・・・ゆめみる魚・・・
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#401 [向日葵]
「松川ってさー、家ではどんななの?みかげあんまり話さないけど。」

「例えば?」

「実はスケベだとか。エロ本集めてます!みたいな。」

エロ本云々はともかく、多香子大正解。

そうなんだよ。
アイツ誠実ぶってドがつくほど実はスケベなんだよ。

この前だって……。

[出なくていい。]

あの声の色っぽく聞こえる事と言ったら……。

⏰:08/02/29 02:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#402 [向日葵]
もう少しで動きを止めてしまおうとする自分にも驚いたけど……。

アイツはあんな声やら行動やらを巧みに使って今まで何人もな女の子を……。…………。

そこまで考えを膨らませたくせに、自分の考えに自分で傷付いた。

「で、どうなの?」

多香子の声に我に返った。

「ほんっっとうの事聞きたい?」

少し身を乗り出した多香子は、目をキラキラさせて聞く体勢に入る。

⏰:08/02/29 02:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#403 [向日葵]
「失神しても知らないんだから。」

それから私は多香子に1から10まで真について話をした。

実は超俺様野郎だとかナルシストだとか。
私達2人の関係は、とりあえず控えておくことにして、あとは全て話した。

多香子は声も出さずに驚いていて、目が飛び出るという言葉が分かった気がした。

「あの……松川が……?」

やっと出た多香子の声は、少し上ずっていた。

⏰:08/03/01 01:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#404 [向日葵]
私はコクリと頷く。

多香子は色んな表情に変化させながら理解に苦しむ。

それもそうだろう。
あのムッスリした顔が家に買えれば一変するだなんて誰が想像するだろうか。

「なにアイツ……。二重人格ってやつ?」

「本人曰く、世の中の女の子の為に表と裏使い分けてるらしいよ。」

多香子は「うっわー……。」と呟く。

「アンタ……イジメられてない……?」

⏰:08/03/01 01:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#405 [向日葵]
そりゃ最初はイジメられたさ。
それが今じゃ…………。ね……。

「あ――――っっ!!」

いきなり多香子はデカイ声を出した。

クラスと目の前にいる私は体をビクリと震わせる。

「な、何……。」

「プールの日、みかげ誕生日じゃん!」

あぁそうだっけ。
誕生日なんて何年も祝ってもらうことは無かったから、自分がいつこの世に生を受けたかなんて、とっくの昔に忘れてしまってた。

⏰:08/03/01 01:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#406 [向日葵]
真は知ってるのだろうか。
私が誕生日だって事。

知ってなくても、別にいいかもしれない。

今年はいつもとは違う。
なんてったって真がいる。
今のところ、それでいいかもしれない。

「ま、別にいいや……。」

「じゃあ、今日パフェ奢ってあげる!」

「いや別にいいって。」

「水着買ったデパートで、美味しいパフェのとこあんだって!」

それって……あの男がいるとこじゃん!

⏰:08/03/01 01:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#407 [向日葵]
榊 歩!

……。
アレ。今思い出せた。前まで忘れてたのに。
恐るべし人間の記憶。

「あそこやだ。」

「えーいーじゃぁん!」

「やだったらやだ!」

頑なに拒否した。
どうもアイツは調子が狂う。
まるで真の分身みたい。

頭が回らなくなる。

結局、その日はどこにも行かず、真っ直ぐ帰ることになった。

⏰:08/03/01 01:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#408 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・

帰る道の途中、ブルブル携帯が鳴った。

真からだ。

<つぐみ来る。飯いる。>

「は?」

歯抜けた文を見て少しムッとした。
だって意味が分からない。

まずつぐみさんはどこに来るのか。
そして飯いるって、それはつぐみさんとご飯を食べに行くけどいるのかとか全くわからなかった。

<意味分からん。>

送信。

⏰:08/03/01 01:32 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#409 [向日葵]
でも1つ言えることはどちらにしても夕飯は私が作らなくてはいけないらしい。

材料何かあったっけなぁ……。
無かったらまた出て買いに行くか。

エレベーターで上がりながら考えた。
チンと目的の階に着いたので、鍵を指で振り回しながら部屋まで行く。

「――……ゃん……。」

「ん?」

声が聞こえた。

足元を見ていた顔を、正面へ戻す。

⏰:08/03/01 01:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#410 [向日葵]
「みかげちゃん。」

「つぐみさん……っ!」

―つぐみ来る―

1つの謎解決。
つぐみさんは私達の家に来るんだったんだ。

つぐみさんはスーパーの袋を2つほど持っていた。
綺麗な白い指に、重みで袋の持つ部分が食い込んで痛々しい。

素早く袋を持ってあげた。

「どうしたんですか急にっ。」

「プールの事で話したくて。給料前でお互いお金持ってないから、外じゃなく家で食べようって松川君が誘ってくれたの。」

⏰:08/03/01 01:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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