・・・ゆめみる魚・・・
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#201 [向日葵]
やっと口を開いた時、真は驚くほど冷静だった。
顔に出ないだけで、もしかしたら図星をつかれて不機嫌になったのかもしれない。

「仮に……だ。俺がお前をつぐみの代わりとしてても、別にいいんじゃないのか?お前は刺激を、俺はつぐみを。計算は間違っちゃいないだろ。」

そう言われればそうなのだ。

じゃあ何故私はこんなにも怒って、やるせない気分になってるんだろう。

「ううん……。間違ってるよ。」

⏰:08/02/04 23:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#202 [向日葵]
私は世の中のありきたりさに飽きた。
いや、ありきたりを送っていると、いざ何かが起こった時に対処出来ないから刺激を求めた。

コイツは暇つぶしの為に私を玩具とする為と、私に現実を見せる為に恋人扱いをしている。

最初の約束はこうだった。

私の約束事は変わってない。

……なのに。

「私は何かの代わりとなる為にアンタの案にのったんじゃない。」

⏰:08/02/06 01:46 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#203 [向日葵]
それだけ言って、私は部屋に閉じこもった。

これだけ言ったのだからもうごっこは終わりだろう。

……なのになんで、こんなにスッキリしないんだろう。

刺激が無くなってしまうから?

また見つければいいだけの話じゃないか。

別に、真に、いや松川にこだわる必要なんか、これっぽっちもないのだから……。

モヤモヤと考えを巡らせていると、携帯のバイブが鳴った。

⏰:08/02/06 01:49 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#204 [向日葵]
「もしもし。」

{あ、みかげ?今いい?}

電話は多香子だった。

「何?」

{明日ね、数学教えて欲しいの。ホラ、みかげ数学得意じゃん?だからテストん時に出す課題一緒にやりながら教えてーっ。}

まぁいいだろう。
ここに帰って来ても、もう何も無いのだから。
暇で仕方ない。

「うんいいよ。分かった。」

――――――――……

⏰:08/02/06 01:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#205 [向日葵]
「で、ここにXと2を入れて……。」

次の日の放課後。
私は多香子と約束通り勉強中。
図書室にこもって静かに課題を終らせていった。

「みかげ……。アンタいっつも寝てるくせに……。」

なんでそんなに分かるのかと言いたいらしい。

私は頭を指でチョンチョンと叩いた。

「ここが違うから。」

「何私を馬鹿っていいたいの?」

⏰:08/02/06 01:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#206 [向日葵]
そんな他愛もない話をしていると、多香子が急に言った。

「松川とはどうなの?」

心臓が何故か跳ねる。

「な、何が?」

「あんなのと一緒だと、しんどくない?」

「別に。っていうか、あんまり喋んないから。」

喋ってもケンカする事が多いし。

「……。あのさ、変な事言っていい?」

「何?」

⏰:08/02/06 01:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#207 [向日葵]
「みかげって……松川が好きとか?」

「はぁ?!」

思わず大きな声を出してしまった。
それでなくても静かな図書室が、更に静かになった上、図書室を担当してる先生に睨まれた。

夢の中の松川といい、多香子といい、なんでそんな事を言うのか。

「近頃のみかげってさ、なんか人間味が戻ってきたって感じするんだよね。」

「だからってなんで……。」

「つまり変わったって事。」

⏰:08/02/06 21:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#208 [向日葵]
「変わったからってなんだって言うのよ。」

「変わりだしたの松川が現れてからだからさ。もしかしたらー……って思っただ・け。」

と言って、多香子はまた問題を解き始めた。

思っただけなら何も言わないで欲しいものだ。

こっちは恥をかき損じゃないか……。

しばらくして、担当の先生が下校時間だから帰るようにと言ってきた。

まだ分からない所があるからと、私を引き止めた多香子は、近くのファミレスに私を連れて行った。

⏰:08/02/06 21:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#209 [向日葵]
「あ、みかげ。時間大丈夫なの?あんまり遅くなると松川うるさいんじゃ……。」

「別にいいよ。うるさくもないし。」

半分嘘だけど。

でも昨日の事もあって、私の心の中は反抗心でいっぱいだった。

「まぁ、ほどほどに……。」

7時頃になっても、私は帰る気がしなかった。
ファミレスを出て、近くの公園でなんだかんだ喋ってから帰る頃には、9時を回っていた。

⏰:08/02/06 21:58 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#210 [向日葵]
部屋に帰りながら松川の嫌味攻撃をどう対処するか頭でシミュレーションした。

最終的には部屋に逃げよう。

逃げるが価値ってなもんだ。

と決心を固めて、いざ部屋へ。

しかし。

「……あ、れ……。」

部屋はまっ暗。
松川の靴すらなかった。

テスト準備って、そんなに時間がかかるものなんだろうか……?

⏰:08/02/06 22:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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