・・・ゆめみる魚・・・
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#716 [向日葵]
とっさに真の浴衣の裾を引っ張る。
真は突然の私の攻撃に足を取られてモロに顔からこけた。

「――っ!!いってーな!鼻血出たらどうしてくれるつもりだ!」

「ご、め、んなさ……い。怒らないで……行か、ないで……」

掴んだまま片手で目を擦る。

馬鹿な事をしたと反省する。こんな事しても真が喜ばない事分かってたのに私は試した。
真は本当に私の事を思って行動してくれるのかと。

⏰:08/05/05 02:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#717 [向日葵]
結局真は大丈夫だと信じていながら信じきれなかったのは自分だ。
自分に負けて、私は真を傷つけた。

きっと真は行ってしまう。
こんな最低な奴と旅行に来るんじゃなかったって思ってる。

そう思いながら泣く。
こんなのズルイ。
でも真に呆れて欲しくないと願えば、涙は後から後から流れてきた。

ふと、肩に暖かさが宿る。
視線を動かせば、浴衣の上に羽尾っていたものが肩からかけられていた。

⏰:08/05/05 02:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#718 [向日葵]
そして、真はそこにいた。目の前にいた。
その顔は、まだ怒っているけれど、激しい怒りではないみたいだった。

「俺はいつお前に無理しろと望んだ」

「望んで……ない……」

真は私の両頬をつねって上を向かせる。

「だったら2度とこんなふざけたマネはよすんだ。分かったか?」

「分かった」と弱々しく呟くと、ようやく真は険しい表情を崩し、柔らかく微笑んだ。

「馬鹿だねーお前は。飽きる訳ないのに」

⏰:08/05/05 02:17 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#719 [向日葵]
軽く私の服装を正してから、真は私を優しく抱き締めた。
だから私は余計に切なくなって、真の胸に顔を埋めてまた泣いた。
そんな私を、真は優しく諭し、なぐさめる。

「誰がなんと言おうと、俺が良ければいいの。俺から言わせれば、子供だなんだって上っ面しかみない奴の方がよっぽと幼稚だと思うぞ」

それでも、私が真に近づきたかったのだ。
皆が納得してくれるような2人になろうと、慣れない事に背伸びしようとしてたのだ。

でも、そんな私の気持ちを、真はよく分かってくれていた。

⏰:08/05/05 02:22 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#720 [向日葵]
「俺は純粋なみかげが好きだから、無理しなくていいんだ。ちゃんと全部受け止めるから、1人で頑張ろなきゃいけないなんて傷つかなくていいんだ」

そんな事言われてしまえば、胸の中に溜っていた窮屈な思いが徐々に消えていき、私は更に泣いた。

何度も「ごめんなさい」と言った。
その度に真は「もういいよ」と言いながら頭を優しく撫でてくれた。

「怖い思いさせて悪かったな」

「それは、私が悪いんだもん……」

「それでもごめん……」

⏰:08/05/05 02:27 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#721 [向日葵]
今度は優しいキスをする。
優しいのに、体の芯が溶けてしまいそうになる。

そして実感する。

真は私の全てを愛してくれてるんだと。
焦った自分は本当に馬鹿だったのだ。

私は安堵のため息を深くした。

*******************

少し溶けてしまったアイスをみかげと2人で食べた後、みかげは泣き疲れて寝てしまった。

「一緒に寝て欲しい」と珍しくみかげが甘えてきたので、腕枕をしながら寝かしつけた。

⏰:08/05/05 02:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#722 [向日葵]
※訂正

>>720

×頑張ろなきゃ
○頑張らなきゃ

⏰:08/05/05 03:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#723 [向日葵]
*アンカー*

>>706にあります(。・ω・。)

⏰:08/05/05 12:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#724 [向日葵]
まだ少し濡れたままの髪の毛を撫でてからこめかみにキスを落とす。
それからそっとみかげの頭から腕を抜いて、俺は1人部屋を出た。

出て向かった先は205号室。
あの小恵子とか言う女の部屋。
ノックをすれば、すぐに小恵子が出てきた。
嬉しいと言う感情を隠す事なく喜んでいる姿に心の中で腹抱えて笑った。

「いらっしゃいませ!どうぞ中に!」

「お友達も一緒でしょ?それは悪いよ。それに……」

小恵子の耳に息が吹きかかるようにしながら甘く囁く。

⏰:08/05/07 23:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#725 [向日葵]
「君と2人っきりで話がしたいな……」

間近で優しく微笑めば作戦終了。
案の定罠にかかった小恵子は俺が導くままに人気の無い所へついてくる。

立ち止まって、今度は少し色っぽい雰囲気を醸し出しながら微笑む。
そうすればこれから何が起こるのかの妄想が膨らんで何の疑問ももたなくなるだろう。

すると小恵子は顔を桃色に変え、恥じらうように俺を見つめた。

トントンと事が進んでくれるので心の中での俺の腹筋はピークを迎えそうだ。

⏰:08/05/07 23:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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