・・・ゆめみる魚・・・
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#571 [向日葵]
[俺はみかげを愛してる!って、松川がねー、言ったんだよ!だから私はピンと来たね!]

多香子の妄想が入り混じっているせいで真の言葉が脚色されているなんて知らない私は、机に突っ伏して顔から湯気が出た。

何言ってんだアイツ……っ!

この場合、恥ずかしさから来る怒りをぶつけるのは明らかに多香子なのだが、多香子からのものが全て真実と思ってる私は怒りの矛先を真へ向ける。

そして決定打は私が階段から落ちた時らしい。

⏰:08/03/16 02:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#572 [向日葵]
私達のクラスに真が来て数秒後、私が落ちたと知らせに来た歩に詰め寄り、私の所まで全力疾走したらしい。

後夜祭が行われている時は、保健室で2人でいたから私と真の姿がなくて多香子は1人ニマニマしていたと興奮しながら言われた。

と、こんな感じだ。

「真は関係ない。ただ、どうするかなって」

本を意味もなくめくりながら、私は多香子に聞き続ける。

多香子は空(クウ)を見つめて考えている。

⏰:08/03/16 02:21 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#573 [向日葵]
「進路が決まらないって理由で結婚するのだけは避けたいかな。やっぱりするなら、この人の支えになりたいと思いながらしたいし」

支え……ねぇ……。

[お前を求めてる……]

真は私を必要としてくれてる。

必要としてくれてるなら、側にいてあげたいし、いたいとも思う。
支えて、幸せに笑ってくれるならそれだけで嬉しい。

ならば私は、真と結婚してもいいのかもしれない。

⏰:08/03/16 02:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#574 [向日葵]
……と言うか。

私、何で真の冗談の言葉をここまで本気にしているのだろうか。

あの時、唐突だろうが思いつきだろうが、言ってくれた事は単純に嬉しかった。
冗談でなければもっと嬉しかったんだけど……。

真は、私と結婚してもいいんだろうか。

しかし……進路希望調査に第1希望「結婚」と書くのは、いかがなものだろう……。

*******************

もちろん、俺は結婚してもいいと考えてる。

⏰:08/03/16 02:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#575 [向日葵]
急ぎはしないけど結婚したい。
幸せにだって絶対するし、大切に大切に温かい家庭をみかげと気づきたい。

だけどこれは24歳と言う成人男性の考え。

まだ17歳と言う若さのみかげには遠すぎて検討もつかない次元だろう。
だから無理強いしてでも「結婚しろ」などと言いはしない。

それこそ軽い気持ちに取られてしまう。

もちろん、昨日の言葉だって軽くはない。

ほんの照れ隠しをした為に軽くなってしまっただけだ。

⏰:08/03/16 02:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#576 [向日葵]
しかし冗談と片付けられたのは少々ヘコむ。

さぁ……どうしようか。

どうしようもこうしようも、俺は今直ぐにでも結婚していい、いや寧ろしたい。が問題はみかげだ。

ここはひとまず……同じ女の意見を聞こうではないか。

と俺は携帯を出した。

「もしもし?」

******************

先程真から連絡があった。

<つぐみと飲むから帰りは遅い。>

⏰:08/03/16 02:40 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#577 [向日葵]
つぐみさんと真は、友達に戻ったらしい。

文化祭2日目の日の夜、つぐみさんから電話が入った。

[今まで私のせいで、みかげちゃんや松川君に苦しい思いさせてごめんなさい。でも、もうふっきれたから、安心して?幸せに……なってね。]

つぐみさんの声は、とても穏やかで、私はただ「はい」とか「いえ」と、つぐみさんの言葉の間間に返事をするくらいしか出来ないくらい切なくなった。

つぐみさんこそ幸せになって下さいと思ったけど言えなかった。

⏰:08/03/16 02:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#578 [向日葵]
自分はそんな事言える立場の人間じゃないからだ。

つぐみさん……どうか幸せに。
悲しいくらい一途に真を想った、優しい優しい人……。

私は家に帰って、ソファーに身を沈める。

初めてこの家に来た時も、こんな風にしたなとか、思い出に浸りながら……。

あの時の私は、自分がこんな風になるとは思わなかった。

夢無しでなんて生きていけない。
現実なんか嫌い。

現実から真っ向に向き合うのを嫌っていた自分が、今はこうして現実を受け止めてながら毎日を過ごしてる。

⏰:08/03/16 02:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#579 [向日葵]
なんだか不思議……。

仄かに笑いながら、私は目を瞑った。

・・・・・・・・・・・・・・
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―――……ーン、ゴーン……。

ん?
何か音がする。
あ、チャイムかな。

だけど学校で流れるような機械的な音ではなかった。

もっとこう……壮大と言うか盛大と言うか……。

目を瞑っていたらしい私は、ゆっくり目を開ける。

最初に目に入ったのは、白い手袋をした自分の手。

⏰:08/03/16 02:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#580 [向日葵]
よく見ればひじ辺りまで長さがあって、レースも蓄えられている。

そしてその手の先には、白い布。

『え?え?』

パニックを起こしている私の後ろから、声が聞こえた。

『みかげ……とっても綺麗よ』

『嬉しいなぁ……みかげがこんなに綺麗に育っただなんて』

その声の主は、もういない筈のお母さんとお父さんだった。
お母さんは私の肩に手を置いて、方向転換させる。

⏰:08/03/16 02:58 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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