校内戦争
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#1 [ふむ]
近い未来、日本はある男のクーデターにより民主主義は破壊され絶対王政の時代に突入する。
男は自らを王と名乗り、自衛隊本部を始めとする人々をクーデターの味方につけ、武力で人々を押さえ付けていた。

⏰:07/12/31 23:27 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#2 [ふむ]
内閣などの政治機関はクーデターで全滅し、男こそが法律だった。
虐殺も行われ人々は混沌に包まれ、誰もが日本の未来は暗黒時代に突入した、と噂した。
一方、王となった男はやりたい放題。
日々贅沢の限りを尽くしていた。

⏰:07/12/31 23:33 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#3 [ふむ]
だが…
この時代は長くは続かず、すぐに途絶えてしまう。
しかしその間に歴史に刻まれる地獄的な出来事が起きた。

これは、その事件の話である。

⏰:07/12/31 23:34 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#4 [ふむ]
東京都の中心に位置する場所に、とある宮廷があった。
日本とは思えない大きさの敷地に悠然と建つ堂々たる屋敷であった。
一ヵ月程前にクーデターを起こした男――鬼島彰一郎(キジマショウイチロイ)の屋敷であった。
敷地に外部内部ともに武装した兵士が多数見て取れる。
外の状態とは一変し、この屋敷内には平和な空気が流れていた。

⏰:07/12/31 23:46 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#5 [ふむ]
「暇だ」

広々とした王間にある、大きな椅子に頬杖をつきながら座る男、彰一郎が言った。

「は?暇…と申されますと?」

顔色を伺うように家臣…坂下が訊いた。

「暇だ、暇なのだ。人を使うのにも飽きた」

彰一郎は残忍でいて冷酷で恐ろしい男ある。
人を使う、と言っても踊らせたりする訳ではない。
それはとても悪趣味で『暇つぶし』と称しては人を殺している。
しかも残酷でむごい殺し方を。
彰一郎はそれを見て楽しむのだ。

⏰:08/01/01 00:00 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#6 [ふむ]
訂正
彰一郎は残忍でいて冷酷で恐ろしい男ある。
↓↓↓
彰一郎は残忍でいて冷酷な恐ろしい男である。

⏰:08/01/01 00:01 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#7 [ふむ]
この男は人間ではない…彰一郎に仕える坂下はそう感じていた。

「坂下」

不意に名前を呼ばれ驚いたように恐縮する。

「はっ!何でございましょうか!?」

にやりと悪質な笑みを浮かべ彰一郎は口を開く。

「…良い暇つぶしを思い付いた。手始めに…どこでもいい、高校を手配しろ」

「…は?」

坂下は到底理解の及ばぬ顔を向ける。

「聞こえなかったのか…?どこか高校を探せと言っている」

ぎろりと睨むと坂下は肩を竦ませる。

「い、いえっ!はっ!高校でございますね。すぐにでも用意させます」

逃げるように王間から去っていく坂下には目もくれず、一人玉座に座して不敵な笑みを浮かべる彰一郎の姿があった。

「楽しめそうだ…」

⏰:08/01/01 00:15 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#8 [ふむ]
埼玉県内にある月城高校という学校に通う一人の男子生徒がいた。
名前は西村司(ニシムラツカサ)。
長身で体格も良く、髪は綺麗に整えてあり好青年の印象を受ける。
司の通う高校では…いや、世間では、一ヵ月経った今でもクーデターの話題で持ちきりであった。
それもそのはず、日本の未来に関わる事だ。人々が話をするのも無理はない。

⏰:08/01/01 00:52 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#9 [ふむ]
実の所、生活に変わりはなかった。
現に今もいつも通り高校に通っている。
どうやらクーデターの被害は東京の一部のみで済んだらしい。
どういう訳か、自衛隊自体が反政府軍に味方したため、全国各地で交戦されなかった事が被害地が東京だけで済んだ原因のようだ。
とはいっても死傷者は数知れない程出たことには違いない。

⏰:08/01/01 01:03 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#10 [ふむ]
クーデターの主犯は人を殺すことすら何とも思わない男だそうだ。
人を集めては、虐殺しているらしい。
そうなれば、どんな政治をしでかすかわかったものじゃない…と国民は不安を抱えた。
しかし生活に関しては現状が変わらなかった。
高校がある、ということは学校に現金が今まで通りに出回っているからだ。
どうやらいきなり社会を変えることは出来ないらしい。

⏰:08/01/01 01:22 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


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