・・・ゆめみる魚・・・
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#441 [向日葵]
軽く微笑めば、真もホッとした様子だった。

皆でプール。
でも私は、真には近付いてはいけない気がした……。

――――――…………

派手に水のしぶきが舞う。
ドボンと何かが落ちたような音がすれば、笑いながら多香子が浮かび上がってきた。

「いやー!あれ超楽しい!!ね、ね、みかげ!もう1回行こう!」

「ま……また?」

水の滑り台みたいなのに乗って早5回。

⏰:08/03/06 00:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#442 [向日葵]
多香子はそのアトラクションをとても気に入ったらしく、滑っては登りを繰り返す。

無論、私を引っ張って……。

体力的にも疲れてきたけど、ネガティブな思考をどうにか追い払いたくて、半ばヤケになりながら多香子について行っていた。

「せめて別の行かない……?そろそろ飽きてきた……。」

「おーいみかげ。そろそろ止めておけー。お前ぶっ倒れるんじゃねぇかー?」

少し離れたとこに真とつぐみさんがいる。
歩は私達と一緒に遊んでいた。

なので真の呼びかけに答えたのは、すぐ後ろにいた歩だった。

⏰:08/03/06 01:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#443 [向日葵]
「悔しかったらお前もこっちで遊んでみやがれー!」

真はムッとしたに違いない。
それを分かっていて、歩は私と多香子の肩に手を置くと、更に奥のアトラクションへと向かう。

が、その前につぐみさんが私達に話かけてきた。

「待ってー!そろそろ何か食べないー?」

時計を見れば、12時半をとうに越えていた。

しかもプールの不思議。
泳げばお腹が空きやすくなる。

⏰:08/03/06 01:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#444 [向日葵]
お昼宣言をされれば、自分がお腹が空いていた事に気付かされた。

と言う訳で、ランチタイムだ。

プール内にあるファーストフード店で、頼んで食べる事にした。
と言っても、皆ハンバーガーセットで、バーガーの種類が違うだけだった。

席に行けば、丁度5人イスがあるものの、どう座ればいいかに困ったのが、私と真とつぐみさんだ。

多香子と歩は好きなように座って、2人の間にスペースが空いている。

「あ……じゃあ私そこに」

「あ、私座ります!」

⏰:08/03/06 01:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#445 [向日葵]
つぐみさんを遮って、2人の間に座る。

結果、私の右から回っていくと、多香子、つぐみさん、真、歩の順に並んだ。

微妙な空気が流れたけれど、能天気な多香子の「いただきまーす。」と言う言葉に皆手を進めた。

「ってか松川さ、眼鏡かけなくて平気なの?」

素朴な質問を多香子からぶつけれた真は、「とりあえず」と適当な答えを返した。

「そういえば、みかげちゃんはどうして松川と知り合い?」

⏰:08/03/06 01:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#446 [向日葵]
「親戚で、今住み込んでるから。」

歩は「え!?」と驚くと、私と真を交互に見て、ニヤリと笑った。

「松川やらしー奴だなー。こんな若い子に手出すとか。」

「出されてないから。馬鹿な事言わないで。」

現在系で出されてるんだけどね。

「……。あ。」

「ん?何みかげ。」

「いやちょっとメールしなきゃいけない事が……。ちょっとロッカー行ってくる。」

⏰:08/03/06 01:19 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#447 [向日葵]
上着を羽尾って、ロッカーに続く道へと駆け出す。

本当は、ロッカーには何も用事は無かった。
ただあまりにも息が詰まりそうだったから、少し1人になりたくなった。

携帯を取ってくると言ったにも関わらず、携帯を持っていないのは不思議がられると思い、仕方なく携帯を取ってから皆の元へと戻って行った。

「何ギクシャクしてんの?」

「ひっ!」

曲がり角を曲がると、壁にもたれて腕組みをした真がいた。

⏰:08/03/06 01:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#448 [向日葵]
気付かなかった自分が少し情けない。

真は軽くため息をついた。

「まぁ……すんなって方が無理なんだけどな……。」

「ゴ、ゴメン……こういうの苦手で……。」

「だろうな。……俺だって、好きじゃない。しかも榊が邪魔だしな。」

2人の間に沈黙がしばし流れる。
先に破ったのは私だ。

「さ、先に、行くね。怪しまれるから。」

⏰:08/03/06 01:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#449 [向日葵]
足を数歩進めたところで、真が言った。

「今日、言うから。つぐみに。」

「……何を?」

「俺達の事。」

私は不安になった。
そしと罪悪感を覚えた。

ずっと、自分はつぐみさんを騙してきたのだ。

なのに今日、真から全て聞かされる事によって、つぐみさんは真に対する淡い希望は打ち砕かれ、私に対する裏切りの思いがつのるだろう。

そう思えば、今日言うべきなのだろうかと言う考えが頭をよぎる。

⏰:08/03/06 01:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#450 [向日葵]
「……大丈夫なの?つぐみさん……。正直、今日は言わない方が……。」

「じゃあこのままずっとギクシャクしとく気か?それでいいんだな?」

強い口調で言われれば、どうすればいいべきか分からなくなってきた。

「お前はこのままがいいんだな?」

念押しのように、また真が言う。

「だ……だって、このままは嫌だけど……私つぐみさんも大事だもの……。もしつぐみさんが……前みたいに壊れたら……。」

⏰:08/03/06 01:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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