校内戦争
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#192 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
いつの間に出てきたのか、その集団は先程の家庭科室から出てきていた。
その証拠に各自手には鈍い光を放つ刃物がしっかりと握られている。
そんな集団が、廊下を塞いでいるのだ。
しかも仲間の元へ行ける唯一の逃げ道である南館の階段さえも塞いでいた。
「ちっくしょおぉぉ!!!!」
一組の先頭の一人が、叫びながらバット片手に突っ込んでいった。
もはや覚悟を決めたのか、次々と男子の後に続く。
:08/01/27 23:13
:N900iS
:☆☆☆
#193 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「……ちっ」
裕也も鉄パイプを握り締める。
心臓が高鳴るのがわかった。
ドクドクと血液を送り出して全身に行き渡らせる。
手が微かに震えていた。
深く深呼吸をしてわずかに乱れた息を整えると、しっかりと正面を見据えた。
もう、怖くない…。
意志とは裏腹に震える足を前に出せば、裕也は敵陣へと消えていった。
:08/01/27 23:20
:N900iS
:☆☆☆
#194 [我輩は匿名である]
:08/01/28 08:15
:W51CA
:GXnLqWTY
#195 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「…そうか」
話の内容に表情を険しく歪めていた司は静かに俯いた。
「辛かっただろ…よく頑張ったな」
「何人も…やられた。俺たちは追いやられるように家庭科室に転がり込んだんだ…だけど、奴らも入ってきて…皆は残り少ない戦力で玉砕覚悟で戦った」
「それで皆は…」
信一の言葉に裕也は黙って頷く。
「…死んだ。俺たち三人だけが何とか隠れて生き残ったんだ…」
言い終えると裕也は再び震えだした。
表情がみるみるうちに凍りついていく。
蒼白の顔には恐怖が浮かんでいた。
「すまない。思い出させちまったな…」
司は一旦言葉を切った。
怯えている裕也をゆっくりと抱き締める。
「よく…生きててくれたな」
:08/01/30 22:00
:N900iS
:☆☆☆
#196 [
]
おもしろい

アゲ
:08/02/03 11:03
:D704i
:JjpTVdAM
#197 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「叫び声が…何人もの叫び声が耳から離れないんだ」
裕也は現実から逃げるように固く目を閉じる。
両手を耳に当てて一切の音を遮断した。
「裕也…」
信一は裕也を支える手に力を込めた。
「耳をつんざくような…悲痛な叫び声が…たくさんの人が目の前で殺されて行った…!」
「助けてくれ…あいつがっ…あいつがくる!」
信一の手に小刻みな震えが伝わる。
裕也が怯えきった様子で身を縮こませていた。
「…あいつ?」
今まで心配そうに眺めていた司が、その言葉に表情を歪めた。
「裕也、あいつって誰だ?」
司の声に反応を示せば、静かに顔を上げた。
乱れた精神を落ち着かせると、ゆっくり話し出した。
:08/02/03 14:09
:SH905i
:☆☆☆
#198 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「わからない…。ただ、わかってるのは一年ってことだけだ…。あいつは…人間じゃない…」
「…特徴は?」
「頭から返り血を浴びて…目についた奴から殺す…圧倒的な強さだった…何人もの男子をたった一人で倒していった…。真っ赤に充血した目…鬼のような形相……そして…」
裕也は言葉を切る。
苦しそうに目を細めると、言葉を繋げた。
「笑ってた…」
その内容に黙って話を聞いていた司は眉を歪めた。
「…笑ってただと?」
:08/02/03 14:17
:SH905i
:☆☆☆
#199 [ゆう]
この小説面白いです
最後まで頑張って下さいP
:08/02/06 21:44
:M-SKIN
:PZjO7AN2
#200 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「馬鹿な…」
この理不尽な戦いを楽しんでいるとでもいうのか?
司はさらに表情を険しくした。
…注意する必要がありそうだな。
頭の中で思考を凝らした結果、好戦的という言葉しか浮かばなかった。
「…今日はもう終わりにしよう」
ぽつりと呟くと静かに立ち上がった。
辺りを一瞥してから口を開く。
「皆、引き上げだ。三階に戻ろう」
:08/02/06 22:06
:SH905i
:☆☆☆
#201 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
ゆっくりとした口調で言えば、皆がぞろぞろと家庭科室を出て行く。
見れば、皆、眉を寄せてバツの悪そうな表情をしていた。
大半が家庭科室からいなくなった頃、再び司が信一に向き直る。
「俺達もそろそろ行こう」
その言葉に信一は静かに頷くと、立ち上がった。
裕也を支えるように肩を貸しながら、扉に向かう。
司はそれを見ると室内を見渡した。
:08/02/06 22:12
:SH905i
:☆☆☆
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