・・・ゆめみる魚・・・
最新 最初 全 
#131 [向日葵]
アイツがもし私を暇つぶし相手にしてるならば、私達はただの刺激を求めて合う同士でもある。
ならば上辺だけの付き合いでいいのだ。
中身なんていらない。
ただ、自分は奴に何もかもを見透かされている気がして、なんとなくそれが気にいらないだけだ。
アイツがもしあのお姉さんと付き合いたいと言うのならば、せっかくみつけたターゲットを見す見す逃がす事になるが、また夢の住人になれるのであればそれはされでまたいいじゃないか。
別に……お互いが必要てしている訳ではないのだから……。
:08/01/26 01:47
:SO903i
:☆☆☆
#132 [向日葵]
また、胸がザワつく。
気持ちが悪くて、胸をさすった。
まるで、“ゆめみる魚”の、嵐が来る時のシーン。
不安のような動悸が体に鳴り響く。
私はそれにばかり気を取られて気づいてなかった。
私の頭は、いつしか刺激を求める事よりも、真自体の事で一杯になっていた。
それに気づくのは、もう少し先の話だった……。
:08/01/26 01:50
:SO903i
:☆☆☆
#133 [向日葵]
4P・波にもまれて
しらないうみにやって来た魚は、あたりを見まわしていました。
『ここはどこ?』
そのうみは、おだやかで、ねむってしまいそうなくらいにここちよいものでした。
でも、魚はふあんでいっぱいでした。
なにせしらないばしょなのですから。
・・・・・・・・・・・・・・・
あぁ……。なんでだ。
いつもならこの時間は夢の世界へ飛び立っていると言うのに……。
:08/01/26 01:54
:SO903i
:☆☆☆
#134 [向日葵]
社会科準備室にいた私は、自分を呼び出した相手を睨みつけていた。
「俺の顔、そんなにみつめるほどカッコイイか?」
真はにやりと笑う。
コイツのナルシストぶりには頭が上がらない。
世の中の男集めても自分が秀でてるとでも思っているんだろうか。
「そんな事言いたいが為に私をここに呼び出したの?」
「うんっつったら?」
「蹴り飛ばす。」
そんな私を、真はクスクス笑う。
:08/01/26 01:59
:SO903i
:☆☆☆
#135 [向日葵]
それがまた私の神経を逆撫でする。
この前の苦しげな顔は芝居じゃないのかと思うくらい元気だ。
実際……芝居だったのかもしれないが……。
「まぁまぁ。ただ恋人が恋しくて会いたくなったってだけだよ。」
「真にそんな感情備わってるとは思えないんけど。」
「俺はいいぞー。彼女にはちゃーんと優しくしてやるし。」
出た。
自画辞賛。
:08/01/26 02:03
:SO903i
:☆☆☆
#136 [向日葵]
ごっこだけのくせに……。
……ん?
なんだ私。
まるで、ごっこじゃ嫌みたいな感じじゃないか?
……。いやいやいや。
まさかまさか。
この頃ロクに昼寝してないから頭がどうにかなったか?
「くだらない用なら帰っていい?」
イスから立つと同時に、真も立ち上がった。
すると距離を詰めて、右手をさりげなく優しく握った。
「抱き締めていい?」
:08/01/27 17:13
:SO903i
:☆☆☆
#137 [向日葵]
「は……はぁ?」
ふざけてなんかいないみたいだ。
あくまで真剣に尋ねているらしい。
「なんで?」
「ねぇ、いい?」
なんか……甘えたがってるようにも見える。
真は強引に抱き締めるわけでなく、黙って私の返事を待っている。
だから余計におかしい。
いつもの俺様な真は身をひそめている。
軽くため息を吐く。
:08/01/27 17:17
:SO903i
:☆☆☆
#138 [向日葵]
「ちょっとだけなら……。」
言った瞬間ぎゅっと抱き締める。
意外に力が強かったので、少し苦しかった。
「……。何かあった?」
聞いてみるけど、囁くように「別に。」と言ったまま、黙ってしまった。
あのお姉さんが現れてから、いつもの真じゃなくなった。
いや、真らしい態度をとってはいるけれど、どこか無理してるような……。
そんな真だからだろうか。
慰めてあげれるならば、私が癒してあげたいとか思ってしまった。
:08/01/27 17:22
:SO903i
:☆☆☆
#139 [向日葵]
どうしてしまったんだ私……。
*******************
「テスト前なので範囲のプリントを配る。各自するように。」
だるそうにプリントをするガキ共を見ながら、教卓まで空いてたイスを引きずって座った。
表向きの自分の演技をしつつ、俺はさっきみかげを抱き締めた感触を思い出していた。
華奢な体。
なのに柔らかくて、髪の毛からはシャンプーの香りが漂ってきた。
:08/01/27 17:41
:SO903i
:☆☆☆
#140 [向日葵]
すがりたかったんだ。
誰かに。
つぐみが現れてから、俺は苦い思い出に浸ることしかなかった。
だから安らぎの場所を求めたかったんだ。
みかげはさぞ驚いただろう。
恋愛経験がないアイツにとっては初めて抱きつかれただろうし。
そんな初めてな事を、ただすがりたい、救われたいと言う思いだけで抱き締めて良かったのだろうか。
なのにアイツは、そんな俺を心配してくれた……。
:08/01/27 17:46
:SO903i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194