フォーエヴァー。>>BL
最新 最初 🆕
#1 [Mr.RabbIts!]
           

更新トロいかも、。
           
ァゲうれしいです!
中傷ノーサンクス!!
           
感想VAN↓↓...
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3210/

           

⏰:08/01/10 22:38 📱:P704i 🆔:WIeE8l9o


#2 [のこ]
どもートイ
の-こ-です!!
自称BL大好きマンン
更新遅くても見てるので、
頑張ってください~

⏰:08/01/11 02:37 📱:W51H 🆔:8W4GrTUU


#3 [Mr.RabbIts!]
           

早速のァゲ
あリがとうございます!           
夜、更新できると思います

           

⏰:08/01/11 07:37 📱:P704i 🆔:EvgvyvnU


#4 [Mr.RabbIts!]
           
―――――――――――――
01/*さようなら、こんにちは
―――――――――――――

           
「バイバイ」
           
小さく小さく呟くと、
重たい音を立て扉は閉まった。
           
ふと顔を上げると、そこには
まだ夜が明けきれていないせいか、
薄い雲に覆われたグレーの空が一面に広がっていた。           
静かに一人、冷たい空気を
肺一杯に吸い込むと
心臓がギュッ、と緊張した。

           

⏰:08/01/11 21:56 📱:P704i 🆔:EvgvyvnU


#5 [Mr.RabbIts!]
           

無性に煙草が欲しくなり、
ジャケットのポケットの中を
まさぐると、銀色に鈍く光る
重いライターがあった。
           
煙草はどのポケットに入れたのか
忘れてしまい、ジャケットの
腰あたりに付いている
両サイドのポケットにも
手を突っ込んだが、
何も入っていなかった。
           

⏰:08/01/12 19:15 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#6 [Mr.RabbIts!]
           

軽く舌打ちしてジーパンの
ケツポケットにも手を忍ばせる。
           
―と、ある物が瞳に映った。
           
俺の瞳に映ったのは、表札。
           
「わかまつ、はるき。」
           
呟いて自分の名前を
親指で擦ってみる。
           
『若松 晴樹』
           
最期までこの名前は
しっくりこなかった、
           
「相変わらず、俺に似合わねえ名前。」
           
煙草を探すのを止め、
目の前の不愉快な代物に
手を伸ばした。

           

⏰:08/01/12 19:27 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#7 [Mr.RabbIts!]
           

壁に接着剤か何かで粗末に
貼り付けられていたソレは
あまりにも簡単に剥がれた。
           
手の中でじっと眺めてみる。
父の名前、母の名前、兄の名前。
           
もう振り返りたくは、無い。
この若松家で過ごしていた事は
俺にとって忘れてしまいたい物
でしか無かった。
           
右手に握ったままだった
ライター火を灯す。
           
昔の造りに合わせて
作られた表札は木製。
           

⏰:08/01/12 19:39 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#8 [Mr.RabbIts!]
           

ミス!
           
『ライターに火を灯す』
           
『昔の造りに〜』は
『昔の造りの家に〜』です

           

⏰:08/01/12 19:43 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#9 [Mr.RabbIts!]
           

―確か…、
           
あった。
昔、祖母が近所迷惑も考えずに
ゴミを燃やしていたドラム缶。
           
庭の隅に追いやられて、
祖母が死んでから使われていない
ドラム缶の前に立つ。
           
表札にライターの火を近付ける。
―チリッ、
焦げ臭い匂いが鼻を掠める。
           
それを不愉快に思い、
火が完全に燃え移った表札を
ドラム缶の中へと落とした。
           

⏰:08/01/12 19:50 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#10 [Mr.RabbIts!]
           

こんな事で過去が消えるとは
到底思えないが、さっきより
心が軽くなった気がするのは
気のせいでは無さそうだ。           
「…まだまだ餓鬼だな。」
           
まだ18歳の俺は早く、
大人に成りたかった。

           

⏰:08/01/12 19:55 📱:P704i 🆔:iUqd4znA


#11 [Mr.RabbIts!]
           

住宅街を抜け、ビル街へと
足を運んだ。
           
ゆっくり歩いていたせいか、
さっきまで白んでいた空には
すっかり太陽が昇っている。
           
目の前は人、ひと、ヒト。どいつもこいつも忙しなく歩いてる。
そいつらに呑み込まれないように、
俺はゆっくりゆっくり大股に歩く。
           
―そういえば、
此処に来るまで一度も
後ろを振り向かずに
歩いてきた事に気付く。
           
上出来だ。
このまま前だけ見て
進んで行けばいい。
           
そんな俺の考えを打ち砕くような
瞬間はすぐそこまで来ていた。

           

⏰:08/01/13 08:58 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#12 [Mr.RabbIts!]
           
「フー…」
           
煙草も漸く見つかって
ビルとビルに挟まれて
日が全く当たらない場所で
暫し休憩+一服。
           
―これからどうするか…。
           
取り敢えずビジネスホテルでも…
と考えて煙草を靴で揉み消し
再びアノ忙しない人混みに
飛び込もうとした時、
           
「ちょっと!君っ」
           
いきなり後ろから呼び止められた。
           

⏰:08/01/13 09:07 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#13 [Mr.RabbIts!]
           

…は?俺か?
まぁ、いいや。
面倒事には関わりたく無い。
           
俺は気付かないフリをして、
その場を立ち去ろうとする。
           
「ちょ、え?無視!?」
           
先程と違い、間抜けな声が
響いた。
またオッサンが説教垂れるのかと
思っていたが、声色からして
若そうだ。
           
絡まれんのかな…、とか
思いつつ振り返った。
           

⏰:08/01/13 09:13 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#14 [Mr.RabbIts!]
           

そこには…
んーと、柄は悪く無さそうだけど
カナリ明るい金髪の外人っぽい
兄ちゃんが立っていた。
           
「あっ、気付いてくれた」           
そう言って子供っぽくニィッと
顔全体で笑った。
           

⏰:08/01/13 09:19 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#15 [Mr.RabbIts!]
           

「…あの、何すか」
           
俺はさっさと用件を聞き出して
事を早く終わらせたい。
しかし、俺の思いとは裏腹に
目の前のハーフ?さんは、話を全く別の方へ導き出した。
           
「おぉー!君、可愛い顔なのにいい声してんだねー」           
「………。」
なんだコイツ。
世間話する為に俺を
呼び止めたのかよ?
           
イライラし出した俺にも構わず、
質問を続けるハーフさん。           
「声変わりしたの?何歳?」
           
「…声変わりはしたよ。18歳」
           
何で、んな事答えなきゃ
なんねーんだよ。
律儀に答えてる俺もアレだけど。
           
「ふーん。じゃあ未成年だよね?…煙草、ダメじゃん?」
           
…ハメられた。

           

⏰:08/01/13 09:30 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#16 [Mr.RabbIts!]
           

取り敢えず、
           
「煙草?」
           
しらばっくれてみる。
           
「吸ってたでしょ?俺、この青い瞳でしっかり見てた」
           
「…何だよ。お兄さんケーサツなワケ?補導員?」
           
「そんな風に見える?」
           
全然見えません。
っつーか、どっちかって言うと
補導される側に見える。
           
「あ、君失礼な事考えてたでしょっ?」
           
何なのこの人。エスパー?

           

⏰:08/01/13 12:44 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#17 [Mr.RabbIts!]
           

「…で?」
「………で??」
           
暫くの沈黙を破った
俺の言葉の意味が
理解出来ないのか金髪の
兄ちゃんはきょとんとして
俺の続く言葉を待っている。
           
俺は軽く溜め息を吐き、
言葉を続けた。
           
「で、結局お兄さんは何で俺を呼び止めたの?」
           
そこまで言うと、
間抜け面の金髪は(酷)
「あぁ!」と声を上げた。
やっと理解してくれたのか、
と安堵の息を漏らしたのも
束の間。
           
間抜け面の〜(以下省略)の
言葉でまた話は
振り出しに戻される。

           

⏰:08/01/13 12:56 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#18 [Mr.RabbIts!]
           

「あ、うん。だって君、煙草吸ってたでしょ?」
           
「………はあ?」
           
俺は何度コイツに
驚かされるのだろう。
           
「いや、はあ?じゃ無くて」
           
いやいや、はあ?だろ。
何?未成年が煙草吸ってた
ごときで初対面の奴
呼び止めるか?フツー。
           
「お兄さん。まさか、それだけで俺を呼び止めた…?」
           
「え?まさか!!」
           
おっ、よかった。
喫煙ごときで
呼び止められてたんじゃ、またニコチン切れてイライラして
喫煙してー…の繰り返し
じゃねーかよ。
           
「…で、お兄さん何の用件があって俺を呼び止めたの?」
           
俺はまだ分かっていなかった。
目の前のコイツが俺の予測範囲を
完全に飛び越えている
常識外れだという事を。

           

⏰:08/01/13 13:08 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#19 [Mr.RabbIts!]
           

「俺さー、君にヒビビッとキちゃったんだよねー」
           
「……………は?」
           
言ってる意味がわかんない。
ビビビッ?コイツは大丈夫か。
           
「だからー、運命っての?感じちゃったー」
           
いやいやいや、感じちゃったー、
て危ない事をサラッと
言わないでよ。
           
「な…何言ってるのか、さっぱり分かんねーんだけど?」
           
俺が怪しいモノを見るような目で
見ているのに気付いたのか、
気付いていないのか、
コイツは更に謎を深める。
           
「ま、取り敢えず俺に付いてきて?」
           

⏰:08/01/13 20:25 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#20 [Mr.RabbIts!]
           

ぎゃーっ
           
『ヒビビッ』って何?!もういやー

           

⏰:08/01/13 20:28 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#21 [Mr.RabbIts!]
           

行くよーとか言って歩き出した金髪だが、俺が付いてこないのを見て足を止めた。
           
「行かないの?」
           
俯いていた顔を覗き込まれ焦る。
           
「っ行くわけねーだろ!」           
「…え、何で?」
           
は?コイツの頭は正常に機能してんのか?
何が悲しくて初対面で、
しかも男相手に
『可愛い顔してる』だの
『運命感じちゃったー』だの
ぬかす奴に付いてかなきゃなんねーんだっつーの。
           
「アンタ、頭だいじょーぶ?」
           
それだけ俺が返すと
金髪は不思議そうに俺に問いかけてきた。
           
「君こそ、大丈夫?」
           

⏰:08/01/13 20:38 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#22 [Mr.RabbIts!]
           

はあ?何が。と言おうとした時、金髪の大きな両手が俺の頬を包んだ。
           
「…すごく、辛そうな瞳してる。」
           
『君こそ、大丈夫?』
           
―大丈夫なワケ無い。
今までの俺の人生は散々なモノだった。
           
大丈夫じゃなかった。
だから―…
           
「大丈夫なんだよ」
           
俺は金髪の青い瞳を真っ直ぐに見た。
           
「これから、大丈夫になるんだ。…自分のチカラで」           
「……付いておいで」
           
金髪は優しく微笑み、俺の頬から手を離すと今度は俺の手を握り二人で歩き出した。

           

⏰:08/01/13 20:46 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#23 [Mr.RabbIts!]
           

俺は素直に付いていく事にした。
コイツ悪い奴には見えねーし、それに…初めて『大丈夫?』なんて聞いてくれる奴に会った。
           
俺が大丈夫じゃ無い事、今にも崩れ落ちてしまいそうな事、理解してくれる奴なんか居ないって思ってた。
           
「…でもさ、」
           
「ん?」
           
急に言葉を発した俺の方を振り向く金髪。
ソイツの青い瞳に呑み込まれ無いように、キッと威嚇して素早く繋いでいた手を離した。
           
「これは絶対流されてる!」
           
自分に言い聞かせるように叫んで金髪の前をズカズカ歩く。
           
「ちょ、え?何??」
           
急に手を離された金髪はカナリ不満そうだ。

           

⏰:08/01/13 21:31 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#24 [Mr.RabbIts!]
           

暫く歩いてようやく目的の場所に辿り着いたようだ。           
「…こ、こ?」
           
「うん。ココー!」
           
二人の目の前にはマンション。
…やっぱりすぐ隣に居るコイツの先程からの行動で、少し身構えている自分が居るワケで…。
           
「やっぱ、帰るわ!俺」
           
と言い、今来た道を引き返そうとしたが金髪に腕を掴まれ、ビクリと体が反応しその場から動けなくなった。
           

⏰:08/01/13 22:15 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#25 [Mr.RabbIts!]
           

「帰るって、何処に?」
           
その質問がチクリ、と胸に刺さった。
俺に帰る場所など、無い。           
「別に。関係無いだろ?」
           
目を反らして答えた俺を不満に思ったのか、腕を引っ張られ奴と向かい合う形にされてしまった。
           
「帰る場所無いんでしょ?」
           
「……………。」
           
「そんな重たそうな鞄もってさ、ブラブラしてたら怖いお兄さん達に絡まれるよ?」
           
お見通しってワケか。
コイツが俺に声掛けたのは、
煙草吸ってたからでも、
ビビビッときたワケでも無くて…
           
「さっきから何を勘違いしてるか分かんないけど、俺コイビト居るからね?」
           
その言葉に不意を突かれて軽く赤面してしまった。
           
「じゃあ、行こっか」
           
そんな柔らかい笑顔で言われたら、俺はもう黙って頷く事しか出来なかった。

           

⏰:08/01/13 22:25 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#26 [Mr.RabbIts!]
           

「ねえ、オレに逢わなかったらこれからどうする気だったの?」
           
エレベーターで部屋に向かっている時、ふいに問いかけられた。
           
「…何日もかけて、どっか遠くに行くつもりだった。」
「…そっか。」
           
優しく微笑んだコイツを見て少し気持ちがふっ、と軽くなった気がする。
           

⏰:08/01/19 09:35 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#27 [Mr.RabbIts!]
           

今、俺の目の前に居る男は俺にとって全く未知の生物だ。
           
ついさっき出会ったばかりなのに、今まで人に心を許した事の無い俺が少しずつだが、この男に心を許しつつある。
           
―ヤバいな。俺ってこんなに単純だったっけ?
           
また気を張り直したところで、目的の扉に辿り着いたらしい。

           

⏰:08/01/19 09:42 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#28 [Mr.RabbIts!]
           

すっと顔を上げて扉を見ると、銀色に光るアルミ製のプレートにルームナンバーと
           
AKIRA.KOHSAKA
           
「…こうさか、あきら?」           
この男の名前なのだろうと呟いたが、予想外の返事を笑顔で返された。
           
「あぁ、うん。諒の部屋にみんな集合する事になってるから」
           

⏰:08/01/19 14:48 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#29 [Mr.RabbIts!]
           

は?みんなって何??と聞く前に、目の前のは開かれた。
           
「あきらー、来たよー♪」
           
元気に入っていく金髪に続いて、戸惑いながらも部屋に足を踏み入れる。

           

⏰:08/01/19 15:11 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#30 [Mr.RabbIts!]
           

×訂正です
           
『目の前のは〜…』

『目の前の扉は〜…』
です
           

⏰:08/01/19 15:14 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#31 [スちぃス]
面白いっす
頑張って・

⏰:08/01/19 16:54 📱:W43H 🆔:l1Z3YAvE


#32 [Mr.RabbIts!]
           

あリがとウございます!!
           
今から更新します(`-ω∩)

           

⏰:08/01/19 17:32 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#33 [Mr.RabbIts!]
           

奥のリビングからは賑やかな話し声が響いてくる。
金髪が俺を置いてサッサと上がり込んでしまったため、どうしていいものか解らず暫く玄関に止まっていた。
           
…やっぱ、ホテル探そう。
うん、そうしよう。と考え直し今来た道を引き返そうと、扉のノブに手を掛けた時後ろからドタドタ、とこちらに近付いて来る足音がした。

           

⏰:08/01/19 17:45 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#34 [Mr.RabbIts!]
           

「ちょっと!なかなか来ないと思ったら〜、早くおいでよ?」
           
心の中で軽く舌打ちした、つもりが実際していたらしい。
ノブに手を掛けたまま、振り返る。
           
「行くっつの」
「じゃ、ノブから手ぇ放そっか?」
           
そう言って此処から逃げ出したいという俺の心から、掴んだままだった扉のノブから優しく手を放される。           
そのまま手を引かれ、賑やかなリビングに連れていかれた。

           

⏰:08/01/19 18:57 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#35 [Mr.RabbIts!]
           

広いリビングにはソファーやテーブル、デカい液晶テレビなど必要最低限のモノしか置かれておらず、より部屋が広々と感じられた。
           
「遙、その子?」
「うん、この子ー」
           
ソファーにゆったり座っている、大人っぽい雰囲気を纏った美形な男がゆっくり口を開いた。
           
「…はるか?」
           
コイツの名前か?と思い、俺の横で変わらずニコニコしている金髪に視線を向けた。
           
「あ!名前言ってなかったねー。オレ遙、遠藤 遙」           
あー、どーも。…て、ココは俺もよろしくーとか言って名乗るべきだよな。
でも………、
           
「なに、ソイツ。誰?」
           
リビングに繋がる奥の部屋から、また一人美形くんがのそのそと出てきた。


広いリビングにはソファーやテーブル、デカい液晶テレビなど必要最低限のモノしか置かれておらず、より部屋が広々と感じられた。
           
「遙、その子?」
「うん、この子ー」
           
ソファーにゆったり座っている、大人っぽい雰囲気を纏った美形な男がゆっくり口を開いた。
           
「…はるか?」
           
コイツの名前か?と思い、俺の横で変わらずニコニコしている金髪に視線を向けた。
           
「あ!名前言ってなかったねー。オレ遙、遠藤 遙」           
あー、どーも。…て、ココは俺もよろしくーとか言って名乗るべきだよな。
でも………、
           

⏰:08/01/19 19:31 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#36 [Mr.RabbIts!]
           

わあ-
同じ内容の文
やっちゃいましたねっ!!
           
いちおう
『のそのそと出てきた。』で終わりです!
           
読みにくいですね…
すいませんっ

           

⏰:08/01/19 19:35 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#37 [Mr.RabbIts!]
           

今読み返したら
若干読みずらいトコありますね…
           
『その子?遙』
△この台詞は
ソファーに座っている
男が言った言葉です
           
『はるか…?』
△この台詞は
「俺」の言葉です

           

⏰:08/01/19 20:05 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#38 [Mr.RabbIts!]
           

「あ〜雄琉っ居たんだぁ?」
           
たける、と呼ばれた男は遙の言葉に答えず、俺に視線を注いだままもう一度
           
「ソイツ、なに?」
           
と言った。
           
「なにって…雄琉、言い方ってモンがあるだろ。」
           
ソファーに座っていた男がそう言いながら立ち上がり、俺と遙に近寄ってきた。

           

⏰:08/01/20 13:41 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#39 [Mr.RabbIts!]
           

俺の前で止まると背の低い俺への嫌味か、少し屈んで俺の目線に合わせてから話し始めた。
           
「ごめんな?アイツ口悪くて…名前、何てゆーんだ?」
           
身長差のためか、少しナメられている気がして不貞腐れていた俺はボソッ、と口を開いた。
           
「…アンタが、あきら?」           
俺の言葉を聞いて目の前の男は優しく微笑んで答えてくれた。
           
「あぁ。そうだよ、この部屋は俺ん家。」
           
俺は自分が聞いたのにも関わらず、ふーんとだけ返した。

           

⏰:08/01/20 13:51 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#40 [Mr.RabbIts!]
           

「で?」
「…で??」
           
わざとしらばっくれてみる。
           
「名前、教えてー?」
           
何故か遙が会話に割り込んできた。
           
「なに、遙も聞いてないの?」
「うんー」
           
盛り上がってる(?)トコ悪いけど
           
「俺、名前無いから」
           

           

⏰:08/01/20 13:56 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#41 [Mr.RabbIts!]
           

俺の発言に一番初めに反応したのは雄琉という男。
           
「…は?捨て子かよ??」
「っ雄琉!!」
           
諒が強く雄琉をたしなめた。
           
「…別に、いいよ。名前捨てたの、俺の方だし」
           
俺の言葉を最後に何故か誰も口を開かなくなってしまった。

           

⏰:08/01/20 18:59 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#42 [Mr.RabbIts!]
           

…なんか、気まずい。
て、気まずくしたのは俺だけど。
この沈黙は、重いだろ…。
そう思い口を開こうとした時、遙が先に口を開いた。
           
「ジョン」
           
「………は?」
           
俺は遙が発した言葉の意味が解らなくて、間抜けな声を出してしまった。

           

⏰:08/01/20 21:29 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#43 [Mr.RabbIts!]
           

「なんか君、犬っぽくてカワイーから今日から"ジョン"ね♪」
           
『ジョン』て…俺の名前かい。
つか、犬っぽいって失礼な奴だな!
そう遙に言おうとしたが、今度は諒が口を開いた。
           
「ジョンは無いだろ。だったら"ジュン"とかの方が良くない?女でも男でもいける名前だし」
           
諒まで何言って…
つか、男だから!俺!!
その心の声も雄琉の声に邪魔されて、言葉を呑み込むしかなかった。
           
「バーカ。こいつの名前は俺がもう決めた」
           
フッ、と余裕の笑みを見せ、雄琉はテーブルの上のマジックペンを手に取って、こちらに歩み寄ってきた。

           

⏰:08/01/20 21:41 📱:P704i 🆔:5VGgx1vE


#44 [Mr.RabbIts!]
           

軽く威嚇していた俺に構うこと無く、雄琉は俺の前で立ち止まったかと思うと、いきなり左手を引っ張られた。
           
「うおっ!!?―なにやって…?」
           
雄琉は俺の掌にマジックペンで何かを書いた。
一瞬にして書き終えたらしく、満足気な顔で俺を見た。
           
「オマエの名前だ」
           
掌を見てみる。
           
『大』

           

⏰:08/01/22 18:27 📱:P704i 🆔:zVM.Ltcw


#45 [Mr.RabbIts!]
           

「………だい?」
           
何だその名前。
自分で呟きながら呆れる。
…俺、国語とか苦手だし。
           
「バーカ。んな名前つけるかっ!」
           
雄琉の見下したような態度に若干イラっとした。
           
「何て読むのー?おお…?」
           
遙も俺の掌に書かれた『大』の文字を覗き込んでいた。
           
「 ヒロ。 」
           
雄琉が俺を真っ直ぐ見て、呟いた。
           

⏰:08/01/22 18:34 📱:P704i 🆔:zVM.Ltcw


#46 [Mr.RabbIts!]
           

「……ひ、ろ…?」
           
思ってたより良い名前…つーか結構、好きになれそうな名前。
           
「おー!雄琉にしては良い名前考えたねー!!」
           
遙が俺の横ではしゃぐ。
そんな遙にデコピンをくらわせて、雄琉は「寝る」と言って寝室に引き上げていった。
           

⏰:08/01/22 18:40 📱:P704i 🆔:zVM.Ltcw


#47 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:08/01/22 22:23 📱:SH904i 🆔:KBiQ3XLM


#48 [Mr.RabbIts!]
           

おもしろいとか
ウレシ-ですっ:)!
           
また更新しますねっ

           

⏰:08/01/22 23:07 📱:P704i 🆔:zVM.Ltcw


#49 [Mr.RabbIts!]
           

「ヒロ、か。アイツ結構良い名前付けるんじゃん」
           
諒が寝室に向かう雄琉の背中を見つめながら呟いた。
           
俺は何も言わず、無意識にじっと雄琉が寝室に入るまで目で追っていた。
そんな俺に横から遙が話しかけてくる。
           
「ヒロ、雄琉の事見つめすぎー!ホレちゃったの?」
           
遙のその言葉に俺は猛烈に反発する。
           
「は!?ありえねーしっ!!つか、男にホレるかっ」
           
何なんだよ。コイツ…、

           

⏰:08/01/22 23:19 📱:P704i 🆔:zVM.Ltcw


#50 [Mr.RabbIts!]
           

つか、何なんだコイツら。
           
今さらながら疑問を口にしてみる事にした。
           
「なぁ、アンタらって何なの?友達…??」
           
俺の言葉に答えたのは諒。
           
「んー友達ってか、俺らバンド組んでんだ」
           
予想を遥かに越えた諒の言葉に驚く。
           

⏰:08/01/24 00:07 📱:P704i 🆔:n4iJy7ZY


#51 [Mr.RabbIts!]
           

「へぇ、すげー」
           
何故だか感動した。
あんまり俺と年離れて無さそうなのに、自分のやりたい事見つけてその道を走ってる彼らが、すごくカッコイイ。
           
「え、誰が何やってんの?」
           
「ん、俺がドラムで遙がベース。で、雄琉がギターとボーカル」
           
…へえ、アイツがボーカルかよ。
まぁ、ポイっちゃポイけど。

           

⏰:08/01/24 00:14 📱:P704i 🆔:n4iJy7ZY


#52 [Mr.RabbIts!]
           

「バンドの名前、なんてゆーんだ?」
           
「Re:BARTH(リバース)」
           
リバース…
           
「『生き返る』とか『生命は繰り返される』的なことを言いたかったらしくて、雄琉が付けた名前」
           
諒の言葉にドクン、と胸が高鳴った。
―なんだろう。
すごく俺カラダが騒いでる、…疼いてる?

           

⏰:08/01/24 00:22 📱:P704i 🆔:n4iJy7ZY


#53 [我輩は匿名である]
  ノ
 ('A`)
 (x(7
 < ヽ

⏰:08/01/24 01:30 📱:N902i 🆔:6ikKpOsg


#54 [Mr.RabbIts!]
           

アゲどーもです
           
また夜更新できると
おもいます(゚∀.)、。

           

⏰:08/01/24 20:14 📱:P704i 🆔:n4iJy7ZY


#55 [Mr.RabbIts!]
           

「えぇーーーっ!!」
           
暫くボーッとしていた俺は遙の叫び声にビクリとした。
           
「…んだよ?」
           
そう言って俺が遙に目を向けると、眉間に皺を寄せて諒をじっと見つめ、何かに対しての不満を露にしている。
           

⏰:08/01/25 23:23 📱:P704i 🆔:MBF0v/Ms


#56 [Mr.RabbIts!]
           

すると諒がやれやれといった風に口を開いた。
           
「だからーお前じゃ面倒見れないって」
           
面倒?なんの??
           
俺の疑問も他所に遙も負けじと粘る。
           
「だいじょーぶだって!だいたいヒロ連れてきたのオレだしっ」
           
は?俺がなに??
           
諒が厳しい口調になる。
           
「駄目だ。遙の部屋ぐちゃぐちゃじゃん。自分の事も出来ないのに、ヒロを任せらんないよ」
           
―ちょ、なに!?
           

⏰:08/01/25 23:28 📱:P704i 🆔:MBF0v/Ms


#57 [Mr.RabbIts!]
           

「なんだよっ!ヒロだってオレの方がいいよなっ!?」
           
遙の言葉にやっと状況が把握出来た。
そしてまだ言い合いを止めそうに無い二人に制止の言葉をかけた。
           
「ちょっと待て!」
           
二人は同時にこちらを見た。
           

⏰:08/01/25 23:32 📱:P704i 🆔:MBF0v/Ms


#58 [Mr.RabbIts!]
           

「俺、アンタらに世話になる気無いから」
           
俺はそれだけ言って、『じゃあね』と片手を挙げて玄関へと足を動かした。
           
―が、挙げた片手を何故か遙に掴まれ、強い力で元の位置に引き戻された。
           
「いって…なにすんだよ!?」
           
軽く遙を睨んだが、本人は相変わらずニコニコしたままだ。
           

⏰:08/01/26 11:32 📱:P704i 🆔:PBnl8waY


#59 [Mr.RabbIts!]
           

「何処行くのさ?」
           
遙が笑顔のまま問いかけてくる。
前もこんな会話をコイツとしなかったか?
んでコイツには誤魔化しが効かなかった。
性が無くホントの事を言う。
           
「…ビジネスホテルにでも泊まろうかとおも……」
           
「駄目」
           
俺の言葉を遮った遙は真剣な眼差しで俺を見た。
           

⏰:08/01/26 18:06 📱:P704i 🆔:PBnl8waY


#60 [Mr.RabbIts!]
           

「っはぁ!?どうしようが俺の勝手だろうが!」
           
―俺は内心焦っていたんだ。
こんなにも人に構ってもらった事が無い。
           
「…わかった」
           
諒が静かに呟いた。
…やっとわかってくれたのか、と安心したのも束の間。
諒は再び口を開いた。
           

⏰:08/01/27 11:56 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#61 [Mr.RabbIts!]
           

「家出少年をこのまま見過ごすワケにもいかないし、…警察に届け出るか」
           
俺が驚いて諒を見ると
「さぁ、どうする?」と言わんばかりの意地の悪い笑顔で俺を見ていた。
           
どーするもこーするも、さっきの諒の言葉を訳すと
『俺らに世話にならねーってなら、警察に突き出すぞコラ』

           

⏰:08/01/27 12:02 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#62 [Mr.RabbIts!]
           

俺が諒に罵声を浴びせようと口を開きかけた時、足元に何か柔らかくてあたたかいモノがぶつかってきた。
           
「…………あ?」
「ニャー」
           
………ネ、コ
           
「珍しいな、スティンから擦り寄ってくるなんて」
           
諒の言葉からするとこのグレーの毛並みのいい上品なネコの名前はスティン。
           

⏰:08/01/27 12:09 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#63 [Mr.RabbIts!]
           

俺はスティンを見つめながら呟く。
           
「……諒、」
           
「ん?」
           
「―ッ俺、此処でお世話になります!!」
           
そう叫ぶと俺の足に擦り寄っているスティンを抱き上げた。
           
「かわいーなっ!お前〜☆」
           
スティンと暫し戯れる。
そんな俺を見て、諒と遥は唖然としていた。
           

⏰:08/01/27 20:57 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#64 [Mr.RabbIts!]
           

「うりゃ〜」
「ニャーッ」
           
完全に二人(?)の世界に飛んでいってしまっている俺とスティン。
           
「…やば///」
「ん?」
           
遥の呟きに諒が遥を見る。
           
「スティンよりヒロのがカワイーし///」
           
その言葉に諒はまだ戯れている二人(?)に目を向けた。
           
「……いや、やっぱスティンが一番だな」
「猫バカめ…」

           

⏰:08/01/27 21:38 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#65 [Mr.RabbIts!]
           

「つか、カワイーからあの子拾ってきたわけ?」
「んー、ソレもちょっとある。けどー」
           
遥はまた元の笑顔に戻っていた。
           
「ビビビッとキちゃったんだよねー、会った時」
「…ほぉー、それはそれは」
           
二人とも黙ってスティンと戯れているヒロを優しく見守っていた。
           

⏰:08/01/27 22:04 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#66 [我輩は匿名である]
おもしろいです

がんばって下さい´ω`

⏰:08/01/27 22:49 📱:SH904i 🆔:eplsYDSc


#67 [Mr.RabbIts!]
           

「…ホントにいいのか?」           
スティンと充分戯れた後、諒を見つめて言った。
           
「いいも何も、警察行きたい?」
「お世話になります!!」           
そんな俺を見てクスリ、と諒は笑う。遥はジャンパーを羽織って玄関へと消えていった。
その背中をスティンを抱えたまま、俺は追った。
           

⏰:08/01/27 22:51 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#68 [Mr.RabbIts!]
           

「…帰んの?」
           
俺が声をかけると遥が振り返った。
           
「うん。…寂し?」
「あほか」
「ひどいなー」
           
ハハッと笑って遥はドアに手をかける。
           
「…っ遥!」
「ん?」
           
改めて言おうとすると、やっぱり恥ずかしい。
でも…
           
「…ありがと、な///」
           
恥ずかしくなって、胸に抱えているスティンに顔を埋める。
           
「うん。ありがと」
           
そう言った遥の声が聞こえた後、扉が閉まる音がした。

           

⏰:08/01/27 22:58 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#69 [Mr.RabbIts!]
           

「…なんか、俺が感謝され、た?」
           
やっぱよくわかんねぇヤツ、と呟いて再びリビングへと戻った。
           
「あ、ヒロ。俺もちょっと出てくるから、雄琉とスティンと留守番しててー」
           
え、アイツとかよ…と思ったが諒はサッサと用意して出ていってしまった。
           

⏰:08/01/27 23:05 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#70 [Mr.RabbIts!]
           

うおっ!?
           
匿名さんアゲ
ありがとーございます
           
おもしろいとか
うれしいです〜

           

⏰:08/01/27 23:08 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#71 [Mr.RabbIts!]
           

「今日はいろんなコトがあったな〜」
「ニャー」
           
リビングの大きな窓の下で胡座をかいて、そこにスティンを座らせる。
           
「もう夕方かー」
「ニャーーーッ」
           
沈んでいく夕日を見てしみじみしていると、スティンが何かを見つけたのか、いきなり走り出した。
           
「え、おいっスティン!」
           
俺はスティンを追いかけた。

           

⏰:08/01/27 23:54 📱:P704i 🆔:cWUz9w86


#72 [Mr.RabbIts!]
           

スティンは半開きになっていた扉をスルリと抜け、ある部屋に入っていってしまった。
           
暫く入るかどうするか迷ったが、
           
「………おじゃましますよー」
           
小さく遠慮の言葉を呟いて足を踏み入れた。
           

⏰:08/01/28 11:58 📱:P704i 🆔:tDXQi2Sg


#73 [Mr.RabbIts!]
           

「うおっ…すっげぇ……」           
その部屋は防音加工がしてあり、ドラムやギター、ベース、いろんな機具が並べられていた。
所謂スタジオ的な。
           
「このマンション見掛けはそんなにデカく無いのに、中すっげーな…」

           
一人でブツブツ呟きながら辺りを見回していると、後ろからガシャン!と大きな音がした。
           

⏰:08/01/28 21:28 📱:P704i 🆔:tDXQi2Sg


#74 [Mr.RabbIts!]
           

「なッ!?……ってスティンかよ」
           
そう、背後からの大きな音はスティンが積み上げてあったCDを崩したため。
           
「あ〜ぁ、駄目じゃん。俺が諒に怒られる〜」
           
急いでCDを元の位置に戻す。
           
「…ってか、コレって……」
           
リバースの曲なんじゃね?
           
いつの間にかCDを片付ける作業を停止して、じっとCDを手にとって見つめていた。
           

⏰:08/01/28 21:33 📱:P704i 🆔:tDXQi2Sg


#75 [Mr.RabbIts!]
           

「ニャ〜…((カリカリカリ」
           
スティンの声と何かを爪で掻く音の方を振り向くと、コンポを爪で引っ掻いているスティンがいた。
           
「…聴きたいよな?」
「ニャーー」
           
スティンの返事(?)を聞いて、ワクワクしながらコンポにCDをセットした。
           

⏰:08/01/29 01:04 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#76 [Mr.RabbIts!]
           
           

…♪〜♪♪〜〜♪―…
           
           
「………なん…だ…コ、レ…」
           
スゲェ、かっこいー
           
聴き入っていると曲が終わってしまった。
           
「…もう一回……」
           
俺はコンポの『リピート』を押して、何度も何度もリバースが作り出した曲に耳を傾けた。
           

⏰:08/01/29 18:26 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#77 [Mr.RabbIts!]
           

―♪〜♪♪〜♪〜…
           
「雄琉ってヤツ…歌、超うめぇ」
           
スゴく心地いい声。
           
「でも、この鼻にかけたような歌い方が気に入らねー……」
           
一人で呟いてみたら、少し可笑しくなって苦笑した。           
こんな希望に満ち溢れた歌を歌っている雄琉を、羨ましく思った。
きっとコイツは俺が持っていないモノをたくさん持っているのだろう。
           
そう思うと羨ましく、そして少し妬んでしまう自分がいた。
           

⏰:08/01/29 18:36 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#78 [Mr.RabbIts!]
           

〜♪〜♪♪―…
           
「あっ、ココもう覚えた。」
           
「♪〜♪♪〜♪―、…………。」
           
さっきまで光り輝いていた歌が、俺が口ずさむと希望の歌には聴こえなくなって、この歌が嫌いになってしまいそうで、
そんな自分が嫌いになってしまいそうで…
           
歌い続けるコトが出来なかった。
           

⏰:08/01/29 18:42 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#79 [Mr.RabbIts!]
           

―雄琉サイド―
           
           
「……んぁ?」
           
何か音がするんですけど。
           
せっかく気持ち良く寝てたのに…などと、ブツブツ一人呟きながら音のする方へと足を進めた。
           
寝室の扉を開くと気付いたコトがひとつ。
           
「…あれ?日暮れてね?」           

⏰:08/01/29 20:08 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#80 [Mr.RabbIts!]

           
やっべー、寝過ぎた。
           
『何しに来てんだ。さっさと曲を書け』といつもの諒からの説教を予想して、キッチンを覗いてみたが、諒の姿がない。
           
其処らを見渡しても諒の姿は無く、ひと安心した時だった。
           
…♪♪〜♪―
           
「え、コレ―…」
           
俺たちの曲…
           
遙か…?そう思いながら俺たちリバースにとってのスタジオ(ショボい)の方へと足を向けた。
           

⏰:08/01/29 20:14 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#81 [Mr.RabbIts!]
           

やっぱり音はスタジオからしているようだ。
近付いてみると、扉が僅かに開いている。
           
防音の意味ねーじゃん…
           
そう思いながら扉に手を掛けて、中を覗くとソコに居たのは
           
「……ヒロ?」
           

⏰:08/01/29 23:44 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#82 [Mr.RabbIts!]
           

ヒロは俺が呼んだのには気付かずに、じっと動かずに曲を聴いている。
           
その姿勢が少し可愛く思えて、そのまま暫く見ている事にした。
           
すると、いきなりヒロが一人で喋り始めた。
           

⏰:08/01/29 23:48 📱:P704i 🆔:iSVz2rtg


#83 [Mr.RabbIts!]
           

「雄琉ってヤツ…歌、超うめぇ」
           
ボソリと呟かれた一言。
何故か赤面してしまった俺。
           
―アホか、らしくねー。///
           
誰に見られているワケでも無いのだが、手で自分の赤い顔を覆った。
           

⏰:08/01/30 21:47 📱:P704i 🆔:9W1suqAY


#84 [Mr.RabbIts!]

           
しかし、次のヒロの一言で俺は言葉を失う。
           
「でも、この鼻にかけたような歌い方が気に入らねー…」
           
………………。
コノヤロウ。
ちょっとビビらせてやる。
           
そう考えて部屋に足を踏み入れた。
           

⏰:08/01/30 21:55 📱:P704i 🆔:9W1suqAY


#85 [我輩は匿名である]
更新楽しみにしてます

⏰:08/01/30 21:56 📱:SH904i 🆔:uyVYt12Q


#86 [Mr.RabbIts!]
           

ありがとうございます!
           
めっちゃヤル気出ます.・           

⏰:08/01/30 23:50 📱:P704i 🆔:9W1suqAY


#87 [Mr.RabbIts!]
           

足音を立てないように、ゆっくりとヒロの背後に迫る。
           
「あっ!」
「―――ッ!?」
           
いきなりヒロが叫んだのでこっちの方がビビってしまった。
           
「ココもう覚えた」
           
……?
コイツ、独り言多いな。
           
そう思っていると、
           
「♪〜♪♪〜♪―…」
           
ヒロがCDの俺の声と重ねて歌い始めた。
           

⏰:08/01/31 23:15 📱:P704i 🆔:upioLEyc


#88 [Mr.RabbIts!]
           

俺はその歌声に圧倒されて、暫く動けなかった。
           
…この曲は希望や夢を描いた曲―だけど、こういう歌い方も出来るんだ。
           
ヒロの声は見掛けによらず、スゴくしっかりとした声。だけど高い声もキレイに出せてる…。
           
スゴい。
聴き慣れてた自分の歌に、また違う色が見えてきた。
           

⏰:08/02/01 21:38 📱:P704i 🆔:tGPnu4Ec


#89 [Mr.RabbIts!]
           

…ずっと聴いていたい。
           
そんな俺の気持ちとは裏腹に、ヒロは何故か途中で歌うのを止めてしまった。
           
…ちょ、何で止めんだよ!?
           
心の中で留めておいたハズの言葉は、俺の口から結構な大声となりヒロに届いてしまった。
           

⏰:08/02/01 21:41 📱:P704i 🆔:tGPnu4Ec


#90 [Mr.RabbIts!]
           

大サイド
           
「ちょ、なんで止めんだよ!?」
           
いきなりの背後からの大声に心臓がビクリと跳ねた。
           
「――っ!?雄琉!!?」
           
後ろで何故か驚いた顔をしている雄琉は、再び口を開いた。
           
「え、あ、いや…オマエ歌上手いなーと思って」
           
…へ?
           
雄琉の意外な言葉に何故か赤面してしまった。
           
雄琉はコッチを見ていないのに、俺は慌てて赤みが差した顔を手で覆う。           

⏰:08/02/01 23:30 📱:P704i 🆔:tGPnu4Ec


#91 [Mr.RabbIts!]
           

「な…!///つか、寝てたんじゃなかったのかよっ!?」
           
俺が恥ずかしさを誤魔化すためにそう言うと、雄琉は少し寝乱れた髪を掻きながら答えた。
           
「そーだよ。気持ち良く寝てたのに、音が聞こえたから起きちまったんだよ」
           
…う、そういえば扉開けっ放しのままだった。
           
「……ゴメン、」
           

⏰:08/02/02 09:17 📱:P704i 🆔:q53fDMng


#92 [Mr.RabbIts!]
           

俺が素直に謝ると、雄琉は驚いた表情を見せたがすぐに笑顔になってこう言った。
           
「いいよ、おもしろいモン聞けたしー」
           
おもしろいモンって、俺の歌声かよ。
失礼なヤツだな、…最初からだけど。
           
俺が不貞腐れていると、雄琉が何か言おうと口を開いた。
           
「ヒロ、おま「ただいまー」…」
           
玄関から諒の声が聞こえた。
           
「おかえりー」
           
俺は何かを言いかけた雄琉を置いて、スティンと諒を出迎えに行った。
           

⏰:08/02/02 09:25 📱:P704i 🆔:q53fDMng


#93 [Mr.RabbIts!]
           

「あぁ、ただいま」
           
諒は出迎えたスティンと俺の頭を順番に撫でて、優しく微笑んだ。
           
そこに少し不機嫌そうな面持ちの雄琉がやってきた。
           
諒はその笑顔のまま、雄琉に目を向けた。
           
「あぁ、雄琉起きたんだ」
「…おぅ」
           
更に笑顔になった諒が雄琉に問いかけた。
           

⏰:08/02/02 12:19 📱:P704i 🆔:q53fDMng


#94 [Mr.RabbIts!]
           

「で、曲は書けた?」
           
その諒の問いに雄琉は一瞬「やべ」という顔をしたが、横に居るヒロを見た途端思い出したかのように目を輝かせた。
           
「そうだ!諒、コイツ!!」
           
俺と諒は興奮気味の雄琉を不思議そうに見た。
           

⏰:08/02/02 12:23 📱:P704i 🆔:q53fDMng


#95 [Mr.RabbIts!]
           

「ちょ、スゲーんだって!取り敢えずスタジオに来て」
           
雄琉は諒にそう言うと、俺の腕を引っ張って再びスタジオに戻った。
           
「…な、なに?」
           
なんか嫌な予感しかしないんですけど…
           
俺がそんなコトを考えていると、諒も着ていた上着を脱ぎながらスタジオに入ってきた。
           

⏰:08/02/03 21:38 📱:P704i 🆔:t.gsowZA


#96 [Mr.RabbIts!]
           

まだ掛けっぱなしだったリバースの曲。
           
雄琉は俺を見るなり言った。
           
「歌って」
「…は?」
           
「歌ってよ、さっきみたく」
「嫌に決まってんだろっ!?」
           
アホか!と俺が続けようとしたら、諒が口を開いた。
           

⏰:08/02/04 23:05 📱:P704i 🆔:2gooM402


#97 [Mr.RabbIts!]
           

「俺も聴きたいな」
           
う…そんな笑顔向けんなよ
俺がでも…っと反抗しようと口を開きかけると、スティンまでも「ニャー」と鳴いて俺に歌うように促す。
           

⏰:08/02/04 23:08 📱:P704i 🆔:2gooM402


#98 [Mr.RabbIts!]
           

俺が何も言えずにいると、雄琉が勝手に指揮を取り始めた。
           
「…いち、にー、さん、ハイ!」
           
ガキかよ…と思いつつも、ちょうど覚えていたフレーズが流れたので、すぅっと息を吸い歌い始めた。
           
「〜♪〜♪♪〜♪――」
           
俺が歌い始めるとみんなシン、となってしまった。
           

⏰:08/02/04 23:13 📱:P704i 🆔:2gooM402


#99 [Mr.RabbIts!]
           

不安になりつつもサビは歌い終えた。
           
「……もう、いいだろ」
           
静まり返ったこの場にポツリと俺の言葉が響いた。
           
酷く沈んだ気持ち。
…きっと馬鹿にされんだろうな、と思っていると諒が口を開いた。
           

⏰:08/02/06 15:31 📱:P704i 🆔:1W2TWADo


#100 [Mr.RabbIts!]
           

「なるほどな」
           
…………?ナルホド??
           
諒の反応を嬉しそうに見ていた雄琉が再び興奮気味に話し出す。
           
「だろ!?イケるぜっ」
           
…何が?
そう思っていた俺は、次の諒の一言で衝撃を受ける事となる。
           

⏰:08/02/06 15:35 📱:P704i 🆔:1W2TWADo


#101 [Mr.RabbIts!]
           

「よし!リバースの新ボーカルはヒロで決定!!」
           
「…………は?」
           
ちょちょちょ、新ボーカル?ボーカルはコイツなんじゃ…
           
俺の視線に気付いたのか、雄琉が笑顔で説明しだした。
           
「俺は元々ギタリストになりたかったのに、誰もボーカルやらねーから…」
           
俺は雄琉の言葉に猛反発した。
           

⏰:08/02/06 21:38 📱:P704i 🆔:1W2TWADo


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