・・・ゆめみる魚・・・
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#221 [向日葵]
とっくに気づいていた事だ……。
でも認めたくなかった。
私は……松川が……真が、好きなんだ……。
夢で真が言った通り、私は真がいるから眠る事が少なくなったんだ。
ただ、夢から覚めた時通り、好きになっても片思いなのだと言う事も、紛れもない事実だったんだ……。
:08/02/07 00:31
:SO903i
:☆☆☆
#222 [向日葵]
6P・網
はこをみつけた魚は、はこをあけてからまったくねむれなくなってしまいました。
「なんでだろう。」
魚がいいました。
「きっとまほうがかけられていたのさ。」
なかまの魚がいいました。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みかげ。少し話をしないか?」
真が言った。
:08/02/07 00:35
:SO903i
:☆☆☆
#223 [向日葵]
「いやだ。」
私は答えた。
「何か、誤解してないか?別にお前を追い出すつもりなんて俺には更々ない。」
「私もずっとここにいようなんて気、更々ない。」
真はつぐみさんが好きで、つぐみさんも真が好き。
真はまた縛られるかもしれないと言う恐怖感と、傷つけたつぐみさんを助けてやれなかった失望感にさいなまれている。
好きな癖に、あと1歩が踏み出せない。
だから同じ境遇の私で満たされようとしている。
:08/02/07 00:39
:SO903i
:☆☆☆
#224 [向日葵]
でも明らかにその考えは間違いだ。
私でいくら満たされようが、事は前に進まない。
私が真を好きと気づこうがそんなの知ったこっちゃない。
全てを綺麗にまとめるには、私がどこかへ行った方がいいのだ。
いくら刺激と言えど、トラブルの刺激なんかご免被りたい。
「みかげ。あの痕の訳はな」
「訳なんてあるの?合意の元でしょ。そんなつぐみさんが悪いみたいな言い方やめなさいよ。第一、私にそんな事の説明なんていらないから。」
:08/02/07 00:44
:SO903i
:☆☆☆
#225 [向日葵]
「じゃあ何で人の話を聞こうとしないっ!」
そう言って、私の両肩を壁に押し付けた。
真の顔は、不機嫌そのものだ。
「そう言って嫌な事全部に目ぇ背ける気か?逃げるのか?それはさぞかし楽だろうなぁ!」
「逃げてんのはどっちよ!好きなくせに……つぐみさんを抱くくせにはっきりしないアンタは逃げてないって言うの?!」
「俺はつぐみが好きなんて一言も言ってない。」
「じゃあ好きでもないのにそんな事したの?それこそ最低だ!」
:08/02/07 00:49
:SO903i
:☆☆☆
#226 [向日葵]
パシッと小気味よい音が鳴った。
私は真に、平手をお見舞いしていた。
「女が……全部アンタの玩具になると思うな。私に説教する前に、自分が何か代わりなさいよ。」
平手をくらった頬を擦りながら、何故か真は笑っていた。
「まさか殴られるとはなぁ……。」
「はぁ……?」
「俺が代わって、お前を追い出せば満足なのかよ。」
形勢逆転で、今度は真が私を責めたて始めた。
:08/02/07 00:56
:SO903i
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#227 [向日葵]
「違うだろ?それはお前が楽になるんだろ?はっきり言ってやるよ。お前、俺に惚れてんだろ?」
否定してやりたかったのに、突然真実を言われた私は、つっかえて拒絶の言葉を何個も言い逃してしまった。
「依存すんのを恐れてのめり込んでしまう前に忘れてしまおう。忘れてまた楽になる為に夢を見よう……。そんなとこか?」
「ちが……っ。」
「みかげが俺を……ねぇ。案外ごっこも役に立ったもんだ。こんな面白い展開になるとはな。」
:08/02/07 01:01
:SO903i
:☆☆☆
#228 [向日葵]
まるでゲームを楽しんでるような口ぶり。
私の気持ちを軽く見られてる気がして頭にきた。
「面白いって何……?アンタ私をどうしたいの?」
「恋愛したいならするけど?」
「ふざけんな!アンタなんか好きじゃない!」
言っても真はニヤニヤするばかり。
「そんな事言っても、本当は好きなんだろ?」とでも思ってそうな顔。
それが更に私を逆上させる。
でも怒れば怒るほど、コイツを面白くさせてる気がして、反応するのをやめた。
:08/02/07 01:06
:SO903i
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#229 [向日葵]
「もういい……。疲れた。部屋に行く。」
「一緒に寝てやろうか?」
キッと睨んで、私は部屋のドアを力任せに閉めた。
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イチかバチかだった。
話をさせてくれないみかげの有利な位置に立つには、みかげの興味をこちらに向けなければいけない事が最優先だった。
だから言ってみた。
「俺に惚れてるんだろう。」と。
:08/02/07 01:10
:SO903i
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#230 [向日葵]
言葉を失ったみかげを見て、「マジで……?」と呆気にとられた分嬉しかった。
この間、痕の件でもめた時のみかげの発言は、どちらかと言えば嫉妬の部類だった。
そんなみかげを見れば、たまらなく愛おしさが溢れてきた。
なのに彼女は自分を追い出せと言ったのだ。
みかげは今は自分の心の支えだ。
つぐみとの間で揺れているのも正直な意見だけど、みかげがいれば、つぐみの件で自分を責めないでいられる。
:08/02/07 01:15
:SO903i
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