱]
何も考えたくなくてその日はずっと保健室で寝て、昼休みに早退した。

どーしよう‥明日どんな顔で拓海に会おう‥

************

⏰:08/02/05 11:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#87 [乱]
―その頃学校―

茜が倒れたとき、桐生がいち早く茜をお姫様だっこして保健室へ連れていったので

様々な噂が飛び交っていた。

「桐生君高梨さんのこと好きなのかなぁー」

「えー!!あたし狙ってたのに;」

「あたしもー;」

⏰:08/02/05 12:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#88 [乱]
桐生も茜もかなりモテるのでウワサが広まるのは速い。

「マジ桐生うらやましいんだけど」

「てか高梨ちゃん大丈夫なのー??」

男子達が茜について話しているのを聞いて和紀はその男子達の所へ行った。

⏰:08/02/05 12:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#89 [乱]
「何?!茜どしたん?」

「なんか倒れて桐生に保健室連れてかれたって〜」

最後まで聞かずに和紀は保健室へ向かった。

茜が倒れた?!

不安にかられながら保健室の前に来た。

⏰:08/02/05 12:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#90 [乱]
保健室のドアは上に窓がついていて中が見える。

窓から中を見ると

!?


―‥桐生と‥茜がキスしてた‥―

⏰:08/02/05 12:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#91 [乱]
“ミタクナイ”


気付いた時には和紀は教室にいた。

⏰:08/02/05 12:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#92 [乱]
まだ準備中の皆が顔色の悪い俺に話しかけてくる

ただ何も考えられない

「和紀どした?」

前田が不安そうに聞いた。
「‥ははっ‥失恋しちゃった‥」

今俺はどんな顔してるだろう

言葉に出して始めて状況が理解出来た。

“失恋” したんだ

⏰:08/02/05 12:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#93 [乱]
泣きたいのに泣けない。

いつから恋してたかなんてわかんない程ずっと一緒だった。

長年の片思いの結果がこれかよ‥

茜のこと何にも知らないやつにとられてく‥

⏰:08/02/05 12:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#94 [乱]
前田は何も聞かないでいてくれた。

とりあえず俺はもうサボる事にして家に帰った。

************「ただいまー」

「あら、茜?どしたのー!」

「調子悪いから早退。寝ていい?」

⏰:08/02/05 12:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#95 [乱]
「もちろん、ちゃんと寝てしっかり治しなさい?

あっ風邪薬飲んだ?

おかゆは‥」

「そんなにしなくても大丈夫だから笑
じゃ上行くね!」

⏰:08/02/05 12:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#96 [乱]
‥‥‥寝ようと思ったら隣の家の和紀の部屋に電気がついた。

そうあたし達はお隣りさんでもある。

でもあれ‥?和紀、学校は?

⏰:08/02/05 12:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#97 [乱]
ベランダに出て和紀の部屋の窓をコンコンっと叩く。
こんなの久しぶり。

和紀が好きって意識しちゃってから一回もやってない。

でも今どうしても和紀の顔がみたくなった。

ガラッッ

窓が開く。

⏰:08/02/05 12:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#98 [乱]
「‥なに?」

ちょっと機嫌の悪い和紀

「あの‥ちょっと和紀の部屋いってもい?」

「‥良いけど。」

和紀の態度は気になったけど、ベランダから和紀の部屋に入れてもらえた。

⏰:08/02/05 12:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#99 [乱]
‥‥‥‥‥‥‥

沈黙が続く

「あっ和紀、学校は??」

「怠くて‥さぼった。お前は?大丈夫なの?」

和紀はなんだかんだいって優しい

機嫌が悪くても心配してくれる和紀が大好きだよ

⏰:08/02/05 12:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#100 [乱]
「大丈夫っ今日いっぱい寝たから

てかこの部屋全然変わってないねー」

「ま、ね。で、何の用?」
あたしは告白するつもりでいた。
拓海にも和紀にも中途半端な態度をとりたくないから。

⏰:08/02/05 12:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#101 [乱]
今日の事も言うつもり。隠し事はしたくない。

「あの‥ちょっと話したいことがあって‥」

和紀の方をちらっと見ると‥怒っているような‥淋しそうな顔をしてた。

⏰:08/02/05 12:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#102 [乱]
「今日‥保健室でね‥って和紀聞いてる!?」

和紀は少しもこっちを見ようとしない。

「聞いてるよ‥」
ボソッとそういうとベッドの上に座る茜に近づいた。
「ちょっ‥近っ‥‥和紀!?」

和紀は茜に被さるようにして、茜を押し倒した。

⏰:08/02/05 12:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#103 [乱]
そして茜にかなり強引にキスをした。

「んっ‥ふっ‥」

お互い初めてのディープキス‥上手く息が出来ない。
茜はこんなに怖い和紀を初めて見た。

怖くて和紀の舌に応えない。

⏰:08/02/05 12:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#104 [乱]
手でつきとばそうとすると和紀の片手で簡単に押さえ付けられてしまった。

「んっ‥んー!!」

どんなに抵抗しても和紀はキスをやめない。

茜は怖くて仕方なかった。
息が‥限界っ!!

⏰:08/02/05 12:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#105 [乱]
その時、やっと和紀が唇を離した。

「はぁッ‥はぁっ」

とにかく空気を吸う。

まだ和紀は茜に覆いかぶさった状態で、手も押さえられたまま。

⏰:08/02/05 12:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#106 [奈緒('3`)*゚]
はじめまして
コメここにして平気でしたか
朝この小説見つけて読んでました!
更新早いしおもしろいし"
最後まで頑張ってくださぃ('∀`)ノ

⏰:08/02/05 16:05 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#107 [乱]
この人 誰!?

そう思わずにはいられない程“幼なじみ”の和紀は消えている。

怖い‥怖いよ‥

「‥ッなんで話聞いてくれないのーヒックッ」

茜の目から涙が溢れていた。

⏰:08/02/05 16:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#108 [乱]
奈緒さん
わぁ、ありがとうございます今日は、めっったにない休日なので
普段は亀更新ですが読んでやって下さい

⏰:08/02/05 16:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#109 [乱]
「見たよ‥‥キスしてるとこ。」

和紀の目は全然笑っていなかった。

キス‥和紀に見られちゃったんだぁ‥

最悪だ‥好きな人に見られるなんて

「そっその事であたし‥!?んっ」

また和紀の強引なキスが始まった。

⏰:08/02/05 16:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#110 [乱]
和紀もやけくそになってるみたいだったから

好きな人とのキスなのに全然嬉しくない

もーやだっ

“ガリッ”
和紀の唇を思いきり噛んだ。

⏰:08/02/05 16:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#111 [乱]
「ってぇな!!

話って何!?のろけ話でもしにきたんだろ??」

和紀はかなり苛立っている。
すごい怖いのにもしかして脈ありなのかなぁなんて思ってしまった。

「ちがくてっ」

「桐生良い奴だし‥良かったな」
‥‥‥‥‥‥‥!?
何でそんな事言うの!?

⏰:08/02/05 16:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#112 [乱]
「ならなんでキスしたの?」

茜の事が好きだからって言ってほしかった。

「好きな子にフラれてる時にお前がのろけ話すんのかと思ったら‥勝手に‥」

―‥気付いたら

和紀を蹴っていた‥―

⏰:08/02/05 16:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#113 [乱]
手が塞がれていてそうするしかなかったから。

「いった‥」

和紀は私の上からどいた。
ひどすぎる‥和紀はあたしに他の人を合わせて見てたんだ

「和紀の馬鹿!!

何で話も聞いてくれないの!?
あたし拓海に寝てるときにキスされただけで付き合ってないから!!」

⏰:08/02/05 16:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#114 [乱]
「‥‥‥え!?」

「こんな無理矢理‥信じらんない!!

そんな人じゃないと思ってた‥

もう帰るから!!」

泣きながら言いたいことだけいって、自分の部屋に帰った。

⏰:08/02/05 16:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#115 [乱]
************え!?付き合ってないの!?

茜が出て行った後、和紀の頭も大混乱だった

ただ、付き合ってないという事実にまずほっとする。
茜の捨て台詞を必死に考えてみて‥

次々と絶望と後悔が訪れた。

⏰:08/02/05 17:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#116 [乱]
茜が桐生とののろけ話をしに来たと思ったら‥

なんかかなりイライラした
とにかく茜を誰にも渡したくなくて‥

そして感情が理性に勝ってしまった、、

⏰:08/02/05 17:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#117 [乱]
茜に無理矢理キスした

そしたら俺の事少しは男として見てくれるかなって

今思えば最低最悪だよ‥

しかも“他の子の代わりにキスした”とか嘘ついて‥

和紀はどんどんとへこんでいった。

⏰:08/02/05 17:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#118 [乱]
とにかく謝りたい

けど、、茜は俺の顔もみたくないだろうなー‥

無理矢理キスした時点で桐生と同レベだし

‥‥‥明日本気で謝ろ‥‥‥

和紀は決心した。

⏰:08/02/05 17:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#119 [乱]
************茜は布団にうずくまり‥大泣きした。

今日は本当最悪の日だ

好きじゃない人にキスされて、

好きな人に誤解されたあげく失恋‥

しかもショック過ぎて蹴っちゃったし‥

ありえないよ本当;

⏰:08/02/05 17:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#120 [奈緒('3`)*゚]
感想版作って欲しいです!
迷惑でなければもッとお話したいので(ノ3`*)テレ
小説の邪魔してすいませン

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#121 [乱]
でもっ他の子の代わりにキスしたなんて許せない‥

‥‥許せないけど‥‥

和紀が好きすぎて‥


あたしどうしたら良いんだろう

和紀の事諦められないよ;

⏰:08/02/05 17:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#122 [乱]
奈緒さん
感想版作らせていただきました
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/
です

⏰:08/02/05 17:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#123 [乱]
ていうかさっきの和紀‥本当に違う人みたいだった

力が全然かなわない。。

ずっと前から好きだったけど‥あんなに“ 男”ぽかったっけ///

茜はさっきの事を思い出して急に恥ずかしくなった。

⏰:08/02/05 17:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#124 [乱]
‥‥ふー‥‥

一息ついても

“和紀には他に好きな子がいる”

という辛過ぎる事実を飲め込めない自分がいた。

和紀はスポーツもできて細身の筋肉質。

顔も怖いくらい整ってるけど親しみのある感じ。

⏰:08/02/05 17:41 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#125 [乱]
そんな完ぺきさもすごいと思うけど

あたしは外見とかじゃなくて‥和紀の優しさが好き//

昔からどんなにモテても

どんなにコクられても

遊びで付き合ったりなんか絶対しない。

⏰:08/02/05 17:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#126 [乱]
和紀は一途だろうなってずっと思ってた。

だからこそ‥他に好きな子がいるのにあたしにキスした和紀が

嫌だったんだよ?

和紀のばか‥

考えてるうちに涙がどんどん溢れる。

⏰:08/02/05 17:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#127 [乱]
あたしは和紀の“トモダチ”だから
和紀の恋を応援しなきゃいけないんだ

でも心の中でずっと好きでいるのは良いのかな‥

とにかく、今和紀の顔見たら‥
好きの気持ちが零れ出しちゃう

⏰:08/02/05 17:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#128 [乱]
文化祭中は‥離れよう



いろいろな事が一遍に起きてしまったので

茜はまた深い眠りについた。

⏰:08/02/05 17:54 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#129 [乱]
************ジリリリ‥バンッ!!

茜は目覚まし時計を思い切り叩いて重たい瞼を上げる。

「んーっ!!おっ♪」

昨日の怠さが嘘のように体がピンピンしていた。

体はこんなに元気なのに、
気分だけは上がらない。

⏰:08/02/05 20:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#130 [乱]
昨日の出来事を思い出してまたへこむ。

「はぁー‥」

淋しいけどしばらく和紀から離れるって決めたんだった;

どっちにしろ、昨日のは喧嘩したようなものだからちょっと会いたくない‥

⏰:08/02/05 21:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#131 [乱]
幼なじみの長い付き合いだからこそ、簡単に
“はいそーですか”
なんて仲直り出来ない

はぁ‥もーテンション落ちまくりだよぉ


とぼとぼ歩きながらも、美佳との待ち合わせ場所には先についた。

⏰:08/02/05 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#132 [乱]
「茜ー!!」

タンタンタン‥

前にあるマンションの階段から美佳がいきよいよく下りて来た。

軽く手を振り美佳を待つ。
美佳「おはよー‥ゼェゼェ」
茜「息切らして大丈夫!?おばちゃん笑」

美佳「おばちゃんて!!笑てか遅れてごめん;」

⏰:08/02/05 21:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#133 [乱]
茜「良いよ〜てか昨日くれたのにごめん;寝ちゃって‥」

美佳「やっそもそも茜大丈夫なの!?まじ心配だったよ〜

目もまだ赤いけど、ちゃんと寝た??」

あ、、やっぱ赤くなっちゃったかぁ
あんだけ泣いたもんね;

⏰:08/02/05 21:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#134 [乱]
「寝た寝た♪大丈夫よー!!」

「本当!?とにかく無理しないこと!!分かった??」

「ふふっ笑
美佳お母さんみたいー!!笑」
(美佳には昨日の事話したいなぁー‥おし!!今日しよっ♪)

「おばちゃんの次はお母さんですか!!笑」

⏰:08/02/05 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#135 [乱]
美佳のハイテンションに引きずられるように、茜のテンションは上がっていった。


―‥タッタッタッ‥―

背後から走る音が聞こえる。

(きっと和紀だ‥)

「美佳ーちょい早く行こ♪」
「え、うん;(茜どしたの?!)」
美佳の腕を引っ張り学校まで走り出した。

⏰:08/02/05 21:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#136 [乱]
今時ダッシュで走る女子高生も珍しい

次々と抜かしていく人達は驚いてた。

「とうちゃーくっ!!」

「はぁっ‥疲れたー走ったの久しぶりだよぉ‥茜、どしたの??」

まだあまり人のいない教室。
美佳は茜を不思議そうに覗き込む。

⏰:08/02/05 21:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#137 [乱]
「最近運動不足だったからー♪笑」

「そ、か;(茜絶対何かあったんだなぁ)」

和紀関係の事について何も考えたくなくて一日中無駄にテンションを上げた

が、放課後。
嫌過ぎる文化祭準備‥。

⏰:08/02/05 21:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#138 [乱]
(うう‥拓海絶対いるよ‥)

いやいや二組の教室に入ると明らかに空気が変わった。

???

拓海との間にもう噂がたってるなんて知らない茜

とりあえず教室の装飾作業にとりかかる。

⏰:08/02/05 21:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#139 [乱]
「‥カネ。‥茜!!」

「んっ??」

必死に看板の色塗りをしていて呼ばれてることに気がつかなかった。

勢い良く振り向くと拓海。
“和紀と並んで会いたくない人”

あっちゃぁ〜;

⏰:08/02/05 21:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#140 [乱]
「ちょっと‥今、いい??」
拓海は気まずそうに言った。

仕事を口実に断っちゃえっ
「今はちょ‥「茜ここは任せて〜」

早百合が笑顔でそういった。

さっ‥さゆりのばかぁー!!

⏰:08/02/05 21:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#141 [乱]
断るに断れず、渋々拓海についていくことになった

(周りの視線がいたいんですけどー;)

教室でも廊下でも皆に明らかに見られているのが分かる。

(はぁ‥拓海ファンに恨まれる;)

心配など全く気にしない様子で、屋上につながる階段をスタスタ上る拓海。

⏰:08/02/05 21:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#142 [乱]
ガチャッ‥

拓海は屋上の扉を開けて、茜が入るのを促した。

屋上は少し‥てかかなり寒い!!

がたがた震えていると拓海がサッと学ランを被せてくれた。

「使って?」
にんまりと微笑む。

「有り難いけど‥拓海ワイシャツだけは風ひいちゃうよっ」

急いで学ランを返そうとした‥その腕を優しく掴まれ
「良いから」

と拓海に言われた。

⏰:08/02/05 22:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#143 [乱]
すみません

“風”じゃなくて“風邪”です

⏰:08/02/05 22:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#144 [乱]
「‥ッ」

(調子狂うよ‥///

何か言ってやろうって思ってたのに)

「‥‥‥‥」

「昨日はマジごめん!!!」

拓海は沈黙を破って唐突に言った。

⏰:08/02/05 22:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#145 [乱]
「‥俺、茜の事高一の時から好きで

茜の気持ち考えずにキスしちゃって‥本ッ当にごめん」


―‥正直拍子抜け。‥―

「もっと言い訳すると思った笑」

文句を言う気持ちはすっかり消えた。

⏰:08/02/05 22:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#146 [乱]
ここまできちんと謝られて、拓海の誠実さに驚いた。
キスはちょっとないけど;
拓海はさっきから下げたままの頭を上げない。

「しょーがないっ許してあげる♪」

「ホ‥ホントに‥?」

かっ‥カワイイ///

上目使いの拓海は悩殺兵器のようだった。

⏰:08/02/05 22:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#147 [乱]
―‥初めて和紀以外の人にときめいた‥―

「本当本当♪でも次したら‥」

「ぜっってーしないから!!」

そういう拓海の真面目な顔が少し面白くて笑ってしまう。

「ぷっ‥ははっ//」

「何々!?

つか俺‥何気に告ったつもりだったんだけど///」

⏰:08/02/05 22:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#148 [乱]
すみませんそろそろ寝落ちします‥
感想など、こちらによろしくです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/05 22:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#149 [乱]
「ぇ‥;んと‥」

言葉が詰まる。

今まで告白を断る時に相手の事を気にしたことはあまりなかった。

(拓海の事、良い人だとは思うよ??‥けどあたし‥)

拓海の事が好きな訳じゃない‥けど拓海の傷つく顔が見たくない

⏰:08/02/06 19:27 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#150 [乱]
そんな狡いことばかり考えてしまう

(いつの間にか拓海の事

友達としてだけど好きになってたんだぁ)

こんなに躊躇っている事に自分自身で驚いた

「‥‥。」

(うう;でも‥言わなきゃ)

⏰:08/02/06 19:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#151 [乱]
「知ってるよ、茜他に好きな人いる事♪」

拓海からの予想外の言葉。
「・ ・ ・ へ??///

何のことー??」

顔が熱くなるのが自分でも分かる

「ふ、茜顔赤いよ‥??笑

んーと誰かは言うのやめとくけど

ダテに茜に片思いしてないし♪」

⏰:08/02/06 19:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#152 [乱]
拓海は意地悪っぽく笑った。

(これは本当にばれてるなー;)

「‥うん。いるよ、好きな人///」

消え入りそうな声で言った。

「だから‥;拓海と付きあえ「ちょーっとまったぁ!!」」

?!

拓海のいきなりの大声。

⏰:08/02/06 19:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#153 [乱]
「拓海‥??」

拓海は急に真剣な表情になる。

「俺‥半端な気持ちで告ってねーから///

茜に好きな人いるってわかってるから

今すぐ付き合いたいなんて言わない。

ただ、好きって知ってもらいたかっただけ‥//」

そこまで言うと拓海はしゃがみこんでしまった。

⏰:08/02/06 19:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#154 [乱]
しゃがみ込んだ拓海は顔までも埋め、急に黙り込む。
「どしたの??」

茜は平静を装って尋ねた

心臓の動きとは裏腹に‥

(拓海のこんな真っすぐな所が人をひきつけるんだね)
拓海が男子からも好かれていることは知っていた。

⏰:08/02/06 20:22 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#155 [乱]
拓海はしゃがんで疼くまっているけど

耳は真っ赤だった。

「今‥顔見ないで!!マジなっさけない顔してるから///」

(うわっ拓海かわいいっ)

今日何度も思っただろう。

⏰:08/02/06 20:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#156 [乱]
すみません訂正です

『今日何度思っただろう

です

⏰:08/02/06 20:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#157 [乱]
思わず拓海をじっと見つめていた。

(てか‥さむっ‥;;)

ずっと屋上にいたので寒さがよけい体に染みる。

こんなに寒いのに学ラン貸してくれた拓海はワイシャツのみ。

フワッ‥

茜は学ランをしゃがみこむ拓海にそっとかけた。

⏰:08/02/06 20:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#158 [乱]
「ん!?」

まだほんのり顔の紅い拓海が顔を上げる。

「学ランありがとねっ!!」
茜は笑顔でそういった。

「お‥おぅ(やばっ茜可愛い‥)

つかそーゆー訳で返事とかはいらないから///」

拓海はやっと立ち上がりまた照れている。

⏰:08/02/06 20:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#159 [乱]
「‥うん。

でもあたし拓海の気持ちに応えられないよ??」

(拓海の顔見れない‥;)

「だーかーらー!!笑

そーゆうの良いから!!



え、と;
‥‥でもふりむかすのは自由だよね??」

⏰:08/02/06 20:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#160 [乱]
‥ッッ////

(拓海キザすぎるっっ!!!)

茜は思わず照れて真っ赤になってしまった。

(何て言ったら良いのかな;)

頭の中はちょっとした大混乱だった。

⏰:08/02/06 21:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#161 [乱]
―‥その時‥―

いきなり拓海が茜を抱きしめて

「ちょースキ///」

と言って屋上から出て行った。

!!??

ほんの数秒のことだったので

頭の中は驚きでいっぱい。

⏰:08/02/06 21:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#162 [乱]
しばらくして、ふと思った。

(拓海は言い逃げばっかだなぁ‥;)

一人で屋上にいるのは虚しいし、
教室でまた拓海に会うのも照れ臭い。

(帰ろー)

⏰:08/02/06 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#163 [乱]
とりあえず帰ることにした。

(文化祭準備に入ってからマジいろんな事起こりすぎだよ‥;)

家に着くと、疲れていたのか‥

茜はすぐに寝てしまった。
************

⏰:08/02/06 21:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#164 [乱]
「はぁ‥謝るタイミングが‥」

帰りのホームルームの最中にぶつぶつ言っているのは和紀。

(せっかく昨日謝ろうって決心してたのに

朝はなんか走ってっちゃったし‥

謝るタイミングねー!!!)

⏰:08/02/06 22:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#165 [乱]
心の中で考えていたはずが声に出ていたらしい

前田が後ろから突いてきた。

「どーした??お前マジきもい‥笑」

「ぇ!?あ;声に出てた??」

「自覚無しとかいよいよボケが」
「始まってねえよ笑」

⏰:08/02/06 22:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#166 [乱]
「んで、本当にどした??」
「んーちょい茜と喧嘩(?)したんよ;」

「あぁ、あの茜ちゃん??」
「そうそうその茜。(他にどの茜がいんだよ;)

でさー‥ッッイテッ」

⏰:08/02/06 22:42 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#167 [乱]
完璧に後ろを向いている俺の頭が何かに叩かれた。

ふりむくと担任の笹本が手に出席名簿をもってたっている。

多分その名簿で叩かれたな。

「お前らホームルーム中くらい聞けって;」

⏰:08/02/06 22:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#168 [乱]
笹本が苦笑いを浮かべながら言った。

「へーい;すんませーん」
適当にあしらうと、笹本は諦めたのか、教壇へ戻った。

結局ボソボソと前田と喋ってるとホームルームは終わった。

⏰:08/02/06 22:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#169 [乱]
「カズッ!!なんか面白い話??」

授業が終わり、文化祭準備のため女子がクラスに入ってくる。

皆がガヤガヤ騒いでる時、前田と和紀の元に仲倉 刹(ナカクラ セツ)が走って来た。

前田「刹〜聞いてやって??
和紀のチキンっぷり笑」

⏰:08/02/06 23:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#170 [乱]
和紀「前田クンどーゆー意味かなぁ‥??」

刹「ははっ笑

まーとにかく話してみ??」
和紀は昨日の事、そして今日謝りたいということをほとんど話した。

普通に考えたらこんな事で相談とかありえないし

恥ずいけどこの時俺は必死。

⏰:08/02/06 23:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#171 [乱]
そろそろ寝落ちです
もし良ければ、感想こちらにどんお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/06 23:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#172 [乱]
刹「‥カズ、ばっかだなぁ;」

話しを聞き終えると呆れて刹は言った。

和紀「ぐっ‥

だよね。」

反論は出来ない。俺だって自分でもありえないと思うから。

⏰:08/02/07 23:39 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#173 [乱]
「‥普通に謝れば許してくれるかな‥??」

刹「んー謝るだけじゃなくて、ちゃんと告れ!!」

「‥は!?;」

告るなんて正直考えてなかった;

「おー!!それ俺も思う!!」

⏰:08/02/07 23:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#174 [乱]
「や、告るとか無理だしッ‥///」

冷汗が流れた。

「‥いーいカズちゃん??茜チャンの言葉から考えて、

“好きな子の代わりにキスされた事”

に一番傷ついてるんだって!!」

⏰:08/02/07 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#175 [乱]
刹は彼女持ちだし女心を読む天才だと思う。

けど疑問は残る。

「無理やりキスしたことじゃなくて‥??」

「‥ぁあ、それにももちろん謝っとけ!!
幼なじみに押し倒されるとは思ってなかったでしょ;」

⏰:08/02/08 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#176 [乱]
「そか‥どうしても告らなきゃダメですか先生」

もう完璧に下手に出てる俺。

「そーいう所がチキン「じゃねえよ。‥や、そうかもしれない‥」

(確かにフラれるの恐くて仕方ない;)

―よく笑いそして泣いでばっかの茜の目が、真っ直ぐ俺を見る―

―昨日キスした茜の口から出るのは拒絶の言葉―

⏰:08/02/08 00:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#177 [乱]
そんな光景が瞳を閉じると浮かぶ

「告る事が物の終わりじゃないだろ??」

真面目な顔の刹が言った。
前田と俺は不覚にも感動しまくってた。

―告ることから何かが始まるかもしれない―

⏰:08/02/08 00:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#178 [乱]
純粋にそう思えた。

ダンッ

机を叩いて立ち上がり

「行ってくる。」

和紀は走り出した
二年二組の教室に向かって。

前田「刹‥すごいね」

刹「そーぉ??」

刹はにこにこしている。

「だってあの二人、どっからどう見ても両想いじゃん」

サラッと言った。

⏰:08/02/08 00:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#179 [乱]
ガラッ

教室のドアを開けて中を見た

(あれ?!茜いねー)

「茜どこ行ったか知ってる??」

美佳に聞いたつもりが‥

「あれっ一之瀬クン??どしたのぉー」

ワラワラと女が群がってきた。

⏰:08/02/08 00:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#180 [乱]
女の集団は“ニガテ”

一人一人は可愛いものだが
中学の時卒業式でボタンを全部むしり取られて以来、苦手意識が植え付けられていた。

「あ、えと‥茜知らない??」

一歩下がって聞いてみた。

⏰:08/02/08 00:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#181 [乱]
「茜見たぁー??」
「えー知らなーい。」
「あ、あたし見た!!」

和紀「マジで!?どこいた??」

「さっきまで教室いたけど桐生クンとどっか行っちゃったー」

「桐生‥??ありがと。」

「てか一之瀬クンも茜狙いって‥一之瀬クン?!」

和紀は走り出した。

⏰:08/02/08 00:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#182 [乱]
(また‥桐生かよ‥クソッ!!)

廊下を駆け巡り二人を探す。

(ちっくしょ‥あいつらどこいんだよ‥)


走りながら茜が行きそうな場所をしらみつぶしに探した。

男子棟二年の教室

女子棟

食堂

中庭

ベンチ

⏰:08/02/08 00:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#183 [乱]
「マジでどこだよ!!」

女子棟ベンチに来た後、もう場所が思い付かなかった。

(‥つか一番ありきたりなとこ忘れてた。)

屋上!!!!!!!

あまりに当たり前な場所だからこそ考えてなかった。
勘が“茜はそこだ”と言っている。

⏰:08/02/08 00:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#184 [乱]
屋上に向かう途中の廊下で茜とすれ違った。

「‥茜!?」

茜を抜かしてしばらくして気付く。

いそいで方向転換し茜の方へ走ると

嘘みたいに茜はいなかった。

⏰:08/02/08 00:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#185 [乱]
「まじかよ‥ハァ‥ハァ」

(‥まさか。)

このまま茜をまた探そうと動き出す前に一つの仮説が浮かんだ。

文化祭準備になってから茜のことはちょくちょく見てた。

なのに

朝逃げられ 放課後逃げられ。

(いくらにぶくてもわかる

‥俺、避けられてんよ‥)

⏰:08/02/08 00:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#186 [乱]
―その仮説は確信へと変わる―

「コンッ」

「‥‥」

「コンッ‥コンッ」

その日、家に帰ってから

茜のベランダから見える窓にいくら小石をなげても

茜は現れなかった。

⏰:08/02/08 01:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#187 [乱]
************「よし、頑張ろぉ」

茜はこの日決心したように家を出た。

茜が和紀を避けるようになってから一週間。

茜にとって信じられないくらい長い、長い一日の連続。

文化祭はとうとう明日に迫っていた。

⏰:08/02/08 01:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#188 [乱]
文化祭を明日に控え、茜はある決心をしていた。

今日は授業なしで朝から準備

女子棟に着くなりそれぞれのクラスが準備してるのが目に入る。

「本当いよいよ文化祭って感じだね〜」
「だね〜!!美佳明日一緒に回ろ??」

⏰:08/02/08 01:15 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#189 [乱]
「もち!!去年とか本当楽しかったよね〜」

「うんうん!!やばかった!!」


去年の文化祭‥か

美佳と騒ぎながらかなり楽しんだのを覚えてる。

⏰:08/02/08 01:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#190 [乱]
去年、和紀のクラスに立ち寄ってみると

和紀はたくさんの他校生にメアド渡されてた。

(結局メールしてるのかなぁ‥)

「ぁ;」

美佳が立ち止まる。

視線の先にはもちろん、女子に囲まれる和紀。

⏰:08/02/08 01:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#191 [乱]
茜「‥どしたの??行こ♪」
何でもないという風に笑顔で茜は歩き出した。

美佳「う、うん;」

(ちゃんと笑えてたかな、あたし。ひきつってなかった??)

教室に入るとすぐに美佳に呼ばれた。

⏰:08/02/08 01:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#192 [乱]
「どした〜??」

「‥茜さ、、茜こそどしたの??」

「ん?!何が?!」

本当は分かってる。美佳、心配かけてごめんね‥;

「‥和紀となんかあったの??」

美佳は不安そうだった。

⏰:08/02/08 01:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#193 [乱]
「あは〜流石美佳だね!!お見通し??笑


‥‥和紀好きな子いるんだって♪」

「は!?それ信じてんの!?(和紀が好きなのは茜だよ‥)」

「うんっ信じるよッ♪
和紀本人が‥ヒック

言ったッヒック‥だ‥もん‥」

⏰:08/02/08 01:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#194 [乱]
涙が頬をつたう。

「一週間‥ちゃんと考え‥ヒック‥あたし‥

和紀の事応援しなきゃ‥って‥ふぇ‥」

「諦めるって事!?」

「ずっと心の中で好きでいる‥」

美佳は大きなため息をはいた。

⏰:08/02/08 01:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#195 [乱]
「茜はそれで良いの??」

間を置いて

「和紀の事‥好きだから幸せになってほしいし」

精一杯茜は言った。

“和紀は茜の事が好き”

同じく幼なじみの美佳はそれくらいわかる。

⏰:08/02/08 01:48 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#196 [乱]
だからこそ、不服だった。

「‥そ、か;(何でこんなにからまっちゃったんだろう‥)」


茜「‥笑って、和紀を応援してくるよ‥美佳心配かけてごめんね;」

⏰:08/02/08 01:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#197 [乱]
「茜ッ謝らないでよ〜;あたしはいつも茜の味方だしっ」

美佳も半泣き状態。

ベランダに出てしばらく泣いた後トイレで目を冷やした。

美佳に話したおかげで心がちょっと軽くなった気がした。

⏰:08/02/08 01:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#198 [乱]
寒いけどどこか気持ちいい風に包まれる。

葉の落ちた木々が淋しげに、けなげに中庭に生えて

なんとなく懐かしい気がした。

************

⏰:08/02/08 02:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#199 [乱]
“パッ”

和紀の部屋に明かりがつく。

(よしっ帰って来たっ

頑張れあたし‥!!)

焼きたてのクッキーを下から持ってきて、ダウンを羽織りベランダに出る。

コンコンッ

窓を小突いてしばらく待った。

⏰:08/02/08 02:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#200 [乱]
ドキドキ‥ドキドキ‥

心臓の音が煩くて仕方ない
(これじゃあ和紀に聞かれちゃうよ;)

「茜ッッ!!??」

あんなに避けていたのに、和紀は嬉しそうに窓を開けてくれた。

⏰:08/02/08 02:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194