・・・ゆめみる魚・・・
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#661 [向日葵]
「え、でも……」

「じゃあね」

女性は私にココアを押し付けて颯爽と歩いて行ってしまった。

私は手の中にある暖かいココアを持ちながら女性を呆然と見送る。

なんか……エネルギー溢れる人だなぁ……。

そう思いながら、私は真が待つであろう部屋へと帰った。

「ただいまー真いるのー?」

「おー……」

⏰:08/04/24 00:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#662 [向日葵]
いつもの真らしい声じゃなかったので、首を傾げて疑問に思った。

リビングに入れば、テーブルに突っ伏した真がいた。
疲労と言う岩が真にのしかかってるように見える。

「ど、どうしたの?」

「いやー……久々だからなぁ……」

よく分からない事を呟く真。
私はますますハテナが頭上に舞った。

ダルそうに体を起こした真は、私をじっと見つめる。

⏰:08/04/24 00:27 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#663 [向日葵]
「何」

「多分お前可愛いがられるだろうなー……」

「さっきからなにブツブツ言ってんの。早く旅行の用意するよ」

真は「ヘイヘイ」と言ってリビングを出ると、別の部屋へと行った。
どうやら旅行カバンを探しに行ってるらしい。

そこで私はチラリと今日買ってきた下着を入れてるビニール袋を見た。

1泊2日だから下着は2着いらない……。
じゃあどちらを持っていけばいいの……。

⏰:08/04/24 00:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#664 [向日葵]
すると耳元に小さい多香子が出てきた(気がした)。

<何躊躇ってんのよ。イチかバチか持って行ってみればいいじゃない!>

いやウンそうだよ。
別にそんな気合い入れてるる訳でもないし。
たかがミントグリーンだよ?
そんな気合い入れた下着には見えないだろうし……。

すると反対の耳元には小さい私が出てきた(気がした)。

<真は私に合わしてくれるから持って行くだけ無駄よ。紺色のんにしときなさい>

⏰:08/04/24 00:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#665 [向日葵]
そうだよねー。真言ったもんねー。
じゃあ入れなくていいかなー。

<せっかくのシンデレラチャンスよ!>

<アンタ自分の事じゃないからって面白がりすぎなのよ!少しはこっちの身にもなって考えなさいよ!>

耳元でギャーギャーギャーギャー……。

「うるっさぁぁぁい!!」

「お前がな」

旅行カバンを2つ持った真が戸口になって私の叫びにツッコミを入れた。

⏰:08/04/24 00:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#666 [向日葵]
※訂正

>>664

×気合いいれてるる
○気合いいれてる

>>665

×戸口になって
○戸口に立って

⏰:08/04/26 23:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#667 [向日葵]
私は買ってきた下着の袋をとっさに後ろに隠した。
幸い真は私のその動作には気づかず、私の前に「ホラ」とカバンを置いた。

「忘れもん無いようにな。財布の中身は少量でいいから」

「安月給のくせに無理しなくていいって」

「その安月給の俺に養ってもらってんのはどこのどいつだかな」

デコピンをくらい、おでこをさすりながらも舌を突き出して抗議する。

部屋で用意しようと、隠した袋をさりげなーく持って行こうとした。
が、真は目ざとくも今度ばかりは気づいた。

⏰:08/04/26 23:08 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#668 [向日葵]
「ん?何それ」

ギクッとして体が固まった。
ギシギシ言わせながら、なんとか真の方へ振り向く。

「い、いや……ちょっと……旅行用の服を……」

「へー。じゃあ着て見せてよ」

無理。
ってか着たらモロバレじゃないか。

「明日のお楽しみって事で……」

「いーまー!ホラ見せて」

と袋を掴むので、一気に冷や汗が吹き出す。
紙袋の中に下着が入っていて、その上からさらにビニール袋に入れてるからパッと見では下着とバレないものの、探られてしまえばゲームオーバーだ。

⏰:08/04/26 23:14 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#669 [向日葵]
「ちょ……っ、やめんかこのボケェェ!!」

焦りに焦って、足が出てしまった。
足はクリーンヒットし、真の脇腹を強打。
突然の事に身構える事が出来なかった真は床にうずくまってしまった。

前回に引き続き、私もうちょっとマシな反応が出来ないものかと自分ながら思う。

「ちょ、おま……冗談キツすぎ……」

「し、真が悪いんじゃない……っ!」

私は逃げるように自分の部屋へと駆け込んだ。

⏰:08/04/26 23:18 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#670 [向日葵]
――――――……

快晴。雲1つなく文句ない天気。
……しかし、約1名の機嫌が頗る悪かった。
まぁ言うまでもないと思うけど……。

「あの……真……」

「あーぁ……なぁんでこんな脇痛ぇーんだろーなぁー」

わざとらしく脇をさすりながら着々と用意をする。
車に荷物を入れながら、大袈裟な真にムカッとしながらも、自分が悪いので怒るに怒れないでいた。

「ごめんなさいって!ちょっとこの頃あの自販機で鍛えちゃったもんだから……」

⏰:08/04/26 23:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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