・・・ゆめみる魚・・・
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#23 [向日葵]
「早く入れ。」

松川だった。

少し避けて、松川を先にいれる。

その時、フワッと松川から匂いが漂ってきた。

香水のような、洗剤のような。
無意識の内に、松川を掴む。

「……何か?」

「あ?いや……ゴメン。」

またパズルのピースが増えた。またはまりそうな溝を、頭の中で探す。

そう。
あの匂い、どこかで嗅いだ覚えがあったのだ。

⏰:08/01/07 01:21 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#24 [向日葵]
>>22訂正です

教師に入ろう×
教室に入ろう○

です

⏰:08/01/07 01:32 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#25 [向日葵]
松川の不審者を見るような目を避けながら、私は席についた。

何かが私の中から抜け落ちてる感覚がする……。
それがなんなのかが全く分からない。

結局私は、授業という授業は全て寝てしまう居眠り常習犯なのに、そればかりが気になって、松川の顔をずっと見ながら1時間を過ごしてしまった。

チャイムが鳴り、終わって出て行こうとした松川を私は止めた。

「ねぇ。話あんだけど。」

「話?居眠りばかりしてつ単位の事が心配になったか、」

⏰:08/01/08 00:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#26 [向日葵]
「単位なんかどーだっていいよ。それより、なんか重要な事がある気がする。」

「……何?」

とは言え、いざ伝えるとなると難しいもので、何を言えばいいかさっぱりわからなくなった。

思わず、しどろもどろする。

「いや……だから、その……。」

「用がないならいいか?俺は暇じゃないんだ。」

逃してなるものか。

松川のカッターシャツの袖をガッツリ掴む。

⏰:08/01/08 00:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#27 [向日葵]
「アンタ、何か私に用事ない?」

松川が眉をひそめる。
仏頂面に更に磨きがかかるが、私は知ったこっちゃない。

「昨日から何か違和感あんだよね。アンタ関連限定で。だから、その……何かないの?!」

自分でも意味がわからなくなりそうで逆ギレしそうになっているのを黙殺しながら松川の反応を待った。

「……葛……。」

お……っ?
何かくるか?

「先生に向かってアンタ呼ばわりするな。小娘。」

⏰:08/01/08 00:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#28 [向日葵]
これには開いた口が塞がらない。

質問とは的外れな答えをされた上“小娘”呼ばわりされた。

苛立ちと驚愕で茫然としてしまった。

「用はそれだけか。じゃあな。」

あっさりと松川は私の前からいなくなってしまった。

でも……。

「アンタ何松川に話かけてんのよっ。」

「くぅあ――……っ。」

⏰:08/01/08 00:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#29 [向日葵]
多香子の言葉を右から左へ受け流し(脳内ソングはもちろんムーディ)ながら、私は興奮に震えていた。

やっぱり松川は何かある……っ。
アイツは……絶対逃さない……っ。

とことん私を楽しませてくれるだろう。

「獲物ゲット……。」

私の目が、怪しく光る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ん?」

多香子との買い物途中、スーパーの前を通り過ぎると、中にスーパーが死ぬほど似合わない奴がいた。

⏰:08/01/08 01:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#30 [向日葵]
顔が不自然にニヤける。

「多香子、先に行って。後で追いつくから。」

「んー。分かった。」

スーパーに入り、奴の背後に忍びよる。

「松川ーっ!」

軽く叫びながら呼んだのに、相手は全く動じなかった。

「脅かすつもりだったろうが、バレバレ。」

そう言って指差した方の食品売り場には、鏡がついてた。

「つまんねー。ってか買い物?アンタが買い物カゴぶらさけだてんの似合わないね。」

⏰:08/01/08 01:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#31 [向日葵]
「急に養わなきゃいけなくなったんだ。ホントはコンビニ弁当でいつも済ましてるけど、多分そうもいかないだろうからな。」

「は?!アンタ奥さんいた……や、いないね。」

左手の薬指を見たが、指輪らしきものはどこにもなかった。

「嫁さんじゃないけどそんなもんだ。」

「どういう事?」

「押し掛け女房みたいなの。」

「迷惑?」

「別に。ペットみたいな感じだから。」

⏰:08/01/08 01:14 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#32 [向日葵]
ペット……。

松川が子犬をムツゴロウ並に可愛いがってる姿を瞬間的に想像した。

スーパーに現在いる事より更に似合わない。

自分の想像ながら、私は吹き出した。

「やめて――っ!!アンタにペットとか永遠に似合わないからぁぁっ!」

お腹を抱えてケラケラ笑う私を、松川は不快そうにせずじっと見た。

私は涙を拭きながら松川に気づく。

「あん?何か?」

⏰:08/01/08 01:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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