校内戦争
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#82 [ふむ]
「皆!必ずキャップを取ったボールペンをポケットに入れとけよ!」

そう注意を促すと、金属バットを片手に持ち扉を開けた。

「行くぞ!」

司の声に皆、気を引き締めた。
司たちは教室を出た。
辺りを警戒しながら3階へ下り、渡り廊下を渡って南館へ移動した。
そこから下へ下りて外に出るのだ。
遠回りになるが、一番安全なルートであった。

⏰:08/01/02 12:15 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#83 [ふむ]
「まず近い剣道場から行く」

外に出た3組一同は、目立たないよう日陰に身を潜めながら剣道場を目指した。
話をする者はおらず、多少強ばってはいるものの、皆真剣な表情であった。

「見えたぞ」

傍らにいる信一に呟いた。

⏰:08/01/02 12:20 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#84 [ふむ]
「まず俺と信一で様子見に行く。皆は待機だ」

振り返って普通の声で指示をだした。

「神田。おまえ確か剣道部部長だよな?鍵をくれ」

神田と呼ばれた体格の良い男子生徒が他の生徒を割って前に出る。

「気を付けて」

「わかってる」

「…待て。やっぱり俺も行こう」

「……」

「中に詳しい奴を連れていくんだ。…いいだろ?」

「…あぁ」

鍵を受け取ると三人は忍び足で剣道場に近づいていった。

⏰:08/01/02 12:27 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#85 [ふむ]
ガチャリ…、と低い金属音が響くと扉が開いた。
顔一つ分だけ開けて中の様子を確認する。
フローリングの床に太陽の光が当たっている。
中は物静かで、誰一人いなかった。

「…まぁ、普通は中を物色して丁寧に鍵までかけてく奴なんかいないよな」

ふぅ、と息を吐くと振り返って物陰で待機している仲間に合図を送った。

⏰:08/01/02 12:33 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#86 [ふむ]
全員を中に入れると鍵をかけた。

「よし、皆!中から手当たり次第使えそうな物を探してくれ!」

各自、行動に移った。
司は神田についていき部室に向かった。

「これは一体…!?」

部室のドアノブに手を掛けた時、神田の表情が凍った。
司が不審に思い覗き込む。

「どうした?これは…っまさか!!」

神田の出した手の先にドアノブは存在していなかった。
あるのは無数の傷跡。
嫌な予感がして勢い良く扉を開いた。

⏰:08/01/02 12:42 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#87 [ふむ]
開いた扉に当たり何かが勢い良く転がった。
―――ドアノブであった。
無残に破壊されたドアノブが地面に擦れ微かな金属音を出した。
しかし司たちはドアノブなどは見ていなかった。

「ち…っくしょ!」

司は眉を細め悲痛な声を上げた。

「おい、どうしたんだよ?」

様子がおかしい二人の元へ心配した信一が来た。
信一は二人の視線に促され、中を見るなり青ざめた。

「何だよ…これは…っ!?」

部室はひどく荒らされていた。
椅子が、置物が引っ繰り返され、衣類さえ引っ張り出されていた。

⏰:08/01/02 12:53 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#88 [ふむ]
恐らく竹刀が何本か立て掛けてあったであろう場所は跡形もなく消え去っていた。

「ちくしょう!!やられた!!!」

司は扉を拳で殴って怒りを顕にした。
その時、別の方向から声が響いた。

「司!裏口が壊されてる!」

それを聞いた司は自嘲気味に笑った。

「はっ…鍵をかける必要がない訳だ…まんまとしてやられた…先を越されちまった…」

⏰:08/01/02 13:04 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#89 [ふむ]
振り返って「引き上げだ!」と指示を出そうとした時、またもや別の声に遮られた。
見ると、別の部屋から出てきた男子の手に棒のような物が握られている。

「司ぁ!木刀があったぜ!」

朗報を耳にした司は驚いたように目を丸くした。

「ははっ…!あいつらめ…一番良い武器を忘れていきやがった」

男子生徒から木刀を受け取ると司は黙って神田に投げた。

「…司?」

「おまえのだ。下手な奴が持つより、経験者が持った方が良いだろ」

神田が何か言おうとしたが司がそれを遮った。

「引き上げだ!!」

⏰:08/01/02 13:09 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#90 [ふむ]
ぞろぞろと剣道場を後にしていく。
不意に神田が口を開いた。

「ありがとな」

「馬ー鹿。生き残るためだ。それより、期待してるぜ?」

神田は黙って鼻で笑った。

「おぉ、期待に答えられるよう頑張らさせていただきます」

調子良く言う神田に、はっ、と笑う。

「…馬ー鹿」

⏰:08/01/02 13:17 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#91 [ふむ]
皆が次々と日陰に入っていく。
歩きながら信一が口を開いた。

「どこの学年かな…剣道場を荒らしたのは」

目だけを信一に送り司が言う。

「さぁな…今は俺たちの影響で三年の方が行動が早そうだが、一年は館も違うから全く状況が掴めない状態だしな」

「…この木刀はな、先生のなんだ。だから違う部屋にあったんだよ」

それを聞くと二人はなるほど、と頷く。
日陰に入れば、すでに皆が待機していた。

⏰:08/01/02 13:30 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


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