・・・ゆめみる魚・・・
最新 最初 全 
#461 [向日葵]
先を見れば、視力が悪い俺だが、ぼんやりと榊がみかげに言い寄ってるのが見えた。
それにムカつきながら、少し滅入った気持ちでプールへ向かった。
色々考えながら、足を進めていたその時だった。
「誰かが溺れている」と叫んでいるのが聞こえた。
直感でつぐみだと判断して走る。
走って辿り着けばやっぱりつぐみだった。
とりあえず息をしてるみたいなので、急いで岸まで帰った。
:08/03/07 01:30
:SO903i
:☆☆☆
#462 [向日葵]
そして今の医務室だ。
つぐみは白い顔してベッドに横たわっている。
「……ん。」
ゆっくりと、つぐみが目を覚ます。
宙をさまよい、やっと俺に辿り着く。
「……松川君?……私、どうして……。」
「溺れてた。」
「あ……そっか……。足、つっちゃうんだもん。」
「準備運動しないで入ったからかな」と言って、つぐみは力なく笑った。
と思えば、その目は涙で濡れていった。
:08/03/07 01:33
:SO903i
:☆☆☆
#463 [向日葵]
「ご……めん……泣くつめりなかった……。知ってたもん……松川、君、みかげちゃん好きって……。」
腕で目元を隠しながら、つぐみは泣いた。
グスグスと鼻をすすり、鳴咽が漏れないように頑張っている。
「迷惑かけて、ごめん……。私、大丈夫だから……。昔の、私じゃ、ないから……。」
本当にそう思う。
つぐみは昔自分がした事に謝りなんかしなかった。
みかげが言った通り、つぐみは変わっていたのだ……。
:08/03/07 01:37
:SO903i
:☆☆☆
#464 [向日葵]
「最後に、お願い聞いてくれない?」
「ん?何?」
まだ鼻声のつぐみは、腕で目元を覆ったまま話した。
「ずっと友達でいてね。それとね……。このままでいるから、今だけ、出来るだけ感情込めて、私を好きって告白して……。」
それでつぐみが気が済むのであれば……これからまた、友達として仲良くしてくれるなら、いくらでもやってのけてやろうと思った。
まだ恋人同士だった頃の気持ちに戻って、俺はつぐみに告げた。
:08/03/07 01:41
:SO903i
:☆☆☆
#465 [向日葵]
「つぐみ……。好きだ。大好きだ。誰よりも……好きだ……。」
そう言えば、つぐみはまた静かに涙を流した。
しばらくは、このままで、泣きたいだけ泣かせてやろうと、心穏やかにそう思った。
お互い、過去の柵が今解けて、新たな1歩が進める。そんな気持ちでいた俺は、知らなかったんだ。
最後の言葉を告げた時、みかげが外にいただなんて……。
*****************
私は思わず鞄を落としてしまった。
:08/03/07 01:45
:SO903i
:☆☆☆
#466 [向日葵]
隣にいる多香子は、違う意味で驚いていた。
「うそ……松川、つぐみさんが好きだったの?」
告白現場を目の前にした多香子はテンションが上がっていた。
私は「真……。」と呟く。
私は、やっぱり玩具だったの?
でもいつから?
ううんいつからも何もそんなものはない。
ずっと、そうだったのだ。
じゃあ何で抱き締めたの?
何でキスするの?
:08/03/07 01:48
:SO903i
:☆☆☆
#467 [向日葵]
優しい言葉で、私を惑わして面白がっていたの?
私の頭はパニックを起こしていた。
芦が1人でにガタガタ小刻みに震える。
近くの物が遠くに見える。
真……私……。
どうしたらいいの……?
:08/03/07 01:50
:SO903i
:☆☆☆
#468 [向日葵]
11P・もどかしさ
なみにのまれて、きがつくと魚はくらいくらいうみのそこにいました。
「ここはどこ?何もみえないよ。」
魚はふあんでいっぱいでした。
どこにいけば、またみんなにあえるかまったくわかりませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「疲れたか?」
真が私に尋ねた。
もう5回目だ。
疲れてなんかない。
ただ、分からないだけ。
でも1つだけ分かること。
真を困らせてはいけない。
:08/03/09 01:29
:SO903i
:☆☆☆
#469 [向日葵]
今はプールの帰り。
真の車で帰っている私達。
後ろの席では、多香子や歩、それに……つぐみさんが、疲れたのか熟睡していた。
助手席に乗っている私は、あまり言葉を発する事もなく、ぼんやりしながら窓の外を見つめていた。
「そんなに……。ただ、少し眠いだけ。」
本当は、今すぐにでも眠りの国へ旅立って、また前みたいに夢の住人になってしまいたかった。
この頃、夢を見る事をおろそかにしてたせいで、今日みたいな予想外な出来事に対処出来ないようになってる。
:08/03/09 01:35
:SO903i
:☆☆☆
#470 [向日葵]
今日みたいな……。
「……少し寝る。」
私はそっぽを向いて、窓に寄りかかるようにして目を閉じた。
でも、私がまた前のような状態に戻ってしまえば、真はまたつぐみさんの時のように傷ついてしまう。
自分を責めてしまう。
それだけはしてはいけない。
真は私に大切な事を色々教えてくれた。
その真の、重荷にはなりたくない。
そんな私に残された道は、真と前のように普通に過ごす事しかないのだ……。
:08/03/09 01:40
:SO903i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194